10話 腹が減っては戦はできぬ
「どうしよう……なんでこんな事に……」
ペンギンの少年が夜の学校を歩いていた。
名前は木下ベッカム。
多分彼はペンギンだ。足ヒレは靴だが多分ペンギンだ。喋るけどペンギンだ。中の人(オッサン)などいない!
「怖いよ……なおと君……だれか……」
途方に暮れて一匹、夜の教室の廊下を歩くベッカムだったが、近くにもう一匹参加者の動物が廊下を歩いていた。
「うあああああああん! 一体ここはどこですかぁー!!
軍曹さーん! 伍長さーん! フッキー! ナッチー! モモッチー! 誰かー!」
泣きながら廊下を歩いていたのは、ケロロ小隊の突撃兵であるタママ二等兵だ。
オープニングでハブられてたとか言った奴、表出ろ。
「うう……なんでボクがこんな事しなくちゃならないですかぁ! やるんならテメーらだけでやってろコラァー!」
しばらくして彼らは唐突な出会いをする事となった。
「うわっ」
「ぎゃっ」
ドシン☆
――と、二匹は激突した。
頭と頭がダブルドッキングし、双方の頭の上ではアニメでよくある星の大群がぐるぐると回遊魚のように回っていた。
「いてて…」
「痛でーな!何すんだゴルァー!」
タママはここぞとばかりに目の前のペンギンを怒鳴り散らす……が。
「ぶつかってしまって、ごペンなさい」
「…べ、別にいいですぅ」
唐突にすぐ謝られたので、タママはどうすればいいか少し戸惑い、結局あっさりと彼を許した。
「僕はタママですぅ」
「ぼくはベッカム」
タママとベッカムは、その後色々と教室を見て回った。
殺し合いをしているはずなのに、まるで工場見学に来ている子供のように、無邪気に色々な所へ行った。
「わぁ~、食堂ですぅ~!」
そして二匹は学生食堂へとたどり着いた。
「よし! ここでなんか食うですぅ!」
「でも料理なんてないよ?」
「バカかぬしゃあ~!」
「!?」
「無ければ、作ればいいんですぅ!」
「えっ」
所変わって、調理室
「ほら、食べ物一杯ですぅ!」
タママは調理室の大型冷蔵庫を開けると、食材を取り出し流し台の上に置いた。
「こんなにどうするの、タママ君」
「そんなの決まってるだろですぅ。ここで僕たちで料理を作るですぅ」
「ええっ、僕料理なんかできないよ!」
「大丈夫、僕が教えてあげるですぅ」
「……ウン。分かった」
こうして二匹は、一緒に料理をする事となった。……ってか、どうしてこうなった。
【A-6/学校/一日目/深夜】
【タママ二等兵@ケロロ軍曹】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、不明支給品1~3
[思考]基本:殺し合いをジェノサーイドしてやるですぅ!
1:調理開始ですぅ!
2:軍曹さん……
【木下ベッカム@ペンギンの問題】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1~3
[思考]基本:なおと君と再会したい
1:料理する
※ 参加者名簿を確認していません。なので山田なおとが近辺にいると思っています。
※ 中の人(オッサン)などいない!
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最終更新:2012年08月20日 09:44