[ビャッキ戦]
ビャッキ「グルルルゥ…」
レッカル「これは一体どういうことだ…」
タンゴガンゴ「おいレッカル。ビャッキは極めて大人しい悪魔じゃなかったか」
レッカル「あの温厚なビャッキが斧を持って威嚇するなど聞いたことがない!」
アカネ「レッカル!襲ってくるよ!」
マー「みんなでアカネちゃんを守ろう!」
マー「白の丘は安全な場所じゃなかったの?」
レッカル「私の知る限りではそうであった」
レッカル「風が草木を撫で、朝露が生命を育み、悪魔が静かに目を瞑る丘であった」
マー「でもでも、全然違うよ!」
タンゴガンゴ「アカネが安心していられる場所はここにもないってのか」
アカネ「・・・」
レッカル「もう少し、もう少し白の丘を調べてみよう。安全な場所があるかもしれん」
[ビャッキ2戦]
ビャッキ「イギャアア!!」
タンゴガンゴ「またビャッキか!」
レッカル「アカネを囲め!見境なく襲ってくるぞ!」
マー「これじゃキリがないよぅ」
タンゴガンゴ「ったく!白の丘までどうかしちまったのかよ!」
アカネ「ねえレッカル…わたし、パパとママに会いたい!」
レッカル「何を言っているアカネ。危険すぎる」
アカネ「だってここにいても危ないんでしょ。それなら-」
レッカル「ダメだ!ここで安全な場所を見つけるんだ」
アカネ「・・・」
[ンカソ戦]
見慣れない悪魔がビャッキに襲われている
タンゴガンゴ「ム?なんだあいつ。見たことない悪魔だな」
ンカソ「新手が現れたか。よかろう。罪の騎士ンカソがまとめて相手をしよう」
マー「えっ!なんでぼくたちを襲ってくるの!」
レッカル「説明してる暇はない!応戦するぞ!」
ンカソ「すまなかった。君達はビャッキと違うのだな」
アカネ「ううん大丈夫!みんながいるから。あなたは?」
ンカソ「私は罪の騎士ンカソ。こことは違う世界で罪という存在を守る騎士であった」
レッカル「罪・・・?」
ンカソ「やはりこの世界には罪という概念はないのだな」
タンゴガンゴ「なんだよそのツミとかってのは」
ンカソ「説明してもわかるまい。秩序のない世界では生まれ得ぬ概念だ」
マー「ねえ、ここにいたら、ずっと危険だよう」
レッカル「ここはもうダメだ。丘を越えて湿地へ抜けよう」
ンカソ「私も連れていってくれないか。全くの異世界より迷い込み右も左もわからぬのだ」
タンゴガンゴ「おう、来いよ来いよ。今度はあんたがアカネを乗せてやってくれ」
アカネ「なんだか賑やかになってきたね!」
レッカル「騎士ンカソ、我々はアカネを守る旅をしている。力を貸してほしい」