D―4、ちょうど会場の中心地が彼女の
スタート地点だった。
最初に彼女が感じたのは、自身の不甲斐なさであった。
こんなわけのわからん場所に拉致された挙句、いきなり
殺し合いをしろと言われた。
しかし、過ぎたことを気にしてはいけない。
デイバックを開き、名簿に目を通しつつ、支給された酒の瓶を開ける。
「……旨い」
月光の下で一人、静かに一言、そう呟く。
一人呑みは本当に久しぶりのような気もする。
最近は友人やらと酒を呑むことが多くなったとしみじみ思う。
(いるのは……スキマ妖怪『八雲紫』と月の頭脳『八意永琳』。
知り合いって呼べるのはこの二人だけか……
なによ、この最後の『ノイ・ドヴァイ』ってホントに人名?)
名簿の突っ込みどころを探しつつ、『八坂神奈子』は考える。
次は地図を見るが、自分が今どこにいるのかでも検討つか無かった。
地図(非常に見づらい)はあるが、コンパスがないのだから仕方ない。
「……妙に引っ掛かる」
デイバックから支給品を取り出そうが、出口付近で突っ掛った。
デイバックに思いっきり、両手を突っ込み。腰に力を入れる。
「捕・ま・え・た……フンッ!!
………………………………………なにこれ?」
デイバックから出てきたのは……
全高41.2m、重量129.6tの巨大ロボットがだった。
蒼を基調とし、顔に特徴的なヒゲが付いた特機タイプだった。
「ヒゲ付きとは……これはまた随分とねぇ」
小さなデイバックから巨大ロボが出てきた時は流石の彼女も驚いた。
が、酒がまわっているのか、あまり気にしないことでいた。
「四次元ポケットかい、このデイバックは?
……まぁいいか、とりあえず、乗ってみようかねぇ……」
そのコクピットと思われる場所に乗り込む神奈子。
マニュアルを左手に持ち、適当にコクピットの内部を弄る。
だが、動かし方は割と簡単だった。
「す、凄いわ、これ……私の思った通りに動くってやつだ!
……早苗や諏訪子が夢中になるわけだ!」
半分、酔っぱらいながらも適当に機体を動かしていく。
そして、行くあてもなく神奈子は進んでいく。
「……え~と、どこに行くんだっけ?」
……なお、神奈子様は支給された酒を既に半分ほど消費していた。
第6話 八坂様、大地に立つ!!
【D―4・深夜】
【八坂神奈子@東方Project】
【状態】ほろ酔い
【服装】いつもの服
【装備】ソウルゲイン@スーパーロボット大戦OGシリーズ
【道具】支給品一式(酒を半分ほど消費)、ランダムアイテム(0~2)
【思考】
基本:主催者の打倒
1:早苗や諏訪子の元に帰る
2:知り合い(八雲紫、八意永琳)との合流。
【備考】
※参戦時期は非想天則より後です。
【支給品紹介】
ソウルゲイン@スーパーロボット大戦OGシリーズ
地球連邦軍特殊任務実行部隊『シャドウミラー』の幹部アクセル・アルマーが運用する人型機動兵器。
武器と言えるのは両肘に装着されたブレードのみであり、全ての攻撃はほぼ拳と肘オンリー。
主な動力は電力、生体エネルギーで、自己再生機能を持つ。
操縦方法は分かりやすく言うならば、Gガンに出てくるモビルファイターっぽい。
ちなみに右腕には玄武金剛弾、左腕には残影玄武弾が装備されている。
最終更新:2012年11月15日 00:45