「番外編」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
番外編」を以下のとおり復元します。
179 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/07/28(火) 23:35:52.92 0
本編には関係ないリアルな話です 



今日は、ハロコンのリハーサル日。 
いつもよりも人がたくさんいて、先輩たちもいて楽しい。 
だけど、私はそんな喧騒を避けるように、人目に付かないようにと 
ある場所を目指して歩いていた。 

ドアを開けると、奥のほうから声がしてビクっとなった。 

「遅いよ、もう」 
「ごめん・・・舞美ちゃんにつかまっちゃって」 
「まぁ、いいや・・・早くしようよ」 
「・・・うん」 

熊井ちゃんにメールで、空いた楽屋に呼び出された。 
バレるとまずいから電気はつけない。 
廊下からうっすらと明かりが差しているだけだ。 

熊井ちゃんは私をソファに押し倒す。 
覆いかぶさられて、あぁ、また・・・しちゃんだなぁって実感した。 
もう何回もしたけど・・・こういうのにはまだ慣れることが出来ない。 


180 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/07/28(火) 23:37:20.30 0
&color(blue){>>179 }

情事はいつも、淡々と、でも着実に進んでいく。 
マニュアルでもあるか、と言いたくなるほど着実で悲しい。 

「・・・はぁっ・・・んっぁ・・・」 
「可愛い顔・・・ほら、もっといやらしい顔してよ、愛理」 
「っぁ・・・ぁぅっ・・んぁっ・・も、だめ」 
「もう?早いよ」 
「だ、だっ・・って・・・あぁっ」 
「わかったよ、もう。」 

熊井ちゃんは指の速度をあげた。 
私はその、細くて長い指を身体の奥で感じて頭が真っ白になったあと、 
熊井ちゃんの腕の中に倒れこんだ。 

私は、なにしてるんだろう。なんでこんなことしてるんだろう。 
・・・・いつからこんな関係になっちゃったんだろう。 
荒い息が収まらない。 

「じゃあ、行くから」 
「・・・うん」 

熊井ちゃんは終わるとすぐに行ってしまう。 
私と、したいんじゃないんだ。きっと誰でもいいんだ。 
私である理由なんてないんだろうな。否定したくても現実は冷たい。 

私は、下着を拾い上げて身に着けながら薄っすらと涙を浮かべた。 
・・・・どうして、こんな人、好きになっちゃったんだろう。 



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(もしも愛理が熊井ちゃんに恋心を抱いてしまったら5 より)


133 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/09/09(水) 02:03:33.63 0
「・・うー・・・」 
熊井ちゃんが小さく唸り声を上げる。 
「大丈夫?」 
私は熊井ちゃんを覗き込んで声をかけた。 
「・・・・ううん」 
「私、迷惑だったよね、こんなときにごめん・・・」 
「ち、ちがっ・・・嬉しいから・・・ここにいて」 
熊井ちゃんの熱っぽい手が私の手を包み込んだ。 
「・・・でも」 
「お願い」 
「・・・・はい」 
潤んだ目で言われたら、断りようがないよ・・・。 

私は今、熊井ちゃんのお家にいた。 
熊井ちゃんが熱を出して寝込んでいて、お見舞い、というわけである。 
来てみると熊井ちゃんは想像以上に辛そうで来るんじゃなかったかな・・・とちょっと後悔してた。 
だけど、手をしっかり握られてここにいて、なんて言われたら帰れない。 

「・・・ごめん、心配かけて」 
「ううん、そんなことないよ」 

「ね、うちのこと好き?」 
熊井ちゃんは唐突にそう言った。 
「へっ?」 
私はあまりに唐突でビックリして返事ではなく、聞き返した。 
「好き?」 
熊井ちゃんは真剣な顔をして私にそう聞いてくる。 
「な、なに言ってんの」 
私はその真剣な眼差しに耐え切れなくなって目を逸らしてごまかした。 


134 :&color(green){&bold(){名無し募集中。。。}}:2009/09/09(水) 02:04:14.32 0
「うちは・・・好きだよ、大好き。愛理も?」 
「く、熊井ちゃん変だよ・・・・ちょっと寝た方がいい」 
大好きって言われて冷静になれなくてまたもやごまかした。 
「やだ、愛理が言うまで寝ない」 
熊井ちゃんは駄々をこねるみたいにそう言って唇尖らせた。 
目を潤んでぼーっとしてて明らかにしんどそうなのになぁ・・・。 

「・・・・・・・・」 
「愛理、早くぅ」 
甘えたような声で催促される。 
「・・・・す、好き」 
負けた私は小さな声でそう言って下を向いた。恥ずかしすぎる・・・。 
熊井ちゃん熱のせいで変だよ・・・。 
「えへへ・・・・ありがとう」 
熊井ちゃんは嬉しそうに笑ってそう言いながら身体を起こした。 
「わ、ちょ、く、熊井ちゃん起き上がっちゃダメだよ」 
「・・・・口にはできないから許してね。うつっちゃう」 
制する私の顔に、熊井ちゃんの顔が近づいてくる。 
「熊井ちゃん!」 
気付いたときには、熊井ちゃんの唇が私の頬に触れていた。 
唇は熱を持っていて、あっちぃ。 
「じゃあ、ちょっと寝るから・・・おやすみ愛理」 
「お、・・・・・おやすみ・・・・」 

熱のある熊井ちゃんより熱くなっているんじゃないだろうかってくらい体が熱い。 
顔はもっと熱い。真っ赤ってレベルじゃない。 

すぐに眠ってしまう熊井ちゃん。繋がれたままの手。顔真っ赤の私。 
・・・結局、先輩が目覚めるまでそこから動けないのであった・・・。 

復元してよろしいですか?

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