あの島には、話す案山子がいた。
彼は未来を予知し、一匹の絶滅した鳥を助けるためにバラバラになって死ぬ事を選んだ。
死んだはずなのに、案山子は何も無い草原のど真ん中に立っている。
「あなたが来るのを待ってましたよ。」
◇
死神はこういう場合でも死ぬのか?
不気味な疑問が俺の頭の中を錯綜しているが、眠気からかそこで思考は止まっていた。
死神だが所詮はただの高校生。
会場にいた、男を思い出す。確かに愛染はあの会場にいたはずだ。
いくら、鏡花水月を持ってないにしても実力がどれくらいのものかは知っている。
奴は仲間だろうと見切りさえつければすぐに殺す。
そんな悪魔を、多くの犠牲を払って封じ込めた。
ここで死んだら、愛染は恐らく優勝してしまうだろう。愛染に勝てるものなどいるはずが無い。
黒崎一護は、そんな愛染とだけは交戦したくない。
何も無い草原。ただ草だけが生い茂り、辺りは死角のみでどこから狙撃されてもおかしくない。
襲撃者から交戦できる余裕ももちろん無い。
武器になるはずの支給品ですら、黒いノートと画面付の機械に紅色をした石だけで戦えるわけが無い。
「あなたが来るのを待っていましたよ。」
確かにどこからか声が聞こえたような気がした。
背の高い草が生い茂って、何があるのかは分からない。
ただ、不気味に案山子が立っているだけでそのほかは何もなくほかの参加者も見当たらない。
「ここですよ。黒崎さん。」
声は案山子から聞こえている。案山子が喋っている。
テープが隠してあるのかと思い調べても、何もないただの案山子だった。
殺し合いが今起きていると言うことも信じられないが、案山子が喋っていることが信じられない。
「これは夢なのか?」
生まれて初めて案山子に喋り掛けた。自分は案山子にしゃべりかけるほど馬鹿ではないはずだ。
もしかしたら、本当に夢なのかもしれない。浦原さんの気味の悪い発明品かもしれない。
しかし案山子から帰ってきた言葉は俺を絶望に追いやった。
「残念ながら、現実ですよ。黒埼一護さん。」
「何で・・・なんで案山子がしゃべるんだよ!!」
「珍しい反応ですね。島の外の人とは二人の人に出会いましたが、怒られたのは初めてです。」
彼の話し方や落ち着き方などからすれば、本当に現実かもしれないと言う錯覚に陥った。
「南の方に、地図に書かれていない場所があります。そこに時計を埋めてください。」
「なんで?」
「それは言えません。」
案山子に意見は、不気味で信じることは出来ないが、彼の言葉で何かが変わるなら試してみたい。
【一日目早朝・c-4/優午の前】
【黒崎一護@BLEACH】
[状態]:軽い疲労
[装備]:なし
[所持品]:基本支給品 デスノート(まだ触れていない)、賢者の石、セキュリティポッドを見る機械
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない
1:愛染との合流は避けたい。
2:ロワを夢か何かと思っている
3:一応、優午に言われた事をするつもり
※エリア中にセキュリティポッドが仕掛けられていますが誰も気づいていません
※一護の支給品は相当危険なものですが本人は気づいていません。
※デスノートには触れてません。死神ですがデュークは見えません。
最終更新:2011年09月07日 17:13