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「――――はぁ」
「ああ面倒くさい」
「なんだよ殺し合いって」
「んなの本家と二次創作だけでおkってな」
「それ以前に俺なんか呼んで面白い事でもあんのか?」
「俺なんてヒョロヒョロの奴呼んでもどうせズガンが定着だよ」
「『あの能力』さえあれば数秒で終わらせる事が出来るんだろうが、やっぱ使えるわけないしな」
「ああ、面倒だよ本当に――――俺みたいな善良な一般人をこんな場所に呼びやがって」
「素直に殺し合いしてやってもいいと思ったが、気が変わったわ」
「参加者が100人だ? ザケンじゃねぇよ、なんつー倍率だよ」
「受験生も吃驚だよ、100人に1人しか受からないってどういうレベルだよ」
「いや、それより難しいのはわかっているんだがな」
「受験と戦闘は違うもんな」
「ははは、もう笑うしかなくなってきやがったよ」
「――――――――さてと、どうしたものか」
「俺が粘ったところで何ができると言うわけでもないんだけどな」
「主催打倒は強い方々に任せておけばいんだよ」
「さっきも言ったような気がするけど、俺みたいなやつが何をやろうが無駄だし」
「だからと言ってただ死んでやる気にもなれないし」
「主人公みたいに何かをやってやることはできないからな」
「俺なんて所詮通行人Aみたいなのが精一杯なんでね」
「これをやろうという目標だてにも一苦労だねぇ」
「――――あー、本当に面倒になってきた」
「このままここで寝て殺されてやろうかな」
「んー、でも死にたくはないからね」
「矛盾って言うのはこういう事を言うんだよね」
「でも人間は矛盾ばかりで構成されてるから別にいいか」
「――――そろそろ話を戻すか」

ここで男は体を伸ばした。
体の節々からパキパキッと音が鳴る。

「あー、あまり体動かしてなかったからね……動かすたびに関節から音がががが」

体を伸ばし終わり、デイバックに目を移す。
そして、手で首にある『ソレ』を確認する。
この二つで確実に殺し合いに呼ばれたと確証を持って言える。
ただバックがあって何かの拍子に首輪をつけられてしまっただけかもしれない。
――――ただの経験則で言っているだけだけどな。
俺は『書き手』だからな、こういうのは数多見てきているし書いてもいる。

「だからって俺が参加者になるなんて思わなんだ……」

デイバックを地面から拾い上げ、中身を確認する。
入っていたのはただの木刀だった。
それ以外に武器はないようだ。

「詰んだな、諦めるか」

バックを地面に捨て、寝転がる。
暖かい陽気に包まれて眠りそうだ。
もうこんな状態だしさ、ゴールしていいよね?


こんな装備で大丈夫なのか?――――大丈夫じゃない、問題だ


うーけーるー、マジうーけーるー。
もうだんだんキャラが定まらなくなってきたな。
元々キャラなんて定めようとした覚えはないけれども。
このまま行くとただ堕落して行きそうな気がする。
変なテンションになって人殺そうぜみたいになる前にマジで方針を決めないといけない。

「――――どうしようね、また一に戻っちゃったじゃん」

方針を決めようとしてこんな風になったんだった。
このまま行くと「あれ、無限ループって怖くね?」ってなるに違いない。
いや、そうなるに決まっている。

「ま、とりあえず……そうだね、動こうか――――誰かに会えばスタンスも決まるだろ」

起きあがり、体についた土や草をはらう。
木刀を片手に男は歩き出した。


◆         ◆


さてと、歩いてから何分経ったんだろう。
インドア派の俺としては数分歩くと言うだけで結構つらい。
基本的に移動は自転車だしさ。

「100人もいるんだろうがよ、誰か来いよ」

あ、そういえば名簿の人数だけ見ただけで誰が来てるか見てなかった。
普通に考えて名簿の確認って最優先事項だよね。
俺は常識に囚われないからいいんだけどね。
でも、参加者は気になるもので名簿を見る。

「――――は?」

真っ先に目に飛び込んできたのは『相川友』という名前だった。
おかしい、こいつが実在しているわけがない。
いや、相川なんてありきたりだしな。
同姓同名だろうな。

「は、ははは……笑うしかないんだが」

一通り、おおざっぱに見てみた。
これは確実に異常事態だ。
オリキャラだけではない、版権の奴までいる。
ここは現実ではないのか。
まさかここは二次元だとでも言うのだろうか。
だったらすごいじゃん俺、次元の狭間を超えてきたんだぞ。
二次元嫁とキャッキャウフフとか夢じゃないぞこれ。
やばいやばい、テンションが上がりっぱなしだ。
殺し合いに来てテンションを上げる男がいた。
それは間違いなく俺だった。

「――――よし、なんか生きる気力が出てきた……頑張ろうかな」

こんなんで生きる気力取り戻すのも虚しいけどね。
それが俺でもあるのだけれどもね。
だからこその俺なんだけどね。
大事な事だから言い方変えて二回言いました。

「とりあえず、誰か人に会わないと始まらないよな……はぁ、誰かいないものか」

エリアが広いからいないのだろうか。
だが、人数も多いはずだ。
誰かがいてもおかしくない。
とりあえず、黙って歩き続けることにした。
誰が待っているかとかは、知らずに。


◆        ◆


「はぁ、はぁ……」

一人の少女が物陰に隠れていた。
神谷茜――――とある殺し合いで一人の青年と過ごし、殺された少女だ。
今ここにいる彼女――――神谷茜は殺された後から来た、つまるところリピーターである。
だが、八歳の少女にその重さに耐えられるかと言えば『ノー』である。

「Vxさん……どこに、いるの……?」

そんな彼女が信じられる人物はたった一人。
◆VxAX.uhVsMだけであった。
ここに友人はいない。
知り合いも、Vx一人だけという状況だ。

「怖いよ……助けて…………!」

しかし、声は届かない。
彼がどこにいるかなんてわからない。
地図を見てもこれだけ広いのだから、そう簡単に会える気はしない。
その間に、彼が殺される可能性もある。
自分が殺される可能性だってあるのだ。

「――――すまない」

ふと彼女の後ろから声が聞こえた。
振り返ると、立っていたのは袴の男、手に持たれているのは、木製バットだ。
叫ぼうにも彼女の喉から声は出なかった。
恐怖で怯え、震え、動けなくなっていた。
死んでしまう、嫌だ、怖い、誰か――――。

「ッ――――らぁあ!!」

後ろから声が聞こえ、目に誰かの影が映る。
見覚えがあるような、ないような。
いや、見覚えならある。
彼女と一緒に行動して、自分の事を守ろうとしてくれた人。

「Vx……さん」
「ごめんね、茜ちゃん……ちょっと待っててくれ」


◆      ◆


目の前に現れた男は、どこか気が抜けてるようでしっかりしている人間であった。
動きは悪くない、それどころかいい方である。
あの動き方は一般人ができるものではない。
俺も、宮沢謙吾も剣道をやってはいるが、それほどの動きは出来ない。
跳躍力だけでなく、体の動かし方も戦闘慣れしているようだった。

「……悪いけど、見逃しちゃあくれないかねぇ?」

男はバツが悪そうに笑いながら言う。
だが、俺もここで引くような決意をしてはいない。
理樹と鈴を――――生き残らせなければいけない。
あのバスの事故で生き残ったのは理樹と鈴だけだ。
他の人間には悪いが、殺さなければならない。
理樹を生き残らせれば、あの女の言った通りなら願いを使っていい方法を取ってくれるはずだ。
恭介がいれば、リトルバスターズのリーダーがいれば、もっといい方法が出たかもしれない。
けれども……ここに恭介はいないのだ。
真人がどう出るかなんて知らない。
俺は俺だから――――こういう方法を取る。

「それは無理な相談だ、俺にも――――意地と言うものがある」
「意地、ねぇ」
「――――――――そうだ」

男は笑った。
この状況で笑うと言うのは、正気の沙汰ではない。
だが、男は余裕の表情だった。
すべてを見透かしたかのように。

「大事な人間を生き残らせる――――それが目的だろう?」
「ッ、何故それを……」
「まぁーなんとなくかな」
「なんとなく……!?」

この男は只者ではない。
俺は一切情報を渡してはいない。
表情もあまり顔に出さないようにしていたはずだ。
全てをお見通しと言ったような男、こんな気持ち悪い奴がいるのか。
――――こいつは、早めに始末するべきだ。
生かしておくと何をするか分からない。

「ッ――――めええええええええええええええん!!」

木製バットであるが、重さ的には重りをつけた竹刀と変わりはない。
普通に振れる、確実に相手を殺せる。
重さも固さも、人を殺せるレベルのものだ。
これで一人殺せば、吹っ切れる事が出来るかもしれない。
だが、攻撃は木刀により受け流される。

「どおおおおおおおおおおおおおおお!!」

そのまま胴に打ち込もうとする。
殺す事は出来なくとも動きを止めればいい。
動きを止めてすぐに殺せばいいのだ。
しかしそれも、木刀により止められる。
反応が早い、どこに攻撃しても受け流される予感がする。

「……なぁ、諦めてくれないか? 正直言って面倒になってきたし」
「面倒――――だと?」

この男は何を言っているんだ。
命を狙われている状況で面倒などという言葉が出るはずがない。

「……とりあえず、俺は今から逃げるんで、追いかけたければ追いかけてきてもいいよ。
 その時は、俺も殺す気でかかるけどな」

男が女の子を連れて歩いていった。
それを追いかける事が、俺にはできなかった。
気持ち悪いのだ、あの男が。
異常なほどに落ち着いていて、場馴れしている。
何度も殺し合いに参加して生還してきたかのように。

「……次に会った時には、迷わず殺す」

それだけ言い、俺は背を向けて歩き出した。

【朝/C-9】
【宮沢謙吾@リトルバスターズ!!】
[状態]身体的疲労(中)、精神的疲労(小)
[所持品]基本支給品、木製バット@現実
[思考・状況]
基本:理樹と鈴を何としてでも生きて返す
1:そのために他の奴を殺す
2:皆には……会いたくない
[備考]
※Refrain開始直後からの参戦です


◆   ◆


「……大丈夫だった? 茜ちゃん」
「はい、ありがとうございます……ううっ」
「え、ど、どうしたの?」
「すごく、怖くて……Vxさんが助けに来て、くれて……嬉しくて」
「……こんな小さい子泣かすようじゃ、俺も駄目だな……はぁ」

結果的に彼女は助けられた。
でも、さっきの男――――宮沢謙吾をどうする事も出来なかった。
知識が制限されているのか、一部しか思い出せないが……この殺し合いに乗るのは直枝理樹の為だろうと思う。
だったら、直枝理樹を探して説得させるべきだろうか。
とりあえず、それについては考えておく事にしよう。

(そういや、古川君の力はすごかったな……あんなに体が軽かった)

書き手特権とでも言うのだろうか。
作ったオリキャラの力が時間限定ではあるけれども、使えるらしい。
古川君の場合は5分だけだ。
しかしこの力は確実に、使える。
死にたくはない、殺し合いをする気もない。
だったら、俺は俺らしく……でたらめに動かさせてもらうとするか。
さぁ、待ってろよ安心院さん、なんとかして俺はこれを止めてやるからよ。

【朝/C-9】
【◆VxAX.uhVsM@非リレーロワ・書き手】
[状態]肉体的疲労(小)
[所持品]基本支給品、木刀@現実
[思考・状況]
基本:思うさまに動く
1:茜ちゃんと行動
2:書き手さんと合りゅ……しなくてもいいかな
3:直枝理樹を探してもいいかもな
[備考]
※書き手特権にてオリキャラの能力が使用できます。
※版権キャラについての知識は制限されています。
※オリキャラについての知識には制限はありません。
※『幻想創造』は勿論使えません。
【神谷茜@他の方のオリキャラ】
[状態]精神的疲労(大)
[所持品]基本支給品、不明支給品(1~3)
[思考・状況]
基本:ゲームには乗りたくない
1:Vxさんと行動する
[備考]
※重要なし3rd死亡後からの参戦です


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「主人公」 SS順 少年少女対面して
START ◆VxAX.uhVsM [[]]
START 神谷茜 [[]]
START 宮沢謙吾 [[]]

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最終更新:2012年05月23日 20:13
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