♪かわいい陰謀 ◆MAKO.0z9p.



「あひゃう!」

――と、そんな愛らしい女の子の声が深夜の街中。道端から唐突に”飛び出した”。



文字通りに、虚空より声とそれを発した少女とが一緒に、それこそ”魔法”でも使ったかのように不意に現れる。
ベージュのスクールセーターに丈の短いプリーツスカート。
一見して女子高生とわかるその少女は飛び出した勢いのままに2、3歩たたらを踏むと、よろめいて地面に膝を打ちつけた。

「がぅっ!」

可愛らしさのない悲鳴を漏らしてしばし悶絶。数秒。数十秒。そして、少女がほっと息をつけたのは1分ほど後。
やっと落ち着いて、少女はそろそろと辺りを窺うように首を振る。
地面はアスファルトで、そこらに建売の住居が並び、チロチロと頼りない街灯が夜の中にいくつかのスポットを作っている。
びゅうと風が吹けば半そでだと少し肌寒い夜の街角。何の変哲もない普通の光景がそこにある。とても――

「あ。そうだ、鞄! もってくるの忘れ――――むぎょっ!」

…………。
忘れ物に気付き後ろを振り返ったそこに出てきたはずの扉はなかった。
あるのはただのブロック塀で、少女は絶望しかけたが、しかしそう思うよりも早くその忘れ物は飛び出してきた。
まるで振り向いた彼女にカウンターの一撃を加えるかのように、勢いよく虚空からこれも”魔法”のように。

ともかくとして。
一般的な夜の街の風景があり、……そこに鞄を顔面にぶつけられて転がる女子高生がひとり。
とても――とても、殺し合いが始まっているとは思えない光景がそこにあり、


これが少女――平沢唯のバトルロワイアルのその始まりであった。


 ■


「殺し合いなんて……できないよぉ……」

泣き言を漏らし夜天を仰ぐ唯。
その周り、ザラザラしたアスファルトの上には彼女に与えられた鞄の中身がばらばらと散らばっていた。
広げられた地図に、真水の入ったペットボトル。明かりを点けて立ててある懐中電灯。かわいいサイズの救急箱など。
誰かが見ればだらしないと思うだろうか、知っている人が見れば彼女らしいと思うのだろうか。
唯は散らかした中から一枚の紙を取り上げ、そしてそこに記された名前をもう一度確認する。

「澪ちゃん。りっちゃん。むぎちゃん。……憂」

同じ軽音部の仲間である3人。それと、ひとつ下の妹である平沢憂の名前がそこにはあった。
もとより殺し合いなどはできっこなかったが、友人達や妹となればそれはなおそうで、そして彼女達がここにいるのがとても悲しい。
自分だけでなく、みんながこんな状況に巻き込まれ、死んでしまうかもしれないこと。それが唯にはただただ悲しかった。

「…………ぽち」

唯はまた一枚の黒い板のようなものを取り上げ、なんとなしにボタンを押してみる。
すると、暗かった液晶に明かりが点り英字と数字とが浮かび上がった。
画面の真ん中にはデジタル表記で「G-6」と、そしてそれを囲む円の四方には「N、E、W、S」と方位が表示されている。

「……ん。……ほっ。……やっ。…………ふふ。…………ふふふ」

方位はリアルタイムでの動作に対応しているのか、デバイスの向きを変えると同じようにクルクルと回る。
あまりこういった物に馴染みのない唯にはそれが少しおかしくて、今さっきまでの悲しみも少しは……、

「ほいっ! ほいっ! ほほいっ! やぁっ! とうっ! これならどうだっ!」

少しは……、少しというか、もうなんというか悲しみは去ったらしく、とりあえずよかったねと、そんな感じ。
いや、これはその悲しみを紛らわせる為の逃避的な行動であり、むしろ彼女の悲しみはそれだけ深いのだと、
そうやってフォローを入れたくも、彼女の無邪気な様子を見ているとそれもないんじゃないかと不安になる。

そんな光景がそこにあった。


「――あんた。なにしとるん?」


ツっこまれた。


 ■


「あんた。こんな往来のど真ん中で荷物広げて何してるんや?」

唯の前に現れツッコミをいれたのは、薄汚い、馬券売り場やパチンコ屋が似合いそうなそんな中年の男性だった。

「すいません。ごめんなさい。あのっ、すぐ片付けますんで……その」

わたわたと荷物を集め始めた唯を見て男はなんとも微妙な顔をして、気付かれないように小さく溜息をつく。
そして目の前の少女を観察し、素早くなにかを思案すると荷物集めを手伝いながらまた声をかけた。

「まぁええわ。
 こんな所におるのもあれやし、とりあえずちょっと移動しよか。風も当たって寒いし、他に誰が来るとも限らんし……な?」



「オレの名前は船井譲次

道端より少し先。ひとつの一軒家の中に入ってから男は唯に自分の名前を明かし、そして彼女にもそれを求めた。

「ひ、平沢唯です! 桜が丘高校2年2組。クラブ活動は……軽音部をやっていますっ! 担当は……」

そこまではいいと唯の発言を手で止めて船井はテーブルの上の名簿に視線を走らせる。
名簿の隣には布を被せられた懐中電灯が置かれており、電気の点いてない部屋の中にほのかな明かりを齎していた。
3秒ほどして彼女の名前があることを確かめると、船井はまた視線を目の前の唯へと戻す。

「あの、それで船井さんに言っておきたいことがあるんですけど……」
「なんや?」
「私っ! 殺し合いに参加しているんです……っ! だから一緒にいたら危ないですよ! 巻き込まれるかも!?」

冷たい沈黙が部屋の中に流れた。

「じょうちゃんは、オレのことなんやと思ってんねん?」
「この、お家の方ですよね? あの、外で騒いじゃったことはあやまります。ご迷惑をおかけしてごめんなさい……」

またしばらくの沈黙が流れる。

「……まぁ、確かにあいつらは殺し合いの会場に送るとは言っとったが、そこに人がおらんとは言ってなかったなぁ」
「?」
「けど……いくらなんでも、それは突飛な発想ちゃうか?」
「はい?」
「オレも参加者や。じょうちゃんの言う”殺し合い”の。ほら、首輪かてしとるし」

三度、沈黙が流れて、そして。

「う、ひいいいええええええっ!!」
「アホっ! 声が大きい! 誰かに聞かれたらどうすんねん……っ!?」
「こ、ここ、こここ……殺さないでぇ~!」
「落ち着かんかい! 殺そう思っとったらさっきやっとったわ。せやなかったらどうして話しかけたと思うねん?」
「……は、はぃ?」

唯の悲鳴がおさまったのを見て、船井はやれやれといった風に首を振り席に腰かけなおす。
そして、また冷たい空気が戻ってくるのを待ち、それからようやく話の本題を切り出した。


 ■


「少なくともオレは殺し合いなんてしたないと思っとる。それはじょうちゃんかて同じやろ?」
「はい、したくないです。……でも」
「なんや?」
「そうしないと、最後の一人しか帰れないって……」
「それが、そうとも限らんのよ」
「ふぇ!?」

そこまで言うと、船井はペットボトルを取り出しそのまま水を口にした。
つられるように唯も自分のペットボトルを取り出し、緊張で乾いた口の中を潤す。

「オレは……言うならリピーター。経験者や。もっとも、こないな殺し合いって種目は初めてやけどな。
 今までは大抵がギャンブル。
 まぁ、これも負けたらどうなるかを考えれば実質殺し合いに近かったわけやけど、それでもこんな直の殺し合いは……初」

ふんふん、と首を立てに振って唯は船井の言葉に耳を傾ける。
言っていることの半分も理解できなかったが、どうやら頼りになる人らしいとそれだけは理解できていた。

「帝愛グループって知っとるか?」

ふるふる、と唯は首を横に振る。
どうやらその帝愛グループという会社が魔法の力で殺し合いをさせるということらしい。
けどそんな名前の会社には、それと勿論だが魔法というものにも唯は心当たりがなかった。

「まぁ、じょうちゃんぐらいやったら知らんのが当たり前か。
 説明したると、表向きは大手金融会社。金貸しをして搾り取った金を使い、投資なりなんなりしとる大企業や。
 その裏側言うと……まぁ、こういうオレらが参加させられている常識では考えられん非合法の娯楽。その元締め。
 莫大な金で権力を黙らせこういう無茶を通し、そしてこれを娯楽としてまた利益を得る……そんなところや」

悪の秘密結社。唯の頭に浮かんだのはそんな言葉だった。
そして自分達はそんなものに浚われてしまったのかと考えると、忘れていたはずの恐怖がまたせり上がってくる。

「さっきも言ったが、オレはリピーター。
 繰り返し似たようなことをやっとる。せやから、あいつらのやり方……それもよう熟知しとる」

ふむふむ、とまた縦に首を振って唯は船井の話に聞き入る。

「殺しあって、最後の一人が優勝……そして莫大な賞品を受け取る。
 まぁ、これが嘘やとは言わんが、言葉どおりに取るのは早計……痛い目にあう可能性は大やと、オレはそう思う。
 猿の腕の話ちゃうが、あいつらが色々と難癖をつけて約束を曲解、土壇場で反故にせんとも限らん」

そんなぁ……と、弱々しい声が唯から漏れる。
仮に勝ったとしても何も望みはかなえられない。その保障もないとなれば八方塞もいいところだった。

「優勝は表向きのゴール。……オレは、それとは別に裏のゴールが存在すると、そうふんどる」

唯の伏せられていた目がぱちりと開かれた。船井の発言。それが光明だと言わんばかりに。

「あいつらの催すゲームは基本的にそのルールはシンプル。聞けば子供でもできる簡単なものが多い。
 遠藤いう男ともうひとりはごちゃごちゃ言っとったが、これにしたってその根幹は殺し合い。それオンリー。単純明快や。
 だが……内実は違うっ!
 実際には裏の裏をかきあう……複雑怪奇……その人間の底、器を計る。そんな深さがある。
 そしてそんな中でも重要視されるのが……気付きの力……直観力。
 これはあいつらの悪趣味からくる趣向。
 つまり、裏のゴールを用意しといて、それに気付かず表のゴールに群がる愚か者。これを見て笑おうって腹や」

ぞわりと、得たいの知れない怖気が唯の背中を走った。
もっと単純なものだと思っていたのだ。しかし、船井の話を聞けばそれはそういうものではなかった。
誰かが生き残る。誰かを生き返らせる……そんなことを考えること自体が主催の思う壺。破滅への道なのだという。

「……とまぁ、これがオレの経験から来る推論。
 残念やが見せられるような確証はない。けど、じょーちゃんはそれでも殺し合いしたいか?」

ぶんっぶんっ、と唯は力強く首を振ってそれを否定した。
ここまで聞かされてなお殺し合いに勤しもうなどと、そんな風に考える者がいるはずがない。

「せやろ。せやったらせんでもええ。
 なにより、命いうもんは失ったらそれっきり。戻ってこうへん……それこそ、魔法でもない限りは。
 しかし、ここにはそんなものはない……となれば、それは大事にして、ギリギリまで足掻いてみるべきや」

うんっうんっ、と唯はそれに同意する。
命を大事に。それはこんな殺し合いの場において……いや、こんな場合だからこそ、大切にしなくてはいけない考えだ。

「つまり、何が言いたいかっちゅうと、オレと手を組んで欲しい。優勝を目指すのではなく、裏のゴールを探す為に。
 これには人手がいるんや。オレひとりでは到底無理。右往左往してる間に殺し合いにのったアホに殺されるがオチ。
 となれば必要なのは仲間。
 おじょうちゃん……いや、唯さん。どうか、どうか……オレに手を貸してはくれへんやろうか。この通りや!」

そう言って、頭を下げた船井に唯はひどく驚いた。
自分よりも一回り以上は年上であろう男が頭を下げてお願いをしている。
ギターを弾く以外にはろくにできることもなく、こうしてニートが生まれるのだとまで言われた自分に。
それは、軽音部に始めて顔を出した時の事とはまた違う、何かを唯の中にふつふつと沸き立たせる……そんな姿だった。

「こ、こちらこそよろしくお願いします。友達も一緒だったから、もうどうしようかなって困ってて……」
「友達……っ!?」

友達という言葉に反応してぐいと顔を上げた船井に驚き、唯は椅子をガタと揺らした。
彼が自分に何かを期待している。その表情に急き立てられるようにその友達のことを唯は話す。

「同じ軽音部の澪ちゃんと、ちっちゃんと、むぎちゃんと……それと、妹の憂がここに、一緒に……」
「ちゃんとした名前は? あだ名やなくて、本名……っ」
「え、えと……秋山澪に、えーと……田井中律琴吹紬。平沢……憂。です」
「ふん……ふんふん。なるほど……なるほど……これはついとる。オレらには運があるかもしれん」

表情を変え、名簿を見ながらうんうんと頷き笑みを浮かべる船井に唯はきょとんとしてしまう。
どうしてみんながいることがツいているのだろうか?
さっきまではとても悲しかったその事実が幸運になる。その理由が全く思い当たらない。

「よう考えてみい。じょうちゃんのその友達らは殺し合いに乗る思うか?
 それはない。少なくとも自分を殺そうとはって思えるやろ。つまり、会ったら説得の必要もなく仲間になるっちゅう人材。
 こういうんがいるのがどれだけええことか。知らん人間ばっかやと思っとったが、これは大きいなぁ。
 4人……に、じょうちゃんとオレを合わせて全員揃えば6人か……全部で64人やから、つまりほぼ一割。
 こんだけ人手が集まれば安全も増すし、やれることも増える。他の人間を誘うことも容易くなるやろう。
 ははっ。このゲーム。案外簡単に抜けられるかもしれん」

「ほんとうですかっ!? やった、よかった。みんないてっ!」

事実。その意味合いが唯の中で反転する。
一緒に殺し合いの中に放り込まれた友人達は競争相手……ではなく、仲間。
反転したことで、心の中を満たしていた恐怖は引いてゆき、代わりに頼もしさと希望が満ち溢れてくる。

「となれば、こっからの算段やな。じょうちゃんの友達を探す方法を考えんと……広い島やしどうしたもんか」

言いながら船井はテーブルの上に地図やらデバイスやらを広げてゆく。
あっという間にその上は作戦会議のものとなった。
もう恐れは微塵もない。あるのはわくわくという期待感。ハッピーエンドへと駆け出す前のどきどきだけだった。


 ■


喜び、笑い声すらこぼし始めた唯に、船井はひとり地図へと顔を伏せほくそ笑む。

「(なんちゅう頭の抜けたガキ。拍子抜けにもほどがある。
 みんながいてよかった? そんなわけあるかいっ! この状況……落とされた事自体がすでにどん底。……最悪っ!
 そこに揃いも揃って落ちるて、どんだけ運が悪かったらそうなるっちゅうねん)」

心の中では罵倒。しかし、船井はそれをおくびにも出さない。
頼れる味方を装い、頭の緩いカモを使って荒稼ぎ。それが彼のゲームに対するスタンスであり、ここでも変わることはない。

「(だいたい、裏のゴール……そんなものがあるとして、あいつらがそう何人も生還させるかっちゅう話や。
 表にしろ裏にしろ、生還できるのは極僅か……せいぜい合わせて2人いうところが関の山やろ)」

従来であるならば、この時点で船井の勝ち抜けは8割方は確定。だが、今回は異常事態。故に油断はできない。

「(それも本当にあるかどうか見当もつかんしな。とりあえずは仲間……自分を守る盾を用意することが先決。
 魔法やなんやハッタリだけとは思えんこの意味不明な状況。保険は何枚あっても足りんいうことはない。
 利用できる人間……その当てがこないに早くできたことはまさに僥倖。ツいとるいうんは事実)」

支給品を広げながら船井は思考する。
表向きの打開策。そして、その裏を取る為の姦計。己が生き残る為の最良の方法を――。



「(優勝狙いか、別のんか……それを判断するんは、まだ先……っ! 今は様子見や)」


 ■


「(こいつはいいことを聞いたっすね~)」

薄暗い部屋の中。テーブルの席に座る”3人目”の少女は声を立てず、心の中だけでそう呟いた。
しかし、声を立てていないにしろ彼女は唯と船井の目の前にいる。なのに、2人は気付く素振りさえ見せていない。

「(この不思議さんの荷物を拾うのを手伝った時も、ここでこのクチビルさんの話を聞いている間も……)」

す……と、少女は自分のデイパックからペットボトルを出してテーブルの上に置いた。
それをしばらくしてから船井が手に取り、いぶかしむように唯へとこう言う。

「なんや、じょうちゃんの方が水が1本多いな……男女差別かい」
「あ。ラッキー♪」

それを見て、少女はその顔に静かな笑みを浮かべた。

「(私の存在は完全に消えている……この2人には見えていない)」

闇色の制服を身に纏った少女の名前は――東横桃子。他人の認識を阻害するほど存在感を”持たない”希薄な透明少女。


「(あんた達の”策”。最後に横取りするのはこのステルスモモっす。そして生還するのは私と――先輩っすよ)」


 ■


利用する者される者。更にはそれを横から掻っ攫おうとする者。

三者三様。

これが少女――平沢唯のバトルロワイアルのその始まりであった。




【G-6/民家の中/1日目/深夜】

【平沢唯@けいおん!】
[状態]:健康
[服装]:桜が丘高校女子制服(夏服)
[装備]:
[道具]:デイパック、基本支給品(+水1本)、不明支給品x1-3
[思考]
 基本:みんなでこの殺し合いから生還!
 1:船井さんを頼りにする。
 2:友人と妹を探す。
[備考]
 ※東横桃子には気付いていません。
 ※登場時期は2年生になって以降で、夏服を着ている間です。


【船井譲次@逆境無頼カイジ Ultimate Survivor】
[状態]:健康
[服装]:私服
[装備]:
[道具]:デイパック、基本支給品、不明支給品x1-3
[思考]
 基本:優勝か別の手段か、ともかく生還を目指す。
 1:まずは唯の友人らを探す方法を考える。
 2:仲間を勧誘し、それらを利用して生還の道を模索する。
[備考]
 ※東横桃子には気付いていません。
 ※登場時期は未定。


【東横桃子名@咲-Saki-】
[状態]:健康、ステルス
[服装]:鶴賀学園女子制服(冬服)
[装備]:
[道具]:デイパック、基本支給品(-水1本)、不明支給品x1-3
[思考]
 基本:自分と先輩(加治木ゆみ)の生還を目指す。
 1:船井の策にこっそり相乗り。機を見て横取りする。
 2:先輩を探す。または先輩の情報を収拾する。
[備考]
 ※登場時期は未定。


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平沢唯 041:Card
船井譲次 041:Card
東横桃子 041:Card


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最終更新:2009年11月04日 14:57