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変態紳士しんのすけ☆マギカ

佐倉杏子は魔法少女である。一つの願いと引き替えに、魔女と戦う使命を与えられーーーーそしていずれ魔女になる運命を与えられた。
杏子が今不思議に思うのは、他ならぬ自分自身についてだった。

「あたしは……死んだ、よな?」

声に出してしまう。
杏子の言っていることは妄言でも現実逃避でもなく、紛れもない事実なのだ。
彼女は、『人魚姫の魔女』オクタヴィアーーーもとい、彼女と同じ魔法少女、だが杏子とは決定的にずれている少女、美樹さやかと相討ちになったはずだ。
相討ちとはいえ、それは杏子自身が望んだ一つの結果である。
さやかを恨むようなことはないが、死人の自分が生き返っているという事実は、杏子の脳内を混乱させた。そして、思い浮かぶのは『あいつ』の忌まわしい顔。

インキュベーター。杏子や先の美樹さやかなどの魔法少女たちを騙し、エネルギーを回収するために利用していた諸悪の根元。実際、もしインキュベーターが最初から事実を語っていたのなら。
杏子はともかく、さやかやまどか、もしかしたらあのほむらも魔法少女などにはならなかったのかもしれない。そう考えると、憎悪がふつふつと沸いてくるのが分かった。

「……ダメだな。落ち着け」


この状況では感情的になってはいけない。
きっと、誰かを傷付けーーーーーーー悪くいけば殺してしまうかも知れない。
まず、自分がなぜ生き返っているのかは置いておく。どうせ理由を知るのはインキュベーターか、主催者であるこっくりのみだろうから。
今考えるべきは、最初にする行動だ。
仲間を探すのが一番一般的な方法ではある。だが、中には善人の皮を被った悪人が潜んでいるかもしれない。彼女の居た世界の人間でも、『暁美ほむら』に関して杏子は知っているようで何も知らないのだ。
例えば、何故鹿目まどかにあれほどの執着を見せるのか。
例えば、何故『魔法少女』の仕組みについてあれほど詳しいのか。
信頼してもいい奴だとは思えるが、やはり何かを隠されるのはいい気がしない。
それに、考えたくはないがほむらなら、まどかを優勝させるために殺し合いに乗るというのも考えられなくもない。人間の心理が複雑に絡み合う中、人を中々信じるのは難しいものだった。

と、そんな時。杏子の胸元辺りに、誰かの手が絡みついた。
敵か、とは思わない。その手付きは、紛れもなく『変態』『HENTAI』だったからだ。
ブチッ、という音が確かにした。




「ーーーーいつまで触ってんだこの変態野郎がぁぁぁあああーっ!」
「ゲボッファア!?み、溝はやめっ…」

相手は18歳くらいの男だった。少し飛ばされた辺りで、安らかな表情で彼は言う。

「…JCのおっぱい……最高…!」
「勝手に締めるな変態」

槍で襟を持ち上げられる青年は、杏子の顔を見ても悪びれる様子はなかった。
一方の杏子も、さっきの行為について追求しようとは思っていなかった。

「おい変態。お前はこの茶番に乗るのか」
「NOだな。痴漢はするが」
「ぶち殺すぞ変態。……あたしは佐倉杏子。お前の変態名は何だ」
「変態名って何だよ…俺は岡村信之介」

覚えた、と言うと杏子は乱暴に信之介を床に落とした。
短い悲鳴の後にすくっ、と立ち上がり、杏子に同行しないか、と持ちかける。
実は岡村信之介は基本的には善人なのだ。だからこそ、痴漢行為の先に及んだことはない。何と素晴らしい。どこかのエロゲの主人公にも見習ってほしいものだ。

「……こっちもそのつもりだよ。行くぞ、変態」
「果たして自己紹介に意味はあったのだろうか」

【深夜/b-2】
【佐倉杏子】
基本:主催者をぶっ潰してとっとと帰る。
1:変態と行動。


※第9話、オクタヴィアと相討ちになり死亡した後からの参加です

【岡村信之介】
基本:儀式とやらを潰す。
1:杏子ちゃんと行動し、たまにセクハラする。
2:襲撃されてもなるべく殺したくない。


【岡村信之介】
18歳の高校生で、スカートめくりからボディタッチまでやる変態。
しかし基本善人で、『その先』をしたことはない。


翼神のYELLOW 投下順 『最悪だ』
GAME START 佐倉杏子 [[]]
GAME START 岡村信之介 [[]]

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最終更新:2011年08月06日 00:09
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