14:ナニモナイ
「うぐ、が」
鈴木正一郎の喉に深々と刺さる銀色の物。
赤い狐の少女が手にしたスパゲティフォークは容易く正一郎に致命傷を与えた。
溢れ出す鮮血は教会聖堂の床を赤く染め、間も無く正一郎は崩れ落ち、息絶えた。
血塗れのスパゲティフォークを投げ捨て、少女――小神さくらは正一郎の持っていたマチェットナイフを拾う。
「……」
ふと、聖堂の入口の方に身体を向ける。
すると入口の扉が開かれ中に一人の少年が入って来た。
鈴木正一郎と同じ制服を身に纏った、森屋英太である。
「な…鈴木!?」
血を流して床に伏すクラスメイトを発見し驚く英太。
「……」
さくらの生気が感じられない冷たい視線が英太を捉える。
「……!」
その双眸に見据えられた瞬間、英太は全身の筋肉が硬直したかのように動けなくなる。
殺意とはまた違う、底冷えするようなどす黒い何かを突き付けられ、英太は逃げるために足を動かす事すら忘れてしまった。
さくらはマチェットナイフを振り被ったと思うとそれを英太に向け思い切り投げ付ける。
激しく回転しながらマチェットナイフは英太に向かって飛んで行き、鈍い音を立てて頭部に突き刺さった。
「…! ……あ、あ?」
最初英太は何が起きたのか理解出来なかった。ただ自分の視界の上の方に何か妙な物が映り込んでいるとだけ分かった。
完全に理解する前に彼の意識は喪失し、その身体は床に崩れ落ち、それっきり動かなくなった。
「……」
特に表情も変えず、さくらは先程正一郎の時にそうしたように英太の所持品を漁るためその死体に歩いて近付いていく。
聖堂の説教檀の傍にある扉が開き中から銃を持った金髪のエルフの女性が出てきたがさくらは気付かなかった。
エルフの女性――ヘレンは手にした回転式拳銃、S&WM10を狐獣人の少女の背中に向けて構え、引き金を引いた。
ダァン! ダァン! ダァン!
三発の銃弾が少女の身体を背中から貫き、少女は――――倒れない。
「!?」
銃弾を胴体に三発受けて平気でいられるはずが無い――ヘレンは困惑した。
少女――さくらはその冷たい双眸をヘレンの方に向ける。
ぞくっ、と、ヘレンは背筋に悪寒が走るのを感じた。しかし今更後には引けない。
「このっ……!」
ヘレンは弾倉に残った銃弾を全てさくらに向けて発砲した。
聖堂内に銃声が反響する。
さくらの胸元と腹は穴が空き服は真っ赤に染まる、床にも大量の血液が流れる。
だが、さくらは動じる様子は無い、表情一つ変えずヘレンに向かって歩いて行く。
「な、何で!?」
6発も銃弾をその身に受けて尚も生きている少女にヘレンはパニックに陥り弾切れになっているにも関わらず回転式拳銃の引き金を引き続けた。
「……」
「ひ、い……!」
さくらとヘレンの距離が1メートル未満にまで近付いた時、さくらは右手をヘレンの身体に向かって突き出した。
その右手と右腕はヘレンの胴体をあっさりと貫き、内臓組織を破壊する。
ヘレンは大量の血を口から吐き出し、やがて、がくりと項垂れた。
ヘレンの身体から血塗れの右腕を引き抜くと、ヘレンの身体は床に崩れ落ちた。
「……」
やはり表情は何一つ変えず。
さくらは再び所持品の回収を始めた。
その後、森屋英太から太刀型軍刀と細かいガラス片の入ったゴム袋、ヘレンから回転式拳銃S&WM10と予備弾を入手した。
さくらは装備をM10に切り替え、教会を後にした。
【鈴木正一郎@自作キャラでバトルロワイアル 死亡確認】
【森屋英太@自作キャラでバトルロワイアル 死亡確認】
【ヘレン@VIPツクスレ・もしもシリーズ 死亡確認】
【残り 44人】
【早朝/F-4教会付近】
【小神さくら@オリキャラ】
[状態]胴体に貫通銃創複数(行動に支障無し)
[装備]S&WM10(6/6)
[持物]基本支給品一式、.38SP弾(6)、マチェットナイフ、太刀型軍刀、細かいガラス片入りゴム袋
[思考・行動]
基本:
殺し合いの遂行。
[備考]
※ロワ参加前からの参戦です。
| GAME START |
小神さくら |
037:eternal wish~届かぬ君へ~ |
| GAME START |
鈴木正一郎 |
死亡 |
| GAME START |
森屋英太 |
死亡 |
| GAME START |
ヘレン |
死亡 |
最終更新:2012年02月15日 22:21