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表と裏が交り合い

◆6LQfwU/9.Mは書き手である。
【需要なしむしろ自己満足シリーズ】を書いた書き手である。
そんな彼は、今。


かつて無く憤慨していた――――――――――。


理由は述べるまでもなく、この殺し合いが原因だった。
しかしながら、彼の場合は少し他の者とは違う理由で憤慨していた。

それは。


この、《自分が主催では無いロワ》に憤慨していた。



【需要なしむしろ自己満足シリーズ】では、その主催に関わる人物だった。
遊戯の黒幕役。
遊戯の進行役。
見せしめ役。

それなのに、今回ときたら………。
ただの、一参加者の一人ときた。

許せなかった。
壊したかった。
潰したかった。

ゲージは溜まる。
真っ赤に、真紅に。
怒りの色に、殺しの色に。


「どこに主催者を参加者として参加させるロワがあるんだ………」


声色は低く、機嫌は悪く、意思は黒く。
彼は極々当然にこんな思考に至った。

「チッ、仕方ないな。俺も計画に参加するとでもするか」

ゲームに乗る。
ただしこの場合、それだけでは終わらなかった。

「そうだなぁ……。願い………。――――――需要なしの右肩にでも使わすか? あいつらを」

と、色々悩んだ結果。

「いやでもなぁ……。まぁ良い具合にコキ使わすか」

主催を手玉に取ろう、そこまで考えていた。
手が出たなら、足が出る。
足が出たなら、顔が出る。
顔が出たなら、ボロが出る。
その隙を狙って、一気に叩きこむ。
コロシアイまで目論むような男を参加させたのが、主催の間違いだったとしか言えなかった。


そんな◆6LQfwU/9.Mの前に、二人の無難な的があった。


小柄な容姿な女の子に、紅がかったボブカットようなおかっぱのようなの女の子。
そんな二人に出会った。
そのふたりは◆6LQfwU/9.Mが照らす懐中電灯の光に気が付いたのか、こちらを振り返り
片や辛そうに
片や喜ぶように。

「………はる、き…………じゃ、ない」

うわ言のように。

「わわっ! こんなに早くいろんな人と合流できるだなんてあたしついてるー、みたいな!」

戯言の様に。


このようにして、◆6LQfwU/9.Mと辻結花、葵井巫女子は邂逅した。


一歩間違えば、ゲームを破滅に追い込むチームとなる。




誰かが本性を表せば、その時ゲームは終わりを迎える。





 □ □ □ ■ ■ ■


とはいったものの、本来◆6LQfwU/9.Mとしてはステルスを気取るつもりはなかった。
さっさとこの支給品の一つ、ジェリコ941を使い、殺すつもりであった。
ただし、遭遇者が遭遇者となり、そこまでは至らなかった。


辻結花。


『大罪の器』、『大罪の悪魔』の全てを宿すことができる稀な人物。
『化物』。
そう称してもさほど問題にならない。

この人物は、◆9QScXZTVAcの元、《創作》された人物だ。
もはや人と称していいのかどうかわからない、そんな文字通りペラペラで、希薄な存在である―――――――はずだった。
しかしながら、今このように3次元として存在し、喋り、動いている。
勿論のこと、この人物が◆9QScXZTVAcが《創作》した辻結花とは限らない。
――――――――しかし、あまりにもその姿は酷似しているのだから否定はできない。
名簿にその名が刻まれているのなら直のこと。

(全く……9Q氏のオリキャラまで存在しているなんて……。厄介だな)

幸にも不幸にも、チートと呼べるような人物はこの辻結花だけで済んでこそいるが、厄介なのは変わりない。
その上。もっと厄介な問題がある。
能力の詳細が、まだ克明にとは言及されていないことだ。
ただ一つ、ゲームを破壊しえないということぐらいしか分からない。

だからこそ、下手に手を出せない。
もし、殺しても殺せなかったら?
もし、死が迫る直前に能力が暴走したら?
もし、銃声がきっかけで、自分を敵とされたら?

考えるだけで恐ろしい。
◆6LQfwU/9.Mは死にたくない。
それは確かだ。

それと同じ理由で、葵井巫女子も殺せない。
何が理由かは知らないが、辻結花と一緒に行動していた。
もしかしたら、それなりに友好関係も築いているかもしれない
それなのに、葵井巫女子を殺したとしたら?
間違いなくその恨みやらなんやらの感情の矛先は◆6LQfwU/9.Mに向く。
――――それは避けるべきだった。

さっさとこの場を離れて違う人間を殺す。
確かにそれが一番確実な方法ではあるだろう。
しかし、だ。

(こんな優秀な手駒がいるんだったら、仲間として活用させてもいいんじゃないか?)

そんな考えが、頭を過る。
そんな考えが、頭に蔓延る。
そう、いくら『化物』とはいえ、仲間にさえなれば、しばらく大丈夫だろう。
それこそ原爆並の破壊力を秘めていたところで、巻き添えを食らいさえしなければ、大丈夫なはず。
勿論のこと、能力が分からない。
これが一抹の不安を叫ばす。
もし、能力が無差別な範囲攻撃だったらどうしよう。
そんなことも思うが、
それこそ些細な問題だろう。
巻き添えを食らう時は食らう。

それが辻結花のポテンシャルだ。


(まぁ………頃あいを見て別れるか)


そう決意し、猫を被り、鼠が鼠取りに引っ狩るのを待てばいい。
とりあえず、機会を待った。



 □ □ □ ■ ■ ■



葵井巫女子の目的はただ一つ。
いっくん。
戯言遣いとの生還だ。


《そんないっくんのことが、大好きです》。


ただ、それだけだった。
それだけで済んだはずだった。

それなのに。
それでありながら。

いつのまにか。
狂っていた。
犯されていた。
何が?
心が。
誰に?
誰か。

嫌だ。嫌だ。嫌だ。
嫌だ。嫌だ。嫌だ。
嫌だ。嫌だ。嫌だ。
嫌だ。嫌だ。嫌だ。
嫌だ。嫌だ。嫌だ。
嫌だ。嫌だ。嫌だ。
嫌だ。嫌だ。嫌だ。

いっくんの所為じゃない。
いっくんは悪くない。
いっくんは――――――――――。

けど、けど、けど。


《助けて欲しかった》。


何で?
何で?


なんでいっくんにそんな事言ったの?

分かっていた。

―――――――――好きだから。

好きだから。
何て身勝手な。
何て横暴な。

我儘なんだろう。

甘えだ。
甘い。
もしくは辛い。

けど、だからこそ。


(今度こそ―――――いっくんと)


クラスメイト。
―――もう、殺してしまったじゃないか。
今さら何。


(もう――――――――――――――――あたしは、終わっているんだから)


例え近くにいなくても。
例え遠くにおかれても。
例え相手にされずても。


いっくんの為に………。



さて、いつか。
いつのことだったか。
戯言遣いは彼女の気持ちに、こう残している。


                                           『甘えるな。』


さてはて、どうなることやら。
それを知るものは、やはり誰もいない。






辻結花を殺さなかったのには、それ相応の理由があった―――――――――わけではない。
ただ単純に、もしもの時の、囮だ。
こんな矮躯だ。
囮に使うのなら、
強者に出遭った時、置き去りにして時間をかからせることぐらいにはできる。

その程度の理由。

そうでなくても、時間がそれなりに立てば殺すつもりだ。

葵井巫女子にとっては、知る由もないことだが、それは◆6LQfwU/9.Mが一番最悪と懸念していることだ。
しかし残念ながら、あくまで《普通の世界》の住人である葵井巫女子には、そんな思考には至らない。
例え、それが《生き返った》という事実を突きつけられようが、だ。
主催が未来人。何て言っているのも、電波。の一言で済ますぐらい。


普通である。


(あたしって―――――――ほんとうに、コワレテイル)


本人はそうは思ってないみたいだが。


◆6LQfwU/9.Mに関しても同じ。
今ここで、周りの人間から一人だけで生き残れるなんて図々しいことは思わない。
周りの人間達が勝手に狂って死んでいった後に動けばいい。
この◆6LQfwU/9.Mは銃も持っていたところだし、そんな考えだ


結局のところ、一番狂っているのは、葵井巫女子だ。
そんな事実を物語らせているだけであった。



 □ □ □ ■ ■ ■



『第127号文書・『大罪の器』に関する考察』


我々が長きに渡って続けてきた超能力者量産計画に終止符を打つ時が来るのは近い。
超能力を越えた非科学の領域に到達した試験体・『辻結花』の確保に我らの同志・辻源造研究員が成功した。その後様々な実験を続けていく内、驚くべきことが次々明らかになっていく。
辻結花は『大罪の悪魔』を全て宿すことのできる生まれながらの素質を持ったまさしく『怪物』だ。その性質として、超能力開発に対する拒絶反応、毒薬投与に対する異様な耐性などが挙げられる。
本人の精神は度重なる苦痛により擦り切れているが、自害することさえできない拘束を掛けているため心配は無用だ。
世界の夜明けは近い。故に、あの方が英雄となる日もまた近い。


『第17号緊急報告』


辻結花の力を侮っていたようだ。拘束ごと第14研究区画を吹き飛ばされた。
更に異常気象が始まり、件の区画は永遠に冬のままという驚くべき事態となっている。
辻結花は逃亡中。
人間的尊厳を気にする必要は無い為、武力を行使してでも再度捕縛する。
この件に関して、上層部には核兵器の使用の許可を依頼したい。


       研究報告員・坂上唯





大罪の力を行使した代償。余りにも巨大すぎる力は、彼女の幼い肉体に大きすぎる負荷を掛けることになる。それが高熱という形で兆候を表した。
解除方法は単純。『大きな罪を持つ者に触れる』こと。

よって、辻結花の目先の目的は、罪人を探すことだ。
そうして、今身体を犯している負荷を取り除くことだ。

(帰りたいよ…お母さん……お父さん…………はる、き…)

只の少女。
辻結花は願う。



叶うかどうかは、まだ分からない。




【一日目/深夜/E-3 住宅街】
【◆6LQfwU/9.M@非リレー書き手】
[状態]健康
[装備]ジェリコ941(15/15)@戯言シリーズ
[道具]KS×1、RS(0~2)
[思考]
基本:ゲームに乗る
1:とりあえず葵井、辻と行動
2:辻の能力を探る

【葵井巫女子@戯言シリーズ】
[状態]健康、精神的疲労(小)
[装備]
[道具]KS×1、RS(0~2)
[思考]
基本:いっくんと生き残る
1:とりあえず6Lさん、辻ちゃんと行動
2:それなりに時間が経てば、動きまわる
[備考]
※死亡後からの参戦です

【辻結花@他の書き手様のオリキャラ】
[状態]力酷使による発熱
[装備]
[道具]KS×1、RS(0~2)
[思考]
基本:殺し合いには乗らない
1:罪人を探して、負荷を取り払う
2:6L、葵井と行動



お伽噺のような冗談の中で 投下順 “ま”ちがいさがし
GAME START ◆6LQfwU/9.M
GAME START 葵井巫女子
GAME START 辻結花

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最終更新:2011年09月08日 23:27
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