#external-02 風来の穴空けパンチ(前)
その日、花糸市の路上に落ちていたのは沢山の小さなまるい紙だった。
まるいといっても、丸められたものではない。
円(まる)く切り抜かれたものだ。
束ねた紙をひとまとめにするときに穴あきパンチで開ける穴の跡のような、とても小さな紙のゴミ。
普通ならゴミ箱に捨てられるはずのそれが、その日は花糸市中の路上にささやかに、
しかし異常なほど大量に落ちていたのだ。
「今日は良い穴空け日和だ。ホカ子」
「そう」
「俺の好みの空だ。こんな薄曇りの日には、雲に穴を空けてしまいたくなる」
「そう」
「ああそうだ。穴を空けるのだ。眉間に、雑踏に、世界に。それが俺だ。俺という存在だ」
「そう。がんばって」
「当然だ。――目的地は近い。行くぞホカ子」
「そう。行きましょう」
唯一の目撃証言によると、この異常の犯人は二名。
穴あけパンチを持った男とパジャマ姿の女なのだそうだ。
男はただひたすらに穴あけパンチを上下させており――女のほうはそれに合わせるように、
紙束から紙を一枚抜き取っては、穴あきパンチにセットする作業を繰り返していたらしい。
男は空穴来風といった。
女は他力本願といった。
二人は。”四字熟語”だった。
”――――EX02#風来の穴空けパンチ”
「東儀老。裏に行かれるのですか」
「うむ。家内と茶でも飲んでおるよ。組み手が終わる頃には出てくる。任せたぞ、志堂君」
「御意です。……おい桜冶! 待機が乱れているぞ!」
「は、はいっ」
正味二十畳から二十五畳ほど。
道場としては狭い畳の間に、快活な少年少女の声が響く。
東儀次郎(トウギ・ジロウ)が師範を務める四点流の道場では現在、計八名の十代の子供たちが健康的に格闘術を学んでいる。
既に老人となった次郎の体力を考慮して全体練習が開かれるのは月に五回。
しかし、次郎の昔の友人の息子である志堂明(シドウ・アキラ)が目付をしてくれるため、道場自体はほぼ毎日開けている。
今日は全体練習の日ではないが、次郎や明に人徳があるのか子供たちは道場を好いているようで、
教え子八名のうち五名が休日にもかかわらず自主的に鍛錬を積みに来ていた。
「あら次郎さん。こちらに戻ってきたんですか」
「おや、コーヒーを入れてくれたのかい、松さん」
「ええ。あつあつの、好きでしょう、次郎さん」
ゆえに次郎も張り切って、年甲斐もなく表に出ては、
子供たちの前で普段見せない技を見せたりしたのだが、おかげでめっきり疲れてしまった。
明にしばらく場を預けて道場の裏に回ると、次郎の妻である松さんがコーヒーを入れて出迎えてくれた。
松さんは本名を松乃奈々(マツノ・ナナ)という。次郎より数歳若いが、五十代だ。
世界の強者との闘いの旅に疲れ日本へと帰った次郎に安らぎを与えてくれた人物であり、恩人でもあった。
知り合ったのは、美術館。
偶然見に行った外国展で出会った松さんは俗にいう”外国かぶれ”な趣味を持っており、
世界を飛び回っていた次郎とは話が弾んだのだ。
彼女がよくコーヒーを入れるのもそのためだ。次郎は十六茶が一番好きだが、
最近ではティーカップにも慣れ、コーヒーの味も分かるようになってきた。
「子供たちは可愛いかしら?」
「うむ。遥介、桜冶、亮、沙子に灰菜。今日は来てないが、太一に三津春に小助。みな可愛い」
縁側に座って、次郎は松さんと共にコーヒーの苦みを啜りつつ、語らい始める。
このひとときが彼にとっては何より至上の幸福だ。
「可愛いだけでなく、みな純真だ。太一は多少やんちゃな所もあるがの。それに桜冶」
「桜冶くんはいつもふらふらしてますねぇ。怪我しないか心配になっちゃうわ」
「あ奴は素質はあるのじゃがな。もうほんの少し、自分に自信を持てればいいのじゃが……」
「そうですねえ」
今日のコーヒーはまた格段に美味しかった。松さんは喫茶店で働いていたことがあったらしく、
この手の技術が要求されることもそつなくこなす。
とはいっても、お互い過去のことにはあまり触れない。
あるいは次郎が勝手に思っているだけかもしれないが、二人の間にはそういう決まりのようなものがあった。
現在と、未来。この二つがあり、今をまったりと過ごせれば――過去なんて関係ないのだと。
次郎にそう言ってくれたのは、他でもない松さんだ。
「そうですねえ」
次郎がとりとめのないことを話し、松さんがそれに頷いて。たまに何か、言葉を返す。
コーヒーをすする。時間がゆっくりと流れていく。
縁側から見える松の木。花壇。石垣。けして絶景ではないが、美しい。
見上げれば、空は薄曇りで。太陽は霞がかってぼやけ、白い丸になっている。
「おや。普段は直視させてくれぬ太陽も、今日はずいぶんと慎ましやかじゃな」
「あら本当」
そうして二人で、空を見上げた時だった。
「……おや?」「あら?」
突如、空に――”穴”が、空いて。
隠れていた太陽が、雲が消失したかのようにぽっかりと空いた穴から顔を出し。
やけに眩しく道場の裏手の縁側を照らし始めた。そして、どすっという、
音。そして次に、声がした。
『たのもう』
張りのある声は表からだ。たのもうの四文字はそれすなわち、道場破りの合図――。
東儀次郎の目に数年ぶりに鋭い光が灯り、飲みかけのコーヒーが縁側の淵に置かれた。
「次郎さん」
「声の前に音がした。明がやられたようじゃ。おそらく一撃で」
「……!?」
「わしは子供たちを裏に逃がす。
松さんは救急車に連絡した後子供たちを安全な場所へ」
「道場破り……次郎さんの知り合いでは、」
「ない。わしが戦った相手の中に事前予告もなしに来るものはおらん。パラートクもそうじゃったろ」
「じゃあ、誰が」
「とにかく頼んだ。松さんも子供たちと共に安全な『おい、早く出て来い、東儀次郎』」
次郎の言葉を遮るように、威圧的な声が表から刺さってきた。
一刻の猶予もない。次郎は縁側から立ち上がると、表への廊下の壁に掛けてある愛用の帽子を手に取った。
ヘルメット風の黄色い帽子。世界を旅していたころからの次郎の相棒だ。
つまり、これを付けるということは、あのころを思い出すということを意味している。
(誰だか知らぬが……昔のわしのような、ただの戦闘狂いならよし。
過去に知らず犯した過ちがあり、ツケが返ってきたとすれば清算するのみ)
数秒。帽子を見つめながら思考したあと、一気に被る。
東儀次郎は振り返る。松さんは心配そうな目で、次郎を見ていた。
大丈夫じゃ、戻ってくる。そう言おうとしたが、なぜだか言わない方がいい気がして、やめる。
次郎は暖簾をくぐり、表へと出た。
二十畳弱のタタミ部屋には――侵入者が、二人いた。
「あ、ジロじぃ!」
「ジロじぃ、大変だよ、アキラさんが!」
「うぇえん」
「ジロじぃ助けて、あのひとこわい!」
「と、東儀老……申し訳、ない……私では勝て、ません」
「――ようやくお出ましか。東儀次郎」
「そのようね」
「ジロじぃ……!」
志堂明は、現時点で次郎以外に四点流の奥義を会得しているただ一人の男だ。
三十七の若さにして筋も良く、月一で彼と行う本気の組手は次郎にとって楽しみのひとつだった。
しかし、道場の中央で、腕をありえない方向に曲げられて倒れ伏しているのは、その明だった。
そのそばでは体格のいい遥介と亮が必死に彼を起こそうとしていた。
紗子はあまりのことに泣いており、灰菜は彼女を必死になだめながら裏へと向かう最中だったようだ。
そして。
「ジロじぃ、逃げて……!」
「こいつを返してほしくば、俺と戦え。東儀次郎」
「そゆこと」
桜冶は……先ほど話題にしていた少年、春崎桜冶(ハルサキ・オウジ)は、侵入者の片割れたる女に捕らえられていた。
一瞬で目の前に広がったそれらの光景を前に。
東儀次郎は湧き上がる感情を抑えることが出来なかった。
「四の型、爆発――初手、八切り」
ぴしゃり! 次郎が鞭のように自らの腕をしならせると、
場の空気を凍りつかせるかのように冷徹な、また凄然とした破裂音が道場内に響いた。
その場の全員が次郎へと目を向け、黙る。
パニックに泣いていた紗子も呆然とし、一瞬で静寂が訪れた。
侵入者の男は、老人のそばの畳がまるで剣で斬ったかのように8の字に裂しているのを見る。
たった一つの動作で、東儀次郎は場を支配した。
「人質などいらん。戦いが望みなら受けてやろうぞ、下郎めが」
「東儀……老……!」
「遥介と亮は志堂君を連れて裏へ。紗子と灰菜は遥介たちを手伝いなさい」
「あっ、えっと」
「ジロじぃ、その技、禁じてたんじゃ、」
「返事は」
「……は、はいっ!」
蜘蛛の子を散らすようにして、捕らえられている桜冶を除く四人の子供と、気絶した志堂明が裏手へと消えた。
遅れて、侵入者の男が後ろの女に合図をし、桜冶が解放される。
「ジロじぃ……」
「一の型、待機――発展、穴熊」
声をかけようとした桜冶だったが、次郎はすでに身を屈め、敵からの攻撃に備える体制を作っていた。
待機、穴熊。
獲物から身を守りつつ、攻めてくれば瞬時に攻勢に出る――小熊を守る親熊の構え。
その目はすでに桜冶を見ていなかった。しかし、その構えが語っていた。
桜冶は三秒ほど老人の隙のない構えを見つめた後、意を決して他の子供たちと同様に裏手へと向かいながら、
「がんばって、ジロじぃ!」
と叫んで走る。
次郎はそれをしっかりと聞いていた。そして、言葉を背負った。
――暖簾がくらりと揺れて、子供たちの影が道場から消える。
再度訪れた静寂は誰が作り出したものでもなく、強者がにらみ合う空間に音が委縮している結果だ。
風も吹くのを躊躇い、小鳥もさえずるのを止め、太陽はまた雲に隠れる。
次郎は相対する敵を見た。
正面に三つ丸い穴の空いた帽子を被り、上着やズボンにもいくつか丸い穴を空けた男。
カラーリングは寂れた青。
この世の全てを下に見ているかのような薄暗い影が差す蒼い眼をこちらに向けて、何をするでもなく突っ立っている。
しかし隙はない。明を倒したのはこちらだろう、と目星をつけた。
そして隣、寝癖を隠そうともしない無造作に跳ねた長髪、ワンピース風パジャマの女。
カラーリングはくすんだ黄緑。
片手には青い穴あけパンチを持っているが、色から言って、男の持ち物だろうか。
こちらはこの緊張した空気なんかどこ吹く風というように、欠伸などして完全に気を抜いていた。
「手荒な真似をしたな」
穴あき帽子の男が、次郎に話しかけた。
「だが、こちらも時間が無いのだ。悪く思うな」
「時間が無い?」
「そうよ。なぜならば~……」
疑問を投げた次郎に、パジャマの女が答えようとした。
が、
次第に女の黄緑の目はとろんとしていき、「あー」とか「うー」だけを言うようになって、
「……だっるい。らいふー説明して」
「説明の必要はない。とにかく、お前は俺と戦えばいいのだ。東儀次郎」
結局ははぐらかされてしまった。男がようやくここで、構えを取る。
オーソドックスな三戦立ち。拳で戦うのだろうか、ほんの少し両腕に力が入っているのが見て取れた。
やはり戦うのはこちらの男で正解だった。次郎は穴熊を崩さぬまま、さらに問う。
「目的は話さぬ、か。それも良し。だがせめて、名くらいは名乗るのが人としての礼儀ではないかの?」
その問いに対する二人の反応は少し不可解だった。
男は目を細め、女は面を喰らったような顔をする。名を問うただけだが?
「一理、あるな」
「そうね」
――その反応の理由が分かったのはすぐだった。二人が口にしたのは名前にしては程遠かった。
「俺は空穴来風。お前の心に風穴を空けに来た」
「わたしは……他力本願。何もしないけど、力は貸すわ」
二人が名乗ったのは、四字熟語だったのだ。
◆◆◆◆
救急車を呼んだあと、松乃奈々と道場の子供たちのうち三人、
(遥介、亮、灰菜)は近くの交番と向かっていた。
道場破りなど漫画の中の話だ。
現代社会でこれを行えば、それすなわち暴力事件である。
かといって電話で説明しても笑われるだけ――そう考えた松さんの提案で、
四名は石垣が並ぶ花糸市を走っていた。
「松おばーちゃん、あたしたちと同じスピードで走って、大丈夫なの?」
「まあまぁ。おばあちゃんをなめないでおくれ。これでも昔は陸上選手をやっていたこともあるのさ」
「ナナばあってジロじぃよりも経歴が謎だよな」
「オレもそう思う、遥介」
残る道場の子供二人(桜冶と紗子)は重症の志堂明を見守るために道場に残っている。
次郎がいるから大丈夫だとは思うが、彼らにも危険が及ぶ可能性はあった。
だから走る。
幸い休日の花糸市に人通りは少ない。全力で走っても問題はなかった。
それにしても。子供たちはみな中学一年生で、足も平均以上にはずなのだが、先頭を走るのは松さんだった。
改めて子供たちは、この人がジロじぃの妻だという事実を深く認識した。
言う間に松さんがさらにペースを上げた。古びた花柄のスカートが揺れ、角を曲がった。
子供たちも続く。この角の数十メートル先に交番がある。
そこへつけばまずは一段落だ……。
「よし、あとちょっと――あれ、ナナばあ?」
「うお?」
「松おばーちゃん?」
「あんた……誰だい?」
しかし。
曲がった先、松乃奈々と子供たち三人は、一時停止を余儀なくされた。
交番に向かう彼女らの道を遮るように、学者風の白衣を着た女性が立っていたのだ。
「松乃奈々さんですね、こんにちは。そして後ろは……四点流道場の門下生たち、でいいですね?」
少し地味目な黒髪、漫画の中の学者がするような片眼鏡をしている女性は、ゆったりとお辞儀をした。
松さんも子供たちも見たことがない人だった。
にもかかわらず彼女は、まるで見透かしたようにこちらの境遇と名前を当ててきた。
待ち構えていたかのように。
こんなところに、居た。
四人の心にぞわぞわと湧き上がるのは、俗にいう”嫌な予感”。
残念なことに、こういうときにそういう思考をしてしまえば――当たってしまうのが世の常である。
ましてや、世界に運命(さだめ)られたルールであれば、なおさらだ。
「私の名前を聞きましたか。名前は――教えられませんねぇ。
しかし、心配には及びません。奇々怪々なことにあなたたちは、たった今から物語を降りるのですから」
「物語を……降りる、ですって?」
「ええ。そう運命(さだめ)られているのです」
松さんの嫌悪を含んだ言葉にも動じず、
――ずい、と白衣の女性は手を前に突き出した。
いつの間にかその掌の上には、フキノトウやキャベツの芽のような桃色のつぼみ状植物が載っている。
「これは現時点での我々の傑作のひとつ、《催花雨》といいます。
三字熟語はまだ数個、しかも物にしか定着させることが出来ないのですよ。まあいずれは改良していきますが、
とりあえずこれを試す意味でも、今回貴方がたを”使わせて”頂きました」
「使わせて……ってまさか、お前!」
「あいつらの仲間か!」
「遥介、亮! 危な――」
奇々怪々なる女性の言葉に彼女を道場破りの犯人の仲間だと断じた遥介と亮が「突進」した。
四点流の四つの型の一つ、その基本形だ。
しかも使い手の遥介と亮は道場の中でもかなり優秀で、鍛錬を積んでいる。
白衣の女性は普通ならば、押し倒され捕らえられるところだ……しかし、《不思議なことが起こった》。
「おや、そちらに私はいませんよ」
「な……!?」
《いつのまにか、避けられていた》のだ。とてもそんなことが出来るとは思えぬ女性らしい細い腕、
それも片腕で《いつのまにか、遥介と亮の「突進」をいなしていた》。
「駄目ですよ。心が揺れています。”そんなんじゃ、私にどんな攻撃も届かない”。奇々怪々にはね……」
「そこを通しなさい」
「おや」
さらに一手。意識外から近づいていた松乃奈々が白衣の女性の腕を掴んだ。
桃色の《催花雨》と呼ばれた植物が女性の手からこぼれ、地面に落ちる……いやなかった。
またも不思議なことに、
《催花雨》はまるでコンクリートを水面のようにしてアスファルトの中へぼちゃんと落ちていったのだ。
道場の子供三人は驚いた。松さんは、もう驚かなかった。
「あの人の道場をあなた達のような人には荒らさせません」
「手痛いですね。いや、万力のようで、ええ。あなた、本当に五十四のババアですか?」
「……若人はもっと年寄りに優しくすべきよ?」
「年寄りこそさっさとこの世から消えるべきでは? 貴方がたのせいでこの国は沈みそうなのに」
「松おばーちゃん、あたし交番に行く!」
「あ、灰菜!」
「灰菜、待て!」「灰菜!」
「――交番? 交番、ねぇ。どこにあるんでしょうねえ」
「え?」
虚を突いて「突進」し、白衣の女性を越えて交番へと向かおうとした灰菜の視界に、
《交番は存在しなかった》。
あったはずの、ぽっかりとそこだけが、空き地になってしまっている!
「え? ええっ? そんな、あそこに確かに、あったはずなのに。
こんな、こと!」
「起こりえないと思いましたか? ですが、これが現実ですよ。
そう、起こらないことはこの世にないのです。いえ、起こりうると思った時点で、あなたの負けなのです。
奇々怪々に事実は置き換わる。推測は真実に、予感は的中する。そう思ってしまったから。
――さあ、それではそろそろ、おいとましましょうか。握りしめられるのは痛いですしね……」
「待ちなさ、」
それだけ言うと、ふゆん、と音をさせて奇々怪々な女の人は消えた。
《テレポートでもしたかのように、その場から突然消えてしまった》。
代わりに、
と言うべきか……突如その場にはぽつぽつと、雨が降り始めた。
「なんだったんだ」
「雨だ」
「松おばーちゃん、この雨――」
「みんな、これは……――――――――」
不思議な雨だった。雨粒は地面に落ちているのに、アスファルトは全く濡れないのだ。
……四人は立ち止まり、空を見上げた。そこからの記憶は、曖昧だ。
そして、それまでの記憶が――妙にはっきりとしていた。
《催花雨》が、《催》を催す。
雨が上がった後、路上に倒れていた彼女らを救ったのは、近くの交番の巡査さんだったという。
最終更新:2015年03月15日 01:52