「…………」
視界が、歪む。
何が何だか分からない。だが、頭の中に、たった1つ考えが。
―――目に映る化け物を、殲滅する。誰一人として逃がさない。
それ以外の思考は無い。入る隙間も、存在しない。
自然と、息が荒くなり、目が血走る。
「………!!」
「悪いが、銃は弾き飛ばさせてもらった」
突然、背後から引き倒される。
あまりに突然過ぎて、受け身も取れずに無様に床に倒れさせられてしまう。
その上、持っていた銃まで何処かに弾き飛ばされている。どこに行ってしまったんだ?
くそっ、たかが化け物にここまでしてやられるなんて……屈辱以外の何物でも無い。
「質問に答えて貰おう。お前は、この状況について何か知っているか?」
「………」
「答えられないのか、何も知らないのか。どっちなんだ」
「………」
化け物の戯言に、耳を貸す必要も無い。
何とか立ち上がり、辺りを見回して銃を探す。
……大して、遠くまでは行っていない。これなら、すぐにでも拾い上げて反撃できる。
「どうなんだ?」
「答える必要なんて……無いッ!」
スッと走り出し、銃を拾うと同時に方向転換、化け物に向かって引き金を引く。
……が、あまりにも不安定すぎる構えだったため、標準はメチャクチャになってしまった。
放った銃弾は壁や窓を傷つけるだけで、肝心の化け物にはかすりもしていない。
再度姿勢を整えようにも、今からやるのでは間に合わない。
「くっ……」
「……どうやら、話は聞けないようだな」
「………」
このままでは逃げられる。
それだけは避けたい。何としても避けたい。
殲滅すべき化け物を目の前にして、傷すら負わせられずに逃げられるなんて……。
そんなこと、あってはならない。逃してはいけない。
「逃がすかよおおおおっ!」
「……マズい!!」
怒りを、抑えきれなかった。
もはや何も見えない。
ただただ、引き金を引く。獣のような、咆哮と共に。
尽きる事の無い幻影に向かって、ただ弾を撃ち込む。
「うああああああああああっ!!」
◇
「はぁ……はぁ……」
落ち着きを取り戻したのは、どれくらい経った後だろうか。
気がつけば、周りの物は全て傷だらけになっている。化け物の姿は……無い。
廊下を見て回るも、死体が無いことから仕留め損ねてしまったことが分かる。
……結局、仕留め損ねた。
この事実が、自身の怒りに再度火を点けそうになるが。
「化け物はまだ他にもいる……他の所にもいる……」
自分に、そう言い聞かせながら、階段を降りて行った。
【一日目・深夜/G-4:高校:西棟3F】
【永井頼人@SIREN2】
[状態]:発狂、錯乱
[装備]:9mm機関拳銃(?/?)@SIREN2
[所持品]:支給品一式、不明支給品
[思考・行動]
基本:目に映る化け物を、全て殲滅する
1:……。
※ED「
奪われた世界」後からの参戦です。その影響か、自分以外の人間が闇人に見えるようになっています
※永井頼人の放った銃弾によって、西棟3Fの廊下がかなりボロボロになりました
……やっと、銃声が止んだな」
あの妙な男と対峙した時、奇妙な物を感じた。
何と言うか、この世の物では無いような、そんな、奇妙な感覚だ。
一体、何故だろうか。今から確かめようにも、近づくことすら出来ない。
屋外なら、遠方から銃本体を弾くこともできるかもしれないが、生憎場所が悪い。
(武器のせいにはしたくないが……これで、戦闘しろと言うのはな)
自分に配られたであろうバッグに入っていた銃……のような、指向性マイク。
これはあくまで、向けた方向の音を集めるものであって武器ではない。
さっきの戦闘では、咄嗟に銃のように構えてしまったが。
相手が、これを銃じゃないと認識していたら、今頃倒れていた。
認識できないほど錯乱していたお陰で、何とか助かった。
(これの他には、服が1着と、よく分からない機械が入っていた……)
結局、今の所武器は無い、と言うことになる。
「自分だけ」なら、丸腰でも何とかなるだろう。しかし、そうも行かない事情がある。
仮の拠点としている部屋に、辺りを警戒しつつ入る。
「良かった、戻って来てくれたんですね」
「ああ……見捨てはしない。ところで、荷物の確認は済ませたか?」
「……すいません、まだです。しようとした時に、銃の音が聞こえたので……」
……この青年とは、さっきこの建物の中で遭遇した。
最初は、この状況を飲み込めずに混乱していたが……今の所は落ち着いている。
だが、こいつは自分のようにこんな状況に慣れている訳では無い。いつぶり返すか分からない。
そのためにも、守る必要がある。いや、守らなければならない、か?
どちらにしろ、こいつを戦わせることはできない。
「そうか……俺が、確認してもいいか?」
「どうぞ」
一応、断りを入れてバッグを開ける。
自分のバッグにも入っていた小物は置いておいて、それ以外の物を机の上に広げる。
……長いコードのついた機械らしき物に、ナイフ。
青年――「YOU」と名乗った――は、月の光に照らされるナイフを見て少々驚いたようだ。
無理もない。普通に生きていれば、こんな物と遭遇することも無い。
「ナイフか。これは、お前が持つんだ」
「え?こんな物、俺使えませんよ!?」
「丸腰でいるよりいいだろう」
「……分かりました」
これで、とりあえずは大丈夫……と思いたい。
しかし、1つ疑問が。もう片方の、コードの付いた機械らしき物。これは一体?
少なくとも、自身の知識の中にはこんな物は無い。
「これは何だ?」
「……ウォークマンですね。この間出た、新しいモノですよ」
「うぉーくまん?何だそれは」
「えっ、ウォークマン知らないんですか」
「ああ。知らない。一体、それは何だ?」
「これがあれば、どこでも音楽が聴けるんです」
……ただ驚く事しかできなかった。
こんな小さな機械で、音楽が聞けるとは……。俄かには信じがたい。
「……どんな曲が入ってるんだ?」
「いろいろ入ってますね。自分の知らない曲ばかりですけど……」
「そうか……まあ、今はゆっくり音楽を聞いている暇もないが」
「ですね……」
◇
まさか、ウォークマンを知らないとは。テレビでも、CMが流れているのに。
テレビが無いような所に住んでいるんだろうか?
それとも、テレビを見ないタイプなんだろうか?
どちらにしろ、何だか変わった人であることには変わりが無い。
着ている服も、何だか変わっているし。
確か、こんな柄の服は迷彩服と言うらしいけれど……これが、私服なんだろうか。
(考える程、スネークさんって変わった人だな……)
「……どうした?考え事か」
「あっ、何でも無いです。それより、スネークさんはこれからどうするつもりなんですか?」
「暫くは、ここで様子を伺う。迂闊に外には出られないからな」
確かに……今何時かは分からないが、夜中だと言うのは分かる。
……ここに来る前は、間違い無く日中だったはず。
と言う事は、かなりの時間、眠っていたことに……。
(……ピア……)
【一日目・深夜/G-4:高校:西棟1F教室】
【YOU@オカルト】
[状態]:健康、不安
[装備]:89式小銃用銃剣@SIREN2
[所持品]:支給品一式、ウォークマン
[思考・行動]
基本:
殺し合いする気は無い。死にたくない
1:ピア……大丈夫かな
2:スネークさんって、変わった人だなあ……
※ピアと共に大内さんの家に向かっている頃からの参戦です
※スネークが60年代の人間であることに気がついていません
【ネイキッド・スネーク@メタルギアソリッド3】
[状態]:健康
[装備]:指向性マイク@MGS3
[所持品]:支給品一式、おそうじマンのツナギ@オカルト
[思考・行動]
基本:殺し合う気はないが、襲われたら対処する。
1:暫くは、ここで様子見だ
2:ウォークマン……こんな物があったなんて……
3:あの奇妙な感覚は一体……?
※ザ・ボスとの最終決戦後、WIGに乗り込んだ瞬間からの参戦です
※自身の世界との現代の時間のズレに気がついていません
≪支給品紹介≫
【9mm機関拳銃@SIREN2】
永井頼人に支給……と言うより、初期装備。
「奪われた世界」にて、闇人の世界に落とされた永井君が持っていた物。
どう見ても、装弾数以上の弾を撃っているが多分気のせいでしょう。
【89式小銃用銃剣@SIREN2】
YOUに支給。
89式小銃に装着できる銃剣……だが、ゲームでは取り付け具不備のため装着できない。
リーチは微妙だが、攻撃力はまあまあある。だが、リーチの短さ故、たまに一方的に攻撃されることも。
【ウォークマン@現実】
同じくYOUに支給。
何の変哲もないウォークマン。2005年4月発売の第五世代。
中には主催の選んだいろんな曲が入っている。
【指向性マイク@MGS3】
ネイキッド・スネークに支給。
装備すると強制的に主観状態になり、向いている方向の音を拾うことができる。
低難易度ではそうでもないが、難易度が高くなるとなかなか役に立つ……かも。
【おそうじマンのツナギ@オカルト】
同じくネイキッド・スネークに支給。
おそうじマンが仕事の際に着ているツナギ。徹底的に洗濯されている。
そのお陰で、服に染み込んでいる腐臭等はかなり取れてはいるが、完全には取れていない。
最終更新:2012年01月28日 23:14