アットウィキロゴ

ライオン嫌い

「……不浄の者よ。そこを退け」

私が、このような状況に陥っているのは、そう、少し前からだったか……。
この状況の仔細を語るには、しばし過去に遡らなければならない。




◇




「これは一体どう言う事か……」

私は、確かに先程までかの者のいた場所にいたはずなのだが。
それが、何故このような場所に?
そして、私の首元に絡み付く、忌わしきこれは何だ?
全く以て、不可解極まりない。

「……私は、何を?」

ここは異国か。それとも、そうではないのか。
考えれば考える程、不可解なことは埃の様に出て来る。

「私の、力の届く範囲ではない、と言う事か」

何しろ、私に気づかれる事無このような場所に無理矢理連れて来て、忌わしき物を首元に付けた。
これだけで、私の力の手の届く範囲ではない事が分かる。
だが、あくまで届かないと言う事実が分かったのみ。
無力さに絶望し、何もしないと言う訳では無い。

「かの愚か者を、私の手で断罪せねば」

このような催しを、黙って見過ごす訳にはいかぬ。

「……うむ」

懐から、すらりと日本刀を抜き放つ。
これを抜くのは、前に、天剣をかの者に向けられた時以来だが、曇りは一つもない。

(殺し合い……とやらは、よく分からぬが……不浄の者の気配がある以上、油断はできぬ)

先程から、この場を霧の様に、不浄な気配が包んでいる。
これは、果たして何か……?
正体は掴みかねるが、とにかく気配が在るのは変わらぬ事実。

(近づいている……不浄が、ますます増えて行く)

その時であった。
急に背後に気配を感じたのは。

「むっ!?」

慌ててひらりと身をかわすと共に、高速で何かが私の傍を通り過ぎて行く。
通り過ぎて行ったそれは、轟音と共に、さっきまで私のいた地面を抉る。
これは、どうみても人の成せる技ではない。
だが、この気には、人の気も混じっている。これはどういうことか?

「はぁ……はぁ……」
「やはり、源はお前であったか」
「殺し……て……やる……」
「……不浄の者よ。そこを退け」

……一瞬、判断が遅れた。
それを、実感したのは、私の体が軽々と宙に浮いてからだった。
物凄い速度で、景色が遠ざかって行く……。

「ぬあぁぁ……!!」




◇





「何と言うことだ……これほどまでとは」

いくつか、民家らしき物を突き抜け、やっと停止した。
私をこれほど吹き飛ばした力……一体、何がどうなっているのか?
しかし、運良く直撃を免れられたようで、一応、行動に支障はないようだが……。
流石に、無傷とは行かなかった。少し体を休めなければ。
……それにしても、奴の奇々怪々な強さは一体何なのか。人の力とは、到底思えない。
何が何やら、私を持ってしても、分からない。

(奴は……追って来ていない……か?)

……幸運にも、追撃は行わなかったようだ。
もし、この状態で襲われていたら、今度こそ斃されていただろう。
まだ、私の運は尽きてはいなかった。
それだけが、この状況の中に存在した唯一の「良かったこと」だった。

(…………必ず、この無念は晴らさねば)


【一日目・深夜/A-6】
【大岡真座衛門国近@オカルト】
[状態]:健康、ダメージ(中)
[装備]:大岡さんの日本刀@オカルト
[所持品]:なし
[思考・行動]
基本:かの不浄なる者を滅する
1:暫く、身を休めねばならんか……
2:必ず、かの者は打ち倒さねば
※大岡さんの姿が誰にでも見えるようになっています。会話も出来るようになっています
※A-6の民家に、いくつか穴が開いています
※大岡さんの頭は、今の所ライオンヘッドです。時間が立てば他の顔に変わるかもしれません





「…………どこだ…………」

ギョロリ、と血走った目で辺りを見回す男。
その体躯は、まるでフランケンシュタインを連想させるほどの大きさ。
丸太のような腕、そして両手に握られた標識。これで、さっきの奴を吹き飛ばした。
しかし、手応えはない。殺しきれていない。
ここに呼ばれた者を、皆殺しにする。それが、男に課せられた使命であり、生きがいだ。

「……………………」

荒く息をつきながら、既にいない敵を探し続ける。
吹き飛ばした方向も見ずに。

「殺す…………早く…………」


【一日目・深夜/A-5】
【被験体00号@オリジナル】
[状態]:健康
[装備]:交通標識×2
[所持品]:なし
[思考・行動]
基本:全て殺す
1:……。


≪参加者紹介≫
【名前】 不明(被験体00号)
【性別/年齢/職業】 男/不明/無職
【特徴】 見た目も著しく変化しているので、年齢等の推測は不可。身長は2m50cmオーバー。
【特殊能力】 「一応」無し。
【能力説明】 特殊能力と呼べるか怪しいが、様々な投薬・改造手術等が積み重なった結果がこれ。
         もはや自我は殆ど無く、ただ与えられた指令により動く殺人マシーンと化している。
【備考】 たまに口から言葉が漏れるが、意思の疎通は実質不可能である。


≪支給品紹介?≫
【大岡さんの日本刀@オカルト】
大岡さんが、懐から出した物。
まるで、手品の様に出てくるらしい。

【交通標識】
被験体00号が、道端にあった標識をもぎ取った物。
これで殴られれば、良くて重症悪くて即死するほどの凶器。


神のみぞ知る先へ 投下順 PARANOiA -Respect-
GAME START 大岡真座衛門国近 [[]]
GAME START 被験体00号 絶望、そして……

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年09月15日 22:27
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。