18話 澄んだ瞳が呼び覚ます
ホテルかとも思ったが、どうも別の目的の建物のようだ。
どちらかと言えば「ラブホテル」のような雰囲気――ラブホテルに入った事は無いが。
狐の少女、フラウはその建物――娼館の個室を回りながらそう思う。
右手に持つのは支給されたCz85自動拳銃。
以前の
殺し合いで支給されたM79グレネードランチャーと比較すると威力は低いが、
扱い易さは上だ。
(…ケトルに崖から落とされて意識を失ったけど、私はあの後どうなったんだろう…?
死んだのかな、やっぱり…微かだけど、首輪が爆発した音が聞こえたような気がしたし…)
以前自分が参加させられていた殺し合いにおいて、自分が結局どうなって、
今この荒神健児を名乗る男が催す別の殺し合いに呼ばれているのか、フラウには全く分からなかった。
ただ、崖から落ちた時に受けたはずの身体の傷、ケトルに斬られた肩の傷などは全て消えており、
体力も気力も十分になっている事は確かだった。
「あ…うあ」
「……!」
とある個室に入った時、自分と同じ狐獣人の少女がいた。
怯えている様子で震えながらフラウの事を見詰めている。
「こ、殺さないで…殺さないで…」
「……」
フラウは無言のまま、右手に持ったCz85を、
「……落ち着いて」
「……?」
スカートの腰部分に差し込み、少女に優しく語り掛けた。
「殺し合う気は無いから」
「…本当? 本当に?」
「本当よ」
「……」
「私はフラウ。あなたは…」
「お、大崎綾」
フラウは少女に自己紹介し、少女もまた自己紹介をした。
(ここには英人も由佳ちゃんもケトルもいない…私が前みたいに戦う理由は無い)
以前の殺し合いでは友人のために修羅になる決意をしていたフラウだったが、
名簿を見る限りその友人はいない。前のようになる必要は無かった。
今度はこの殺し合いを潰すために行動しようとフラウは決めていたのだ。
「綾さん、良ければ一緒に行動しない?」
「い、いいの…?」
誰一人知人もいない殺し合いの中で単独行動していく勇気など無かった綾にとって、
フラウの申し出は有り難い事だった。
「お、お願い、私からも、よ、喜んでっ!」
「宜しく。綾さん」
フラウと大崎綾は共に行動する事を約束した。
「綾さんは何を支給されたの? 私はこの拳銃だけど…」
「私は…」
自分のデイパックから自分の支給品を取り出す綾。
それは刺突専用の短剣スティレットと、ノートパソコン。
フラウがノートパソコンを受け取り部屋のコンセントに電源コードを繋ぎ起動させる。
しかし、特に変わった所は無い。
「…何かあるかなと思ったけど、そんな事は無かったなぁ」
「うん…」
仕方無く、フラウはノートパソコンの電源を切った。
「一応、持っておいた方が良いね」
「分かった…」
しかし何かの役には立つかもしれないと、パソコンは持っていく事にした。
【早朝/D-1娼館三階:305号室】
【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]Cz85(15/15)
[持物]基本支給品一式、Cz85のマガジン(3)
[思考・行動]
0:殺し合いを潰す。
1:綾さんと行動。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※クラスメイトについてまだ話していません。
【大崎綾@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]スティレット
[持物]基本支給品一式、ノートパソコン
[思考・行動]
0:死にたくない。
1:フラウさんと行動。
[備考]
※特に無し。
≪支給品紹介≫
【Cz85】 支給者:フラウ
チェコスロバキア製の自動拳銃、Cz75の発展型。安全装置を両面に付け、左利きでも簡単に使用できる様になった。
しかし当初は破損事故が多発し商業的には成功していない。現行モデルでは改良されている。フラウに支給された物も、
現行モデルである。
【スティレット】 支給者:大崎綾
刺突専用の短剣。瀕死の重傷を負った騎士にとどめを刺すために用いられたということから、
「ミセリコルデ(慈悲の剣)」とも呼ばれた。
【ノートパソコン】 支給者:大崎綾
普通のノートパソコン、のように見えるが…。
≪オリキャラ紹介≫
【大崎綾(おおさき あや)】
17歳の狐獣人の少女。高校二年。廃墟好きで廃墟関連の写真集を大量に持っていたり、
廃墟に実際に行ったりしている。しかし、怖がりと言う矛盾した性質。貧乳。
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フラウ |
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最終更新:2011年06月26日 21:21