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For an irreplaceable younger sister

21話「For an irreplaceable younger sister」

G-7の森で灰色と純白の毛皮を持つ人狼、ヴォルフは悩んでいた。
いつものように義理の妹と夜の生活を楽しんだ後、住処で就寝したはずなのだが、
目覚めた時にはそこは自分達の住処では無く、大勢の人間や獣人がいる豪華なホール。
そこには妹のリーヴァイもいた。
そして現れたセイファートと名乗る狼獣人の女性が「殺し合え」と宣言した。

「参ったな……非常に面倒な状況だ」

首にはめられた首輪を触り、溜息を漏らすヴォルフ。
この首輪は無理矢理外そうとしたり逃げようとしたりすれば爆発する。
あのホールで殺された人間の男のようになるのだ。

殺し合いか。別に殺し自体は何とも無いが、リーヴァイの奴がいるからな」

この殺し合いに参加させられている自分の妹、リーヴァイ。
血は繋がっていないが、ヴォルフとリーヴァイの二人は本当の兄妹のように強い絆で結ばれていた。
このバトルロワイアル、最後の一人にならなければ帰れないとの事。
ヴォルフ自身は殺人に躊躇がある訳では無かったが、最愛の妹を殺す事など出来るはずが無い。

「考えてても仕方無いな。とにかくリーヴァイを探そう」

ヴォルフは自分のデイパックを開け、中身を調べる。
基本支給品の他に、古いライフルと予備弾、それと何やら人間の女性の写真集だった。
カタカナで表紙に「ナッチ」と書かれている。なぜか刃物で切り付けられたような傷があるが。
写真集をデイパックにしまい込み、ライフル――二十二年式村田銃を装備する。
ライフルで撃たれた嫌な思い出が蘇るが気にしないようにする。

「しかし探すと言ってもどこを探せば……」

ガサガサ。

「!! 誰だ!?」

すぐそこの茂みから物音が聞こえた。
風に揺れて葉が擦れた音では無い。明らかに誰かがいる。
音がした方向へ村田銃の銃口を向けるヴォルフ。

「う、撃たないで下さい!」

茂みから両手を上に上げて出て来たのは黒っぽい制服に身を包んだ黒髪の少女。

「変な真似をしなければ撃たない。お前、殺し合いに乗っているのか?」
「いいえ、乗っていません」
「本当だな?」
「本当です!」
「……いいだろう。悪かった」

村田銃を下ろし脅した事を詫びるヴォルフ。少女は顔に安堵の色を浮かべ両手を下ろす。

「俺はヴォルフ。見ての通り、ワーウルフだ。お前は?」
平池千穂って言います。ヴォルフさん、ですか」
「呼び捨てでいいぜ。あと敬語使わなくてもいい」
「えっ、あ……うん。分かった」

ヴォルフと千穂はすぐ近くの木の幹の根元に座り簡単に情報交換をする。

「妹を見ていないか? リーヴァイっていう、水色と白の毛皮の雌のワーウルフなんだが」
「ごめん、見てない……」
「そうか……千穂、だったな? お前は知り合いはいるのか?」
「うん、伊賀榛名中村アヤって子。クラスメイトなの。
伊賀さんは狐の獣人で、中村さんは牛の耳と角を持った牛娘なの。私と同じ制服を着ている」
「分かった。あー、お前支給品は何だったんだ?」
「あ、確認してないや」
「お前……」

いつ襲われるか分からないのに呑気だな、と心の中で毒づくヴォルフ。
千穂は自分のデイパックを開け、中身を漁る。
そして二つのランダム支給品を取り出し地面に置いた。
月明かりの元に照らし出されたそれは、金属バットと、
携帯ゲーム機、プレイステーションポータブル(略してPSP)だった。
金属バットなら分かるが、なぜ携帯ゲーム機を? と首を傾げる千穂。
ヴォルフはPSPを見て千穂とは違った意味で首を傾げる。彼の住む世界には無い物だからだ。
千穂が試しにPSPの電源を入れてみると、ある事に気が付いた。

「あれ、何これ?」
「どうした?」

PSPの画面には、中央の三角形の印を中心に二つの黄色い点と名前が表示されていた。
「ヴォルフ」「平池千穂」とある。千穂の点は三角形と重なるように表示されている。

「何だこれは……?」
「これ、もしかして探知機なのかな。近くにいる人の名前が表示される」
「探知機……つまり近くに誰がいるか分かると言う事か。便利そうだな」
「うん」

上手く使えば重宝するかもしれないアイテムに気を良くする二人。

「それで、これからどこへ行くの?」
「そうだな……どうもこのデバイスとかいう機械によると、現在位置はC-3らしい。
北の方へ行くと展望台があるみたいだ」
「特に行く宛てが無いのなら、そこに行ってみない?」
「そうだな。そうしよう」

二人は北の方角にあるという展望台へ向かう事にした。

「ところで、ヴォルフ」
「何だ? 千穂」
「尻尾触っていい?」
「……」


【一日目/深夜/G-7森】

【ヴォルフ@オリキャラ】
[状態]:健康
[装備]:二十二年式村田銃@SIREN(8/8)
[所持品]:基本支給品一式、8㎜×53R弾(30)、ナッチの写真集@永井先生
[思考・行動]:
0:リーヴァイを探す。殺し合いはする気は無い。首輪を何とかしたい。
1:平池千穂と行動を共にする。展望台へ行ってみる。
2:襲われたら戦う。
3:尻尾……触らしてやるか?
[備考]:
※伊賀榛名、中村アヤのおおよその特徴を把握しました。

【平池千穂@オリキャラ】
[状態]:健康
[装備]:金属バット
[所持品]:基本支給品一式、PSP型簡易レーダー@オリジナル
[思考・行動]:
0:殺し合いはしない。生き残る。
1:クラスメイトの二人(伊賀榛名、中村アヤ)を探す。
2:ヴォルフと行動を共にする。展望台へ行ってみる。
3:尻尾……触りたい。
[備考]:
※リーヴァイのおおよその特徴を把握しました。


≪オリキャラ紹介≫
【名前】ヴォルフ
【年齢】20
【性別】男
【職業】野生の人狼
【性格】冷静
【身体的特徴】銀色と白の毛皮を持った獣足型狼獣人。引き締まり程良く筋肉が付いている
【服装】全裸
【趣味】狩り、走る事、妹とじゃれる事
【特技】自己流格闘術、多少銃も扱える
【経歴】両親が物心つく前に他界し、10歳の時に同じ境遇の雌人狼の子供と一緒になった
【備考】リーヴァイという2歳年下の義理の妹がおり、肉体関係も持っている

【名前】平池千穂(ひらいけ・ちほ)
【年齢】18
【性別】女
【職業】高校生、バスケ部所属
【性格】明るい
【身体的特徴】黒髪ストレートヘアの美少女、身体付きは普通
【服装】学校の制服である赤ネクタイ付きの黒っぽいブレザーとスカートに白い靴下
【趣味】小説執筆(主に恋愛系)
【特技】ジャンプ力がある
【経歴】両親と姉がいる普通の家庭で育つ。
【備考】運動能力は高い

≪支給品紹介≫
【二十二年式村田銃@SIREN】
羽生蛇村の老猟師、志村晃が狩猟で使用していた旧式の猟銃。
性能は新式には劣るが、装弾数が8発もあるのが特徴。

【ナッチの写真集@永井先生】
某実在女性タレントの写真集。永井先生こと永井浩二が大切にしていたが、
写っている女性タレントの起こしたとある事件がきっかけで、激昂した永井浩二の手により、
包丁で表紙をズタズタにされた。

【金属バット】
野球で使われる金属製のバット。
某K1が「ウッディ!!」と叫びながら振り下ろしていたのとは全くの別物。

【PSP型簡易レーダー@オリジナル】
PSPの中身を改造して製作された簡易レーダー。
半径50M以内にいる人物の名前を表示する。
電源を入れればすぐ機能するため、ボタンや十字キーなどはただの飾り。




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最終更新:2010年01月09日 16:43
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