▼神様は ふじのんルートにはいったようだ!

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両儀と浅神。二つの名家があった。
両儀の家には、多重人格の優秀な娘が生まれた。
名を、シキといった。

これは、浅神の家に生まれた、一人の外れた少女と 二次元のキャラを攻略し続けた『落とし神』の極限状態における

ひとつの恋慕。

【神のみぞ知るセカイ 浅上藤乃ルート】


凶れ。凶れ。凶れ。
あの廃墟の中で、幾度となく悪漢たちに叫び続けた。
痛覚のない欠陥品の少女(いじょうしゃ)がとった行動は、自分を陵辱した悪漢たちを生まれながらに宿る力で捻り殺すということだった。

手を触れずに物を曲げる能力。

痛覚のあった頃に使えた、異常すぎる力。
周りの人々は気味悪がり、父は抗生物質の投薬を続けていった結果、浅上藤乃という少女は人間が成長するために必要な"痛み"を、幼くして失った。

最初は、*されても何も感じることはなかった。
痛覚がないーーーーー、それは、彼女の人としての感情ーーー羞恥、屈辱、喜び、怒りさえも、全て失うことにつながった。

大方、人を強姦するような連中に快楽を与えるのは、屈辱と苦悶に満ちた表情だ。
それら全てが欠落した藤乃を、男たちは気味悪がった。

藤乃にとっては、彼らもまた風景にしか見えていなかったのだ。

が。ある日のことであった。
一人の少年は、表情を変えない藤乃を気味悪がり、バットで背中の骨をへし折った。

それは、浅上藤乃が『人間』になった瞬間であり、同時に悪漢たちの命運が尽きる最後の一瞬でもあった。

捻じ切られた死体。逃げた一人を探すうちに、藤乃は快楽殺人者となった。
そして、数奇にもここで両儀の少女と戦うこととなる。
藤乃の能力を捨て身で防ぎ、最後に無痛症に戻った彼女を、シキは腹の病ーーー虫垂炎ーーーを殺して見逃した。

幾度となく。
自らの起こした惨劇が脳裏にリフレインした。無痛症が消える度に、何度も何度も、嘔吐した。

そして、物語は殺し合いへとシフトする。


「わたしが……生きているのはなぜ、なの?」

最初の『見せしめ』ーーーー。

あれに、自分が選ばれていればどれほど楽だっただろうか。
痛覚は戻っている。痛みのない状態でなら、冷酷な殺人機械となれたのかもしれないが、無駄な同情をしてしまうようでは能力を生かしきれない。
ーーーそうだよ、浅上ぃ…
ーーーおまえは…俺たちを、コロシタんじゃねえか…
ーーーいた、かった

ーーーオマエ、モ



「や、めて」



ーーーお前も、死ね
ーーーお前も、死ね
ーーーお前も、死ね

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね


「やめてぇぇえええええっ!!」

それは、極度の恐慌状態における一種の幻覚に過ぎなかったのだが。
藤乃の心を砕くには、あまりに十分すぎた。

「わたしも、死ぬから、もう、やめて」

荒い息づかい。ふるえる手先でデイバックからアーミーナイフを取り出す。
喉元に冷たい刃先が当たる。
かつて両儀式に殺されかけたのとはまた違う恐怖。
失禁しそうになるが、おさえて勢いよく喉に刃先をーーー、

「やめろぉぉおおおおおおっ!!」


実に参った。
僕、桂木桂馬はひとまず冷静になろうとしたのだが、一番最初に出会ったのが自殺しようとする一人の少女だったのだから。
リアルに興味はないと言いながらも、思わず駆け出していた。
走りながら、

ーーーああ、僕は案外リアルを大事にしてるのかもな。

なんて考えながら。

少女に半ば飛びかかる形で、ナイフをたたき落とした。
が。不可抗力で、少女を押し倒す形になってしまった。

ギャルゲーなら、ここはお互いがテンパるシーンだろうが、この展開をゲームで幾度となく見てきた僕は、自分でもびっくりなことを考えていた。

「(………かわいいな、この娘)」

駆け魂退治の際も、粒ぞろいと言っていい面子が揃ったのだが、このおとなしそうな少女には惹かれるものがあった。
僕としたことが、リアルに欲情するとはなーーー

「はな、れて」

しかし。当の少女の反応は、恐怖であった。
男に対するトラウマのような感じではない。このエロティックな構図に対するトラウマがある、そんな印象であった。
僕は、言われるままに、俗に言うラッキースケベ構図を崩した。


桂馬は他人であった。あの悪漢たちではない。
なのに、藤乃の中の痛覚が戻ったことによる『陵辱される恐怖』は、圧倒的な拒絶を示してしまった。

「あ、あの。わたし、おとこのひと、に。むり、やり………」

「待て、過呼吸を起こしてる。……ちょっと待ってろ。近くに病院があったから」

半ば強引に、藤乃を背中に背負い、桂馬は走り出す。

「(何してるんだ、僕は。リアルにギャルゲー的なことするなんて)」

二人の物語。

心にトラウマを抱えた少女と、リアルの藤乃に今まで感じたこともない『恋心』を感じる『落とし神』。

決して交わらないふたつのストーリーが交差して、新たなる物語が紡がれる。

【深夜/f-2】
【浅上藤乃@空の境界】
[状態]過呼吸、恐慌状態
[装備]なし
[所持品]不明1
[思考・行動]
基本:もう誰も殺したくない。
1:………

【桂木桂馬@神のみぞ知るセカイ】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]不明2
[思考・行動]
基本:このゲームを潰す。
1:藤乃を病院に連れていく。
2:エルシィ、かのん、栞を探す。

世界最悪(きはらあまた)2 投下順 路地裏と舞台の反逆同盟
GAME START 浅上藤乃 相生のランデブー/破壊英雄のドグマ
解放された物語 桂木桂馬 相生のランデブー/破壊英雄のドグマ
最終更新:2011年07月16日 01:05
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