宇宙。
彼はそこを駆けていた。
己の守りたい者を守るべく。
その為に彼は何人もの命を散らしてきた。
あの『自由』の名を翳すモビルスーツでもだ。
いつしかエースパイロットとまで言われ、『運命』を背負い操り、宇宙を駆けた。
しかし、今この現実はどうしても受け入れられなかった。
殺し合い。
(何だってんだよ―――――この状況は)
気が付いたら、首輪で束縛され、
気が付いたら、混乱するまま宣言されて、
気が付いたら、この場に追放され、
きっと今頃、殺戮の遊戯に巻き込まれた人は、
この『異常』な状況下の中、愚考、負の感情が身体を貪り、蔓延るだろう。
それはシンとて例外ではない。
確かに、彼の思考は既に少し犯されている。
しかし、彼は決意していた。
殺し合いはしない。
それだけでは無く、殺し合いに乗っている者は、皆止めるよう動いてやる。と。
本来命を殺してきた彼が命を守るというのは皮肉な物だろう。
だけど同時に譲れない一線という物もある。
目の前で、父が死に、母が死に、妹が死に。
そんな彼だからこそ、この決意は揺るぎないものとなった。
強く、あろう。と。
どんなことにも挫けない、鋼の心を手に入れようと。
しかしそれが何であれ、彼の運命は既に変わってしまっている。
喧嘩なんて生ぬるい、戦争は生温かい。
その感覚は馴れている。
だが、ここは違う。
誰もが確固たる目的があるとも知らない。その事実が、その衝撃が、彼の思考に激震する。
こんな嫌味なまでに皮肉な『衝撃』は、彼の『運命』までも変えていく。
◇
まだ殺し合いが始まって、5分と経ってない頃。
シンはあきらかに動揺していた。
この目の前の『ナニカ』を見て。
「何なんだよ…――――――こいつは!?」
目の前にいるのは、茶色き物体。
形状はまるでキノコのよう。
大きさはシンより少し小さいと言ったところだ。
まぁこの記述を見れば分かると思うが、人でない。
名称はクリボー。
ただしこれはクリボー全般の事言い、あるクリボーは普通に名前があったりする。
ここでは、便宜上クリボーで統一させてもらうが。
さて、そのクリボーはシンの前に現れた。
理由は極めて簡単。人を殺すべく。
大魔王クッパの手下である彼は、そのクッパの意志を尊重するべく、いつも通り行動している。
人を見つけたら、追いかける。そして殺す。
何のことはない。
ただそれだけ。それ以上もそれ以下もそれ以外もそれ以内もない。
それにかの、赤いお方は、踏みつけたり、炎をぶつけたりして対処していた。極めて簡単である。
しかし、そんなことはもちろんシンの知る由では無い。
ただただ困惑が戸惑いを呼ぶだけだった。
「クリクリィ!」
そして、いつも通り、いつもの通り、人を見つけ、体当たりを試みる。
「―――うおぉ!!」
それはとても早かった。
遺伝子操作を受け、身体能力を引き上げられたシンでも、素直に驚くべき速度でこちらに近づいてきた。
こいつをどうするか、シンは思考する。
思考した結果、考え付いたその結論は、
「逃げよう」
逃亡だった。
だから全速力で逃げる。
対処のしようがない。
人型であれば、最悪護身術の類で行動を封じることもできたのかもしれないが、クリボー相手には無理だった。
人型ですらないのだから。
いきなり、想像を絶する出来事に、驚愕という言葉しかなかった。
クリボーはシンが走った方向とはあさっての方向に歩きだした。
別にシンにこだわる理由など、クリボーには無いのだから。
そうして開始早々の戦闘は一旦幕を閉じた。
【一日目・昼/B-2】
【シン・アスカ@機動戦士ガンダムSEED DESTINY】
【状態】健康、驚愕
【装備】
【道具】支給品一式、ランダム(1~3)
【思考】
基本:殺し合いを阻止する
1:一旦状況を整える
2:今のは一体?
【備考】
※ディステニィーを受け取った後からの参戦
※ある程度身体能力は下がっています
【クリボー@マリオシリーズ】
【状態】健康
【装備】
【道具】
【思考】
基本:クリクリィ(皆殺し)
1:クリィクリィ(殺す)
【備考】
※64からの参戦です
※支給品ともどもはB-2に放置しています。
| GAMESTEAT |
シン・アスカ |
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| GAMESTEAT |
クリボー |
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最終更新:2011年06月10日 21:39