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解説/ロックマンXシリーズ - (2016/04/27 (水) 23:29:11) のソース

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**作品概要
西暦21XX年。世界は人類と「レプリロイド」と呼ばれるきわめて人間に近い心を持つロボットたちが共生し、繁栄していた。 
一方で、増加したレプリロイドの中に故障や異常をきたし犯罪に手を染める「イレギュラー」が現れ、問題になり始める。 
「イレギュラーハンター」とは、治安維持のためにイレギュラー化したレプリロイドの破壊・処理を行うべく結成された組織である。 
主人公「エックス」は、イレギュラーハンターとして同じレプリロイドを破壊することに疑問やためらいを抱きながらも、 
平和のため、世界を守るため戦いに身を投じていく。

ファミコンで名を馳せた名作アクションゲーム『ロックマン』シリーズの後継作。初代ロックマンの時代から100年後が舞台となる。 
第一作は1993年に発売。プラットフォームをスーパーファミコンに移したことで、アクションやビジュアルが初代シリーズから一新された。 
主人公の等身や外見の年齢が上がり、裏切り・別れ・愛憎などのドラマ性も強調されている。 
任意の順番でステージを選択し、倒したボスの武器を奪えるというシステムを初代から継承、 
そこに新たな要素として「パーツ装着による基本能力の向上」「“ダッシュ”“壁蹴り”によるアクション性の拡大」などが付加されている。 
そのゲーム性のみならず、現在数多く生まれているロックマンシリーズの中で、最も初代との世界観や設定の繋がりが深い点も特徴。

**登場キャラクター
***・エックス
人間的思考をもつ「レプリロイド」の中でも「悩む」という他にない特殊な機能を備えた、最も人間に近いレプリロイド。
「イレギュラーハンター」の一員として人類とロボットが共存できる平和な世界のために奮闘する。 
しかし悩めるがゆえに、時に判断の遅れや甘さが出て周囲から軽んじられてしまいハンターランクはB級どまり。
が、一部のハンターはエックスの秘められた力やその可能性に気づいている。
デフォルトで装備している「エックスバスター」による射撃と、倒したボスの能力を再現する「特殊武器」で戦う。
X2以降は第17精鋭部隊の隊長の任に就いている。
#region(以下ネタバレ)
製作者は、初代ロックマンシリーズにおいてロックマンを開発した科学者、トーマス・ライト(ライト博士)。
(エックスバスターも“Rock Buster Mark17”という初代ロックバスターの発展形であることを示す正式名称がある)
「悩める」ということはロボットでありながら「自分で自由に深く考え、答えを出せる」ということであり、
そしてそれは「無限の可能性」と「未知の危険性」を同時に孕んでいる。ゆえに彼は未知数を表す『X』と名付けられた。
その危険性を重く見たライト博士は、年老いた自分では全ての安全性を証明できないため、エックスを封印し次の世代に託した。
本シリーズのレプリロイドは100年前に製作・封印されていた彼の機構を基に生み出されもので、言わば彼はすべてのレプリロイドの起源ともいうべき存在なのである。
ちなみに混同する人もいるらしいが、エックスと初代ロックマンは、開発者こそ同じだが別個の存在である。
#region(その行き着く先(さらにネタバレ))
本シリーズの続編『ロックマンゼロ』シリーズ・『ロックマンゼクス」シリーズにおいては戦士として戦うことは無く、主人公を「見守る」または「導く」基本スタンスをとる。
数百年後の世界とされる『ロックマンゼロ』シリーズでは、“妖精戦争”を終結させた伝説の英雄として人間たちから崇められている。「サイバーエルフ(プログラム生命体で、レプリロイドの魂としても扱われている)」としてゼロの前に度々姿を見せ、彼の戦いを助けている。

『ロックマンゼクス』シリーズでは彼の人格と戦闘データを記録した(エックス本人ではない)ライブメタル・モデルXが登場。主人公を彼と似た姿「ロックマン・モデルX」へと変身させる。
#endregion
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エックスの声優はたびたび変更されており、今回演じている櫻井氏は3代目(1作目の「波動拳」ボイスを担当した緒方恵美氏をカウントするなら4代目)にあたる。シリーズ異色のRPG作品である「コマンドミッション」で演じて以降は櫻井氏で定着している。
なお、櫻井氏は今作で「第17精鋭部隊隊長時代のエックス」を演じたことで、
「隊員時代(X1)」「隊長時代(X2~X5)」「英雄時代(X6以降&コマンドミッション)」
とXシリーズにおける全てのエックスを演じたことになる。

cv:櫻井孝宏


***・ゼロ
エックスの先輩で親友、最大の理解者でもある特A級イレギュラーハンター。
イレギュラーを破壊することに迷いがあるエックスと違い、常に冷静で躊躇なく任務を遂行する。
イレギュラーハンターとなる以前の記憶の大部分が無く、その出自には謎が多い。 
「ゼットセイバー」を用いた近接攻撃に、「ラーニング機能」によって敵から習得するさまざまな剣技でイレギュラーを殲滅していく。
ラーニングは設定としては起動当初から保有していたが、ゲームシステムとして取り込まれたのは主人公の一人となった『X4』以降となり、それ以前はゼロバスターとビームサーベルのみで戦っていた。
かなり高い人気を誇っており、彼を主人公にしたスピンオフ『ロックマンゼロ』シリーズまでもが製作されている。
#region(以下ネタバレ)
エックスと違い作中では(姿がシルエットだったりと)明言されていないが、
製作者はロックマンとライト博士の永遠のライバル、アルバート・W・ワイリー(Dr.ワイリー)と目される(初代ロックマンのほうでも『ロックマン2 ザ・パワーファイターズ』(AC)という作品で、ワイリーがゼロらしきシルエットと共に映るシーンがある)。
起動時は「紅いイレギュラー」と呼ばれるほどの凶悪さで暴れ回り、鎮圧にあたったイレギュラーハンター達を数々葬り去っている。
開発経緯についてはエックス同様謎が多いが、ライト博士の開発した最後のロボット(=エックス)の破壊を目的に作られたらしい。
その戦闘力もさることながら、彼に組み込まれていたウィルス(ロボット破壊プログラム)はレプリロイドのイレギュラー化を促進し、
シリーズ中に彼の預かり知らぬ所で数多くの悲劇を生みだしていく。ゆえに彼の名は全てを無に返す『0』なのである。
だが、皮肉にも彼自身は鎮圧された後、いかなる原因か理性的な自我を得て再起動し、倒すべきはずであるエックスの心強い友となったのである。

『ロックマンゼロ』シリーズは名前が指す通り彼が主人公になっているが、記憶を失っているためか基本的に無口。外見もシリーズの雰囲気に合わせて、Xシリーズとは異なったものとなっている。
#endregion
エックスと違い、ゼロの声優はXシリーズにおいては『X4』以降一貫して置鮎龍太郎氏が務めている(ゼロシリーズでは風間勇刀氏)。

cv:置鮎龍太郎


***・シグマ

***・VAVA Mk-Ⅱ

**シリーズ一覧
※ロックマンゼロシリーズおよび関連作品は除外。
-ゲーム
--ナンバリングタイトル
---ロックマンX (1993 SFC/Win/iOS)
---ロックマンX2 (1994 SFC)
---ロックマンX3 (1995 SFC/PS/SS/Win)
---ロックマンX4 (1997 PS/SS/Win)
---ロックマンX5 (2000 PS/Win)
---ロックマンX6 (2001 PS)
---ロックマンX7 (2003 PS2)
---ロックマンX8 (2005 PS2/Win)
--派生作品
---ロックマンX サイバーミッション (2000 GB)
---ロックマンX2 ソウルイレイザー(2001 GBC) 
---ロックマンX コマンドミッション(2004 PS2/GC) 
---イレギュラーハンターX (2005 PSP)
--キャラ出演作品
---タツノコ VS. CAPCOM アルティメット オールスターズ (2010 Wii)
---MARVEL VS. CAPCOM3 Fate of Two Worlds (2011 PS3/XB360)
---ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM3 (2011 PS3/XB360/PSV) 
-漫画
--ロックマンX (作:岩本佳浩)
--ロックマンX2 (作:岩本佳浩)
--ロックマンX3 (作:岩本佳浩)
--ロックマンX4 (作:岩本佳浩)
--イレギュラーハンターロックマンX (作:池原しげと)
--ロックマンリミックス (作:有賀ヒトシ)