アットウィキロゴ

言葉の魂

 ○ ○ ○


沈黙は金。
雄弁は銀。
戯言は銅。
雄弁は鉄。
沈黙は鉛。


 ○ ○ ○



沈黙の中。
静かに感情を高める乙女が一人。

名をユークリウッド・ヘルサイズ。

冥界から出でし、ネクロマンサーである。
曰く「世界の中心」。
人一人の因果――――人生など簡単に捻じ曲げることすら苦とならない圧倒的魔力。

思案を念じれば人間が動く。
言葉を発すれば世界が動く。
そういっても過言ともいえないある種の化物。

ネクロマンサー。
言い変えるとすると「死霊魔術師」。

死者の復活とて―――赤子の手を捻るよう。

正直なところ、馬鹿馬鹿しいにも程がある。
人の命を何だと思っているのだろう。
まるで中学生が考えたような破綻した設定の何が面白いのか。
そんな彼女は―――――生きているだけで害を催す。


―――――死んだ方が、いいんじゃないのか?


ふとして思う。
負として想う。
一歩間違えれば災厄を撒き散らす。
一足差違えれば最悪の結果を齎す。

そんな境界線上。
そんな境界線上に彼女は立っている。

生と死の狭間に彼女は――――――立つ。
世界と言う枠内で。
舞台と言う壇上で。

一人。

誰にも理解しがたい悩みを抱え。
少女はここ、バトルロワイアルに舞い下りた。
正義の魂か。
魔性の心か。
どちらに傾くべきなのか。
たった、それだけの決断なのに結末は大きく変わるであろう。
エンディングが変わる。
どこぞのハーレム王風に言うのであれば別ルートへの分岐。
Aルートと、Bルート。
それが、ハッピーエンドなのか。はたまたバッドエンドなのか。
もしくはどちらにしたって幸福か不幸なのかは決まっているのかもしれないが。


――――――さてはて、それではそんな彼女の物語を見てみよう。



○ ○ ○



「……………はあ」


ぼくは途端と溜息を吐く。
なんだか忙しくなってきやがった。
傍観者ぶってる場合でも状況でもなくなってしまったようだ。
まあ戯言だけどね。

さて状況をまとめよう。
ぼく、こと………まあ名簿の都合に合わせるならきっと戯言遣いは知っての通り殺し合いに巻き込まれた。
なんだそりゃ。
幾らんでもいきなりぶっ飛び過ぎだろう。
どんな超常現象を行使すれば一片の異変すら感じ取らせることを許さず、こんな芸当が出来るんだよ。
四月のあの天才どもの一件がとんでもなくちんけな出来事だと錯覚だと思える。
どうやって物語の最初と物語の最後の辻褄を合わせるんだ、一体全体。
これも結局戯言か。

「で、だ」

過ぎてしまったものはしょうがない。
諦めきれらものでもないけど、そこで滞らせてしまっては駄目だろうね。
時には哀川さんの様な度胸も必要だろう。
請負人としては、その辺り見習って生きたい。

んで、一体全体どういうことなんだろう。

葵井巫女子。
江本智恵。

この両名の存在は。どう説明づけようというのか。


玖渚友。
青色サヴァン。死線の蒼。
彼女はぼくが守らなければなるまい。

零崎人識。
殺人鬼。残り二人かそこらの殺人鬼。異端の子。
あいつは知らん。適当にやってるんじゃない?


この二人が巻き込まれたのは最悪理屈づけれる。
けれど、あの二人はどう足掻いたところで不可能だ。
ぼくは実際に死体を見ている。

そう、死体。
死んで逝ってしまった人間のはず。

足掻いたところで、粘ったところで、むさ苦しくたって。
死んだ人間。この世に生きていない人間。

それが、何故………?


と、まあ。
そんな語りだしをしていた頃にぼくは一人の少女。
正確に少女と呼んでいいかは分からないけれど、一人の少女と出遭った。



『貴方は誰?』



それはこっちが聞きたいと思いつつ、
よく分からないが筆談で対話を試みている少女。

後に知ったが、ネクロマンサー。



ユークリウッド・ヘルサイズ。



彼女との邂逅を果たした。



 ○ ○ ○



魔法少女なんていうと、夢と希望の象徴だと思う。
だったら、魔装少女とは何なんだろうか。幻と絶望の象徴なのかな?

その会話とは言い難い情報交換の後、ぼくはぼんやりと考えた。
ちなみに何やら彼女はなんか不自由そうにデバイスを操りながら、ぼくに情報を伝えてくれる。
なんていうか見ていてムズ痒かったりするけど、それは置いておこう。

纏めるとこうだ。
貴方が敬遠するのは勝手だけど、なんて枕詞を置いて。

『私は簡単に言うとネクロマンサー。死を呼ぶもの』

…………まあ、言ってることは確かに滅茶苦茶だけど。
けど、彼女と会う直前に考えていたことと照らし合わしていたら何とかすんなりと胸に収まる。

葵井巫女子。
江本智恵。

死者が動くには。
亡者が生を得るには。


屍。ゾンビとなるしかないだろう。


まあ、現代において受け入れ難い実情ではある。
けれどそんなこといっちゃ哀川さんの全否定でもある。
あんな「非現実」な人間を見てきたぼくにとって。

「その程度」

なんて思う節が見受けられちゃう。
何時から狂ったか分からない、ぼくの人生だけど。
そんな人生を送ってきてしまった壊れ者の欠陥製品であるぼくであっちゃったから。


そんな現実。
受け入れられた。


しっかしネクロマンサーねえ。
確か、殺し名が《殺し屋/匂宮》《暗殺者/闇口》《殺人鬼/零崎》《始末番/薄野》《虐殺師/墓森》《掃除人/天吹》《死神/石凪》で、
呪い名が対比させる感じで、《操想術師/時宮》《武器職人/罪口》《病毒遣い/奇野》《飼育員/拭森》《死配人/死吹》《預言者/咎凪》だっけ。
たくさんあるけれど、どこにも属さない。
強いて言うならば死神に通ずることがあるかもしれないけれど、彼女の話ではやはり違う。
さすがに萌太くんも死者を復活させることはできなかった。
…………まあ萌太くん自身の実力というものをぼくはあまり知らないのだけど。残念ながらね。

ともあれだ。
出会った以上、放っておく訳にもいかないしね。
て、いうか。
もしも巫女子ちゃんと対面した時に、彼女がいたほうが心強いというものだ。
害意も武装もしてないしさ。
一緒に行動してみるのも、また一興って奴かな。
ともあれ。

「えーとさ、ユーちゃん」
「…………」『なに?』無表情の裏に煩わしさが見え隠れしてる。
「…………いや、何でもないよ」

結果ぼくが折れる。
うーん気難しい子だ。
なにが問題なんだろうな。
まあ、うん。
なんとなくは分かるけどね。

「もしかしてさ、ユーちゃんって怒ってる?」
『なにに?』おおっと、またもや打つシーンを見逃した。顔から察するに苦手そうだってのは分かるけど。そんことを思いながらぼくは返す。
「いやさ、この大層なイベントについてだよ。別にぼくだって喜んでいる訳じゃないけどさ、もう少し肩の力抜いたら?」
『力んでなんていない』
「ならいいんだけどさ、一人で背負いこむのはよくないよ。ぼくみたいになる」
「…………」

さる秋だか冬だか曖昧な頃。
ぼくは狐と出遭い、そして戦った。
まあなんだかんだ過程はあった訳だがここでは省略しようと思う。
けれど一つ言えることは、あれはぼくの手一つでは何ともならなかったんだと思う。
無論のこと、哀川潤さんをはじめとして絵本さんあたりだって、誠に残念ながら零崎だってそれに一役買っている。

そして、玖渚だって。

さながら週刊少年ジャンプの如く、この出来事は「友情・努力・勝利」で組み合わされたイベントだったんだろう。
そしてぼくはそんな事を知った。
以前は今すぐにでも、玖渚友を優勝させようと殺人に走っていたのかもしれない。
今のぼく自身、殺人自体にはさして抵抗は無いし。

けれど、今のぼくはしていない。まあ威張る話でもなく人としては当然なんだけど。
所詮、過去の自分なんて他人みたいなものだ。
生まれ変わろうとする気持ちは自殺。だから過去のぼくは死んだのだろう。

故に、今の自分がある。


とはいえども、
このネクロマンサーにとっては今更な言い分かもしれないけれど、
背負いこんでいる感じはあったからね。
うーん、聞いた(見た)ところ、なにやら彼女は運命を捻じ曲げるともとれるようなことが出来るらしいからな。
その辺りかなんかで、背負いこんじゃったのか? まあ気のせいならそれでいいんだけど。
まあ返答としては、こんな風に返ってきたのだからいいじゃないかな。

『心に留めておく』
「うん、別にこれはきみのせいじゃないと思うから。断言はしないけどさ」
『そこは断言しておく場面だと思う』
「いやいや、ぼくにとってはきみの事情なんてほとんど知らないし下手に口を出して火傷はしたくないからね」
『それは私も同じ。あなたのことをほとんど知らない』
「そう、ぼくときみは赤の他人だ。だから必要以上に踏み込んじゃダメなんだよ」
『けど私は自分の紹介をした。あなたもするべき』
「それはいいんだけどね、けれど生憎のところぼくはしがない一般人さ」

どの口が言うのやら。

『言うべき』

けれど引き下がらない。強情な少女め。
ていうか一応感情らしい感情はあるんだよね、やっぱ。
さっきから表情自体は微動だにしないからなんかびっくりさせられる。

「じゃあ、強いて言うなら立てば嘘吐き、座れば詐欺師、歩く姿は詭弁主義って人生を送って来ましたってことで」
『意味が分からない』
「故意だからね」
『意味が分からない』
「請いだからね」
『私はそんなこと頼んでいない』

まあ言わないんだけどさ。
気分が滅入ってくるだけだし、どうせ。

「それはともかくだよ、ユーちゃん」
『納得いかない』
「納得する必要ないからね、物事には不条理がつきものってもんさ」
『これは不条理とは言わない』
「じゃあ不秩序だ。そろそろこのネタも鮮度が尽きてきたんだ」
『ならなにをするの?』
「ならばここはひとつ。一つのコミュニケーションをしよっか」
『なにをすればいいの?』

幾らか肩の力が抜け過ぎな気がしなくもないが、
それならそうでいいだろう、力むよりかは、よっぽど。
自然体が何事も一番だと思うからね。
緊張感が欠如したわけではないしさ。


そんなこんなで。
幕引きだ。



【一日目/深夜/F-Ⅳ 平野】
【戯言遣い@戯言シリーズ】
[状態]健康
[装備]
[道具]KS×1、RS(1~3)
[思考]
基本:特に乗るつもりはないが、玖渚は死なす気は無い
1:ユーちゃんと行動
2:玖渚と合流。他はまあ後回し
3:ゾンビねえ
[備考]
※ネコソギラジカル終了後からの参戦です
※葵井巫女子、江本智恵の存在を屍だと思っています


【ユークリウッド・ヘルサイズ@これはゾンビですか?】
[状態]健康、落ち着きがない
[装備]
[道具]KS×1、RS(1~3)
[思考]
基本:みんなを救う
1:この人(戯言遣い)と行動
2:みんなと合流
3:…………これは私の所為?
[備考]
※参戦時期は未定です
※能力はある程度制限されています





とある世界の交錯存在〈パラノイア〉 投下順 crime(暗い無)
GAME START 戯言遣い
GAME START ユークリウッド・ヘルサイズ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年12月26日 15:37
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。