第7話 這い上がれ、詐欺師
「『才気煥発の極み』を使ったらあっさり外れたぜよ……」
頭にオーラを纏った男が自分で行ったことに驚いている。
遡ること数分前、彼に支給された工具セットでこの首輪をどうにかできないか考えた。
とりあえず、青学テニス部部長の『手塚国光』にイリュージョンした。
そして、無我のオーラを頭に集中させ、首輪の解除パターンを瞬時にシミュレートしていく。
「3パターン目……」
いくつかパターンを思い描き、3パターン目の解除方法で解除できると分かった。
とりあえず、それを実践してみる。ドライバーを首輪の【+】の部分に差し込み回す。
……ポロリ。
まず螺子を取り外した。
その後も思いついた手順通りに弄っていく。
カチャ……カチャ……
ガチャリ……ガチャリ…
ブッピガン……パンッ……
デュクシ……ボキボキ……
ニャーン……ガタガタ……
デデンデッデデンデン……
テーテテテテー……ナギッナギッナギッ……
―――――ジョインジョインジョインカイジョ!!
結果は先程も述べた通りだった。
流石の主催者の技術も才気煥発の絶対予告には勝てなかった。
「おいおい…首輪の拘束力ってのも意外に使えんぜよ」
ため息を吐きつつ、今度はライトで足元を十分に確認する。
現在、彼の立っている所は足場が非常に悪い。
故に少しでも気を抜けば、崖下に落ちてしまいそうだ。
「……プリッ」
ライトで進路を確認する。
手元を確認しつつ、断崖絶壁に手を掛ける。
そして、ゆっくりと崖を登って行った
彼―――仁王雅治がこれからどう動くかはいまだ未定である。
【G―7・深夜】
【仁王雅治@テニスの王子様】
【状態】首輪解除
【服装】黒いジャージ
【装備】工具セット@現実
【道具】支給品一式、解除した首輪、ランダムアイテム(0~2)
【思考】基本:???
0;崖を登る。
【備考】
参戦時期は不明ですが、少なくとも仁王王国(キングダム)が使える時期です。
◆◆◆
一方、その頃A―1の主催者本部では……
『もう嫌だ、こんな
殺し合い!
送り込んだジョーカーは初っ端から死ぬし、勝手に脱出されるし、首輪は簡単に解除されるし!!』
『……まだまだ、始まったばかりです、焦るような時間帯じゃない』
『あんた、悠長勢かァッ!?』
『悠長勢ではございませぬ……あと、そこのゴミを処理しといてくださいね』
『ゴミ?』
ゴミと称されたモノは二つの遺体だった。
一つは心臓を破壊されたサイヤ人。そして、もう一つは……
『……なんで、この人(主催者の一人)……死んでんだ?』
『さっきのタクアンさんが投げた五星球が地味に直撃して……』
『……………』
『まぁ、殺し合いではたまにあるこt『ねーから!!!』』
しかし、しぶしぶ指示通り、そのゴミを処理する。
迅速に、冷酷に、それでいて鮮やかに……
数分後、二つの遺体は見分けが付かなくなるほど細切れになった。
『相変わらず、見事な手際ですね』
『……下手な世辞なんていらねーよ』
『おやおや……気に障りましたか?』
『ッ! ……てめぇ、やんのか?』
『やりません』
『チッ……俺は自分の部屋に戻るぞ』
『勝手にして下さい』
そして、一人は行き、一人は残った。
残った一人は会場の様子を傍観する。
ただ静かに……参加者たちの生き様/死に様を見守る。
【主催者の一人@??? 死亡】
主催者 残り?/?人
最終更新:2014年08月23日 19:23