16話 あっさりとオシマイ
「が……ぁ……う、そ……だろ……」
腹から夥しい量の血を流し、獣竜エマヌエルは床に伏し、息絶えた。
血に濡れた三十年式銃剣を手にした女性、吉賀青空は震えていた。
「殺した…殺した…」
覚悟はしていたがいざ他参加者を殺害してみると、段々と後悔の念が湧き起こってくる。
もう戻る事は出来ないのだ、自分は
殺し合いに「乗った」。
旅館の中でたまたま出会った見ず知らずの獣竜の青年を殺害した事によって名実ともに「乗った」。
「…ふっ、ふふ、何だ、か、簡単じゃん」
そして自分でも意識しない内に笑いが込み上げる。
神経がおかしくなっているのかもしれないが今の青空にそんな事を気にする事は出来ない。
エマヌエルの持っていた旧式の自動拳銃、ロス・ステアーM1907、
デイパックの中に入っていた予備弾とヌンチャクを回収する。
ロス・ステアーを装備し、構えて安全装置を外し、目の前の壁に向けて引き金を引く。
ダァン!
「…っ」
軽い反動が青空の肩を襲うが、十分制御出来るレベルだ。
狙った壁には小さな穴が空いた。
「本物の、銃……意外と、反動弱い、んだね……ふ、ふふっ」
傍から見て正常とは思えないような目付きのまま、青空は旅館の玄関へと向かい始めた。
【エマヌエル:死亡】
【残り:32人】
【早朝/E-5温泉旅館:廊下】
【吉賀青空】
[状態]精神不安定
[装備]ロス・ステアーM1907(10/10)
[持物]基本支給品一式、ロス・ステアーM1907装弾クリップ(2)、三十年式銃剣、ヌンチャク
[思考]
0:生き残るために殺し合いに乗る。
[備考]
※特に無し。
※E-5温泉旅館:廊下にエマヌエルの死体及びデイパック(基本支給品一式入り)が放置されています。
≪キャラ紹介≫
【エマヌエル】
19歳の獣竜。とある王立研究所で警備員を務めている。
良く引き締まった身体付き、端正な顔立ちで雄と雌、男と女どちらからも人気がある。
受け攻め不問。
【吉賀青空】 読み:よしが そら
21歳のOL。大人しく気弱、他人とのコミュニケーション能力にやや難がある。
その性格のせいか職場で同僚から嫌がらせを受ける事もありその鬱憤をネトゲで晴らしている。
美人だが貧乳。
| ゲーム開始 |
エマヌエル |
死亡 |
| ゲーム開始 |
吉賀青空 |
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最終更新:2011年08月23日 21:07