いきなり発砲してきた。それは、木原が敵という根拠としては十分であった。
アサシンは刀を構える。足場が水平な今、アサシンーーーーー佐々木小次郎最強の剣技が使用できると踏む。
木原はにやり、と笑むと、何かをポケットから放り投げた。
黒い球体。
アサシンには何か分からなかったが、ある程度軍事知識のあるセシリアにはすぐに理解することができた。
「目を閉じて!スタングレネードですわ!」
■
「ーーーーおいおい。あんた人間じゃねえのか?あれだけの光を受けて立っていられるのかよ、そそらせてくれるじゃねえか!?」
「……侍の目を、みくびるなよ」
だが耳はほぼ使いものにならない。
木原の語尾が強く言われたことは理解できた。あとは口の動きで何を話しているかを読みとって返答しているに過ぎない。
本来佐々木小次郎という人物は存在しない。
架空の人物像が語り継がれる中で、いつしか英霊へ昇華していた。
サーヴァントとしてはとびきりのイレギュラーなのだ。
ーーーしかし、彼の侍としての意地、誇り、志は代えようのない本物であった。
木原に向けて、刀を水平に構える。
前人未到、達人の境地。
剣を振るい続けた孤独な孤高の侍。
剣に費やした時間の中の集大成。
あの騎士王
セイバーさえも容易には打ち勝てない、最速の秘奥義の構えを取る。
「何だぁそりゃあ!?ギャハハハハ、お侍さんってかぁ!」
「秘剣ーーーーーーーーーーーーー、」
「ーーーーーーー燕返し!!」
風だけが、通り抜けた。
木原数多の肉体を、確かに切り裂いた獰猛な感覚があった。
しかし。
足元にあるのは、子供の描いた絵のような"偽物"であった。
はっ、とセシリアの方を見る。
そこには、木原『しかいなかった』。
足元には、頭を失った少女の亡骸が、倒れていたが。
「木原ァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
バババババンッ!
続く鉛弾の雨に打たれ、佐々木小次郎は肉体に無数の赤い華を咲かせて散った。
■
「まんまと引っかかりやがったな、バァカが」
口で言うのは簡単だが、きっとセシリアのような一般人には不可能な芸当で、木原はアサシンを欺き、たった一手で王手をかけた。
まずはアサシンを罵倒しながらも、剣技の速度を脳で計算。
割り出した速度より早いと見て、一定の数字xを足し、アサシンの実際の剣戟速度の方程式を作り、答えを仮定する。
後は距離から木原までの到達速度を割り出せば、その速度に合わせて行動できる。
アサシンが構え終わるまでの数秒より更に早く、この流れを脳で行った。
だが、真に滅茶苦茶なのはその格闘センスである。
アサシンのコンマ一秒にも満たない超高速の剣戟の到達とほぼ同時に、『悪魔の羽衣』を配置して、盾に使った。
そして木原は距離を取り、唖然とするセシリアを射殺。
アサシンが再び剣を構える前に、発砲してアサシンを射殺した。
木原数多。彼は人間である。
歪んだ思想と天才的な頭脳、更には圧倒的な格闘センスを合わせ持つ、
"最悪の天才"木原数多。
【セシリア・オルコット@IS】
【アサシン@Fate/stay night】 死亡
【残り36/40人】
【深夜/d-4】
【木原数多@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]アサルトライフル
[所持品]エルシィの羽衣×2@神のみぞ知るセカイ
[思考・行動]
基本:適当に殺して適当に生き残る。
1:勝てそうになかったら迷わず逃げる。
2:グループを組んでいる者に取り入り利用したい。
3:一方通行は必ず殺す。
※死亡後からの参加です
最終更新:2011年06月29日 22:52