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ライオン嫌い

「……不浄の者よ。そこを退け」

私が、このような状況に陥っているのは、そう、少し前からだったか……。
この状況の仔細を語るには、しばし過去に遡らなければならない。








「これは一体どう言う事か……」

私は、確かに先程までかの者のいた場所にいたはずなのだが。
それが、何故このような場所に?
そして、私の首元に絡み付く、忌わしきこれは何だ?
全く以て、不可解極まりない。

「……私は、何を?」

ここは異国か。それとも、そうではないのか。
考えれば考える程、不可解なことは埃の様に出て来る。

「私の、力の届く範囲ではない、と言う事か」

何しろ、私に気づかれる事無このような場所に無理矢理連れて来て、忌わしき物を首元に付けた。
これだけで、私の力の手の届く範囲ではない事が分かる。
だが、あくまで届かないと言う事実が分かったのみ。
無力さに絶望し、何もしないと言う訳では無い。

「かの愚か者を、私の手で断罪せねば」

このような催しを、黙って見過ごす訳にはいかぬ。

「……うむ」

懐から、すらりと日本刀を抜き放つ。
これを抜くのは、前に、天剣をかの者に向けられた時以来だが、曇りは一つもない。

殺し合い……とやらは、よく分からぬが……不浄の者の気配がある以上、油断はできぬ)

先程から、この場を霧の様に、不浄な気配が包んでいる。
これは、果たして何か……?
正体は掴みかねるが、とにかく気配が在るのは変わらぬ事実。

(近づいている……不浄が、ますます増えて行く)

その時であった。
急に背後に気配を感じたのは。

「むっ!?」

慌ててひらりと身をかわすと共に、高速で何かが私の傍を通り過ぎて行く。
通り過ぎて行ったそれは、轟音と共に、さっきまで私のいた地面を抉る。
これは、どうみても人の成せる技ではない。
だが、この気には、人の気も混じっている。これはどういうことか?

「はぁ……はぁ……」
「やはり、源はお前であったか」
「殺し……て……やる……」
「……不浄の者よ。そこを退け」

……一瞬、判断が遅れた。
それを、実感したのは、私の体が軽々と宙に浮いてからだった。
物凄い速度で、景色が遠ざかって行く……。

「ぬあぁぁ……!!」









「何と言うことだ……これほどまでとは」

いくつか、民家らしき物を突き抜け、やっと停止した。
私をこれほど吹き飛ばした力……一体、何がどうなっているのか?
しかし、運良く直撃を免れられたようで、一応、行動に支障はないようだが……。
流石に、無傷とは行かなかった。少し体を休めなければ。
……それにしても、奴の奇々怪々な強さは一体何なのか。人の力とは、到底思えない。
何が何やら、私を持ってしても、分からない。

(奴は……追って来ていない……か?)

……幸運にも、追撃は行わなかったようだ。
もし、この状態で襲われていたら、今度こそ斃されていただろう。
まだ、私の運は尽きてはいなかった。
それだけが、この状況の中に存在した唯一の「良かったこと」だった。

(…………必ず、この無念は晴らさねば)


【一日目・深夜/A-6】
【大岡真座衛門国近@オカルト】
[状態]:健康、ダメージ(中)
[装備]:大岡さんの日本刀@オカルト
[所持品]:なし
[思考・行動]
基本:かの不浄なる者を滅する
1:暫く、身を休めねばならんか……
2:必ず、かの者は打ち倒さねば
※大岡さんの姿が誰にでも見えるようになっています。会話も出来るようになっています
※A-6の民家に、いくつか穴が開いています
※大岡さんの頭は、今の所ライオンヘッドです。時間が立てば他の顔に変わるかもしれません





「…………どこだ…………」

ギョロリ、と血走った目で辺りを見回す男。
その体躯は、まるでフランケンシュタインを連想させるほどの大きさ。
丸太のような腕、そして両手に握られた標識。これで、さっきの奴を吹き飛ばした。
しかし、手応えはない。殺しきれていない。
ここに呼ばれた者を、皆殺しにする。それが、男に課せられた使命であり、生きがいだ。

「……………………」

荒く息をつきながら、既にいない敵を探し続ける。
吹き飛ばした方向も見ずに。

「殺す…………早く…………」


【一日目・深夜/A-5】
【被験体00号@オリジナル
[状態]:健康
[装備]:交通標識×2
[所持品]:なし
[思考・行動]
基本:全て殺す
1:……。


≪参加者紹介≫
【名前】 不明(被験体00号)
【性別/年齢/職業】 男/不明/無職
【特徴】 見た目も著しく変化しているので、年齢等の推測は不可。身長は2m50cmオーバー。
【特殊能力】 「一応」無し。
【能力説明】 特殊能力と呼べるか怪しいが、様々な投薬・改造手術等が積み重なった結果がこれ。
         もはや自我は殆ど無く、ただ与えられた指令により動く殺人マシーンと化している。
【備考】 たまに口から言葉が漏れるが、意思の疎通は実質不可能である。


≪支給品紹介?≫
【大岡さんの日本刀@オカルト】
大岡さんが、懐から出した物。
まるで、手品の様に出てくるらしい。

【交通標識】
被験体00号が、道端にあった標識をもぎ取った物。
これで殴られれば、良くて重症悪くて即死するほどの凶器。


神のみぞ知る先へ 投下順 PARANOiA -Respect-
GAME START 大岡真座衛門国近 [[]]
GAME START 被験体00号 絶望、そして……

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最終更新:2012年09月15日 22:27
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