動物キャラ・バトルロワイアル内検索 / 「mmE33.」で検索した結果
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◆ZFT/mmE33.
◆ZFT/mmE33. 氏 話数 タイトル 登場人物 103 未完成の自画像 ラルク、イカルゴ、まん丸、ムックル 登場させたキャラ 1回 ラルク、イカルゴ、まん丸、ムックル 名前 コメント -
書き手紹介
...ウツー ◆ZFT/mmE33. -
【100~150】
...の自画像 ◆ZFT/mmE33. ラルク、イカルゴ、まん丸、ムックル 104 シロがいないゾ ◆TPKO6O3QOM ウシワカ、野原しんのすけ、野原ひろし、野原ひまわり、野原みさえ、ハクオロ、エルルゥ、アルルゥ、有里湊(ペルソナ3主人公)、岳羽ゆかり、伊織順平、桐条美鶴、真田明彦、山岸風花、アイギス、天田乾 105 中つ国異聞 ◆TPKO6O3QOM ??? 106 陰の天、宙の風 ◆TPKO6O3QOM 中嶋陽子、小松三郎尚隆、六太 107 彼にしか出来ないぶち抜き ◆EwVLYtcCbD23 ホロ、ケットシー、イギー、クロ -
第三回放送までの本編SS
...の自画像 ◆ZFT/mmE33. ラルク、イカルゴ、まん丸、ムックル 【夕方】 NO. タイトル 作者 登場人物 -
プラグイン/コメント
コメントプラグイン @wikiのwikiモードでは #comment() と入力することでコメントフォームを簡単に作成することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_60_ja.html たとえば、#comment() と入力すると以下のように表示されます。 名前 コメント -
未完成の自画像
未完成の自画像 ◆ZFT/mmE33. 階段側から差し込む非常灯の僅かな灯りが、今の地下室内を照らす唯一の光源だった。 壁一面。天井一面。室内は床を除き、辺り一面に満遍なく杭が突き刺さっていた。 天井に備え付けられていた筈の蛍光灯は、全てが割れ落ちてしまっている。それも杭が原因なのは一目瞭然だ。 そんな荒れ果てた室内の中で、ラルクはゆっくりと首を巡らせた。 この部屋の出入り口は、二つ。 階段側の入り口の扉は、変形して床に投げ出されていた。その様はこの屋敷の玄関の扉と同様。ラルクが追跡していた犬に破られたのだろうか。 奥側の扉は室外へと弾き飛ばされていたが、こちらは天井や壁と同じく杭により破壊された痕跡が見られた。 そう言えば、あの犬も杭にやられたようだ。それは、犬の側の壁に突き刺さっていた杭に肉片の一部が付着していた事から窺える。 床に撒き散らかされている蛍光灯の破片... -
◆3.14.mIY6A
◆3.14.mIY6A 氏 話数 タイトル 登場人物 005 動物アドベンチャー ボニー 登場させたキャラ 1回 ボニー 名前 コメント -
◆dKBETGTMMY
◆dKBETGTMMY 氏 話数 タイトル 登場人物 011 いくら動物といえど知性はあるさ ギロロ伍長、ユーノ 登場させたキャラ 1回 ギロロ伍長、ユーノ 名前 コメント -
【000~050】
NO. タイトル 作者 登場人物 000 オープニング ◆TPKO6O3QOM ぼのぼの、アライグマ、シマリス、アマテラス、キュウビ 001 されど山犬は仔猫と躍る ◆TPKO6O3QOM モロ、ムックル、ツネ次郎 002 宇宙を越えた執着心 ◆h6cx7DWv6s ピカチュウ、ケロロ軍曹 003 面影 ◆w2G/OW/em6 まん丸、メレオロン 004 悲しいことや辛いことが終わるために… ◆EMOQZrE4lI ぼのぼの、因幡てゐ 005 動物アドベンチャー ◆3.14.mIY6A ボニー 006 始の忍法帖 ◆TPKO6O3QOM イギー、タヌ太郎、クロコダイン 007 シロとケットシーの偽典・黙示録だゾ ◆EGv2prCtI シロ、ケットシー 008 フロッグ・スタイル ◆aAaY.9Pvg2 カエル、グレッグル、ペット・ショップ 009 禍福は糾える縄の如し ◆1eZNmJGbg... -
第一回放送までの本編SS
【オープニング】 NO. タイトル 作者 登場人物 000 オープニング ◆TPKO6O3QOM ぼのぼの、アライグマ、シマリス、アマテラス、キュウビ 【深夜】 NO. タイトル 作者 登場人物 001 されど山犬は仔猫と躍る ◆TPKO6O3QOM モロ、ムックル、ツネ次郎 002 宇宙を越えた執着心 ◆h6cx7DWv6s ピカチュウ、ケロロ軍曹 003 面影 ◆w2G/OW/em6 まん丸、メレオロン 004 悲しいことや辛いことが終わるために… ◆EMOQZrE4lI ぼのぼの、因幡てゐ 005 動物アドベンチャー ◆3.14.mIY6A ボニー 006 始の忍法帖 ◆TPKO6O3QOM イギー、タヌ太郎、クロコダイン 007 シロとケットシーの偽典・黙示録だゾ ◆EGv2prCtI シロ、ケットシー 008 フロッグ・スタイル ◆aAaY.9Pvg2 カエル、グレッ... -
動画・映像・画像・サイトなど把握用資料
大見出し 動画・映像・画像・サイトなど把握用資料。 このキャラを書きたい!知りたい!という人向けのページ 【ぼのぼの】 TVアニメ全49話 原作漫画既刊30巻 TVアニメ全話 ttp //jp.youtube.com/view_play_list?p=C129232F179C1E0D 【ポケットモンスター】 TVアニメ 第一シリーズ全274話+第二シリーズ全191話+第三シリーズ ピカチュウ TVアニメ全編に登場するで、把握は容易。ただし、初期と現在で性格が変わっている。 第17話 ttp //flvs.daum.net/flvPlayerOut.swf?vid=y76nJbx7wo0$ ピカチュウの口調が分かる回。ハングルが邪魔だが。 ニャース 第二話以降のほぼ全編に登場。一回見れば性格は容易に把握できる。 ミュウツー TVSP ttp //janimenav... -
プラグイン/ニュース
ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」:時事ドットコム - 時事通信 マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 - PR TIMES 【アイプラ】リセマラは必要?当たりキャラランキング【IDOLY PRIDE】 - Gamerch(ゲーマチ) 篠原悠希×田中芳樹が明かす「歴史ファンタジー小説... -
シロ
【名前】シロ 【出典】クレヨンしんちゃん 【種族】犬 【性別】オス 【年齢】人間に換算するとと五歳 【外見】白い犬。わたあめの様なふわふわした毛をしている。 【性格】まじめで苦労人 【口調】 一人称:ぼく 丁寧な柔らかい口調 【備考】 以下、動物キャラ・バトルロワイアルにおけるネタバレを含む +開示する シロの本ロワにおける動向 初登場話 007:シロとケットシーの偽典・黙示録だゾ 死亡話 033:不夜城のシロ 登場話数 2話 スタンス 対主催 現在状況 1日目黎明に死亡 現データ 033:不夜城のシロ キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 ケットシー 敵対 襲われるが、逃亡する 007:シロとケットシーの偽典・黙示録だゾ ニャース 友好 ネコさん 最期を看取られる 033:不夜城のシロ ... -
SSタイトル元ネタ
SSタイトル元ネタリスト SS作者本人の確認はほとんど取っていないので,間違っている可能性もあります。 話数 タイトル 元ネタ 000 オープニング 001 されど山犬は仔猫と躍る ラノベ「 されど罪人は竜と踊る 」 002 宇宙を越えた執着心 003 面影 004 悲しいことや辛いことが終わるために… アニメぼのぼの最終話での、スナドリネコの台詞の一部 005 動物アドベンチャー MOTHER3第2章タイトル、泥棒アドベンチャー 006 始の忍法帖 山田風太郎忍法帖短編集「 姦の忍法帖 」 007 シロとケットシーの偽典・黙示録だゾ クレヨンしんちゃんのタイトルコール+偽典・女神転生 東京黙示録 008 フロッグ・スタイル 009 禍福は糾える縄の如し 史記から生まれた慣用句 010 ニャースの謡 ポケットモンスター第二ED「ニャースのうた」http //www.... -
キャラ別SS表
追跡表 各キャラクターごとにSSを追跡します。 000はオープニングです。 名前 話 登場話 ■ぼのぼの ぼのぼの 9 000、004、030、055、068、079、093、097、102 アライグマ 6 000、009、027、042、058、063 クズリの父 7 014、037、054、070、082、083、096 ヒグマの大将 2 021、030 アライグマの父 11 018、032、034、046、065、078、085、089、100、101、102 ■ポケットモンスター ピカチュウ 6 002、024、049、059、072、094 ニャース 8 010、033、047、052、059、071、086、090 ミュウツー 4 019、041、050、060 グレッグル 5 008、036、043、069、074 ■忍ペンまん丸 まん丸 9 003... -
第一回放送までの死者
第一回放送までの死者 時間 名前 殺害者 死亡作品 死因 凶器 深夜 タヌ太郎 クロコダイン 006 始の忍法帖 刺殺 トウカの日本刀 深夜 アルフ 赤カブト 009 禍福は糾える縄の如し 捕食 なし 黎明 ヒグマの大将 因幡てゐ 030 狡兎三窟 毒殺 ワブアブの粉末 黎明 シロ ケットシー 033 不夜城のシロ 失血死 爪 早朝 ヨッシー ラルク 045 罅ぜるは刹那の夢 失血死 スティンガー 早朝 コロマル シエラ 046 獣の卍(前篇) 刺殺 電光丸(倍率×1000) 早朝 ボニー シエラ 046 獣の卍(前篇) 首切断 電光丸(倍率×1000) 早朝 夜叉猿 シエラ 046 獣の卍(後篇) 斬殺 電光丸(倍率×1000) 早朝 メレオロン ミュウツー 050 神の不在証明 失血死 サイコカッター おまけ 名前 最期の言葉 タヌ太郎 だから―― アルフ 「フェイ... -
鎮魂花
鎮魂花 ◆xD212eOTyM 冴え冴えと輝く満月が、太陽の代わりに冷たい光を三匹に投げかけている。 わたあめのような子犬がその短い生を終えてから、アマテラスは背負っていた遺骸をそっと降ろして すぐに傍らの土を掘り始めた。 「アマ公………」 ニャースがぼんやりと呟く。 楽俊は無言で立ち上がり、アマテラスを手伝い始めた。 無論、子犬を埋めるのだろう。 それはわかる。だが。 目の前であっさりと散った儚い命にショックを受けてはいても、光と熱を集めるために使っていた鏡 や、調合するために蓋を開け煎じた薬類をそのまま放置して埋葬するということがどれだけ無防備で 危険なのかを理解できないわけではないだろう。 状況が状況なのだからと、注意しようと口を開きかけたニャースだが、穴を掘っているアマテラスと 楽俊のスピードと、子犬の骸の大きさを考えて、口を噤んだ。 ... -
動物アドベンチャー
動物アドベンチャー ◆3.14.mIY6A 変で騒がしい音と光がボクの耳と目に失礼もなく入ってくる。 それに身体がちょっと冷たい。あの空間に居たせいなのかな。 辺りを見回すとそこには様々な乗り物が無数の光を発しながら動いている。 鼻を利かせ、周囲のにおいを嗅いで見てもにおいも気配も何もないのに。してくるのは機械の匂いだけ。 …そうだ、なんでボクはこんなとこにいるんだろう? ここに来る前は……。 そう、クラウスが最後のハリを抜く時にボクたちに向けてイカヅチを放ってきて、それでボクは気絶してしまったはずなのに……。 気がついたらキュウビとか言う奴が現れてきた場所で横に倒れていた。 あいつは……一目見ただけでも、今までにボクたちが倒してきたキマイラより恐ろしい事だけは分かった。 その時、ボクも結構とは行かないまでも、少しだけ怯えて... -
◆TPKO6O3QOM
◆TPKO6O3QOM 氏 話数 タイトル 登場人物 000 オープニング ぼのぼの、アライグマ、シマリス、アマテラス、キュウビ 001 されど山犬は仔猫と躍る モロ、ムックル、ツネ次郎 006 始の忍法帖 イギー、タヌ太郎、クロコダイン 011 ニャースの謡 ニャース、楽俊、アマテラス 018 ここはび~いち、キュウビの湯 アライグマの父、コロマル 021 命を懸ける熊犬と懸けない羆 銀、ヒグマの大将 027 アライグマくんの受難 アライグマ、ペット・ショップ 028 暗い渦 シエラ、クロコダイン 030 狡兎三窟 ぼのぼの、因幡てゐ、ヒグマの大将 033 不夜城のシロ ニャース、アマテラス、楽俊、シロ 034 二度あることは三度ある 夜叉猿、ボニー、アライグマの父 038 暁を乱すもの モロ、ムックル、ツネ次郎、風雲再起 041 孤鬼 ミュウツー 043 蛙は意外と速く走る 銀、... -
ニャースの謡
ニャースの謡 ◆TPKO6O3QOM 蒼い蒼い静かな夜には、おいら独りで哲学するのにゃ…… 鼻歌が草むらの間をすり抜けていく。寒々しいほどに青く耀く月の薄絹を纏った大地は、原始の海底を思わせるほどに無音の世界であった。 ニャースは己の青白く染まった尻尾を揺らしながら、湖底を覆う水草のような草地を進んでいた。能天気な曲調とは裏腹に、彼の上唇毛は目一杯に張り詰められており、瞳も忙しなく動いては辺りを観察している。耳も前後左右に向いては、周囲の異変を拾おうと必死で働いていた。 ニャースの心は颶風を受けた沼のように濁り、ざらついていた。彼から漏れる鼻歌は緊張の裏返しだ。ふとすると投げ捨てそうになる自分の理性を繋ぎ止めて置く為の舫い綱であった。 ニャースとて、かつては野良であった。そこでは命を懸けた争いは日常風景のひとつであり、死は常に隣にあった。だ... -
いくら動物といえど知性はあるさ
いくら動物といえど知性はあるさ ◆dKBETGTMMY 目を覚ました時、ユーノ・スクライアがまず感じたのは「孤独」だった。 見たところ、どうやらここはどこかの建物、しかも個室らしい。暗くてよく見えないが、今はそれだけで十分だ。 思考をすぐさま切り替え、先ほどの光景を思い出す。キュウビと名乗る謎の獣――――使い魔、もしくは自分と同じように変身魔法を用いた人間。 天照と呼ばれた狼に、喋るリスの使い魔。そしてリスが殺された時に駆け寄ったこれまた喋るラッコとアライグマ。 極めつけは名簿にある知人、ザフィーラとアルフの名前……ここまでお膳立てされればどんな馬鹿だって気付く。これが、獣たちを集めた殺し合いなのだと。 だが自分は違う。今は確かに変身魔法でフェレットの姿になっているとはいえ、れっきとした人間だ。 自分がイレギュラーなのか、それとも他にも同じようなものがいるのか... -
楽俊
【名前】楽俊 【出典】十二国記 【種族】半獣 【性別】オス 【年齢】22歳 【外見】二足歩行のネズミ 【性格】温厚でお人よし。飄々としており達観した視野と強い意志を持つ 【口調】 一人称:おいら 【備考】 人の姿も獣の姿もとることができる半獣の青年。獣の姿はネズミに似ている。半獣が差別されている巧国で生まれ育ち、母親と貧しい生活を送っている。独学で勉学に励んだ努力家。 巧国で行き倒れた陽子を救ったことで親友となり、陽子と共に雁国へ行く。延王らの推薦と援助により雁国の大学に推挙される。入学するだけでも相当な難関である大学に首席で合格したため、将来の道を期待されている。 以下、動物キャラ・バトルロワイアルにおけるネタバレを含む +開示する 楽俊の本ロワにおける動向 初登場話 010 ニャースの謡 死亡話 084 Four Piece of ... -
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動物キャラ・バトルロワイアルwikiへようこそ。 ここは漫画・ゲーム等に登場する動物キャラクター(主に見た目が)を戦い合わせる企画SSのまとめサイトです。 No animals were harmed during the making of this novel. メニュー . -
オープニング
オープニング ◆TPKO6O3QOM 夜よりも深く、そして纏わりつくような闇が周囲を包んでいる。それは今まで見たこともない、本当に無明の闇だ。 ぼのぼのはその闇を払うように身を震わせた。 闇に溶け込んでいて見えないが、周囲にはむせ返るような獣の臭いと、複数の声が聞こえている。その声はどれもが不安に彩られ、大声で叫んでいるものもいた。 割と近くでシマリスくんとアライグマくんが喧嘩をする声が聞こえてくる。そのことに、ぼのぼのは少し安堵した。 ここはどこだろう。昨日はいつものようにお父さんと共に眠りについたのだ。 だが、気がつけば自分をつなぎとめていたケルプもないし、海にも浮かんでいない。 ただ、暗いだけの空間に、いろんな動物たちが集められている。 そこから考えられることは一つだった。 ぼのぼのの脳裏には、スラリとした体躯を桃色の毛皮で包んだ猫科の獣... -
ニャース
【名前】ニャース 【出典】ポケットモンスター 【種族】ばけねこポケモン 【性別】オス 【年齢】 【外見】 二足歩行の白い猫。額に小判がついている。 【性格】 狡賢いようで抜けた性格。 【口調】 一人称:にゃー、又はおいら 語尾に「にゃ」を付ける。 【備考】 ムサシとコジロウのパートナーで、共にサトシのピカチュウを捕まえようとしている、オスのニャース。二足歩行できる、人語を操れるなど、通常のポケモンが持ち得る事のない特徴を有している。 元は田舎生まれの一匹の野良ニャースであった。ある日、映画の上映会で見た、映画の中のニャースが食べていたアイスやフライドチキンと言った食べ物にあこがれ、都会へと出てきた。そこで好きになった雌のニャース、マドンニャに「人間だったら好きになる」と言われ、人間になるべく二足歩行や人語の訓練を行い、それらを身に付ける。が、告白した際に「... -
シロとケットシーの偽典・黙示録だゾ
シロとケットシーの偽典・黙示録だゾ ◆EGv2prCtI. ぼく、シロ。人間で言ったら、五歳。 今はしんちゃんの家に住んでます。 初めの頃は家の中で出しちゃったり、ドレスを食いちぎっちゃったりしてたけど、でも今は自分でも成長したかなと思ってます。 洗濯物を取り込んだり、ひまわりちゃんの面倒を見たり、バスを運転したり―― ああ、でもこれって普通の犬がすることなのかな? 多分しないだろうけど。 とにかく、ぼくはしんちゃんとずっと一緒に居るって約束しました。 ずっと、いつまでも。 でも、しんちゃんはいつもぼくを散歩させるのをサボっちゃう。 だから今日もぼくだけで散歩に行こうって思ってたけど―― シロがキュウビの手により転送されたのはログハウス前であった。 ログハウスの玄関の左手に倉庫らしきものが伺え、そして周囲... -
宇宙を越えた執着心
宇宙を越えた執着心 ◆h6cx7DWv6s 冷たく堅い床の感触が気に触り、小さな影がむっくりと体を起こした。 辺りは妙な明るさに包まれている。だが昼のような心地よさは感じさせず、窓の外を見ずともここが建物の中であることと、外は月が輝く夜であることに気付いていた。 あの場で何の脈絡も無く始まった出来事の顛末、そして首を爆破された小栗鼠のことを思い出す。黄色い体毛を持つ電気鼠・ピカチュウは小さく震えた。 今までに命を賭けた冒険は何度も繰り広げてきた。あの狐のような、想像を超える力を持つ者に立ち向かったことも一度や二度ではない。 しかしだからやれる、という確信は彼の頭には無かった。 名も種類も知らぬ、こりすポケモン(と彼は思っている)の死を見たことで死を身近に感じてしまう。 始めて沸きあがる種類の恐怖にピカチュウはしばし縮こまっていた。 だ... -
クズリくんのお父さんとコウマくん
クズリくんのお父さんとコウマくん ◆h6cx7DWv6s 小さな窓から入り込む月明かりがとぼとぼ歩く一匹の仔馬を照らした。 つけられた名をウマゴン、正式名称はシュナイダーと言う。 そして彼は本当の馬ではなく、魔界から地球に来て王の座を争う戦いに身をおいていた百匹の魔物の子のうちの一匹なのだ。 だが魔物とはいえど、元来より凶暴な気質など持ち合わせていない彼は目の前で死んだリスの魔物やキュウビと名乗る強大な魔物、そして食物連鎖などとは違う殺し合いの世界にすっかり身が縮こまっていた。 おまけにここは小さな刑務所、時間帯は深夜。外を見れば砂漠が広がっている。 この光景だけでもウマゴンの心を脅かすに十分なものとなっていた。 せめて配られた荷物を調べて地図や名簿、食料とかの確認だけでもしたかったが、彼の蹄ではデイパックを開くことすらできない。 途方にくれた... -
アマテラス
【名前】アマテラス 【出典】大神 【種族】オオカミ 【性別】慈母でもあり漢でもある 【年齢】100歳以上 【外見】純白の体毛に紅い隈取を付けたオオカミ 【性格】ぼーっとしており、動物の心を読める妖精ですら何を考えてるのか読み取れない。 しかし、その裏では状況に対し深い思考をしている節がある。 好奇心旺盛でケンカ好き。食べることと寝ることはもっと好き。 【口調】 【備考】 ≪筆しらべ≫ アマテラスが持つ13の神の力。筆のようになっている尻尾で、特定の図形や動作を描くことによって発動する。 【断神・一閃(子)】 全ての物を切り裂く力を持つ筆しらべ。再生や自然現象の操作を主とする筆しらべの中では、純粋に物体の破壊のみに特化した異質の存在である。空間に直線を描く事で発動し、大木や巨岩を一刀両断のもとに切り裂く威力を持つ。 一閃を司る断神は鼠の姿をしており、その... -
北、玄武の方角ッ!!
北、玄武の方角ッ!! ◆1eZNmJGbgM 此処は何も変わらない。 違うのは集められた顔触れ。 すべきことは変わらない。 違うのは主催者。 此処は何も変わらない。日の差さぬ地下にあり、周囲を木の塀で囲まれ、 地面には無数の人間たちの血と汗と涙が混じり、その砂の中には男たちの爪や歯が散らばっている、 あの強く、美しい闘技場がそのまま存在し、そしてオレは独り佇む。 もっとも、屋外に設置されてはいるものの外は夜中、照明は月明りのみ。 だが少なくともこの闘技場の中にはオレの相手はいない。そのぐらい分からずして何が地下闘技場闘士か! 違うのは集められた顔触れ。最初の祭壇のような場所には人間は一人として見受けられず。 だがしかし、それでもオレが武者震いをする程の強者が、軽く見渡しただけでも勢揃いしていた。 初めに主催者に立ち... -
主に仕えし魔物の道は
主に仕えし魔物の道は ◆EFl5CDAPlM どうして自分はこんなところにいるのだろう。 プックルは殺戮の舞台に転送されてから一番最初にそう考える。 自分は確か、グランバニアで仲間たちや人間達と宴をしていたはずだ。 自身が慕う主とその息子の天空の勇者、そして自分と同じ志をもつ魔物達と共に 魔王ミルドラースを倒して、世界の平和を取り戻し、主の城に帰ってきた。 主の城でそのお祝いをして、肉を食べ、スラリン達と共に眠りについたはずだ。 それなのにどうして自分はこんなところにいるのだろう。 いつの間にか主の娘やメッキーが悪ふざけでルーラでもしたのだろうか。 いや、違う。 あの場にでてきた妖魔王キュウビという者に飛ばされてしまったのだ。 そしてそいつはいきなり殺し合いをしろと言ってきた。 それを拒否した小さなリスは、首を吹き飛ばさ... -
面影
面影 ◆w2G/OW/em6 時は真夜中、草木も眠る丑三つ時。場所はE-3、土の下には屍が眠る墓地。 「ったく……一体何がどうなってんだこりゃ?」 湿った土に腰を下ろし、手近な墓石に背中を預けながらメレオロンは呟いた。 数分前には、確かに自分はこんな場所にはいなかったはずだ。 キメラアントの王の討伐、その為にゴン達人間のハンターに協力し、いざ宮殿への突入が間近になった矢先…… 気がつけばあの場所で、多種多様な動物に囲まれ、キュウビと名乗る巨大な狐に「殺し合いをしてもらう」だのと告げられ。 周りの環境の変化に、まったく理解が追い付いていない。 (あの化け狐もキメラアントか……?いや、どう見ても同族にゃあ見えなかったな。 それに第一、殺し合いをさせる理由がわかんねぇ。 反逆者への処罰なら、こんなまどろっこしいことせずに殺しゃあ... -
第一回放送
第一回放送 ◆1eZNmJGbgM そこは、この惨劇の為に集められた参加者達が最初に意識を取り戻した場所。 参加者の中には、そこが学校の体育館であることに気付いた者もいたかもしれない。 尤も、突然あの場所に転送された上に周囲の照明が朧げな鬼火であったあの状況では、無理な話なのだろうが。 そして六時間前の悪趣味なデモンストレーションが終了した以上、ここには今、だれもいない。 見せしめとなったシマリスの死骸も血痕も既に消えており、血臭が周りに漂うことが惨劇の証拠としてのよすがである。 が、抜け殻となった体育館の入り口から雛壇へ目掛けて、どうした事か街路灯のごとく二筋の鬼火が灯されていく。 この鬼火の速さ、初め亀がのそりと歩くようであったが徐々に加速、早歩きから小走りさらに駆け足、最後雛壇に到達する頃には燕の如き速さで壇上に至る。 そして鬼火に囲まれた中に、一... -
おさかな天国?
おさかな天国? ◆w2G/OW/em6 「へっくし!」 周囲の急な温度の変化に、思わずくしゃみが出る。 ぼくの名前はヨッシー。よく緑のトカゲとか言われるけど、これでも立派な恐竜だ。 あのキュウビという狐の前からぼくがワープさせられた先は、雪野原のど真ん中だった。 「うう……寒い寒い……」 辺りを見回すと、近くに建物らしい影が見えたのでそっちに向かって小走りで走り出す。 恐竜とはいえども一応爬虫類なわけであって……正直、寒さにはあんまり強くない。 さすがに冬眠とかすることはないけど…… 寒さに震えながら建物に入る。 辺りに誰もいない事を確認すると、ぼくは今後の事を考えることにした。 もちろん、殺し合いなんて最初っからするつもりはない。 マリオ達と一緒にクッパを倒した時のように、他の参加者と力を合わせてキュウビ... -
LABYRINTH ~午前二時の迷宮~
LABYRINTH ~午前二時の迷宮~ ◆EGv2prCtI パスカルは、元はただのハスキー犬であった。 飼い主に忠実な、ただの、ハスキー犬。 今のような姿になるには吉祥寺の空気が悪魔の吐息で満たされ始めてから、そう時間はかからなかった。 悪魔の手によって母親を失った(その様子を、パスカルは窓から最後まで見てしまっていた。何も出来ない自分が腹立たしかった)主人に同行し――そして、パスカルは、悪魔と合体させられたのだ。 パスカルにとって、それはある種裏切られた形にはなったし、けれども、それは同じく、戦う力を得たことになったのだった。 かくして――魔獣ケルベロスとなったパスカルは、短い間(そう、本当に短かった、あれは)だったが、主人を守り、恩に報いることが出来た。 主人の母親を助けられなかったと言う自責を晴らすかのように、パスカルはただ必死に戦った。... -
されど山犬は仔猫と躍る
されど山犬は仔猫と躍る ◆TPKO6O3QOM 天は蒼月を抱き、森は静寂の中に沈んでいる。海底に佇む岩礁のように青ざめた木々の一本一本までが、繰り広げられる狂宴に怯え、じっと息を潜めているようだ。近くに滝があるのだろう、耳朶を打つ爆音が大気を揺らしている。ひんやりとした風が森の中に漂っていた。 緩やかな瀑布のように降り注ぐ木漏れ月に銀毛を輝かせながら、モロは支給された袋の中身を確認していた。 前足と顎を丁寧に動かして、袋の中身を取り出していく。その様子はモロの巨躯とは対照的で、どこか滑稽にも見える。袋の口を閉じていた、歯の様に連なった金属の留め具が中々の難物で、それを解除するのに結構な時間を費やしていた。試行錯誤の後、どうにか金具に爪を引っ掛けることに成功し、ようやく開けることが出来た。 しかし、袋の中に入っていたものはその苦労に見合うものではなかった。 ... -
好奇心は身を滅ぼす
好奇心は身を滅ぼす ◆EFl5CDAPlM 「おおおおぉぉぉぉ! かっこいい……!」 辺り一面が舗装された道路まみれの真ん中に、帽子をかぶった小柄な生き物がぽつんと立っていた。 近くでよく見るとトナカイの角を生やしており、その鼻は青い。 この生き物、名前をチョッパーといい、名医であり、ヒトヒトの実の能力者でもある。 そんな彼はこの殺し合いの舞台に飛ばされてから、ずっと同じものを見続けている。 その目をきらきらと輝かせながら。 その目線の先にあるのは鋼の塊である。 それは鋼の翼をもち、巨大で、世界中を飛ぶことのできるもの、飛行機だ。 「やっぱりあの羽でビューンって飛ぶんだろうな… あ~~~かっこいい…って、ちがうちがう!」 軽くトリップ入っていた頭を振り、現実に戻る。 ここはどこだ。 支給された袋から、地図を取... -
第二回放送
第二回放送 ◆TPKO6O3QOM 定刻だ。生憎の雨に見舞われてしまったが、畜生どもよ、息災であろうか? 雨に震えていたとしても、誰も手など差し伸べてはくれぬぞ。 呪法を始めて、半日が過ぎた。貴様たちも、段々と己が牙を取り戻してきたのではないかな。 さて、我は非常に悦んでいる。やっと貴様らが、獣らしい野性と残虐性を発揮してくれるようになったのでな。いやはや、先刻、奮起を促した甲斐があったというものだ。 クカカカカ……やれば出来るではないか。 すぐにでも貴様たちの成果を読み上げたいところではあるが、まずはお前たちの命に直結する禁止区域から報せよう。耳を……――ソバダて、よく聞くのだぞ。 B-5 D-1 E-7 F-4 だ。 雨の中、確と聞きとれたか? ふむ。我は今、実に気分がいい。もう一度だけ教えてや... -
終端の宴と異世界の騎士
終端の宴と異世界の騎士 ◆w2G/OW/em6 エリアE―1……そこに建つ城。 城という言葉から連想される豪奢かつ荘厳な雰囲気も、この殺し合いの遊戯では意味をなさない物となる。 森の中にひっそりと存在する古城は、月光を浴びてただ……静かにそびえるのみ。 その城のバルコニーにて、彼女は月を見上げていた。 美しい白銀の毛並みに、紫色の鬣に、柔らかい月の光は降り注ぐ。 白く、微かに青みがかった満月……それは、彼女の敬愛する主を思い出させた。 慈愛に満ちた知恵のドラゴンが紅一点……白妙の竜姫・ヴァディス。 かつて死の淵にあった自分の命を救い、今は仕えている者ではなく対等な話し合い手として見てくれている存在。 ああ……この殺し合いを主が知ったらどのような事を思うだろう? きっと、自らの命を賭してでも止めようとするだろう。 キュウビと名乗ったあの... -
狼の新たな旅立ち
狼の新たな旅立ち ◆bD004imcx 風が吹いているのか、まばらに生えている木の葉が音を立てて揺れる。 草原もその影響を受けて波を作り、風を形あるものに変えていく。 空模様もよく、雲の隙間から時折月の光が大地を照らす。 太陽の強い光とは異なる優しいその光が、全てにわずかな色と影を与えていく。 「ん~……」 そしてその景色を、彼女は大きく伸びをしながら、懐かしいものを見る目で眺めた。 (わっちの故郷は雪で埋もれていたが、こういう景色もたまにはあったかや……) 彼女は顔はまだ幼いがそれなりに整っている。 普段から着ている一張羅もあって、普通の人間としてなら見栄えはいい方だろう。 だが、彼女の頭と腰についている物は、普通の人間についているものではなかった。 遠くの音を聞こうと耳をすませば狼の耳が動き、本人自慢の... -
ここはび~いち、キュウビの湯
ここはび~いち、キュウビの湯 ◆TPKO6O3QOM 木立の隙間縫うように、薄っすらと生暖かい夜霧が漂っている。それに紛れて、デイバッグを背負った小柄な白い獣が慎重に歩を進めていた。 羽飾りのついた特徴的な服を着た柴犬だ。名をコロマルという。普段であればくるりと見事に巻いているはずの尾っぽは、今は垂れてしまっていた。 時折、首を左右に傾げては、周囲の物音の位置を確認する。辺りには異臭が漂っており、彼の鼻の機能を妨害していた。スンスンというくしゃみが霧の中に紛れて行く。 影時間――1日と1日の狭間にある、影が跋扈せし失われた刻。 丁度そのぐらいの時間だと、彼の五感が告げている。しかし、彼の耳にとどく風音や水の轟きが、それを否定していた。また、彼には感知できないが、本来であるならば青緑色を放っていなければならない満月が蒼褪めた光を天上から降らしてい... -
禍福は糾える縄の如し
禍福は糾える縄の如し ◆1eZNmJGbgM 唐突だが、この場において最も不運な参加者とは誰であろう。そもそも、いきなりこのような 殺し合いに呼び出されたこと自体が不運ともいえるが、その中でも選ぶとしたら? 例えば信じられる仲間がいない者は不運である。 その逆でかけがいのない仲間が殺し合いに参加させられている者も不運である。 あるいはあの妖孤が気紛れで支給した品が使えない、使いこなせない者も不運である。 だが少なくとも現状で最も不運な者、それは既に仲間の死を目撃してしまった者であるだろう。 それも至近距離で、その血を浴びるほどの距離で見てしまった二匹。 だが彼らの不運は終わらない。ここではその内の一匹の様子を紹介しよう―― 場所はA-6とA-7の境界線、駅前。他の地とは隔絶されたこの場所にアライグマは転送された。未だ あの場所で... -
二つの思惑
二つの思惑 ◆Tgv.obtSQA 雪原の片隅、山岳地帯の麓にその教会はひっそりと佇んでいた。 夜だというのに教会がほのかに明るく照らされているのは、周りにそっと積もった雪が月の光を反射しているからだ。 その雪の絨毯の上に、教会の入口から一人分の足跡が伸びている。良く見れば足跡の向く先は教会で、実際は雪原の真ん中で突然足跡が発生し教会へと伸びているのだった。 その教会の中、聖堂に並ぶ古めかしい長椅子の側に、足跡を残した張本人、ラルクはいた。 月光が差し込む教会の中は、深夜だというのにほんのり明るく、その神秘性と荘厳さを高めている。 「剣か」 床にデイバックを置き、中身を確かめていたラルクは、一振りの剣をデイバックから抜き出した。差し込む月明かりに照らされ、研ぎ澄まされた刃がキラリと輝く。 その剣の腹には何か文字が掘り込まれており、柄には穴が開... -
へんたいトリロジー ~爪とヒマワリの章~
へんたいトリロジー ~爪とヒマワリの章~ ◆k3fZfnoU9U ここはA-6にある駅の前、ここに2匹の獣が訪れていた。 一匹がニコニコ笑顔のヘアバンドをして、忍者の服を着ているキツネ。 もう一匹は葉っぱの衣服を身に着け股間にヒマワリの花を装着している変た…もといアライグマ。 名前はそれぞれツネ次郎、アライグマという。 え?アライグマは種族ではないのかって? そこは重要なことではないので置いておくとして、2匹は駅の前に辿り着くやいなやあるものを見つけた。 「なあ、もしかしてこれってアルフの首輪じゃないのか?」 それは首輪だった。 さらに言うとそこから血の跡がどこかに伸びていた。 ツネ次郎はその首輪を拾いアライグマに意見を求めたのだが…。 「これがアルフの首輪だという証拠があるのか?」 当然の如く信じなかった。信じるわけがなかった。 彼は... -
フロッグ・スタイル
フロッグ・スタイル ◆aAaY.9Pvg2 暗い空の下、唸る剣士が一人。 剣士として一般的であろう人間という種族に例えるなら眉を顰めてとか、眉間に皺を寄せてとか、そういった表情を彼はしている。 他種族には読み取り難いかも知れないが、彼としてはそういう、苦悩を滲ませた表情のつもりだ。 そして今現在彼の目の前にいて、対峙している相手にもその表情は伝わると彼は期待している。 剣士の名はカエル。 いや、昔はもっと立派な、固有名詞の名前もあったものだが、そのことは今はさて置く。 重要なのは今の彼はカエルであり、それも名前だけがカエルというのでなく、人型をしたカエルそのものの姿だということだ。 尤も生まれ付いてのカエルではない彼としては正直、キュウビなる魔物は彼を動物として認識しているらしいという事実は些か不本意である。 しかし、それはこの際どうでも良かった。... -
始の忍法帖
始の忍法帖 ◆TPKO6O3QOM ようやく暗闇が晴れたら、おれの目の前には森が広がっていた。これが瞬間移動って奴なんだろうな。ニッポン風の建物の影も形もねえ。 この森は人の手が入った人工林らしい。木の種類が少なくて、林床の植生も豊かじゃない。明月の中に並び立つ木々の影が巨大な墓標に見えてくる。 まったくロクなことがないぜ。人間たちに無理やりエジプトに連れてこられるわ、見捨てりゃ良かったガキ助けたせいでスタンド使いの鳥野郎に襲われるわ……そしたら、今度は殺し合え、だぁ?そんな面倒なこと、誰がするかよ。第一、あの狐野郎の望みどおりに動くことが気に喰わねえ。 おれはただ、平和でそこそこ楽しい生活送りたいってだけなのによ、やたらと厄介ごとが舞い込んできやがる。人間によると、運命ってのはカミサマが決めるらしい。もしそいつに会ったら、ボコボコにした後で、髪毟って顔... -
命を懸ける熊犬と懸けない羆
命を懸ける熊犬と懸けない羆 ◆TPKO6O3QOM 銀は幾度目かの溜息をついた。眼には既に疲労の色が出ている。引き締まった体躯を包む虎毛は乱れ、毛艶も悪くなっているようだ。草叢を往く足取りはふらふらと力がない。 彼の周囲は開けた草原だ。時折吹く穏やかな風を受けて、草たちがさらさらという笑声を上げる。 彼を苛んでいるのは、殺し合いでもキュウビと名乗った大狐のことでもない。先刻に見た一つの巨影だった。 爛と隻眼を耀かせた熊影――あれは赤カブトだ。と彼は断定した。自分が止めを刺したはずの。 銀は集められた会場で、それを遠目ではあるがはっきりと見た。いや、そうでなくとも、あのおぞましい姿は見間違えようがない。 悪い夢でも見ているようだった。いや、出来れば夢であって欲しいと銀は心底思う。 だが、足裏の肉球が通して伝わるひんやりとした地面の感触が、... -
悲しいことや辛いことが終わるために…
悲しいことや辛いことが終わるために…◆EMOQZrE4lI どうして、どうしてこんな事になったんだろう。 ボクたちはいつものように遊ぼうと思っていたのに 気がついたら真っ暗闇で、最初はしまっちゃうおじさんにしまわれたかと思った。 でもボクたち以外にもたくさんの動物達がいっぱいいた。 そこでオオカミさんがボクを励ましてくれて、友達にもなった。 そしたらいきなり大きなキツネさんが出てきて殺しあえと言われた。 シマリスくんは殺し合いなんか間違っているし、森に返してほしいって言っただけなのに、なのに… シマリスくんの首が爆発して…僕の腕の中でシマリスくんは冷たくなっていた。 昨日、僕は楽しいことはなんで終ってしまうんだろうと考えていた。 スナドリネコさんに聞いたら「悲しいことや辛いことが終わるために、楽しいことも終わってしまう」って言ってた。 ... -
未来へのシナリオは
未来へのシナリオは ◆w2G/OW/em6 冷たい夜風が身に染みる。 それは彼のいる場所が辺りを遮る物のない崖の上だからか、それとも、ここが殺し合いの場だからか。 眼下に広がる殺風景な砂漠を何気なく見下ろし、白馬―――風雲再起は静かに思考を巡らす。 大勢の動物たちによる闘い。勝者はただ一匹であり、他の全ては敗者となる。 つまり、これは彼の主人である東方不敗・マスターアジアがかつて参戦し、主人の愛弟子ドモン・カッシュが現在参戦しているガンダムファイトの様なものだ。 各国の威信を掛け、勝利という名の栄光を掴む為の戦い……ガンダムファイト。 その身はただの馬といえど、風雲再起は流派東方不敗を会得した武人、故にその心は、自然と戦いを求める。 この地に集う、まだ見ぬ強者達との戦い……自然と心が高ぶるのを感じる。 ただし、ガンダムファイトとは明確に違う点が... - @wiki全体から「mmE33.」で調べる