11 俺の辞書に「優しさ」の文字はない
草の上で寝転んでいる青年がいた。
両手でコルトM16A1いじりながら笑っている。
銀髪に黒い服の青年、氷室勝好である。
彼は前いた
殺し合いで11人もの人間を殺した。
そして、最後に眼鏡の少年、野比のび太に殺された。
意識が無くなった瞬間、彼はこの場にいた。
再び殺し合いの場に呼ばれたのである。
「フフフ、今度の主催者さんも面白い事を考えてるねぇ~?」
彼が興味を持った古川正人の名前が、ここにもあった。
彼も自分が間違いなく殺した。
愉快そうに、氷室は笑う。
「まぁ、もちろん今度も楽しませてもらうけどねぇ…♪」
コルトM16A1を右腕に持ち、氷室は立ち上がる。
そして、歩き始めた。
◆ ◆
「……っはぁ、はぁ……今のはっ……?」
小柄な童顔な少年、小山田耕太は息をひそめて隠れていた。
危険な独り言を放ち、消えていった青年を見て恐怖していた。
あれは、普通の人間と言うレベルではない。
「早く、ちずるさんを見つけないと……!」
彼の彼女である、狐の妖怪である源ちずるの事を考える。
彼女がいれば、少しでもいい方向へと進むはずだ。
早く見つけなくてはいけない。
それに、心配と言うのもあった。
自分の身の方が危険であるのに他人の事を考える。
それが小山田耕太と言う人間であった。
「……いなくなった、かな?」
「残念だね、後ろにいるんだよねぇ~」
「ッ――――――――!」
ダダダダッ―――――と、体をえぐるような音が響く。
背中に感じた勢いに負け、そのまま前のめりに倒れる。
熱い、痛い、助けて、怖い、ちずるさん、助けて。
頭の中で、感情が混ざる。
ぐちゃぐちゃにされる、体の中も、頭の中も、心の中も。
すべてすべて、ぐちゃぐちゃになる。
「ははは、どうだい?痛いだろう?怖いだろう?さぁ、鳴けよ、喚けよ」
「ッ―――うる、さい……!」
「……ハァ?」
「貴方、には……負け、ない…………ここ、で…負けたら、ちずるさんに、笑われて、しまう、から」
「お前、つまんないわ、死ねよ」
バババババババッ――――――と、音が続いた。
その音が鳴るたび、体が跳ね上がる。
血が、水しぶきのように上がる。
腹から潰れてぐちゃぐちゃになっている腸が出ているのが見えた。
自然と怖くはなかった。
いや、怖かったけれども、それは彼にとって勝利であったからだ。
最悪の殺人鬼に、決意を曲げずに戦った。
それは、誇れる勝利だ。
たとえ、命を落としたとしても。
【小山田耕太@かのこん 脱落】
【残り 97人】
【朝/G-10】
【氷室勝好@他の方のオリキャラ】
[状態]不愉快
[所持品]基本支給品、コルトM16A1(0/30)、M16弾倉(5)
[思考・状況]
基本:殺し合いを楽しむ
最終更新:2012年03月29日 14:52