銀色の髪に剣道の胴着。端正な顔立ちの青年、宮沢謙吾は一人呟いた。
彼の居た世界は、閉ざされた虚構の世界。『理樹』と『鈴』の二人の心を強くして、あの事故から生還させるために作られた世界。
結果、彼は虚構を繰り返すことを望み、『リーダー』の前に敗れた。
その矢先にこの事態。しかも名簿には理樹と神北の名前まである。泣きっ面に蜂とはまさにこういうことを表すのだろうな、と場違いにも考えてしまう。
「おーーーい!そこの兄ちゃん、ちょっとあたしと遊ばない?」
「生憎俺は貞操の緩い女は好まなくてな」
誘ってくるのは初対面の少女。謙吾と同い年か少し下かもしれない。
女は、松嶋茜と名乗った。
「宮沢くんはどうするの?その『ナオエリキ』って子を探す?」
「いや、あいつなら大丈夫だ。俺は仲間を集めてあの男共を打倒するさ」
「そう来なくちゃね、そうと決まれば行こうか」
茜は謙吾の先を歩いていく。
そして、まるで鮮魚を捌くような音と同時に、茜の背中がスイカのように真っ赤に染まっていた。謙吾が握っているのは、一本の刀。所有者は柳生九兵衛だ。
「すまない、松嶋」
血飛沫を浴びながら、謙吾は言う。
「俺は理樹の為に、すべて殺す」
宮沢謙吾は苦々しげに、だが確かに言った。
◆
「大丈夫か、清浦」
「何とか。あの子には悪いけど、透明マントは便利」
透明マントを脱いだのは、◆xzYb/YHTdlと清浦刹那。
二人は茜が殺されるところから見ていたのだが、さすがに助けられなかった。
二人の目的は、主催者を倒し、このゲームを終わらせること。
親友の為に全てを捨てる者と、全てを守ろうとする者。
ここから、彼らの
物語は始まる。
【松嶋茜】 死亡
【残り49/50人】
最終更新:2011年07月27日 23:26