「誰かいないのかしら…」
誰もいない道を、もう一つの支給品であったセグウェイに乗って走る彩子。
「道が悪くなってる…仕方ないわね」
彩子は足場の悪い道を通るのをあきらめ、西にある湖目指して走り出した…
「誰もいないのか。この小屋にも何もなかったし」
ぶつぶつ言いながら湖近くの古びた小屋から出る霜月。
(何もないならここにはもう…!)
東の方から何かが走ってくる音が聞こえる。
とっさに小屋に戻り、小屋の窓から外を見る。
東の方向から走ってきたのは、妖刀の魔力に憑りつかれた守谷彩子だった。
彩子は、その場でセグウェイを降り、霜月の隠れている小屋にまっすぐに歩いてくる。
(何でこっちに来るんだよ…まずい、隠れないと)
霜月は辺りをさっと見回し、まだ真新しいクローゼットを見つけた。
(壊れるかもしれないが、隠れないよりましか)
そしてすばやくクローゼットに隠れ、扉の隙間から小屋の中を覗く…
「誰か…いるかしら?」
小屋のドアを押し開け、中を覗く彩子。
そして誰もいないことを確認すると、中に入る。
(…刀が血を欲しがってる。早く誰か斬らないと)
そして、小屋の中の家具等を1つ1つ調べていく…
その内の一つ、クローゼットに彩子の目が止まる。
それは1見すると良く分からないが、家具の前。
霜月は急いでいたので気づかなかったのだが、
―足跡が付いている。
(隠れてるのね?まったく…手間かけさせないで欲しいわ)
(何だ、気づいてるのだろうか?そうなら、気のせいだと思ってくれ…!)
だが、現実は非情だ。
彩子はクローゼットに歩み寄り、取っ手に手を―
…かける前に、霜月が手にイングラムM10を握り飛び出す!
「動くなっ!動けば撃つ…!」
その目には、それで人を殺し兼ねない程の恐怖と殺意がこもっていた。
「あら、そんなものでどうするつもり?まさか私を殺そうとでも?」
だが、それをまったく気にかけずに余裕を丸出しにして言う彩子。
霜月と彩子の間の間隔はだいたい2,3mはあるだろう。
(この距離で撃てば、確実に仕留められる…)
そして霜月は引き金を引いた。
ぱららららっと古いタイプライターのような音がしたのち、何かを弾くような金属音。
「…え?」
彩子は傷一つ負っていなかった。
…信じられないことに、妖刀を持っている手が勝手に動き飛んできた弾を弾いたのだ。
「嘘…だろ…」
霜月はまさに信じられないと言うような顔で呟く。
「あら、その程度?じゃあこっちから行くわよ」
そう言い放ち、彩子はすばやく霜月の懐に潜り込み、下から上へ斬り上げた。
「あ…なん…で…」
最後に力無く呟き、霜月はその場に崩れ落ちた。
「これで満足かしら?村正さん」
血がべっとりと付いている村正を見つめながらそれに話しかける彩子。
「さあて、今度は誰がいいかしら」
誰に言うでも無く呟き、彩子はセグウェイに乗ってその場を去った…
【一日目/深夜/B-4:B-3への道】
【守谷彩子@
オリジナル】
[状態]:健康、血まみれ
[装備]:妖刀村正@現実、セグウェイ@板対抗BR
[所持品]:支給品一式
[思考・行動]:
基本:村正に血をあげるためにも参加者を殺す。
1:今度は誰がいいかしら?
(心の中):どうして、こうなってしまうの…?誰も殺したくないのに!
【霜月@板対抗BR】
死因:斬殺
最終更新:2011年11月15日 20:52