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Opposite woman

21 Opposite woman


ディオ・ブランドーという男は強い。
一番の金持ちになる、という目標を元に彼は強くなった。
そんな彼は父親を毒で衰弱死させ、ジョースター家の養子となった。
そこから、全ては始まったのだ。

「フフ、ハハハ、ハハハハハッッ――――!!」

彼がジョースター家の養子にならなければ、ジョナサン・ジョースターは紳士となれなかったのかもしれない。
そして彼自身も、『吸血鬼』とならなかったはずだ。

ディオはジョナサンと戦い敗北し、吸血鬼へとなった。
だが、ジョナサンの戦略の前に再び敗北した。
そのはずだったのだ――――――――。
だが、彼は今元の状態に戻りこの場に立っている。
そして――――吸血鬼の力も失われていない。
それどころが、日光に当たっても問題は起きない。
理由は分からないが、好都合すぎる。
ジョジョを今度こそ殺し、殺し合いに勝利する。
不可能ではない、むしろ余裕で出来るだろう。
この能力は強力すぎるのだ。
壁をでたらめなパンチで壊すほどの怪力。
銃弾が貫通しても、数秒で直すほどの治癒能力。
負ける要素が微塵も見当たらない。

「面白い事をするッ――――安心院とやら……面白いッ、このディオ……貴様の余興に付き合ってやるとしようッッ!!」

怪我を治し、その上自分を強くした。
それだけでも、十分に感謝できる事だ。
そして何より――――優勝した時の褒美だ。
金持ちになるという夢はもう消えたに近い。
だが、何でもいいというのだ――――それなりに楽しみにしてやろう。

「――――さて、出てこい……そこの雑魚が」
「って、あっるぇー? 気付かれてた?」
「当然だ、そんな物でごまかしたとでも思っているのか」

出てきたのはニヤケ顔のふざけた女。
手には武器も持たずに、余裕綽々にこちらを見ている。

「いやぁ~? まぁ見つかってもいいんだけどさぁ、別に」
「ほう――――どういう意味だ」
「どういう意味も何もないよ、君は僕に『殺される』んだから」
「――――――――フフ、ハハハッ……面白い、小娘ッッ! ならば殺してみろ、このディオをッッッッ!!」

ディオは地面を足で蹴りつけ、一気に女との距離を縮める。
そして、女の顔面を殴りつける。
勢いのままに女は吹っ飛ぶ――――――――事は無かった。
ただ平然とした顔で、会った時のままの姿で立っていた。

「ッ――――何故、倒れない」
「何故? 何故と言うのはどういう意味かな? 別に僕は何もやってないけど……」

もう一度ディオは女に殴りかかる。
その攻撃はいとも容易く受け止められ、逆にディオが腹部に打撃を受け、吹き飛ばされた。
訳も分からぬまま、ディオは地面に体を擦られながら壁に激突する。
どういうことかまったくといいほどわからなかった。
攻撃は通らず、逆にあのひ弱そうな女に吹き飛ばされる。
まるで、強さが『反転』しているかの如く。

「さぁて、そろそろ僕も攻め始めるけどいいかい? ディオさんとやら」
「ほざくな小娘――――俺の攻撃はまだ終わってなどいない、そして貴様の番などは来ない」

治癒能力は通常通りに効くようで、次第にディオから傷が無くなっていく。
だが、女は完全に治癒する間もなくディオに飛びかかる。
しかしディオはその攻撃を避け、女の頭を掴み地面にたたきつけた。

「ッ――――!? うおぉお!!」

だが女はすぐに立ち上がり、ディオを掴んだ。
異常なほどの力で握られ、振りほどく事ができない。
この細身のどこにこんな力があるのか分からない。

「――――君は『強い』ねぇ、けど僕の前じゃ『弱い』……とりあえず、いつか気付かれると面倒だから、ここで殺しておくとするか」

女は拳を握り、ディオの顔を地面にたたきつけた。
そしてそのまま拳が振り下ろされる。
顔を殴る音はいつしか肉を潰す音へ変わる。
最後には、骨を砕く音へと変貌する。
女の両手には異常な量の血液が付着していた。

「――――あー、これで死んだかな?」

女はわずかに掻いた汗を血液が付着していない服の肩の部分で拭う。
地面には、顔の皮膚が剥がれ落ち、肉が辺りにばらまかれた死体のみが残っていた。
治癒能力があったようだが、限界まで壊せばもう治癒不可能らしい。

「はぁー、しっかし……殺し合いねぇ、種類は違うけど――――まさか最中に呼ばれるとは思ってなかったよ」

彼女――――葵崎蜜柑は元々違う殺し合いにいた。
時を戻す機械、俗に言うタイムマシンの使用権を争奪する殺し合い。
だが、今回は少し事情が違うようだ。
今回は褒美が違う――――何でもいいとのことだ。

「――――まぁ、どうでもいいけどね……ここで優勝して、向こうに戻ってまた勝てば良い」

彼女には能力がある。
『あべこべ』――――この世界の常識をすべて覆す最凶にして最悪の能力。
強い者は弱くなり、弱い者は強くなる。
吸血鬼として、最強のディオは間違いなくこの殺し合いでもトップクラスの強さだっただろう。
だが、彼は出会った相手が悪かった。
最強の裏返しは、最弱――――その結果彼は葵崎蜜柑の能力に敗北した。

「……さーて、じゃあ行きましょうかね」

葵崎蜜柑はニヤケ顔をさらにニヤケさせながら歩き出した。
彼女の傍にある死体は、動かない。

【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険part1 ファントムブラッド】
【残り 93人】

【朝/A-2】
【葵崎蜜柑@他の方のオリキャラ】
[状態]体にダメージ(中)
[所持品]基本支給品、不明支給品
[思考・状況]
基本:優勝する
1:適当にぶらぶらしようかな
[備考]
※時間跳躍ロワにて神無月恭一と遭遇した後からの参戦です。
※能力は規制されていません。


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GANTZ-KATO- SS順 M.A.彼女の決意は本物なのか?
START ディオ・ブランドー 脱落
START 葵崎蜜柑 [[]]

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最終更新:2012年09月19日 22:46
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