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少女不完全

この世には、二種類の人間がいる。

――――なんて言葉をよく見る。

正義と悪。
幸福と不幸。
天才と凡才。
やれるとやれない。
連帯と孤独。
使うと使われる。
勝利と敗北。
生きると死ぬ。

とまぁまぁこう言った感じで、とにかくある。
結局何種類いるんだよ、というツッコミをこの生まれて10年少しの人生で私はしたことがある。
けれど、それはどうしようもないほどに私には無関係なのだから、口出ししようとは思わない。
そこに生じるのは不協和音しかなくて、儚い自分なんかが口出しをしたところで一蹴されるのが関の山だろう。
私は私という人間を知っている。
例えば先ほどの例で挙げるのであれば、

私の場合は《悪》だろう。
私の場合は《幸福》かと。
私の場合は《凡才》です。
私の場合は《やれない》。
私の場合は《連帯》かも。
私の場合は《使う》ひと。
私の場合は《勝利》あり。
私の場合は《生きる》の。

プラス点、5個。
マイナス点、3点。
私ポイント、2点である。

そうはいえども、質問事項の数が少なすぎるから参考にはならないけれど、参照には成ったでしょう。
つまり、私という人物を語る上で、騙る上で、特別話すべきことなんて無いのかもしれない。
もしかすると私には気付かないだけで、疎いだけで、重要イベントなんてものはあるのかもしれなかった。
でも、それこそ無意味。
頭に僅かにも引っ掛からない出来事を思い出と呼ぶほど私という人間も暇ではないし、様でもない。
無意味に時間を割けるほど私は完成されていない。
完成は愚か、基礎だって。基本の礎と書く基礎だって、私は備わっていないのだし。
備わっていないという表現も中々面白く的外れだ。
使いこなせていない、みたいな表現の方がよく似合う。
人間的にどこかが欠如していて、欠落していて、決壊している人間と私は誰かに称された。
誰か、それは愛崎一美。
刻銘学校6-A組。小中一貫のこの学校において偶然にも、必然にも常に一緒にいた女の子。
1年生の時。2年生の時。3年生の時。4年生の時。5年生の時。6年生の時。
活気な女の子で、私とは正反対とされていることが多々ある。
けれど、その時に決まって彼女は、「ちげぇって。あたしとひとみんわいっつもいっしんどーたい? なんだって!」と。
一心同体と正反対がどう繋がっているのかは私には分からないけれど、
純度90%の優しさから出た言葉を常々言葉にしていた。(残りの10%は同情)
その言葉は素直に嬉しいし、私の友達なんだな、とも思えてくる。
しかし、そんな彼女とも一回喧嘩をしたことがあった。
他愛もない、くだらない、心底どうでもいいことが発端。
けれど、その喧嘩は何故か刻銘学校6-A組全体を巻き込んだ大惨事へと発展していった。
詳しいことは覚えてない。それ以上に衝撃的だったことがありましたし。
端的に言うと、先ほどの台詞ですが。
性格が壊れている私。
正確に歪んでいる私。
精確で滅している私。
想像に容易く、実行に容易なことでした。
それ故に反論の余地もなく、ただ受け入れざる負えませんでした。
………と私の思い出話を語っていても面白くありませんね。
話を戻しましょうか。熱が入って申し訳ございません。

……そう、この世には二種類の人間がいる。
とにかく人間というものは隔たりを創る。
隔たり、差別、優劣、有無。
生じることは、争い。戦い。
醜いかと言ったらそうは思わないけれど、汚いかと言ったら汚い。
どこか遠いところだけでやっていれば私は何も思わないけれど、案外近くにあるのがそれなのだから困りますよね。
例えば、歴史深いところで男と女という人間がいますよね。
私は女です。
最近でこそ解消されつつ問題ではありますが、数十年遡ったりなんかしたらなんとも荒んだことですね。
笑い種です。どっちかというと嗤い種、いえ嗤え種ですか。
そんな生活息苦しいです。悶える他ありません。
別にそれに不満があるわけではないのですが。
むしろはっきりしていて気分がいいですが。
何しろ矮小な私の価値観で世界が廻っているかというとそうでもなく。
勝手に回っていきます。理由があろうが無かろうが、少なからず私には関連性がありません。
もしかすると、N○SAの方々から突如として連行されて体を弄り回されるかもしれませんが、よっぽどありませんよね。括弧わらい。
ともあれ絶対的な価値観としてこんなものが私にはあります。
光か闇か。
ということです。
私の10年少しの人生でも悟れるような明確なことで。
格好つけて言いましたが、ようするに善か悪かということ。
正義と悪となるとまた違いますが。
ですが私の場合、悲しき事かな《悪》に準ずる形に収まりますけど。
きっと愛崎一美、かずみん(強要されてこう呼んでいます)は《悪》でしょうね。
だって私と付き合いがありますから。

さて、という語りだしというのも中々味がありますね。
結局何が言いたいのかと言いますと、今この目の前に広がる光景についてです。
私が殺し合いという名の共同生活を強要されているのは、まぁいいどうでもいいけど。
要はそういうことをしたのでしょうからね。
どうでもいいことに突っかかること私も腐ってません。
勘違いされやすいですがここは重要です。
また話が逸れてしまいました。
では、戻しましょうね。

目の前に広がる光景。
それは、それは。



 ☆



◆sWPde7Q8zkと名乗るその男の子は、俗称書き手と呼ばれる人種らしい。
らしい、というよりはです。と確定づけたほうが最もらしいと思います。

何せ、私はこの人物を画面の向こう側で知っていますし。

【非リレー型バトルロワイアルverMIRROR】で、書き手をやってる一人だった人ですね。
とはいいつつも、私は所詮読み手の一人に過ぎず、この人そのものとは関わりは持っていませんけど。
しかし、始めて見ました。なかなか整った顔立ちをしていてよかったです。
これで空想薔薇せいk、いえ何でもありません。
さて、とはいいつつこれでもかなり驚いてます。こうして書き手と思われる人が現れるなんて。

「………えーと、榎本瞳さん…だったけ?」
「はい、私が御指名の榎本瞳さんです。sW氏」
「氏? ――――まぁいいけど」

さて、私改め、榎本瞳はゲームに乗っているかと言われると、乗っていないと答えるのが凡そ正しいのでしょうけど、
断言してくださいと促されると、中々憚られることがあります。
何せ人としてどうにもできなくたって生物としては稼働されていますし。
生きるために何をすればいいのかぐらい分かります。
それは、何も殺すことではありません。
では何かと答えますと、何にもしないことが一番だと思います。
社会的弱者こそ至高ですよね。少なくても私はそう思います。

「……まぁ、俺も乗ってないけどさぁ」

その今まで思ったことを纏めてsW氏に伝えたところ、そんな曖昧な返答が帰ってきました。
どうしましょうね。そんな返事されたら、私にはどうしようもないじゃないですか。

「あぁ、素晴らしいです」
「……どうしてそんな悦楽な表情をしてるの…?」
「いえ、何でもありませんよ。私がSだとかあり得ません」
「何その嫌なフラグ」

「「それよりも」」

そこから始まったの単純に先ほどよりも進んだ情報交換です。
とはいっても、私は何も本当のことは言ってませんが。
言ったところで私には得なんてありませんから。
しかしどうして人は自己紹介となるとありふれたどうでもいいことをほざくのでしょう。
私はもう分かることは聞かなくとも平気なんです。
平気というより受け付け難いです。
いりません。馬鹿馬鹿しい。アホらしい。間抜けっぽい。

「…………まぁ、こんな感じかな」
「えぇ、まぁ。そうですね」

結局私が正しい事言ったのって名前だけかな。
スタンス、対主催と嘘をつきました。
友人、ここにはいないと答えました。
というか、後はお任せします。
私にとって些細なこと他ありません。

「では、生きましょうか」
「うん……行こうか」
「逝ってらっしゃい」
「一手来ます」
「バイバイ」
「売買」

ちなみに今の事にこれといって意味はありませんよ。
雰囲気です。というのも嘘ですが。
さっき打ち合わせしました。理由はありません。
さて、纏めましょう。

◆sWPde7Q8zk。
【非リレー型バトルロワイアル】の、【戦力差がカオスロワ】の書き手。
今ロワではこれといった目的もなくこれまで流され続けて、私と会ったというわけです。
しかし、できれば主催を倒すという目標自体はあるみたいでした。

「つまんないですね」
「? 何か言った?」
「いえ、何も」
「ならいいけど」
「詰まんないですね」

飽きました。
空きました。
ですから終わってもらいましょうか。
………。実を言うと私は狂人ロワ以外眼中ないんです。
何か惹かれるんですよね。

さて、どうしましょうか。

私は腰に備えた軍用ナイフを抜きとります。

どうやって殺しましょうか。

私は軍用ナイフを構えます。

地に平伏せ。
鮮血を舞い散らせ。
果てて消えろ。
死ね。
死ね。死ね。
死ね。死ね。死ね。
死ね。死ね。
死ね。
消えて果てろ。
舞い散らす血液。
空に飛び出せ。
最後のはどちらかというと希望ですね。
どうでもいいですが。

そろそろ準備は良いでしょうか。
では、

わん。

つー。

すりー。


ごー。


「…………ガッ」


綺麗な直線を描く。描いたまでは良かったらしいです。
ですが、そこには血の一滴どころか人影一つなかったんですよ。
意外です。

「何て言うと思ったのかよ」

なんか普通に私の真横にはsW氏がいました。
予想外に予想外です。

「小学生にやられるほど俺も腐ってないって」

余裕綽々。
うざいです。
きもいです。
小学生にそんな眼を向けるとは何たる変態なのでしょう。
どんだけ子供じみてるんですか、この中学生。

「……て、その玩具は没収な」

あら、軍用ナイフが力づくで分捕られました。
その勢い余って私は転んでしまいました。
痛いです。
痛いです。
痛いです。
痛快です。

「ぐすっ、うぅ」
「……嘘泣きにしたってもう少しどうにかならないのかよ」

ばれました。
………ここは逃げるのみです。

「逃がさないって」

立ちあがって背中を向けた私の肩を乱暴に掴まれました。
だから痛いですって。
小学生に何たる暴力。
拝啓、警察様へ。役立たず。

「何でです」
「いや、人殺しそうだから」
「何も持ってません」
「はいはい、ここにいなさい」

偽善者くたばるがいいです。
ていうか死ね、ですね。
とは言ったものの、私には確かに対抗手段がありません。
もしかしたらあのディパックとやらに入っているかもしれませんが、
目立つといけないので、と入れたまんまでした。
ちくしょう、ですね。


 ☆


「『某中学生が愛知県在住の小学生E.Hさんを強姦した容疑で逮捕されました』」
「如何わしいテロップを流すな」
「恨み返しです」
「八つ当たりじゃねえか」

なんてこともはっきり言うと特筆するつもりはなかったのですが、
逮捕されたという重要な事実はやはり言わざる負えませんからね。

「地の文だからって油断すんなよ」

頭を殴られました。
痛いです。いてぇ。

「心を読むとかセクハラです」
「いいんです、今はギャグパートだから」

なら変えて見せましょう。
セクハラされるのは嫌ですからね。

という訳で。
私のことについて。

スタンス:殺し合いには乗りません
探し人:かずみん

はい。以上です。
これ以上の邪魔立てはいけません。


私は今極上に気分が良いんです。


「ほら、たかいたかーい」


今こうして、高い高いやってもらっていますからね!
マジでテンションが上がってしまいます。
やほー。
さいこー!
私の一生はこの高い高いの為にあると言ってもも過言ではないんです。
全く、最近の子供は何故この楽しさが分からないのでしょう。
この普段では味わえない視線の高さだったり、この一瞬に感じる風が物凄く気持ちいじゃないですか!


「たかいたかーい」
「わーい」


ちなみに何故こう言ったことになったのかというと、
私の「泣いちゃう」宣言ですね。
人の子なんだから涙には脆くなければいけないのです。
小学生万歳、万歳、万歳ざい。
結果こうしてもらうことで万歩譲って私はこの人と行動を共にします。
ていうかせざる負えなくなりました。
ディパックが強盗されましたから。
どこかの中学生に。

「『本日、バトルロワイアルにおいて榎本瞳さんのディパックが窃盗にあるという事件がありました』」
「不本意だッ!」

何やら私を持ち上げたままほざく人がいますが、まぁ良いでしょう。
そうして時は過ぎて行きました。






もう、疲れたんですが。
一人称。
もう物語を閉じますね。
はい、はい。
文句はsW氏まで。
ではまた。



あ、そうそう。先ほどの嘘ですので。



この世は二種類の人間がいます。
光と闇。



嘘をつく人間と騙される人間が。



では、よく共同生活を送れるよう。


【一日目/深夜/A-Ⅷ 住宅街】
【◆sWPde7Q8zk@非リレー書き手】
[状態]健康
[装備]軍用ナイフ@バトルロワイアル
[道具]KS×2、RS(4~6)
[思考]
基本:どうするつもりもないけど、一応生きたい
1:この子(榎本瞳)と行動。
2:……どうしようかなぁ

【榎本瞳@オリキャラ】
[状態]気分高揚
[装備]
[道具]
[思考]
基本:殺したい
1:この人からディパックを取り戻す
2:けど今はこれを楽しむ。楽しい!


【榎本瞳】
[身体的特徴]135cm、黒髪ポニーテール(腰元まで)、茶眼
[備考]
刻銘学園小学部6-A組所属。愛崎一美と親友らしい
※この子の性格については成長せずに育っていった子供みたいな。そんな感じ
※そうだとしても多少壊れてます


【非リレー型バトルロワイアルverMIRROR】
パラレルワールドでの非リレー型バトルロワイアル。
鳥名とロワは一致しているが、それ以外はてんでバラバラ。



嘘や偽りのある信念なんて 投下順 終わってみれば案外と
GAME START ◆sWPde7Q8zk
GAME START 榎本瞳

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最終更新:2012年01月09日 21:34
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