楽しかったあの日はどこへ

12話 楽しかったあの日はどこへ

「小鉄ー! 仁ー! フグ夫ー! 春巻ー! 花丸木ー! 十三階段ー!」

閑散とした市街地の通りで関西少女、西川のり子は殺し合いに呼ばれた友人と知り合いを捜していた。

「あいつらどこにおるんや…まだ生きてるんやろーな…ん」

前方に門の開いた民家がある事に気付くのり子。
他の民家の門は何れも閉められているので、誰かいる可能性がある。
それはのり子の友人知人である可能性も、殺し合いに乗っている危険人物である可能性もあったが。

「行くか」

右手に自動拳銃コルトM1903を握り、のり子は「野崎」と表札の掛かったその民家へ入っていく。

ガチャ。

扉を開け中に入る。

「誰かいますかー?」
「いませんよー居留守ですよー」
「おるやんけ!」
「…今出て行くからちょっと待ってて」

奥から女性の声が聞こえ、のり子はやや警戒しつつ、女性が姿を現すのを待つ。
廊下の扉が開き、恐らく高校生ぐらいと思われる桃髪ツインテールの少女が出てきた。
背中にライフルと思しき物を背負っている。

「あら可愛い」
「可愛いってウチの事?」
「うん」
「……(照)」
「私は細田英里佳。あなたは?」
「ウチは西川のり子や」

互いに軽く自己紹介をするのり子と細田英里佳。
その後民家の一室にて二人は情報交換を行う。

「のり子ちゃんは友達と担任教師、知り合い二人を捜しているんだね」
「そーや。まだ生きてると良いんやけど…英里佳ねーちゃんも一人おるんか知り合い」
「うん、関直哉。私の彼氏」
「彼氏かーなら捜さんとな」
「うん…のり子ちゃんの支給品はその拳銃?」
「そうや…」
「私はこの…九九式短小銃」

九九式短小銃決戦型塹壕仕様(同口径の軽機関銃のマガジンを装着出来るよう改造された代物)を構える英里佳。
更に、デイパックから裏にカルピスの缶が入った子供用の帽子を取り出した。

「こんなのも支給されたんだけど」
「あっ! フグ夫の帽子やん! ちゃんと裏にカルピスも入ってるわ」
「えっ、本当?」
「間違い無いわ」
「じゃあ、見付けたら返してあげた方が良いかな…」

二人は互いの知人と支給品について情報を交わした後、野崎家を出た。

「それじゃ…宜しくのり子ちゃん」
「こちらこそ宜しくな、英里佳ねーちゃん」
「取り敢えずは…どこに行こうか」

これからまずはそれぞれの知人を捜索しなければならないのだが、
そのためにはどこに行くのが比較的効率が良いか。
のり子と英里佳は地図を眺めながらしばし思案する。


【早朝/D-6市街地:野崎家前】
【西川のり子@浦安鉄筋家族】
[状態]健康
[装備]コルトM1903(8/8)
[持物]基本支給品一式、コルトM1903のマガジン(3)
[思考・行動]
0:殺し合いはしない。小鉄達を捜す。
1:英里佳ねーちゃんと行動。英里佳ねーちゃんの彼氏も捜す。
[備考]
※原作最終話~元祖!の間からの参戦です。
※関直哉の情報を得ました。

【細田英里佳@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]九九式短小銃決戦型塹壕仕様(30/30)
[持物]基本支給品一式、九九式軽機関銃のマガジン(1)、鈴木フグ夫の帽子@浦安鉄筋家族
[思考・行動]
0:殺し合いはしない。直哉を捜す。
1:のり子ちゃんと行動。のり子ちゃんの知り合いも捜す。
[備考]
※のり子の友人知人の情報を得ました。


≪支給品紹介≫
【コルトM1903】 支給者:西川のり子
コルト社がジョン・ブローニングの設計を元に製造した自動拳銃。
小型軽量で信頼性も高く航空隊の兵士や将校用の武装拳銃として使用された。

【九九式短小銃決戦型塹壕仕様】 支給者:細田英里佳
1939年(皇紀2599年)に開発されたボルトアクション式小銃、九九式短小銃の改造型。
同口径の九九式軽機関銃の30連発マガジンを装填する。

【鈴木フグ夫の帽子@浦安鉄筋家族】 支給者:細田英里佳
鈴木フグ夫が常に被っている帽子。中にはカルピスの缶ジュースが貼り付けられている(常時かどうかは不明)。

≪オリキャラ紹介≫
【細田英里佳(ほそだ えりか)】
15歳の中学三年生の少女。桃髪巨乳。犬好き狼好きで、
近所の魔犬のお兄さんと付き合い色々ヤっている。


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最終更新:2011年06月30日 22:02
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