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神のみぞ知る先へ

「全く、どーなってんのこの状況。めちゃくちゃじゃーん」

東屋のベンチに腰かける。
何回も言うけれど、今の所、何がどうなっているのかさっぱり分からない。
何しろ、気がついたら自分の知らない変な所にいたんだから、驚くのが当然だ。
まあ、別にめちゃくちゃ気にするほど重大ってほどでもないが。
それより、気になることがある。

「……ここらへん、誰かいるのかなあ」

一応、ポツポツと街灯の光が見えるけれど、人影は見えない。
自分は、街灯より人影の方が見たいのに……。まぁ、見えないんじゃどうしようもない。
出てこいと言って、はい出ます、と素直に出て来る奴も、そうそういないだろうし。
どっちにしろ、今、自分は孤独だ。これだけなら、いつもと変わらないけれど。

「……バッグ調べてみよっと」








「日本刀1振りに、コップに入った1杯の水……どー言う因果関係?」

日本刀と水。この2つに、共通点なんて、無い。
なのに、なんたってこんな物を一緒にしてバッグに入れたのだろうか。
と言うか、水の入ったコップなんてどーやって入れたんだ。こぼれるのは目に見えているのに。
しかし、実際問題中でこぼれてるような様子は無かった。濡れてなかったし。
どっちにしろ、こんなモン役に立たない。喉が乾いてたら、役に立ったかもだけど。

「どーしよ、これから」

いつまでも、ここで座っている訳にもいかない。
禁止エリアとやらにここが指定されたら危ない……待てよ?
自分には、何故かあいつの言っていた首輪がついていない。理由は分からないが、とにかく無い。
でも、流石に何も仕掛けられていない訳はないだろう、多分。
……もしかしたら、頭の中に爆弾でも入ってたりして。

「頭の中に、爆弾が!……って感じ?」

もしそうだとしたら、かなり大変だ。
あの首輪みたいな物だけがついていたなら、バラして外せるかもしれないのに。
体の内部にあるんじゃ、手も足も出ない。
流石に、頭は切り開けないし……。開いた瞬間に、死ぬ。回復も多分追いつかない。
これがお腹の中なら、パッパと切り開いて取り出してやるのだが。

「……禁止エリアにさえ入らなきゃ爆発しないんだから、別にいっか」

結局の所、体に何か仕掛けられてようがどっかから攻撃されようが、入らなきゃ無縁だ。
入れば死ぬと分かっている場所に、わざわざ入る必要もないし。

「どっか行こー。ここからだと、何処が一番近いかな?」

地図を見る限り、一番近いのはショッピングモールと、グロズニィグラードとか言う場所のようだ。
前者は……誰かいそうだ。お茶してそう。
後者は……誰かいるのかな?なんとなく、殺風景で閑散としてそう。
自分としては、人が多い方が楽しそうだから、人がいる場所に行きたい。

「どうしよっかなー……あれ?おーい、そこの人、何やってんの?」
「あっ……」

何か、コソコソと歩いてる人を発見。
まるで、できるだけ人目に触れたくないみたいに歩いてる。

「やったー、人だー」
「……君は、誰だ?」
「私?私は……誰だっけ。名前は覚えてないけど、皆からは4号とか呼ばれてるよ」
「4号……何だそれ」
「何、って言われてもなー。それより、あなたは何て名前なの?」
「俺は……507、としか」
「私と同じだねー」








「で、君も……」
「4号、って呼んでよー」
「……4号も、これに巻き込まれたんだな」
「そー。それで、あのあと目覚めたのがこの辺りだった訳」
「俺は、もうちょっと南の方だった。あっちの、水門の近く」
「水門?そんなのがあるんだ……」

水門があるなんて、知らなかった。
……人はいないだろうけど、なんだか気になる。
てっぺんに登れば、周りも見えるし、探索するのも楽しいかもしれない。
しかし、その前に聞かないといけないことがあったのを忘れてた。
507が、殺し合いをやる気があるかどうか。これは、なかなか重要な事だ。

「ねー、507は殺し合う気ある?」
「無い。でも、出来れば生きて帰りたいけどね」
「それは、私も同じだけどねー。ところで、今から水門に行こうと思うけど、一緒にどう?」
「……俺、さっきまで近くにいたよ」
「あ、そういやそーだったね。何かあった?」
「探し回った訳じゃないから、何とも言えないな……」
「やっぱり、自分の目で見るのが一番かな……よし!行こう!」

そう言うと、507の方を振り返りもせず、南に向けて歩き出した。








(とんでも無いことになったな……もしかしたら、あのスレよりキツいんじゃないか?)

せっかく、スレで1のカラクリの種を暴いたのに。
その直後、気が遠くなって、気がついたらこんな状況だ。
まあ、スレに書く直前にこんなことにならなくて良かった。
あのままでは、間違い無く実行してしまう人間はもっと増えていたかもしれない。
それを阻止しただけでも、まだマシだ。

「どーしたの?行こうよー」
「……分かった」

とにかく、今は何も分かっていない。何でも良い、情報を集めないと。
これから、生きて帰るために。死んでたまるか、こんな場所で。
……そう思っていた時に、4号が無邪気な表情で尋ねてきた。

「507は丸腰で大丈夫なの?私は、日本刀持ってるからいいけどねー」
「もう持ってる。最初に、荷物の中を見てみたんだ。そしたら……」
「なになに?何持ってるの?」
「……これだ。間違い無く本物の、銃だよ」

スラリ、とまるで刀でも抜くような感じでバッグから銃を抜く。
……さっき見た時にも思ったが、やはりこれは殺し合うための道具なんだ。
どう考えても、これで平和的解決は望めない。
自分は、人を撃つ気なんて無いが、もしその気がある奴にこれが渡っていたら。
そう思うだけでも、背筋が凍り付くような思いだ。

「へー……これが、本物の銃なんだー。初めて見た」
「……怖くないのか?本物なんだぞ」
「怖くないよー」

どうやら、かなり…………いいや、もの凄く変わった子らしい。
まあ、これほどの体躯で日本刀を振り回そうって時点で、まともとは思えないが……。
とにかく、元気はあるようだから、そこは安心、かもしれない。
……こうやって、冷静に考えていられる自分もまた、まともじゃないかもしれない。

「……フッ」
「何笑ってるの?私、何かおかしい事言ったっけ」
「いいや、別に。それより、水門に行くんだろ?」
「あ!そうだった!行こう行こう!」

……これから、俺達はどうなるのか。一体、どうなってしまうのか。それは、神様でも分からない。


【一日目・深夜/C-5】
【507@オカルト】
[状態]:健康
[装備]:モスバーグM500(6/6)
[所持品]:支給品一式、不明支給品(確認済み)
[思考・行動]
基本:殺し合いする気は無い。生きて帰りたい
1:……果たして、どうなるんだろうか
※おつかれの罠の仕掛けを解いて、スレに書き込んだ直後からの参戦です


【被験体04号@オリジナル
[状態]:健康
[装備]:焔薙@SIREN2
[所持品]:支給品一式、水の入ったコップ@オカルト
[思考・行動]
基本:殺し合いたくないよー
1:水門に、507と一緒に行ってみる



≪参加者紹介≫
【名前】 不明(被験体04号)
【性別/年齢/職業】 女/不明/無職
【特徴】 詳しい年齢は分からないが、見た目から察するに10代と思われる。
【特殊能力】 受けた傷を高速で治癒できる。
【能力説明】 傷を負った部分の細胞の活動を、異常なまでに活発にして、傷を塞ぐ。
         しかし、四肢を失っても腕はくっ付けられない(切断面は塞げる)。
         また、連続で治癒しすぎるとだんだん効果が弱くなっていく。
【備考】 見た目や言動は幼く感じるが、思考はそこそこ大人びていたりする。


≪支給品紹介≫
【焔薙@SIREN2】
被験体04号に支給。
隠しシナリオにて登場する、異界ジェノサイダーことSDK(須田恭也)専用武器。
威力、リーチ共に優秀過ぎる性能を持ち、モーションも早い。その上、闇人甲・乙式と正面から戦える。
完全に最強武器だが、使えるのは隠しシナリオだけ。

【水の入ったコップ@オカルト】
被験体04号に支給。
1(いのり)が住民に用意させた物。
これを使って、いのりは住民にとあることをさせた(詳細はあえて記載せず)。
元が元だけに、もしかしたら霊が入っているかも……。


CALAMITY PHOENIX 投下順 ライオン嫌い
GAME START 被験体04号 [[]]
GAME START 507 [[]]

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最終更新:2012年02月04日 22:02
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