西暦2014年。
世界は静止し、崩壊するはずだった。
人類支配を目論む機械生命体――通称ロイミュード。
「重加速」と呼ばれる現象を引き起こし、人類の脅威となったロイミュードに立ち向かった戦士――仮面ライダー。
両者が幾度もぶつかり合い、また時にはお互いを理解する中で現れた真の脅威。
ロイミュードの生みの親である狂気の科学者、蛮野天十郎。
全人類のデータ化という蛮野の野望を打ち砕くため、人間とロイミュードは共闘し、激闘の末蛮野を倒した。
同時に全てのロイミュードも死亡し、仮面ライダーの戦いも幕を閉じた。
そう、その筈だった――
◇
「ふざけるなっ!」
オフィスビル内の一室で、泊進ノ介は憤慨していた。
ロイミュードとの戦いを終え、捜査一課の刑事に戻った矢先に巻き込まれたこの事件。
大勢の人間に
殺し合いを強要し、少年と老人の命を呆気なく奪ったロロという男。
人の命を玩具のように扱う、あの蛮野と同じ外道に対し進ノ介は激しい怒りを燃やしていた。
(お前の目的が何なのかは知らない。けど俺は必ず殺し合いを止めてお前を捕まえる……!!)
如何なる理由があれど犯罪に手を染める事を、泊進ノ介は決して認めない。
市民を傷つけ恐怖に陥れる行為を、泊進ノ介は決して許さない。
殺し合いは絶対に止める。
そしてロロもこの手で逮捕する。
一警察官として進ノ介は決意した。
「だから…もう一度俺に力を貸してくれ!ベルトさん!」
『ああ、勿論だ進ノ介』
その声は進ノ介の腰の部分から発せられた。
そこにあるのは銀色のベルト。
中央のディスプレイには赤線で顔のようなものが浮かんでいる。
このベルトこそ科学者クリム・スタインベルトの意識を保存し、進ノ介を仮面ライダーへと変身させるツール。
ドライブドライバーである。
「にしても、まさかこんな形でベルトさんにまた会えるなんて思わなかったぜ」
『それには私も同感だ。厳重に封印した筈なのだがね…』
地下に封印した筈が再び進ノ介の手元にある。
ロロの持つ得体の知れない力を一人と一本は警戒する。
「っと、これも確認しとかないとな」
言いながら進ノ介は名簿を開く。
載っている名を確認していると、急に驚きの声を上げた。
『どうした進ノ介?』
「どうもこうも……」
名簿にあった知っている名の人物。
まず詩島剛は問題ない。
彼は殺し合いなどには絶対に乗らない、心強い仲間だ。
現在マッハに変身する為のベルトは失われているので、できれば早めに合流する必要があるが。
問題はチェイス、ハート、ブレン、メディックの四体だ。
「どうなってるんだよ、チェイスたちはもう…」
『うーむ……。コアが消滅したロイミュードを復活させる手立てをロロ・ヴィ・ブリタニアは持っている、ということか…?』
「あいつが最初に言ってた死者の蘇生って、これのことなのか?」
ロイミュードとはいえ死んだ者を生き返らせる力。
俄かには信じられないが…。
「けど、もし本当にチェイスが生き返ったんなら俺は会いたいよ…」
蛮野との戦いで命を落とした大切な仲間。
戦いが終わり勝利を喜び合う中に居て欲しかった男。
殺し合いという最悪の状況だが、チェイスが生きているのなら会いたいと進ノ介は思った。
『…その気持ちは私も同じだよ。剛や霧子も彼との再会を喜ぶはずだ。それでハート達だが…』
チェイス以外のロイミュード三体。
蛮野との戦いで共闘したとはいえ、彼らとは元々敵同士だ。
生き返ったのならば再び、人間を支配するために立ち塞がるかもしれない。
ならばハートたちは倒すのが正しい選択となるのだが…。
『できれば戦いたくない、と考えているのかい?』
「……ベルトさんにはお見通しか」
己の命を賭して蛮野からメディックを救ったブレン。
ハートと進ノ介の勝利を信じ、全ての力を使い切ったメディック。
最後までロイミュードの誇りを捨てず、進ノ介の友となり消滅したハート。
彼らの戦う理由を、最期を見てきた。
だからこそできることなら戦いたくない、チェイスのように人間と共存する道を選んで欲しい。
身勝手で甘い考えだが、それが進ノ介の願いだった。
『やれやれ…。分かった。では彼らに会った時最初にどうするかは君に任せよう』
「ベルトさん…!」
『だが向こうがどうあっても聞き入れない時は戦うんだ。いいね?』
「ああ。……ありがとうな、ベルトさん」
名簿をしまい今度は地図を取り出す。
会場は中央に都市エリアがあり、東一帯は森林地帯、西は住宅地。
南は海岸と港、そして北には荒野が広がっている。
各エリアにある様々な施設。
その中で進ノ介が目的地として提案したのは、都市部にある久留間運転免許試験場だった。
『特状課を目指すのか』
「ああ、剛とチェイスもここに行く可能性は高いしな」
『なら丁度良い。私もドライブピットがあるかどうか確認しておきたい』
「ドライブピットを?」
『ああ。あそこなら首輪を外す為の設備も整っているし、事件解決までの拠点として使える』
話が纏まるとビルの外に出る。
そして入り口前に停めてある一台の赤い車に乗り込んだ。
「ベルトさんが俺の手元にあった時点で予想はしてたけど、トライドロンまでロロに持ち出されてたのか」
『だがドライブの装備は万全ではない。用心しろ進ノ介』
「ああ、分かってる」
アクセルを踏み出発する。
泊進ノ介――仮面ライダードライブの新たな戦いがここに始まった。
【泊進ノ介@仮面ライダードライブ】
[状態]:健康、運転中
[装備]:ドライブドライバー+シフトブレス@仮面ライダードライブ、トライドロン@仮面ライダードライブ
[道具]:共通支給品一式、各種シフトカー(何台か不足あり)@仮面ライダードライブ
[思考]
基本:殺し合いを止めロロを逮捕する
1:まずは特状課を目指す
2:一般人の保護
3:剛とチェイスを探す
4:ハートたちを警戒。ただできることなら戦いたくない
[備考]
※参戦時期は本編終了後。
最終更新:2016年04月30日 15:06