口は災いのもと

F-4に位置する森を歩く迷彩服の女性が一人、ついでに鬱陶しそうな男も一人。
女性の名前は問野七式。そして男性の名前が天谷剣吾。
その男はしつこくその女性に話しかける。かまってほしいのか。
しかし女性はそれを無視して突き進む。
男性はしつこく話しかける。

「ねえ?話聞いてる?外国人ってほんと面白い人がいるよね!キーボードを破壊する人や、ディスプレイをパンチで破壊する人とか…
あと松岡修造さんのマネをする外国人とか!キーボードの人は演技なのかな?あ、あと修羅パンツもいいよね!」

しかしその女性は無視し歩き続ける。
天谷はまだまだ話し続ける。

「あとなんか僕も特殊能力が欲しいと思ってるんだよ!幻想殺しは欲しいけど不幸になるのがなあ…あ、でも異能の力なんてこの世にないからいらないか!だとしたら超電磁砲かな・・・あーでもなあ…やっぱいらないかな!」

どれだけ熱弁しようとも女性は歩き続ける。
天谷はまだまだ話し続ける。

「CMにも面白いのもあるよね!例えば1本満足バーとかさ、ヴェルタースオリジナルとか!あのおじいさん魔王とか言われているんだよ!
あと有名なのがドナルドさんだよね!伯方の塩もいいしACジャパンのあいさつの魔法もいいし、ああ、でもカビキラーとオレオもあるしなぁ…」

全く女性は反応せず歩き続ける。
天谷はまだまだ話し続ける。

「チャージマン研!もいいよね!ジュラル星人のアホさといったら、もうないよね!魔王だって対策するべきなのに「気にするな!」で片付けちゃうんだもん!
泉研もすごいしよね!友達がジュラル星人だったら即射殺しちゃうし、さすがにそれはないよねと思うんだけど。他にも面白いところはいろいろあるけどね!」

これも彼女は無視。歩き続ける。
(話を聞いているかな?)と天谷は考えていた。
ちなみに彼女は話を聞いていないことを天谷は知らない。
たみしに聞いてみよう。どうせ聞いてるんだけど。

「話聞いてる?」

するとその女性は振り向く。右手にはハンドガン。
そして銃声と閃光。天谷が最後に見たものと聞いたものである。

□□□

問野はもちろん彼の話を聞いていなかった。
むしろ邪魔だと考えていた鬱陶しい―――
自分の邪魔をするものは容赦なく殺害する。これは戦争だ。殺らなければ殺られる、それだけだ。
自分にとって枷になるのであればその枷は外す。死をもってして。
ゆえに彼を殺した。罪悪感などはない。
ちょうど殺すタイミングができたので撃ち殺した。頭部を狙った。即死だろう。
そして天谷のデイバッグを拾いそれを開く。
その中に入っていたのはロケットランチャーのRPG-7。
問野はそれを拾い自分のデイバッグに入れる。
そして問野は歩き出す。目指すはE-4の街。

【天谷剣吾 死亡】
 【残り37人】

【F-4/森/一日目・日中】

【問野 七式】
[状態]健康
[装備]ハンドガン
[道具]支給品一式、RPG-7×1
[思考・行動]
基本:生き残る
1:E-4の街へ向かう

【参加者特徴】

天谷 剣吾
高校3年生。顔はいいのだが非常に残念な男。
ラノベの読みすぎ、ニコニコ動画の見すぎが原因か、非常に鬱陶しい。
ところどころにネタを仕込むため、鬱陶しい。

問野 七式
サバイバルゲームをこよなく愛する高校2年生。ポニーテール。
だが戦闘のさいは味方ですら邪魔だと思えば容赦なく倒す。
幼いころ虐待されていたという噂。性格も全く変わったとか…

Back:002図書館にて 投下順で読む ヒロイズム
GAME START 問野七式 対峙スル死神と歩兵
GAME START 天谷剣吾 GAME OVER

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最終更新:2012年02月29日 21:50
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