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とある少女と竜の話

12話:とある少女と竜の話

萩野直重はとある家庭で飼育されている飛竜である。
飼育されていると言うよりもはや家族同然、いや、家族なのだが。
最近の彼は思春期真っ盛りで性にも興味が出始めていた。
そして一番身近にいる若い女――自分の姉のような存在である萩野美祐に欲情するようになってしまう。
仮にも家族同然の少女に欲情するなど、と、直重はその感情を隠しひっそり自慰をして性欲を鎮めていたが、
ある日それが美祐に見事に露見し、逆強姦されると言う皮肉な事態になってしまった。
しかしそれ以来直重は自分の欲望に忠実になり、更に美祐との仲もより親密となった。
結果オーライと言えるだろうか。

そして直重は船が一艘も停まっていない港の船着き場を歩いていた。

「美祐を捜さないとな……」

彼の殺し合いでの目的は萩野美祐を見付け出し、殺し合いから脱出する事。
得体の知れない狼の男の言いなりになる気は更々無かった。
しかし特に宛てなど無いため、取り敢えず直重は事務所と思しき建物に入る。

事務所の中には先客が居た。

「誰?」
「ああ、先客がいたのか……」
「止まって、動かないで」
「うっ」

先客――美祐とほぼ同年代と思われる少女は、手に持った大型の回転式拳銃を直重に向け威嚇する。

「ちょっと待って、俺は殺し合う気は無いから!」
「本当に……? そう言って騙すつもりじゃ」
「本当だって! 信じてよ!」
「……分かりました」

少女は回転式拳銃を下ろす。
直重は安堵すると自己紹介を始めた。

「俺は萩野直重って言うんだけど、君は……?」
「私は、片桐凛花と言います、すみません、いきなり物騒な事をして」
「い、いや、気にしないで、こんな状況だもん、警戒するのも無理無いよ……」
「……あの、さっき銃を向けておいて何なんですが……人を捜していまして。
人と言うより妖犬なんですけど……白い毛皮の妖犬。ドーグラスと言う名前なんですけど」
「いや、見ていないな……君がこの殺し合いで初めて会った人だよ。
俺も、聞いていいかな? 俺も人を捜しているんだ」
「はい」

直重は美祐や、美祐と一緒に通い始めた発展場で知り合った、
御代田優太郎、皆川宏介、栗田雅博、藤森真海の事を凛花に聞いたが、色好い返事は得られなかった。

「あの、もし良かったら一緒に行動しませんか?」
「ん? あ、ああ……そうだな、それも良いか」

人を捜すなら一緒でも良いと、直重は凛花の申し出を受け入れた。

「凛花ちゃんは何を支給されたの?」
「私は……この銃と、犬のペ*ス型ディルド」
「へ、へぇ……俺は、えーと……これ、機関銃」
「あら……」
「重いけど……何とかなるな」




片桐凛花は萩野直重に話していない事があった。
自分の知り合いはドーグラスともう一人いる事。
名前は平田洋明――自分のクラスメイトの男子。
しかし凛花は洋明を捜すつもりは無かった。

(まさか平田君までいるなんて、私の事をスト―キングしてくるあの人には絶対会いたくない……。
私とドーグラスさんの仲を引き裂こうとするあんな人になんて……)

凛花の洋明に対する印象は最悪レベルであった。
自分は本気でドーグラスの事が好きだと言うのに、たまに会うたびに、
「君はあの犬に騙されてる」「目を覚ましてくれ」などとおかしな事ばかり言う。
もううんざりしていた。いっその事この殺し合いで――――。

(いや、いくら何でもそんな事は思っちゃいけないよ……。
でも、出来るなら会いたくないな……ドーグラス、まさか平田君と遭遇したりしてないよね?
もし遭遇してたらきっとただじゃ済まない……無事でいて欲しい)

どこかにいるはずの愛しの妖犬ドーグラスの事を凛花は心配していた。



【早朝/A-6港西地区:事務所】

【萩野直重】
[状態]健康
[装備]ビッカーズ・ベルチェー軽機関銃(30/30)
[持物]基本支給品一式、ビッカーズ・ベルチェー軽機関銃の弾倉(5)
[思考・行動]
0:殺し合いはしない。美祐を捜す。発展場仲間も。
1:凛花ちゃんと行動。
[備考]
※発展場仲間は御代田優太郎、皆川宏介、栗田雅博、藤森真海の四人です。
※ドーグラスの情報を得ました。

【片桐凛花】
[状態]健康
[装備]ダン・ウェッソンM715(6/6)
[持物]基本支給品一式、.357マグナム弾(12)、犬のペ*ス型ディルド
[思考・行動]
0:何よりまずドーグラスに会いたい。平田洋明は放置。
1:直重君と行動。
[備考]
※萩野美祐、御代田優太郎、皆川宏介、栗田雅博、藤森真海の情報を得ました。



≪キャラ紹介≫
【萩野直重】 はぎの・なおしげ
15歳の飛竜の雄。緑色の身体。とある家庭で家族同然に飼育された。
一つ年上の萩野美祐を姉のように慕い最近では肉体関係も持っている。
手先が器用である程度機械にも詳しい。

【片桐凛花】 かたぎり・りんか
14歳の中学二年の少女。富豪家の生まれ。おっとりして礼儀正しい才色兼備。
しかし廃墟探検が趣味で、自宅近所のラブホテル廃墟で出会った野良の妖犬♂と交際し始めている。
とても14歳には見えない大人びた魅力的な身体付き。自室では全裸で過ごす裸族でもある。
最近クラスメイトの平田洋明のストーカー行為に悩まされている。

≪支給品紹介≫
【ビッカーズ・ベルチェー軽機関銃】
萩野直重に支給。予備弾倉5個とセット。
1925年にイギリスで開発された軽機関銃。

【ダン・ウェッソンM715】
片桐凛花に支給。予備の.357マグナム弾12発とセット。
アメリカのダン・ウェッソン・ファイアアームズ社(現:CZ社のアメリカ法人であるCZ-USA傘下)が製造している回転式拳銃。
M715は現行モデル。

【犬のペ*ス型ディルド】
片桐凛花に支給。
犬の勃起状態のそれを模した大人の玩具。



ゲーム開始 萩野直重 次:僕の目玉のオブラート
ゲーム開始 片桐凛花 次:僕の目玉のオブラート

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最終更新:2012年05月01日 18:42
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