世界には3種類の人間がいる、
男と女、そしていい男だ。
by シンガーソングライター 兎甫 伊井男
名も無き主催がこの
殺し合いの中、森を走る、1人の男が居た。
男はただただ走っていた。
参加者名簿を確認することも、
この殺し合いの中生き残るための支給品を見ることも無く、ただ我武者羅に走っていた。
何故男はそうしたのだろうか?
男は冷血で、殺し合いに知り合いが巻き込まれていようが関係なかったから? 否、男は情に厚く、愛に満ちていた。
男は孤独で、知り合いと呼べる人間がいなかったから? 否、男は慕われていて、男もそれに応えていた。
男は傲慢で、道具何ていらないと思ったから? 否、男はせいしを掛ける環境に身を置いていた、油断はしない。
男は臆病で、他人傷つける勇気が無かったから? 否、男は蛮勇で無い勇気をもっていた、やる時にはやるのだ。
だったら……殺し合いという異常事態に巻き込まれてしまって正常な判断力を失ってしまったから?
否、男には軸があった。彼の心の中で巨大な柱として存在する、言うならば彼のせいぎはこの狂気に満ちた殺し合いでも動かせなかった。
男は名前を知る必要は無い、名簿を見る間も惜しんで走り、出会った順から殺し合いを止めさせるのだ。
男は武器を持つ必要は無い、男の体の中で燃え滾る熱き思い、それこそが相手に訴えかける武器なのだ。
男はただただ走る、しりあいでも、他人でも関係無い。
異常なる殺し合いにも、人間の温もりはあるということを教えるために。
*
間違える人はさびしい人だ
by 力無き
ヒーロー 市川新市
「………………」
目の前のナイフが刺さった……いや、自分で刺して殺した死体を見ながら、俺は身の振り方を考えていた。
ああそうだ、何故、殺したのかと聞かれるならば俺はこう答えよう、こんな状況なら殺される前に殺すべきである、あとコイツの顔がむかついた。
罪悪感は無いのかと聞かれるのならば俺はこう答えよう、そんなモノより俺の命のほうが大事だ、あとコイツの顔はムカつく。
ていうか、今殺したコイツの顔がむかついてしょうがない。ニヤニヤした笑みを浮かべやがって、FUCK!
ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ
とりあえず、俺は支給品のバットで死体の頭を何度も何度も殴りつけている。
ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ
成程、誰ともわからない人間相手には冷静に言っていたが、
殺し合いという異常事態への乱入と初めての人殺しの経験は俺に多大なるストレスを与えているのだろう。
ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ
ああ、ストレスが俺の脳の中に蛆虫となって巣食っているかの様な気分だ。
ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ
そうか、俺はこの死体を自分の脳に巣食う蛆虫に見立てているんだな、だから俺はコイツを潰そうとしているのだな。
ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ
ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ
ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ
ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ
ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ
ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ ゴギャッ
……皮肉なことだな、原型を留めなくなり、まるでミンチした肉の様になった死体は、
俺の大好物のハンバーグを思い出させ、俺が殺した死体という非日常から日常を連想させていた。
だが、ありがたい事にその非日常的な日常が俺の思考を急激に覚醒させていった。
至高の思考、思考の試行。
俺はとりあえずこの男から支給品を奪い、この場を離れることにした。
……思考の結果? 名簿を見たが知り合いは居ないらしいし、全員ハンバーグみたいにぶち殺して帰ることにするよ。
キリエ・エレイソン(主よ、あわれみたまえ)
by憐れみの賛歌
血に濡れ肉片がこびりついたバットを持ちながら、俺は意気揚々と歩いていた。
目的が決まると言う事は、つまり自分の体に一本の芯を刺すということだ、これからはさっきみたいにブレる事も無いだろう。
それに、さっきの死体の支給品を確認したが武器も素晴らしいものだった。
ああ、負ける気がしない、
今の俺は心体共に充実している。
俺は森の中を、
歩く
歩く
歩く
歩く
ドン
ん?何かにぶつかった、まったく何なんだ?俺の行進に水を差すなよ。
前を見て、確認した。臀部だった。
*
でん‐ぶ【×臀部】
しりの部分。しり。
*
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
自分の肺の中の空気を全て吐き出し叫ぶ、空気が足りなくなったら吸い、そして吐き出す。
この衝撃を伝えるとしたら、少なくとも東京を滅ぼすくらいに空気を吸わなければならないだろう。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
誰かが来ることも忘れて、ただただ叫び続ける。
今の俺は黄金の鎧を着て歩く勇敢な王では無く、虚勢の衣を脱がされたただの裸の王様だ。
「あああああああああああああああああああああああああああああ」
叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ。
「…………そうか」
そんな俺の様子を見て尻をこちらに向けていた男は、こちらに顔を向けた。
悲しそうに顔を伏せる男は、なるほど公園のベンチ等に座って入ればノンケをホイホイ喰ってしまいそうな、
いわゆるガチホモらしき顔をしていた。
「つまり君は……」
男の言葉に心臓が高鳴った、まるで体の内側から太鼓の撥で打ち続けられているようだ。
俺の本能が俺の体の全体に危険だという警告を出す、この男が言葉を最後まで言うまでに逃げなければならない。
「こ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」」
男の言葉を自分の絶叫で遮りながら走る、どこでも良い!このガチホモから逃げれるのならば!
おれはにげだした、
しかしまわりこまれてしまった。
走り出した俺の目の前には再び臀部があった。
*
でん‐ぶ【×臀部】
しりの部分。しり。
*
「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「…………」
男は俺に尻を向けているので、表情は窺えないが雰囲気的に悲しそうな表情をしているのだろう。
だが!そんな事はどうでもいい!
尻が近づいてくる!尻が近づいてくる! 尻を知りだ!
…………ああ!何と言うことだ!
いつの間にか俺の社会の窓からは、不肖な息子が顔を覗かせていた。
そして尻が……いや、具体的に言うのならばケツのアナが俺の息子に近づいてくる!
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
逃げ出したい!逃げ出したい!逃げ出したい!逃げ出したい!逃げ出したい!逃げ出したい!逃げ出したい!逃げ出したい!
逃げ出したい!逃げ出したい!逃げ出したい!逃げ出したい!逃げ出したい!逃げ出したい!逃げ出したい!逃げ出したい!
駄目だ……腰が抜けて動けない。
逃げられない…………
「…………ああああああああああああああ!!!」
しりのなかにいる!*
俺は、我が息子から生暖かい感触を感じていた。
男の逞しいケツからは想像できない程に温かく、そして優しい感触。
ああ、そして男は腰を動かし、俺は童貞を奪い去られるのだろう…………ん?
男の腰は、微動だにしていなかった。
…………これは、どういうことなんだ?
俺に腰を動かせということなのか?いや、俺の腰は尻と地面で
サンドイッチ、とてもじゃないが動かせない。
わからない……本当にわからない。
「……君は知っているか?温もりというものを」
………………成程、非常に納得はしたくはないが、わかった。
つまり男は俺の様子に気づき、この尻の温かさで人の温もりというモノを伝えようとようとしているのか……バッカジャナイノー
「…………思い出すんだ、君が殺した相手は何をしていた?思い出せ、思い出すんだ」
……息子がアナルと悪魔合体している状態では様にならないが、
とりあえず今すぐ殺されることは無いだろうし、俺は素直に男の様子を思い出すことにした、現実逃避も兼ねて。
男は……そうだ、笑顔を浮かべていた……
そして武器を捨てて、こう言ったんだ。
「私を、信じるんだ(ニヤリ」
……いや、アレは殺して正解だろ。
「思い出したか?」
何か勘違いしている男が俺に問う。
「ああ……思い出したよ、人の温もりを」
とりあえず、返事を返す。
……これで、いいだろ?解放してくれよ。
「そうか、じゃあ……」
男の尻と俺の息子がセパレートした、解放か!?とうとう解放の時か!?
「や ら な い か」
俺の目の前には、股間の巨大なエクスカリバーが聳え立っていた。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああ」
近づいてくる!やめろ!やめろ!やめろよ!
そのまま飲み込ませないで!君のエクスカリバアッー!!
「おか~さ~ん おか・おか・おか~さ~ん」
最後に立つは、満足げな顔のいい男と精神崩壊を起こした男。
だが、バトルロワイアルではよくあることである。
【ロミアス@Elona 死亡】
【A-13/1日目・深夜】
【モブE@モブキャラの皆様方】
[状態]:精神崩壊
[装備]:血と肉片で汚れたバット
[道具]:ナイフ@現実、金属バット@現実、未確認支給品1~4(本人確認済み)基本支給品一式
1:おか~さ~ん おか・おか・おか~さ~ん
*発狂しましたが、次の話で戻っている可能性も有ります、
ただし次の話が書かれるとは限りません。
【阿部さん@特に原作を持たないやる夫@AA】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:未確認支給品1~3、基本支給品一式
1:この殺し合いを止める為に、全ての男に温もりを与える。
最終更新:2009年11月21日 10:31