「全然思いつかないですぅー! どうなってるんですかー!」
ここ、G-3の浜辺で鋸を片手に叫ぶ女子がいた。
名前を眞泉夜鶴、小学六年生の天才芸術家であり、殺人鬼である。
恐ろしいことに小学六年生でありながら、何十人の命を奪ってきた。
ちなみに、警察には捕まってはいない。
殺す動機や理由としては、アイディアを求めて殺す、人を殺すとアイディアが思いつくため殺す、などである。
現在、アイディア枯渇中…
「むぅー! これは殺さないと! 人を殺さなければいけませんね!」
アイディアがわかなければ即、人を殺す、に直結する。
かなり猟奇的な思考は普通ではない、彼女にとっては普通なのだが。
親の教育のせいでこうなったのか。
違う、気がついたらこうだった。
友達に教えられてこうなったのか。
違う、友達にそんな猟奇的な考えを持つ人などいない。
見知らぬ誰かに教えられたのか。
可能性としては非常に高い。
しかし、結局のところ不明。
とにもかくにも、彼女の猟奇的思考はどこで覚えたのかは不明である。
「ぐずぐずしていられません! 探しましょう!」
といっても、今アイディアが思い浮かんだところで、
殺し合いには何ら活用できない。
しかし、彼女はアイディアが枯渇したら、すぐ補充しないと済まないタチなのである。
よって、彼女は人を殺す。
己がアイディアの為に。
□□□
獲物を求めて、眞泉はG-2の公園に来ていた。
そして遠くからベンチに座る男性を見つけた。
「人はっけーん! コレは殺さないと!」
ベンチに座っている男は痩せ細り、服の袖から少しだけ見える肌は異様なほど白く、不健康そうな男性だった。
何やら、ブツブツ呟いており、不気味。
全くコチラの殺意には気づいていない。
眞泉はゆっくりと鋸を構える。
「よし、早速……
殺そう、そう呟いて、動こうとしたとき――――――
ペキ ペキペキペキペキペキペキ……
妙な音を立てながら首がコチラを向く、ありえない方向に。
虚ろな目、真っ白な顔が見える。
口からは少量の血がだらだらと流れている。
そして、男性は発した。
「ザザ―――――死―――――滅――終―――――」
聞こえたのはノイズの音と、三つの単語のみ。
言葉が全く聞こえなかった、否、なかった。
驚きとか、狼狽とか、そんな感情さえも見当たらない、全くの無表情。
遠目から、見ても分かったが、あまりにも肌の色が死人のように真っ白。
人……と呼ぶにはあまりにも程遠い、例えるなら、ナニカ。
まだ呟いているが、その内容は声が小さすぎるのと、ノイズが混じってるため聞き取れない。
瞬間的に眞泉の背筋がぞわりと逆立ち、寒気が走り、震えていた。
本能が、直感が、このナニカに関わってはいけない、と警告する。
「…………っ!」
しかし、それでも眞泉は、この不気味なナニカを、殺すことを諦めていなかった。
覚悟を決め一歩を踏み出す。
すると、眞泉がそれ以上進むのを拒むかのように、風が強く吹く。
それでも、眞泉はまた、一歩を踏み出す。
それを拒むかのように、また
「――――?―――琥―――拿―――」
ノイズの音と、単語が聞こえた。
しかし、単語を聞き取れたとしても、つながりが見当たらず、意味が分からない。
また、眞泉の背筋がぞわりと逆立ち、寒気が走る。
恐怖が体を支配し、動けない。
そうこうしている内に、ゆっくりと男性は立ち上がり、首の向きを普段の向きに戻す。
ゆっくりと体をコチラに向ける。
「――――! 殺飛殺殺我殺殺殺異!」
ノイズの音と、単語が聞こえる。
そして、ナニカはニタリと笑うと、くるりと背を向け、公園を去っていた。
初めて見せた、表情だった。
□□□
ナニカの姿が見えなくなったところで、体が動くようになった。
その場にへたりと、座り込む。
汗がどぱっと出てくる。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
フルマラソンを一気に走りきったかのように、どっと疲れが襲い掛かった。
あれはなんなのだ、この言葉が頭の中をぐるぐると回る。
しかし、どれだけ自問自答しようと答えはでない。
分かることは、あれは人間ではないナニカ。
なぜそう思ったか、一つ、人から聞こえるハズのない、ノイズが聞こえた。
一つ、ありえない方向に首が向いてても、死ななかったこと。
もう一つ、去り際のナニカの目は
赤く光っていた。
【G-2/公園/一日目・昼】
【眞泉 夜鶴】
[状態]健康、疲労大
[装備]鋸
[道具]支給品一式
[思考・行動]
基本:生き残る
1:アイディアを補充するため人を殺す
2:なんなのよ……
□□□
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「――――――――?―――」
また、目が赤く光る。
ver1.06 新坂恒康
【G-2/公園/一日目・昼】
【新坂 恒康】
[状態]ver1.06
[装備]なし
[道具]支給品一式、ランダム支給品×1
[思考・行動]
基本:―――――?――――
【参加者特徴】
眞泉夜鶴
小学六年生の殺人鬼、基、天才芸術家。
アイディアが枯渇したときに、人を殺すとアイディアが思いつくらしい。
どこで人を殺すこと、殺し方を覚えたかは不明。
新坂恒康
UNKNOWN
最終更新:2012年06月27日 23:08