幼さは罪を知らず

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人気の無い夜中の教室。そこに一人の少年がいる。
この少年の名は、星河スバルと言う。もっとも今は相棒であるウォーロックと融合し、電波変換を行ったロックマンと呼ばれる姿であるが。
スバルはここに連れて来られる前、メテオGでジャックとクインティアを説得し、メテオGのコアへ向かおうとしていたが奇妙なノイズウェーブが発生していると聞いた。
戦いの準備を整えることもかねて一度地球へ戻り、そのノイズウェーブを進んでいた。
その道中「R」達と戦っていく内に友好の印であるブラザーバンドを結んだFM星が存亡の危機にあることを知り、
FM星を襲っている人物こそブラックホールを操るシリウスであることを知る。
そして同じくムーメタルを取り返すべくシリウスを狙うブライと戦い、ブラックホールサーバーへサイバーインした瞬間、バトルロワイアルに参加させられていた。
その星河スバルことロックマンは、怒りに身を震わせていた。

「……命を、なんだと思っているんだ」

これまでにスバルは大きな戦いに何度も身を投じてきた。
戦いの中で仲間に裏切られたことは何度もあったし、仲間を失うようなこともあった。
けれどもそのような戦いを起こした者にも何か理由があったからこその行動であり、話をすれば解り合えた。
例えばFM王のケフェウスは身内に王位を狙われ続けた結果、誰も信用することができなくなりAM星と地球に攻撃を仕掛けてきた。
例えばオリヒメは戦争で大切な人を失い、支配者が愚かだから戦争が起きるのだと考えた結果ムーの力で新たな国家を作り上げようとした。
もしかするとキングにも理由があるのかもしれない。
しかし、シリウスはFM星を襲っているばかりか口ぶりからして面白いからというだけでこのような殺し合いを始めた。
しかも見せしめと言わんばかりに一人を殺害した。こんな残虐なことを許すことなど出来ない。

「おいスバル、気持ちは解るが荷物の確認をしておいた方がいいんじゃねぇか?
 それに今オレ達がどんな状態か説明する必要もあるしな」

スバルに話しかけるのは、電波で出来た体を持つ相棒のウォーロック。
AM星生まれのFM星育ちの宇宙人であったが現在はスバルのウィザードとなっている。
彼もまた、シリウスに対して怒りを感じていた。

「状態って、何か変わった所があるの?」
「どうやら実体化している状態で固定されているみたいだ。要は普通の人間にも見えるし、触れるってことだな。
 しかも、電波変換が解除出来なくなってやがる。もっともこんな何時攻撃されるか分かれねぇ状況で解除することはないだろうが。
 それに、ノイズチェンジも出来なくなってる」
「それって、ファイナライズも出来なくなったってこと?」
「いや、ファイナライズは出来るみてぇだが専用フォルダのダウンロードは出来なくなってる」

ファイナライズ。ノイズ率が200%を超えた時に流星サーバーにアクセスすることで、
ブラックエースへ変身することが出来るロックマンの究極の力。
専用フォルダが使えないとはいえその力は間違いなくロックマンの切り札となるだろう。

「続けるぞ。ウィザード・オン、つまりオレが直接姿を現して攻撃したり、話をすることも出来ねえ。
 最後に、ハンターVGがフォーマットされちまってる」
「……ブラザーバンドも?」
「……そうだ。恐らく、ブラザーの状態を知られたくないんだろうな」
「……」
「……感傷に浸るのは後だ。荷物の確認を済ませるぞ」
「……うん」

スバルがバッグの中身を調べていると、一枚のカード、二枚のチップが出てきた。

「ポルターガイスト……説明書によると物を宙に浮かせて相手にぶつけるバトルチップみたいだ」
「不意打ちに使えそうだな」
「後のバトルチップとカードは……」

「待てスバル、誰か来るぞ」

ウォーロックがそう言った直後、教室の扉が開かれる。そこに居たのはスバルよりも幼い赤毛の少女だった。


(そんな、こんな幼い子供まで参加させられてるなんて……)

スバルはシリウスの残忍性にさらに怒りが募るが、少女を怖がらせないようなるべく友好的に接する。

「ボクはロックマン。ボクはこの殺し合いには乗らないから安心して。ええっと、キミの名前は? 良ければ教えてくれないかな?」

警戒しているのだろうか、赤毛の少女はゆっくりとスバルに近づいてくる。

「ボクは、エミリオ」

どうも様子がおかしい。殺し合いに巻き込まれたにしては冷静すぎる。
いつの間にか、エミリオは手を伸ばせば届くほどにまでにスバルへ近づいていた。

「ねえ、ロックマン……」
「スバル! そいつから離れろッ!」
「え!?」

エミリオはいきなりバッグから大斧を取り出しスバルに向かって振り下ろしてきた!

「ぐあっ!」
「大丈夫か、スバルッ!」
「だ、大丈夫……」
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とっさに後ろに跳ぶことで重傷は免れたものの、かわしきることはできずに傷を負う。
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「な、何をするん……だ……!?」
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スバルが顔を上げると、そこにはオーラのように炎を纏っているエミリオの姿があった。
スバルはその姿を見て、かつてオーパーツに乗っ取られかけた自分が暴走している姿を思い出した。
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「まさか、エミリオは何かの力で暴走しているんじゃ……」
「……その可能性はあるな。クソ、シリウスめ、まさかこんなガキを殺し合わせるために暴走させたってのか!? なんて悪趣味なヤロウなんだ!」
          --           ■
「やろうよぉ! 戦い!」
「ま、待って! 本当の君は戦いなんて望んじゃいないはずだ!」
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スバルはエミリオの事を全く知らない。けれどもスバルよりも幼い子供が狂戦士のように戦いを求めるような性格だとは思えなかったし、思いたくなかった。
こんな見ず知らずの人の願望混じりの一言で暴走が止まるとは思えないが、どうしても言いたかった。
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「戦いたいんだよ! ねぇやろうよ戦い!」
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やはりスバルの説得は通じず、エミリオは大斧を軽々と振り回す。スバルはとっさにシールドを展開して大斧を受け止める。
すぐさまエミリオは大斧を振るう。再びシールドを展開して防ぐ。その繰り返し。
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「スバル! どうやら戦るしかないようだぜ!」
「けど、こんな小さな子供と戦うなんて……」
「迷ってるヒマはねえぞ!」
「でも……」
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もし殺してしまったら?
スバルはそう言いかけたがエミリオを殺す瞬間を想像しそうになり、言葉を飲み込んだ。
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「オレ達がここで死んじまったら、地球とFM星はどうなっちまうか分かっているのか!」
「それは……」
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地球は現在、メテオGの接近により滅亡を迎えつつある。それにメテオGにはスバルの父親、星河大吾もいると言う。
FM星はシリウスのブラックホールに吸い込まれて消滅する。地球もFM星もあと一日で滅ぶ。
シリウスはバトルロワイアルの間はFM星に手出しはしないしメテオGの動きを止めておくと言っていたが、信用はできない。
仮に本当だとしても地球とFM星を救える可能性があるのはロックマンだけで、ロックマンが死ねば単なる時間稼ぎにしかならない。
地球とFM星を救うにはロックマンの生還が絶対条件なため、ここで死ぬわけにはいかなかった。
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「そうだけど……!」
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以前にも暴走している相手を止めるために戦ったことはある。
けれどその時の相手はサテラポリス遊撃隊隊長────暁シドウとアシッドが電波変換した、アシッド・エースが相手だった。
アシッド・エースは手加減して戦える相手ではなかったし、何よりも必ず耐えてくれると信頼できる相手だった。
しかし今回の相手は見知らぬ少女。それも電波変換を行っていない。大斧を軽々と振るってはいるが、防御面では普通の少女と変わらないかもしれない。
もしそうならロックバスターで致命傷を与える可能性は十分にある。
取り押さえようにも大斧の攻撃は強力で、今のシールドで守ることで精一杯な状況では近づくことは難しい。
そうしてスバルが迷っているうちに、
         ----   ■       ---------
「えーい!」
「ぐあっ……!」
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今までよりも重い一撃がスバルを襲う。迷いに気を取られていたスバルはうまく防ぐことができず、
エミリオの少女とは思えない力をまともに受けて吹っ飛ばされ、壁に激突してしまい倒れてしまった。
これを好機と見たのかエミリオは詠唱を始める。
  ■           ■       ■           ----
「大地の深淵より、」
「ヤベェぞスバル! アレは……!!」
            ■  -----------           ■    -
体育館でマリエッタが見せたものと同じく呪文を唱えていることから、必殺技を使うつもりだろう。
詠唱文は異なるが、スバルとウォーロックは今までの戦いの経験から発動されたら今のスバル達では間違いなく殺されると悟った。
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「竜は目覚めん…」
「くっ……!バトルチップ! ポルターガイスト!」
          ■            ---          ■     --
なんとか立ち上がりながら詠唱を阻止しようと《ポルターガイスト》を発動するスバル。教室にある全ての机が宙に浮き、次々とエミリオに襲い掛かる。
これなら少しの怪我は負うだろうが、当たり所が悪くない限り重傷を負うことはないだろう。
だがエミリオは机がぶつかってもまったく意に介さず、詠唱を続ける。
               ■       ----     ■
「紅蓮の狂炎よ、」
「ダメだ! 効いちゃいねえ!」
「……こうなったら……!」
      ■             -------             ■
今のスバル達には地球とFM星の命が懸かっている。故にこんな所で死ぬわけにはいかなかった。
スバルが覚悟を決め、バトルカードとバトルチップを発動させるのと、エミリオが呪文を唱え終わるのはほぼ同時だった。
         -                ■            ■
「我が血潮となれ!」
「バトルカード……!」
     ■    ---         ■
直後、教室で大爆発が起こった。












深夜の教室。しかし机や教卓が存在せず、まるでテロでも起きたのかと思うほど壁や床は滅茶苦茶に破壊され、がらんとしている。
そこには一人の少女が立っていた。
 ■           ■        ■         ■            ■             
「……あーあ、つまんないのー……もっと戦いたかったなー」
       ■       ■       ■                     ■
エミリオはロックマンのシールドを突破するためタクティクスカード、《ジェノサイド》を発動しようとした時、
机がこちらに向かって飛んできて突如爆発して不意を突かれ、その隙にロックマンを逃してしまっていた。
ギリギリのタイミングで《ジェノサイド》を発動させたエミリオには戦いに支障は無いものの多少の傷を負った。
しかも、ジェノサイドは使用したため4時間使用不能になってしまい、しばらくは全力で戦うことが出来なくなった。
 ■                 ■     ■      ■                      
「ロックマン、次はもっと戦おうよ」
          ■         ■         ■             ■           
だが、短い間とはいえ中々強い相手と戦えたことで、次の戦いの期待は膨らみ続ける。
ダンチョーお兄ちゃんやガルカーサお兄様がいることから、きっとここには強い人がたくさんいるんだろう。
なぜ死んだはずのルシエナお姉ちゃんや殺したはずのユグドラまでいるのかは気にはなるが、今のエミリオには大したことではなかった。
そして次の行動はどうするか考える。戦いに支障がないとはいえ傷は治しておくに越したことはない。
それに、先ほどの爆発で誰か此処にくるかもしれない。
エミリオはそう思い、少しの休息を取ることにした。
          ■                   ■      ■                
「もっと、もっと、もっと」
■             ■      ■         ■                  

魔竜ブロンガの血と同調し、暴走を続ける少女は、命尽きるまで戦いを求めるだろう。


【深夜/C-4/学校内の教室】
【エミリオ@ブレイズ・ユニオン】
[状態]:覚醒、ダメージ(小)
[装備]:ヴォルフベルグ@ファイアーエムブレム覚醒、PET@ロックマンエグゼ
[道具]:ジェノサイド@ブレイズ・ユニオン(4時間使用不能)、基本支給品、ランダム支給品1~3(内一枚はカード・チップ類)
[思考]基本:もっと戦いたい
1:ひとまず休む
2:ロックマン(流星)ともっと戦いたいなー
3:ダンチョーお兄ちゃんやガルカーサお兄様はどこ?
[備考]
※CHAPTER6b-7「血」ユグドラ殺害後からの参戦です


【ヴォルフベルグ@ファイアーエムブレム覚醒】
エミリオに支給。
覇王ヴァルハルトが使用する強力な大斧。

【ジェノサイド@ブレイズ・ユニオン】
エミリオに支給。
タクティクスカードの一枚で、発動すると身体能力を飛躍的にアップする。その強さはまさに理不尽というに相応しい。
ガルカーサとエミリオでは性能が異なり、エミリオはノーリスクで発動できる。
使用条件:ガルカーサとエミリオのみ使用可能
詠唱文:大地の深淵より、竜は目覚めん…紅蓮の狂炎よ、我が血潮となれ!




「はあ、はあ……」
「くそ、いったいアイツは何者なんだ! あの禍々しい周波数、人間でも電波体でもねえぞ!」

ロックマンはジェノサイドが発動する瞬間、物を爆破させるバトルカード、《ボムライザー》を使って攻撃すると同時に爆風で辺りを見えなくさせ、
近くの場所へ瞬間移動するバトルチップ、《エリアスチール》で学校の外へと脱出していた。

「……大丈夫かな、エミリオ」
「殺されかけたってのにアイツのこと心配してんのか? 全く、なんて甘ちゃんなんだ。
 ……まあ大丈夫だろ。あの強大な周波数からして、あの程度の爆発じゃ大したダメージも与えられていないだろうぜ」

その事にほっと安心するスバル。それと同時に疑問が出てくる。

「そうだロック、人間でも電波体でもないって、どういうこと?」
「分からねぇ、エミリオは人間であることは間違いないが、あの詠唱を終えた瞬間、人間でも電波体でもない強大な周波数があふれ出てきやがった」
「強大な、周波数……」

強大な周波数と聞いた時、スバルはある出来事を思い出していた。

「……エミリオ、何とか助けてあげられないかな」
「ハア!? こんな状況で何言ってんだ、オマエ!?」

スバルが思い出すのは、かつて事故でウォーロックがオーパーツを飲み込んでしまったこと。
あの後オーパーツに宿っていた滅んだ一族の怨念がスバルとウォーロックの体を乗っ取ろうとし、徐々に体が言うことを効かなくなり、暴走することがあった。
ひょっとしたらエミリオにも同じようなことが起きているのかもしれない。
スバルは大切な仲間が居てくれたから最後はオーパーツを克服し、トライブの力を得ることが出来た。
エミリオには同じ事が言えないかもしれないが、それでもこのまま暴走を続けて誰かを殺してしまうような目に遭わせるわけにはいかない。

「ロック、ボク達は仲間が居てくれたおかげで暴走せずに済んだんだ。もしかするとエミリオも暴走を止めることができるかも……」
「暴走って、オーパーツの時の事か? 言っとくが、エミリオはオーパーツとは別の力で暴走しているに違いない。
 オレ達のようにうまくいくとは限らねえぞ。それに、見たとこアイツはもう手遅れだ。それでもか?」
「……見捨てるなんてことはやっぱりボクには出来ないよ」
「……あーもう、わーかったよ、ほんととんだ甘ちゃんだぜ、全く」
「ありがとう、ロック!」
「だが、今のオレ達じゃヤツを止めることはできねえ。誰かの協力が必要だな。それに、居るのかどうか知らねえが、エミリオの知り合いを探さねーと」
「まだ荷物の確認も済ませていないしね。荷物の確認が終わったら、協力してくれる人を探さそう」


だが、スバルは大きな勘違いをしていた。
ロックマンがオーパーツを克服出来たのは仲間との絆もあるが、ロックマンが一族の怨念に抵抗していたからである。
しかしエミリオは誰かに乗っ取られて暴走しているのではなく、魔竜ブロンガの血による狂気と、
戦うことでしか役立つことが出来ない自分は戦いが終われば役立たずになるという恐怖が同調して戦いを求めるようになっており、いわばエミリオ本人がそう望んでいる状態にある。
この決定的な違いにスバルが気付くことはあるのだろうか。



【深夜/C-4/学校の近く】
【ロックマン@流星のロックマンシリーズ】
[状態]:ダメージ(中)、疲労(中)
[装備]:なし
[道具]:ポルターガイスト@ロックマンエグゼ(2時間使用不能)、エリアスチール@ロックマンエグゼ(2時間使用不能)
    ボムライザー@流星のロックマンシリーズ(2時間使用不能)、基本支給品、ランダム支給品1~2
[思考]基本:殺し合いを止める
1:まずは学校から離れる。その後荷物の確認
2:協力者を探す
3:エミリオを助けたい
[備考]
※バージョンはブラックエース、ブラックホールサーバーの電脳へサイバーインする直前からの参戦です
※まだ完全に支給品や名簿を把握していません


【ポルターガイスト@ロックマンエグゼ】
障害物を浮き上がらせ、相手にぶつけるバトルチップ。
本来なら発動中、相手は動けないが制限により動けるようになっている。
また、バトルチップやバトルカードなどにより発生した障害物でなくとも、机ぐらいなら浮きあげることができる。
ちなみに漫画には出てこないが設定上存在していてもおかしくはないので、支給品として出した。


【エリアスチール@ロックマンエグゼ】
ゲームでは相手の行動範囲を狭めるバトルチップだが、
アニメや漫画では瞬間移動する効果に変わっているので、このロワでもそのような効果となっている。


【ボムライザー@流星のロックマンシリーズ】
障害物を突如爆破させ、その爆風で相手を攻撃するバトルカード。
攻撃範囲の床にヒビを入れる効果もある。
ポルターガイストと同じく、机程度の物なら爆破される。
原作内の説明文
「フィールド上にあるモノが
 すべてとつぜんバクハツ!
 まわり8マスを攻撃!  」



全てを飲み込む闇 時系列順 手探りの道を駆け抜けて
GAME START ロックマン(流星)
GAME START エミリオ
最終更新:2013年02月14日 22:37
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