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運命は通行止め

ここはc-3エリアのレストラン。下品な食事をする銀毛の狼が、ただ笑っていた。
殺し合いに対する喜び、数多の肉を喰らえる楽しみ。
ジューダスは食べる事に異様な執着を見せる狼で、この殺し合いには◆9QScXZTVAcが是非参加させたいと言ったお墨付きの狂人ーーーー。

厨房の肉を一通り喰い終わると、今度は酒蔵のワインを一気に煽る。
至福の時間であったが、それさえ凌駕する至福の訪れをジューダスは感じ取った。家畜の肉では意味が無い。香るのは確かに人間の香り。

「人間かぁ…ヒヒヒ、こりゃあいいスタートだ」

ジューダスは狼の中でも異様な嗅覚を持ち、それをレーダーにして人間の居場所を探す。近くに居るのは三人。これで空腹は満たせそうだ。
そして、爛漫と光る瞳が、一人の少女を捉えていた。
あの細い首を噛み切り、喰らい尽くす。
そのために、ジューダスは人間離れした動きで少女に飛びかかろうとする。

ーーーーーガキィィイイイイン!!

と、ジューダスの爪に、トンファーが激突した。

攻撃したのは最上晋太郎。彼はただの人間である。しかし、最上には正義感がある。そのためにならどんな危険な事さえ冒す覚悟もあった。

「何してんだ」


「補食だよ。人の肉は格別だからな」
そうか、とジューダスが飛びかかり、再び二つの影ぎ衝突した。


「嫌…どうすればいいの…?」

源静香は、二人の戦いを見て泣きながら呟いた。
殺し合いなどできないが、さっき最上が助けに入らなければ殺されていただろう。
しかも、武器があるとはいえ身のこなしでジューダスがわずかだが勝っている。

「もう………嫌ぁ……」

ごとり、と嫌な音がした。
最上とジューダスの動きが固まる。今のは、まるでーーーーーー人の首を、*り*としたような音ではないだろうか?と。
見れば、そこには二人の予想に反さぬ惨状が広がっていた。
静香の首と胴体が泣き別れになり、その後ろには刀を持った男が立っている。

"君子殉凶"石田三成。
今は亡き覇王・豊臣秀吉の仇討ちとその意志を継ぐ為に天下を狙い、宿敵・徳川家康や独眼竜・伊達政宗を討ち天下を統一。世界への進出を果たしたのだ。
彼の瞳は怒りに燃え、銀色の髪は彼の真っ直ぐさを象徴するように輝いている。

「秀吉様……あの者達を、斬滅する許可を」

正に刹那。ジューダスと最上の居た場所を、刀が斬り裂いていた。
二人ともとっさに身を反らして回避した。


しかし、幾ら優れた戦闘センスを持とうと、あの速さの斬撃相手には太刀打ちできない。それは、正義と悪の相反する性質の二人に同じ感情を抱かせた。

ーーーーーーーー逃げよう。

「おい偽善者」
「黙れ鬼畜。大方言おうとしているのは同じだろう」


「「話は後だ。まずは逃げるぞ」」


最上は支給されたかんしゃく玉を地面に炸裂させ、僅かだが三成に隙を作る。
後はただ一つ。全力で走る。二手に別れれば、片方は逃げきれるだろう。
もう後ろは振り返らない。後は全力で走るだけである。


「……腰抜けが」

石田三成は苦々しげに吐き捨てた。二手に別れて逃げたようだが、別に追う気はなかった。どうせ出会い頭で斬り続ければ一撃で『斬滅』できる。
豊臣秀吉の後を継ぎ、仇討ちをした。そして、秀吉を侮辱した独眼竜も斬滅した。
やっと手に入れた天下。次は世界を目指そうとした、のに。

「……私が一体何をした」

不幸すぎる運命に対してそうとだけ言い放ち、次は名簿に目を通す。
真田幸村。西軍の仲間であったが、彼もこの殺し合いに呼ばれているとは。
片倉小十郎。奴に関しては恐らく自分に大きな殺意を持っているだろう。


主を討たれる怒りは、三成には痛いほど分かる。だが同情しようとは思えない。彼本人ではないとしても、伊達政宗が憎悪の対象であることに変わりはない。
明智光秀。奴は死んだはずだと記憶していた。
山崎の戦いにおいて、他ならぬ豊臣が討ったはずである。生き永らえていたのは驚きであった。しかし、三成は知らない。明智光秀は確かに死んだのだ。
それを生き返らせた。だがそれは三成には理解できなかっただろう。

【深夜/c-3】
【石田三成】
基本:優勝して元の世界に帰る。
1:弱者・強者は問わずに殺す。
2:『願い』でもし秀吉様と半兵衛様を生き返らせるなら……?
※天下統一後からの参加です


「……ッ、危ねえ…」

ジューダスはやっと一息つく。
どうやらあの男が追ってきてないらしいことを確認したためだ。
そして、恐怖と同時にある種の期待さえ芽生えていた。

「何度見てもよ…ヒヒッ…人間は旨そうだよなぁ」

もっと食いたい。家畜と安酒では全然足りない。最上も、三成も喰らいつきたい。
更に優勝すれば、自らの求める至福の食事を堪能できるかもしれないのだ。
あまりにも魅力的な話であった。


【ジューダス】
基本:人間を喰らい、堪能する。
1:獣はどうでもいいから勝手に死ね。
2:死体は食わない。


最上晋太郎もまた、少し離れた場所で一息ついていた。
武器のトンファーに視線を落とし、さっきの光景を思い出す。

「……畜生。情けねえ」

罪の無い少女を守れず、あまつさえその場から逃げ出してしまった。もしも粘って戦えば、0.0000001%でもあの男を殺害できる可能性はあったかもしれないのに。
だが、立ち止まることはできない。
一度掲げた正義を、絶対に投げ出したりはしない。たとえこの身を散らしても尚、一人でも多く殺し合いの意志を持つ者を抹殺する。
歪んだ正義の名の元に、最上は進んでいく。

【最上晋太郎】
基本:殺し合いに乗る奴を一人でも多く殺す。
1:自分の命は顧みずに、少しでも多くの殺人者を殺す。
2:石田三成とジューダスは次会ったら必ず殺す。


【源静香@ドラえもん】   死亡
【残り47/50人】


【ジューダス】
26歳の雄狼。体毛は黒。
食人を生き甲斐としており、その為にならすべてを投げ出してもいいと豪語する。

【最上晋太郎】
18歳で、ある高校の生徒会長
しかし、どんな理由であろうと違反を許さないなど堅いことから忌まれている。

夜叉と書き手とヤンデレ少女 投下順 幸せスパイラル?
GAME START 石田三成 [[]]
GAME START ジューダス [[]]
GAME START 最上晋太郎 [[]]
GAME START 源静香 GAME OVER

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最終更新:2011年07月27日 22:44
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