80話「同じ志の者よ集え」
ホテル一階、事務所奥の仮眠室。
俺、ノーチラスは仮眠用ベッドに腰掛けながら、ぼーっと目の前の壁を眺めていた。
隣ではグラマー体型の女銃士、
レイ・ブランチャードが恥ずかしそうに顔を赤らめたまま無言でいる。
俺もレイも一糸纏わぬ身体。少し汗に濡れたレイの肌が美しい。
今の俺の気分は、正に夢心地と言ったところか。
何故かって? 実はだな…。
「…悪く無かった」
「マジか? …俺も、まさか、あんなに気持ちいいとは」
そう、俺は遂に童貞を卒業する事に成功したんだ。
レイと出会い、互いに情報交換のため色々話している内、
彼女の露出の高い装具から覗ける極上とも言える豊満な肉体を見ている内、
俺は、前回の
殺し合いの時の苗村都月の時のように欲望が首をもたげてきてしまい、
調査のためと偽ってこの事務室奥の仮眠室にレイを連れ込み、
そして…ベッドに押し倒してやってしまった。
最初はやはり抵抗されたけど、無理矢理口づけしてやったら、割とあっさり陥落した。
その後はもう…天国だった。
「始めてにしては中々上手だったと思うが、ノーチラス」
「レイこそ、本当に初めてだったのか? あのしゃぶr」
「言うな!」
中々強いストレートパンチを左頬に食らってしまった。
「ぐ…今更恥ずかしがる事も無いと思うが」
「うるさいっ! と、とにかく服を着ろ! もうそろそろ戻らないと恭也達が心配する」
「へーい」
これ以上レイを怒らせると撃ち殺されそうなので、
大人しく床に放り投げてある自分の服を拾い始めた。
「三人共遅いなぁ…」
分解した首輪と、何やら俺には意味不明の文字列が浮かぶ
パソコンの画面を交互に見ては作業している
早野正昭の後ろで、
俺、須田恭也は、事務室の調査に出掛けたというノーチラス、レイの二人と、
トイレに行ったという
リーヴァイ、合わせて三人の帰りが遅い事を心配していた。
首輪に盗聴機能が付いている事を三人にも教えた方が良いのだけれど。
調査の邪魔しちゃ悪いと思うし、ましてや女子トイレに入るのもなぁ。
「はぁ~~」
不意に正昭が作業を中断し、疲れたように背伸びをする。
俺は再びメモ帳による会話を始める。
『どうだ?』
『自分でもそれなりにコンピュータープログラムには強い方だと思ってたけど、
こいつは滅茶苦茶手強いね。って言うか、見た事無い文字列だし、
そもそもプログラミングの構造が俺が知ってる奴とは全く違うと言うか…。
もっとその手の事に詳しい奴がいればな…』
『…そうか』
『まあ、何とかやってみるさ』
そうパソコンのメモ帳機能に打ち込むと、
正昭は再び作業に取り掛かった。
俺達を含め、参加者全員にはめられている、爆弾内蔵の死の首輪。
脱出しようにもまずこの首輪を何とかしなければならない。
そしてやっと首輪を外せる糸口が掴めた。
何とか正昭には頑張って貰わないと。
「ん?」
「どうした? 恭也」
「何だか、ロビーの方から声が……」
「え?」
ロビーの方から何やら声が聞こえる。
ホテルに足を踏み入れた途端、私、フラウと伊賀さんは、
銃を持った二人に遭遇した。
一人は何やら露出の高い装具を身に着けた女の人、そしてもう一人は…。
「あ、あれ? あなた、ノーチラス?」
「ん? そういうお前…確か、フラウだったか?」
それは私のクラスメイトの一人で、茶色の毛皮を持った狼族、ノーチラスだった。
私にとってこの殺し合いにおいて初めてのクラスメイトとの再会。
でも正直元々そんなに仲良い訳じゃなくて多少話した事があるぐらいだけど。
それでもクラスメイトと会えた事はちょっと嬉しい。
「確かお前のクラスメイトだったか?」
「ああ」
「わ、私達は殺し合いには乗ってないわ!」
「乗ってないよ」
私と伊賀さんは殺し合いに乗っていない事を必死に二人にアピールした。
その甲斐あってか、二人はやっと銃を下ろしてくれた。
「どうかし……うお」
「おお、恭也に正昭か」
奥の方からまた二人、青い髪の少年――のような顔の青年と、
茶髪の、私より少し年下ぐらいの少年が出て来た。
その後、互いに自己紹介を済ませた私達は、
ホテル一階の奥にあるパソコンルームに移動した。
そこにはかなり分解された参加者用の首輪と、
何かのプログラムのものと思われる文字列が表示されたパソコンがあった。
早野正昭と名乗った青髪の青年、そして須田恭也と名乗った少年が、
全員に、メモ帳機能が表示されたパソコンの画面に注目するように促す。
言われた通り、私と伊賀さん、ノーチラス、レイさんがパソコンの画面に注目する。
全員が注目した事を確認すると、早野さんがキーボードを打ち始めた。
そしてメモ帳機能に表示された文章に、レイさんを除く全員が息を呑んだ。
『盗聴されてます』
首輪から参加者間の会話が主催側に筒抜けになっていると言うのだ。
すぐ傍に分解された首輪がある事から相当調べたのだろう。
嘘を言っているとは思えない。
レイさんは小声で尋ねてみたら予想はしていたとの事。
見た感じの雰囲気通り感は鋭いみたい。
『それで首輪の解除の事なんですが、
解除自体は普通の工具でも可能です。ただ、
それを不可能にさせているのがこの首輪の中に仕込まれてる仕組み、
そしてそれを稼働させている運営側のシステムサーバーです。
システムサーバーをハッキングしてダウンさせない限り、
解除は事実上不可能でしょう』
成程、やはり首輪の解除は一筋縄ではいかないって事ね。
『そこで何としても運営側のシステムサーバーを破壊する必要があるのですが、
俺は、いかんせん、そんなにコンピューターに詳しくなくて……。
もっと、そういったものに詳しい人がいればいいんですが。
誰かコンピューター知識に詳しい方がいれば…』
コンピューター知識……それなら。
私は自分のデイパックからメモ帳とペンを取り出し、
自分の意思を書き綴り、早野さんに見せる。
『早野さん、私も手伝います。私、それなりにコンピューターには詳しいので、
力を合わせればもしかしたら……』
『本当かい?』
『は、はい、とは言っても学校の部活程度、かもしれないんですけど』
『いや、助かるよ。どうかお願いしたい』
『はい! 頑張りましょう』
こうして私と早野さんは、いよいよ脱出への光明となり得る、
そして死の危険と隣り合わせとも言える、
バトルロワイアル運営へのハッキングを開始した。
ノーチラスのクラスメイトだと言う、狐獣人の少女・フラウが、
正昭と共に作業を開始した。
上手くいけば、この首輪を外せるかもしれないとの事だ。
何とか頑張って貰いたいが、過剰な期待は禁物だな。
所で…。
「リーヴァイがいないようだが」
恭也に水色の雌人狼、リーヴァイがどこにもいない事が気に掛かり、
私の横にいた恭也に尋ねてみる。
「実は、トイレに行くと出ていったきり戻ってこないんです」
「何だと?」
「ねぇねぇ」
突然話に割り込んできたのは、フラウと同行してきた、
もう一人の狐娘、
伊賀榛名だった。
「それ、もしかしたら見たかも」
「何? どこでだ?」
榛名の話によれば、このホテルに来る途中、猛スピードで通りを駆け抜ける、
大きな狼らしき動物とすれ違ったと言う。
時間的に言って、間違い無い、リーヴァイだろう。
そう言えば兄を捜していると言っていた。
恐らくこの場所で留まっている事に耐えられず、兄を捜しに飛び出して行ったのだろう。
気持ちは分からない事は無いが…。
「すみません…俺がいながら…」
「いや、いいんだ気にするな。あいつが無事兄と会えるのを祈ろう」
申し訳無さそうな表情を浮かべる恭也を励ます。
だが、一応ノーチラス達にも言っておいた方が良いな…。
【一日目/午前/D-2ホテル一階】
【ノーチラス@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]:健康
[装備]:Cz75(10/15)
[所持品]:基本支給品一式、Cz75の予備マガジン(5)、
エネマグラ(粘液付着)、ミニローション(残り48ml)
[思考・行動]:
0:殺し合いを潰す。首輪を外す方法を探す。
1:早野正昭、リーヴァイ、レイ、須田恭也、フラウ、伊賀榛名と行動を共にする。
2:残りのクラスメイトの動向が知りたい(特にエルフィ)。
[備考]:
※本編死亡後からの参戦です。
※もうエネマグラは使わないと決めたようですが、未練があるようです。
※リーヴァイがいなくなった事に気付いていません。
※首輪の構造を把握しました。また、主催側による盗聴の可能性に気付きました。
【レイ・ブランチャード@オリキャラ】
[状態]:健康
[装備]:コバルトアロー@
オリジナル(14/14)
[所持品]:基本支給品一式、コバルトアローの予備マガジン(5)、
フェイファー ツェリザカ(4/5)、 600NE弾(10)、コンバットナイフ、
牛山サキの水と食糧
[思考・行動]:
0:殺し合いには乗らない。ゲームの転覆を目指す。
1:ノーチラス、早野正昭、須田恭也、フラウ、伊賀榛名と行動を共にする。
2:殺し合いに乗っている者には容赦し な い 。
3:リーヴァイが心配だが…。
[備考]:
※首輪の構造を把握しました。また、主催側による盗聴の可能性に気付きました。
【須田恭也@SIREN】
[状態]:肉体的疲労(中)、身体中にダメージ(大)、右上腕に切り傷(応急処置済)
[装備]:チップカットソー@自作キャラでバトルロワイアル(バッテリー残量:89%)
[所持品]:基本支給品一式(ランタン放棄、コッペパン1個消費)、
流血@浦安鉄筋家族(200粒入り)
[思考・行動]:
0:殺し合いには乗らない。脱出手段を探す。そのためにも仲間が欲しい。
1:ノーチラス、レイ、早野正昭、フラウ、伊賀榛名と行動を共にする。
2:襲われたら戦う。
3:リーヴァイが心配。
[備考]:
※初日0:00にサイレンを聞き、駐在警官に撃たれ川に転落し、
意識を失った直後からの参戦です。 従って幻視能力は目覚めていません。
※ランタンを破損、放棄しました。
※首輪の構造を把握しました。また、主催側による盗聴の可能性に気付きました。
【早野正昭@オリキャラ】
[状態]:健康、フラウと共同作業中
[装備]:アイスピック、鍋の蓋
[所持品]:基本支給品一式、工具(調達品)
[思考・行動]:
0:殺し合いはしない。人も殺さない。首輪を外す。
1:フラウと共に運営コンピューターへのハッキングを掛ける。
1:ノーチラス、リーヴァイ、レイ、須田恭也、フラウ、伊賀榛名と行動を共にする。
3:首輪の最終的な解除方法を探る。
[備考]:
※首輪の構造を把握しました。また、主催側による盗聴の可能性に気付きました。
※リーヴァイがいなくなった事に気付いていません。
【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]:健康、早野正昭と共同作業中
[装備]:特殊警棒
[所持品]:基本支給品一式、ロープ
[思考・行動]:
0:殺し合いには乗らない。脱出手段の模索。
1:早野さんと共に運営コンピューターへのハッキングを掛ける。
2:伊賀さん、ノーチラス、レイさん、須田君、早野さんと行動を共にする。
4:仲間を集める。
5:クラスメイトと合流する?
[備考]:
※本編死亡後からの参戦です。
※首輪の構造を把握しました。また、主催側による盗聴の可能性に気付きました。
【伊賀榛名@オリキャラ】
[状態]:健康
[装備]:モスバーグM500(6/6)
[所持品]:基本支給品一式、12Gバックショット弾(30)、
スタンガン(バッテリー残り95%)
[思考・行動]:
0:殺し合いはするつもりは無い。但し襲われたら対処。
1:ノーチラス君、レイさん、須田君、早野さん、フラウちゃんと行動を共にする。
2:千穂ちゃんは生きてるかな……。
[備考]:
※首輪の構造を把握しました。また、主催側による盗聴の可能性に気付きました。
最終更新:2010年02月28日 13:50