ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0704 ゆっくりに関係する怖い話6話
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ankoss
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タイトル:餡子を出す機械
作者名:蛇足あき
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
僕が語るのは、群中のゆっくりに食われ続けたゆっくりの話です
人の住む場所からかなり離れた、ある洞窟
そこに、一匹のドスがいました
このドスは変わり物で、群を持とうとしなかったんです
近くにぱちゅりーが治めて居る群があったのを知っていたんですが、ドスは隠れ住んでいました
群を持つ気が無かったんです
理由は想像が付くでしょうけど
ゆっくりを見限ったんです
何度言っても、ドスの言う事を守らずに唯ドスを頼るゆっくり達
ドスはそんなゆっくりに嫌気がさして、その洞窟に隠れ住んでいました
ドスとなると、もう食事をする必要もなく
ゆっくりを守ろうなんて気持ちも消えると、何もしなくてもゆっくり出来るようになる
だからドスはずっと、洞窟の中に居たんです
時折、入り口を塞ぐ岩を除けては日向ぼっこをしたり
偶に、ゆっくりの事を気にしたり
稀に、育った群の事を思い出したり
そうして、恐らくはどんなドスよりも、ゆっくりとして過ごしていたんです
あの日
地震が起きて、洞窟が埋もれてしまう日までは
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
突如として起こった地震に、ドスは対処しきれなかったんです
地震の規模は大きく、洞窟が簡単に崩壊してしまう程
天井だった岩盤も落ちてドスに当たり、ドスは気を失いました
次に気付いた時、ドスは全く身動きがとれなくなってたんです
身動き1つとれず、ドススパークを撃つ事も出来ず、叫ぶ事すら出来ない
そして恐ろしい事に、ドスの頭のてっぺん……丁度帽子で隠されていた部分が、パックリと割れてしまっ
たんですよ
丁度ドスに当たった岩が、そのまま帽子ごと体の内部に食い込んで、ドスの餡子に消化されてしまった
ゆっくりですからその程度では死にませんが、帽子を永遠に無くした事、開いた傷口が塞がりそうにない
事、身動き1つ取れずに死ぬ事も不可能
そんな状況に、ドスはかなり狼狽しました
いくら生きて居るとは言え、全く動けないんじゃあ死んだも当然だと
とはいえ、元々滅多に動かなかったドスですから、直に気持ちを持ち直しました
『とりあえず、ゆっくりするよ』
って
無駄に前向きですよね
ですが、そんな事も言ってられなくなったんです
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ドスがそう考えた矢先、とてつもない痛みがドスを襲いました
痛さのあまり気を失いかけて、叫ぼうと必死になる位に
そんなドスに、声が聞こえてきたんです
『しあわせー!』
ゆっくりの声が
ドスはこの時まで気付いていませんでしたが、完全に生き埋めになった訳じゃなかったんです
地面から少し高い場所、丁度良く岩の雨よけが出来たような所の壁、ご丁寧に足場のような岩まであるそ
の場所に、ドスの体の一部が出ていたんです
餡子を露出させながら
『ゆゆ?なんだかあまいにおいがするよ!』
その匂いに釣られたゆっくりが、そこを発見して
『あまあまがあるよ!むーしゃむーしゃするよ!』
ドスの餡子を、食い千切ったんです
『まだたくさんあまあまがあるね!』
そんな言葉と共に
ひたすら、ドスはゆっくりに餡子を食われ続けました
ドスはどうにかこうにか動こうとしたんですが、場所が場所だけにどうしようもない
叫ぶ事も出来ず、動く事も出来ず
ただただ
『むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!』
そんな声と共に、自分の体が食われていくのを感じていました
ですが、ドスの体はとても大きいのです
『ゆぅ、れいむおなかいっぱいだよ!』
ようやくゆっくりが満腹になり、ドスの体が食われる事がなくなったのです
痛みで泣きそうなドスも、ようやく終わったのかと安心しました
『このばしょをみんなにおしえるよ!みんなでいっしょにしあわせー!しないとね!』
そんな絶望的な台詞を聞いて、ドスは再び狼狽しました
あの痛みが、また来るのかと
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『むーしゃ!むーしゃ!』
『ちあわちぇー!!』
『いっぱいたべようね!!』
『れいむはすごいのぜ!こんなにあまあまをみつけるなんて!』
『とってもとかいはね!』
近くの群のゆっくり達が、順番にドスの餡子を食い千切っていきました
『おなかいっぱいたべようね!』
ドスはそんな言葉を聞きながら、延々と訪れる痛みに必死に耐えてました
とは言え、ゆっくりの食欲は凄まじかったのです
あまりにも長い間続いた痛み。それは同時にドスの餡子を大量に奪って言ったという事です
流石のドスも餡子が一定量減ってしまえば、生きて居られません
それは同時に、食われる痛みと身動きが取れない状態から解放されると言う事でした
ドスはようやく、今度は永遠にゆっくり出来ると思いました
『ゆんちょ!』
別の痛みで、その思いが中断されましたが
『おもちろいわにぇ!』
今、ドスを食べて居るのとは別の所
ドスの頭の方、元天井部分の方で声が聞こえて来ました
『おちびちゃんたち、なにをしているの?』
『むきゅ!おしゃ、ぱちゅりーたちはおもちろいのをみちゅけちゃの!』
『みちぇちぇね!ゆんちょ!ゆんちょ!』
そんな赤ゆっくりの声と共に、ドスの頭に痛みが走ります
『きょきょにもにょをおちょすちょ、あみゃあみゃになりゅにょ!』
『おもちろいでちょ?』
ドスの頭に開いた傷
そこに、赤ゆっくり達が何かを落としていたのです
そしてそのまま、落とされた何かはドスの餡子に埋まり、消化されていきました
本来ならば、口で租借する必要があるのですが、ゆっくり出来ない状況と餡子が減って居る為か、急速に
餡子を補充しようと、ドスの餡子が変異したようです
『むきゅ!おちびちゃんたちすごいわ!せいきのはっけんよ!』
『ほんちょ?』
『ほんとうよ!みんなー!こっちにきてちょうだい!!』
ぱちゅりーはすぐさま、群のゆっくりを呼びました
『どうしたの?おさ』
『このしたになにがあるかわかるかしら?』
『ゆ!あまあまさんがいっぱいあるよ!』
『そうよ!ここのあまあまさんは、れいむがみつけたばしょとつながってるわ!』
『それがどうしたんだぜ?』
『それだけじゃないの。よくみててね』
ぱちゅりーはその辺りの草を引き抜いて、ドスの餡子へと落としました
『ゆゆ!?くささんがきえちゃったよ!?』
『あまあまさんになったのよ!ここにものをおとせば、あまあまさんになるのよ!』
『ほんとだぜ!』
『すごいよぱちゅりー!』
『これもれいむとこのおちびちゃんがみつけてくれたおかげよ!』
『じゃあみんなでいらないものをここにいれましょうよ!』
『たくさんあまあまがてにはいるんだねーわかるよー』
『ちーんぽ!』
『そうね!みんな、いますぐいらないものをこのなかにいれて!これからも、このなかにいらないものを
いれれば、あまあまになるわ!』
『ゆっくりりかいしたよ!』
ゆっくり達は、ぴょんぴょんと跳ねて巣へと戻って行きました
しばらくして、沢山のゴミやら草やら何やらが、ドスへと降りかかっていきました
ドスの餡子が補充されていき、補充された分だけ食われていく
ドスは延々と、そんな痛みを味わい続ける事になったんです
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
最初、ドスへと入れられたのは、ゴミだったんです
『これはもういらないね!』
『おいしいあまあまになってね!』
ゆっくりがそう言いながら、ドスへとゴミを捨てました
ドスはそんなゴミを餡子へと変えて、その餡子を食われてしまいました
いらない物が無くなって来ると、今度は不味いものが捨てられるようになりました
『このきのこさんはどくなんだぜ!あまあまにかえるしかないんだぜ!』
『このきのみはまずいわね。あまあまにしたらたべられるわ』
ゆっくりはそう言いながら、ドスへと不味い物を捨てました
ドスは投げ込まれた痛みと、感じてしまうようになった味に、ただ延々と苦しみ続けました
そして次に
『うんうんするよ!』
『たくさんたべたからうんうんたいむだよ!』
ドスへとうんうんが降り注ぐようになりました
いくらなんでも、そりゃ汚いだろうとは思いますけど、ゆっくりにとってはあまあまに変換されるから別
に良いのかもしれないようでした
もしくは、この餡子は実は飾りを無くしたゆっくりだと、感じ取っていたのかもしれません
ゆっくりできないものへと、うんうんをしていると
ドスの餡子には、ドンドンと色々なモノが捨てられていきました
『おうちをうばったゆっくりはせいさいだよ!』
『ゆっくりごろしはこのなかであまあまになりなさい!!』
その内、ゆっくりを殺す為の処刑場にまでなってしまいました
最初、投げ込まれたゆっくり達は
『どこがばつなんだぜ?』
『まわりにたくさんあまあまがあるよ!ぱちゅりーたちはばかだね!』
『ばきゃだにぇ!』
と余裕でしたが
『たしゅけちぇえええええ!!!』
『でいぶのすでぎなあんよがあああ!!!』
『どぼぢでおぼうしさんがきえちゃうのおおお!?!!』
結局、ドスの餡子になっていきました
ドスはそんなゆっくりの悲鳴と、罵詈雑言と、味を味わっていきながら、延々と苦しみました
ゲスばかりが入れられる訳ではなかったのです
『れいぱーのこどもはいらないよ!』
『とかいはじゃないこどもなんてきえなさい!』
れいぱーの子供もまた、ドスへと投げ込まれました
『ときゃいはにゃありちゅのあんよしゃんがああ!!』
『たしゅけちぇええ!!ときゃいはにゃありちゅをたしゅけちぇえ!!!』
『おきゃあしゃあああああん!!!』
『どぼぢでありちゅをちゅてりゅにょおおお!!!』
『んほおおおお!!!』
時には早くもれいぱーとなったれいぱーの子供を、唯黙々とドスの餡子が変換していきます
見限ったはずのゆっくりに、延々と利用されていく事に、ドスは延々と苦しみます
時々
『ゆへっへっへっへ!ここのあまあまはまりささまのものなんだぜ!!』
と、馬鹿なゆっくりが自ら飛び込んでは
『あまあまさんがいっぱいあ……どぼぢでうごけないのおおお!!!?』
そんな感じに自爆して行く時もありましたが、ドスにとっては痛み以外の何物でもありませんでした
唯々延々と、ゆっくりが投げ込んだ何かを消化し
唯々延々と、ゆっくりに餡子を食われ
唯々延々と、生き続ける
ドスは唯々延々と、ゆっくりできない日常を過ごしていきました
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ある時
『ゆんしょ!ゆんしょ!!』
『ゆんせ!ゆんせ!!』
群のゆっくりが総出で、大きなゴミを運んでいました
『むきゅ!ここでいいわ!』
長のぱちゅりーが指示を出して、ゆっくり達が動きを止めます
『いっぱいあつまったね!』
『たくさんあまあまになるんだね!』
『たのちみだにぇ!』
『みんな、あいずをしたらいっせいにおとすのよ!』
『ゆっくりりかいしたよ!』
ゆっくり達は、一斉にゴミを落とそうと、ゴミを押し続けました
『ゆ~んしょ!ゆ~んしょ!』
その時
ボコ
『ゆ?』
ドドドドド!!!!
『ゆゆー!?!』
ゆっくり達が乗っていた場所が、一斉に陥没してしまいました
ドチャ!!
そのまま、ドスの餡子へと落ちてしまいます
『むきゅー!!!』
『ゆわああ!!!』
今まで利用していた分、ゆっくり達はその後に待ち構えて居る運命に怯えました
『みんな!ゆっくりしないであまあまさんをたべるのよ!ぜんぶたべないとゆっくりできなくなるわ!』
『ゆっくりりかいしたよ!』
ゆっくり達は、今までに無い程のスピードでドスの餡子を食べて行きます
『もうおにゃきゃいっぴゃいだよ!』
『あちょびちゃいよ~!』
『うんうんしゅるよ!』
『おちびちゃんたち!いまはたくさんたべてね!ゆっくりできなくなるよ!』
『なにいっちぇるの?れいみゅはゆっきゅりちて……ゆうう!!!うぎょけにゃいよおお!!!』
『なにやってるのおお!!?!はやくたべてね!!!』
『ゆえーん!!ゆえーん!!!』
まずは理解して無い赤ゆっくり達が、餡子になっていきます
『まりさのいもうとがー!!!』
『とかいはなありすがー!!!』
『ゆえーん!!』
『いまはゆっくりしないで!』
『たべないと……ゆぎいいい!!!まりさまだしにたくないよおお!!!』
食べきれなくなった者達から、徐々に餡子へと変わっていきました
当然、その分食べなければいけない量が増えていきます
『ゆわああ!!!』
『まりさー!!!』
『いやだぜ!まだ、ゆぎゃああ!!!』
『むきゅー!!!』
どんどんと、ゆっくりが餡子へと変わっていきます
ゆっくりが餡子へと変わる度に、今まで食べた量も含めて変わっていきますから、食べ切る事自体不可能
でしたが
『もっと……ゆっくりしたかった……』
そうして、最後のゆっくりが餡子になってしまいました
ドスはその全てを聞いて、ただ純粋に痛みと苦しみに耐えていました
ですが、その時は何故か変化がありました
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『いだいよおお!!!』
『ゆっくりできないよおお!!!』
『たしゅけちぇええええ!!!おきゃあしゃああん!!!』
ドスに直接、そんな声が聞こえてきます
今までは無かった事なのに、何故かドスに吸収されていったゆっくり達の声が聞こえてくるのです
『むきゅー!!』
『こんなのとかいはじゃないわああ!!!』
『ゆ?おいしそうなにおいがするよ!』
そんな声に混ざって、全く異質の声が聞こえてきます
『むーしゃ』
『ゆぎゃあああ!!!』
『やめちぇえええ!!!』
『むーしゃ』
『たべないでえええ!!!』
『わからないよおお!!』
『ぺにす!!』
『しあわせー』
『たすけてええ!!!』
そうして
他のゆっくりがそれを見つけ
延々と、唯延々と
ドス達は生きていったのです
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「……終わりです」
「あ、ありがとうございました……」
意外と怖かった……
生きたまま、延々と食われるって……
しかしそのドスも、死なないなんて……
雨とかどうしてるんだろうか?
「聞いた事がある話だな」
誰かがそう言った
「そうなんですか?」
「ああ。といっても、ただ餡子で吸収されるって程度だけど」
「それくらいなら普通にある話だと思いますよ」
「そうね。それにしても、狂う事もなく死ぬ事もなく……か」
「むしろ虐待話になりそうだな」
「でも悪くは無かったです」
「そういって貰えると、話したかいがあったかな」
まあ、やっぱり少しだけ気にはなるけど、そこまで突っ込むのも野暮って物かな
「やれやれ。少しは考えて欲しいね」
はい?
「何か今の話で気になる事でも?」
「いや、そうじゃないんだ。ただ次は私の話だからさ……そんな話を持ってこられては、滑らない事を祈
るしかなくなってしまったよ」
そうか、次で最後か……
そうなると必然的に、話す人間も決まって居る
「何かすいません……僕が先に話してしまった性で……」
「アンタが気にする事は無いさ。選んだのは聞き手君だし、アンタが話す内容が怖くなかったとしても、
何も問題はない」
「ええ。私達はあくまで、新聞部の部長から頼まれただけだもの」
「そうだな。ゆっくりに関係する怖い話を聞かせてくれって」
「そこに優劣はなし……ですよね?」
「ああ。なんだかんだで、貴方の話も期待して居るからね」
「僕もです。貴方が用意して来た話を聞きたいです」
「そういって貰えると気が楽だ。準備はいいか?聞き手君?」
「ちょっと待ってください」
テープを変えて、頁を捲る
余裕は充分
最後の話も、問題なく収録できる
「どうぞ」
「っと、座る場所を代わらないと」
「あ、そうでした。すいません」
語り手が代わる
今度こそ、準備は万全か
「じゃあ……最後の七番目の話。語らせて貰います」
ゆっくりに関係する怖い話。最終話
どんな話なのだろうか……
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「私が語るのは、とある呪術をゆっくりで試した話……そしてそれに関係する危険性」
第7話 『ゆっくり蟲毒』へと続く……
作者名:蛇足あき
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僕が語るのは、群中のゆっくりに食われ続けたゆっくりの話です
人の住む場所からかなり離れた、ある洞窟
そこに、一匹のドスがいました
このドスは変わり物で、群を持とうとしなかったんです
近くにぱちゅりーが治めて居る群があったのを知っていたんですが、ドスは隠れ住んでいました
群を持つ気が無かったんです
理由は想像が付くでしょうけど
ゆっくりを見限ったんです
何度言っても、ドスの言う事を守らずに唯ドスを頼るゆっくり達
ドスはそんなゆっくりに嫌気がさして、その洞窟に隠れ住んでいました
ドスとなると、もう食事をする必要もなく
ゆっくりを守ろうなんて気持ちも消えると、何もしなくてもゆっくり出来るようになる
だからドスはずっと、洞窟の中に居たんです
時折、入り口を塞ぐ岩を除けては日向ぼっこをしたり
偶に、ゆっくりの事を気にしたり
稀に、育った群の事を思い出したり
そうして、恐らくはどんなドスよりも、ゆっくりとして過ごしていたんです
あの日
地震が起きて、洞窟が埋もれてしまう日までは
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
突如として起こった地震に、ドスは対処しきれなかったんです
地震の規模は大きく、洞窟が簡単に崩壊してしまう程
天井だった岩盤も落ちてドスに当たり、ドスは気を失いました
次に気付いた時、ドスは全く身動きがとれなくなってたんです
身動き1つとれず、ドススパークを撃つ事も出来ず、叫ぶ事すら出来ない
そして恐ろしい事に、ドスの頭のてっぺん……丁度帽子で隠されていた部分が、パックリと割れてしまっ
たんですよ
丁度ドスに当たった岩が、そのまま帽子ごと体の内部に食い込んで、ドスの餡子に消化されてしまった
ゆっくりですからその程度では死にませんが、帽子を永遠に無くした事、開いた傷口が塞がりそうにない
事、身動き1つ取れずに死ぬ事も不可能
そんな状況に、ドスはかなり狼狽しました
いくら生きて居るとは言え、全く動けないんじゃあ死んだも当然だと
とはいえ、元々滅多に動かなかったドスですから、直に気持ちを持ち直しました
『とりあえず、ゆっくりするよ』
って
無駄に前向きですよね
ですが、そんな事も言ってられなくなったんです
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ドスがそう考えた矢先、とてつもない痛みがドスを襲いました
痛さのあまり気を失いかけて、叫ぼうと必死になる位に
そんなドスに、声が聞こえてきたんです
『しあわせー!』
ゆっくりの声が
ドスはこの時まで気付いていませんでしたが、完全に生き埋めになった訳じゃなかったんです
地面から少し高い場所、丁度良く岩の雨よけが出来たような所の壁、ご丁寧に足場のような岩まであるそ
の場所に、ドスの体の一部が出ていたんです
餡子を露出させながら
『ゆゆ?なんだかあまいにおいがするよ!』
その匂いに釣られたゆっくりが、そこを発見して
『あまあまがあるよ!むーしゃむーしゃするよ!』
ドスの餡子を、食い千切ったんです
『まだたくさんあまあまがあるね!』
そんな言葉と共に
ひたすら、ドスはゆっくりに餡子を食われ続けました
ドスはどうにかこうにか動こうとしたんですが、場所が場所だけにどうしようもない
叫ぶ事も出来ず、動く事も出来ず
ただただ
『むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!』
そんな声と共に、自分の体が食われていくのを感じていました
ですが、ドスの体はとても大きいのです
『ゆぅ、れいむおなかいっぱいだよ!』
ようやくゆっくりが満腹になり、ドスの体が食われる事がなくなったのです
痛みで泣きそうなドスも、ようやく終わったのかと安心しました
『このばしょをみんなにおしえるよ!みんなでいっしょにしあわせー!しないとね!』
そんな絶望的な台詞を聞いて、ドスは再び狼狽しました
あの痛みが、また来るのかと
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『むーしゃ!むーしゃ!』
『ちあわちぇー!!』
『いっぱいたべようね!!』
『れいむはすごいのぜ!こんなにあまあまをみつけるなんて!』
『とってもとかいはね!』
近くの群のゆっくり達が、順番にドスの餡子を食い千切っていきました
『おなかいっぱいたべようね!』
ドスはそんな言葉を聞きながら、延々と訪れる痛みに必死に耐えてました
とは言え、ゆっくりの食欲は凄まじかったのです
あまりにも長い間続いた痛み。それは同時にドスの餡子を大量に奪って言ったという事です
流石のドスも餡子が一定量減ってしまえば、生きて居られません
それは同時に、食われる痛みと身動きが取れない状態から解放されると言う事でした
ドスはようやく、今度は永遠にゆっくり出来ると思いました
『ゆんちょ!』
別の痛みで、その思いが中断されましたが
『おもちろいわにぇ!』
今、ドスを食べて居るのとは別の所
ドスの頭の方、元天井部分の方で声が聞こえて来ました
『おちびちゃんたち、なにをしているの?』
『むきゅ!おしゃ、ぱちゅりーたちはおもちろいのをみちゅけちゃの!』
『みちぇちぇね!ゆんちょ!ゆんちょ!』
そんな赤ゆっくりの声と共に、ドスの頭に痛みが走ります
『きょきょにもにょをおちょすちょ、あみゃあみゃになりゅにょ!』
『おもちろいでちょ?』
ドスの頭に開いた傷
そこに、赤ゆっくり達が何かを落としていたのです
そしてそのまま、落とされた何かはドスの餡子に埋まり、消化されていきました
本来ならば、口で租借する必要があるのですが、ゆっくり出来ない状況と餡子が減って居る為か、急速に
餡子を補充しようと、ドスの餡子が変異したようです
『むきゅ!おちびちゃんたちすごいわ!せいきのはっけんよ!』
『ほんちょ?』
『ほんとうよ!みんなー!こっちにきてちょうだい!!』
ぱちゅりーはすぐさま、群のゆっくりを呼びました
『どうしたの?おさ』
『このしたになにがあるかわかるかしら?』
『ゆ!あまあまさんがいっぱいあるよ!』
『そうよ!ここのあまあまさんは、れいむがみつけたばしょとつながってるわ!』
『それがどうしたんだぜ?』
『それだけじゃないの。よくみててね』
ぱちゅりーはその辺りの草を引き抜いて、ドスの餡子へと落としました
『ゆゆ!?くささんがきえちゃったよ!?』
『あまあまさんになったのよ!ここにものをおとせば、あまあまさんになるのよ!』
『ほんとだぜ!』
『すごいよぱちゅりー!』
『これもれいむとこのおちびちゃんがみつけてくれたおかげよ!』
『じゃあみんなでいらないものをここにいれましょうよ!』
『たくさんあまあまがてにはいるんだねーわかるよー』
『ちーんぽ!』
『そうね!みんな、いますぐいらないものをこのなかにいれて!これからも、このなかにいらないものを
いれれば、あまあまになるわ!』
『ゆっくりりかいしたよ!』
ゆっくり達は、ぴょんぴょんと跳ねて巣へと戻って行きました
しばらくして、沢山のゴミやら草やら何やらが、ドスへと降りかかっていきました
ドスの餡子が補充されていき、補充された分だけ食われていく
ドスは延々と、そんな痛みを味わい続ける事になったんです
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
最初、ドスへと入れられたのは、ゴミだったんです
『これはもういらないね!』
『おいしいあまあまになってね!』
ゆっくりがそう言いながら、ドスへとゴミを捨てました
ドスはそんなゴミを餡子へと変えて、その餡子を食われてしまいました
いらない物が無くなって来ると、今度は不味いものが捨てられるようになりました
『このきのこさんはどくなんだぜ!あまあまにかえるしかないんだぜ!』
『このきのみはまずいわね。あまあまにしたらたべられるわ』
ゆっくりはそう言いながら、ドスへと不味い物を捨てました
ドスは投げ込まれた痛みと、感じてしまうようになった味に、ただ延々と苦しみ続けました
そして次に
『うんうんするよ!』
『たくさんたべたからうんうんたいむだよ!』
ドスへとうんうんが降り注ぐようになりました
いくらなんでも、そりゃ汚いだろうとは思いますけど、ゆっくりにとってはあまあまに変換されるから別
に良いのかもしれないようでした
もしくは、この餡子は実は飾りを無くしたゆっくりだと、感じ取っていたのかもしれません
ゆっくりできないものへと、うんうんをしていると
ドスの餡子には、ドンドンと色々なモノが捨てられていきました
『おうちをうばったゆっくりはせいさいだよ!』
『ゆっくりごろしはこのなかであまあまになりなさい!!』
その内、ゆっくりを殺す為の処刑場にまでなってしまいました
最初、投げ込まれたゆっくり達は
『どこがばつなんだぜ?』
『まわりにたくさんあまあまがあるよ!ぱちゅりーたちはばかだね!』
『ばきゃだにぇ!』
と余裕でしたが
『たしゅけちぇえええええ!!!』
『でいぶのすでぎなあんよがあああ!!!』
『どぼぢでおぼうしさんがきえちゃうのおおお!?!!』
結局、ドスの餡子になっていきました
ドスはそんなゆっくりの悲鳴と、罵詈雑言と、味を味わっていきながら、延々と苦しみました
ゲスばかりが入れられる訳ではなかったのです
『れいぱーのこどもはいらないよ!』
『とかいはじゃないこどもなんてきえなさい!』
れいぱーの子供もまた、ドスへと投げ込まれました
『ときゃいはにゃありちゅのあんよしゃんがああ!!』
『たしゅけちぇええ!!ときゃいはにゃありちゅをたしゅけちぇえ!!!』
『おきゃあしゃあああああん!!!』
『どぼぢでありちゅをちゅてりゅにょおおお!!!』
『んほおおおお!!!』
時には早くもれいぱーとなったれいぱーの子供を、唯黙々とドスの餡子が変換していきます
見限ったはずのゆっくりに、延々と利用されていく事に、ドスは延々と苦しみます
時々
『ゆへっへっへっへ!ここのあまあまはまりささまのものなんだぜ!!』
と、馬鹿なゆっくりが自ら飛び込んでは
『あまあまさんがいっぱいあ……どぼぢでうごけないのおおお!!!?』
そんな感じに自爆して行く時もありましたが、ドスにとっては痛み以外の何物でもありませんでした
唯々延々と、ゆっくりが投げ込んだ何かを消化し
唯々延々と、ゆっくりに餡子を食われ
唯々延々と、生き続ける
ドスは唯々延々と、ゆっくりできない日常を過ごしていきました
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ある時
『ゆんしょ!ゆんしょ!!』
『ゆんせ!ゆんせ!!』
群のゆっくりが総出で、大きなゴミを運んでいました
『むきゅ!ここでいいわ!』
長のぱちゅりーが指示を出して、ゆっくり達が動きを止めます
『いっぱいあつまったね!』
『たくさんあまあまになるんだね!』
『たのちみだにぇ!』
『みんな、あいずをしたらいっせいにおとすのよ!』
『ゆっくりりかいしたよ!』
ゆっくり達は、一斉にゴミを落とそうと、ゴミを押し続けました
『ゆ~んしょ!ゆ~んしょ!』
その時
ボコ
『ゆ?』
ドドドドド!!!!
『ゆゆー!?!』
ゆっくり達が乗っていた場所が、一斉に陥没してしまいました
ドチャ!!
そのまま、ドスの餡子へと落ちてしまいます
『むきゅー!!!』
『ゆわああ!!!』
今まで利用していた分、ゆっくり達はその後に待ち構えて居る運命に怯えました
『みんな!ゆっくりしないであまあまさんをたべるのよ!ぜんぶたべないとゆっくりできなくなるわ!』
『ゆっくりりかいしたよ!』
ゆっくり達は、今までに無い程のスピードでドスの餡子を食べて行きます
『もうおにゃきゃいっぴゃいだよ!』
『あちょびちゃいよ~!』
『うんうんしゅるよ!』
『おちびちゃんたち!いまはたくさんたべてね!ゆっくりできなくなるよ!』
『なにいっちぇるの?れいみゅはゆっきゅりちて……ゆうう!!!うぎょけにゃいよおお!!!』
『なにやってるのおお!!?!はやくたべてね!!!』
『ゆえーん!!ゆえーん!!!』
まずは理解して無い赤ゆっくり達が、餡子になっていきます
『まりさのいもうとがー!!!』
『とかいはなありすがー!!!』
『ゆえーん!!』
『いまはゆっくりしないで!』
『たべないと……ゆぎいいい!!!まりさまだしにたくないよおお!!!』
食べきれなくなった者達から、徐々に餡子へと変わっていきました
当然、その分食べなければいけない量が増えていきます
『ゆわああ!!!』
『まりさー!!!』
『いやだぜ!まだ、ゆぎゃああ!!!』
『むきゅー!!!』
どんどんと、ゆっくりが餡子へと変わっていきます
ゆっくりが餡子へと変わる度に、今まで食べた量も含めて変わっていきますから、食べ切る事自体不可能
でしたが
『もっと……ゆっくりしたかった……』
そうして、最後のゆっくりが餡子になってしまいました
ドスはその全てを聞いて、ただ純粋に痛みと苦しみに耐えていました
ですが、その時は何故か変化がありました
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『いだいよおお!!!』
『ゆっくりできないよおお!!!』
『たしゅけちぇええええ!!!おきゃあしゃああん!!!』
ドスに直接、そんな声が聞こえてきます
今までは無かった事なのに、何故かドスに吸収されていったゆっくり達の声が聞こえてくるのです
『むきゅー!!』
『こんなのとかいはじゃないわああ!!!』
『ゆ?おいしそうなにおいがするよ!』
そんな声に混ざって、全く異質の声が聞こえてきます
『むーしゃ』
『ゆぎゃあああ!!!』
『やめちぇえええ!!!』
『むーしゃ』
『たべないでえええ!!!』
『わからないよおお!!』
『ぺにす!!』
『しあわせー』
『たすけてええ!!!』
そうして
他のゆっくりがそれを見つけ
延々と、唯延々と
ドス達は生きていったのです
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「……終わりです」
「あ、ありがとうございました……」
意外と怖かった……
生きたまま、延々と食われるって……
しかしそのドスも、死なないなんて……
雨とかどうしてるんだろうか?
「聞いた事がある話だな」
誰かがそう言った
「そうなんですか?」
「ああ。といっても、ただ餡子で吸収されるって程度だけど」
「それくらいなら普通にある話だと思いますよ」
「そうね。それにしても、狂う事もなく死ぬ事もなく……か」
「むしろ虐待話になりそうだな」
「でも悪くは無かったです」
「そういって貰えると、話したかいがあったかな」
まあ、やっぱり少しだけ気にはなるけど、そこまで突っ込むのも野暮って物かな
「やれやれ。少しは考えて欲しいね」
はい?
「何か今の話で気になる事でも?」
「いや、そうじゃないんだ。ただ次は私の話だからさ……そんな話を持ってこられては、滑らない事を祈
るしかなくなってしまったよ」
そうか、次で最後か……
そうなると必然的に、話す人間も決まって居る
「何かすいません……僕が先に話してしまった性で……」
「アンタが気にする事は無いさ。選んだのは聞き手君だし、アンタが話す内容が怖くなかったとしても、
何も問題はない」
「ええ。私達はあくまで、新聞部の部長から頼まれただけだもの」
「そうだな。ゆっくりに関係する怖い話を聞かせてくれって」
「そこに優劣はなし……ですよね?」
「ああ。なんだかんだで、貴方の話も期待して居るからね」
「僕もです。貴方が用意して来た話を聞きたいです」
「そういって貰えると気が楽だ。準備はいいか?聞き手君?」
「ちょっと待ってください」
テープを変えて、頁を捲る
余裕は充分
最後の話も、問題なく収録できる
「どうぞ」
「っと、座る場所を代わらないと」
「あ、そうでした。すいません」
語り手が代わる
今度こそ、準備は万全か
「じゃあ……最後の七番目の話。語らせて貰います」
ゆっくりに関係する怖い話。最終話
どんな話なのだろうか……
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「私が語るのは、とある呪術をゆっくりで試した話……そしてそれに関係する危険性」
第7話 『ゆっくり蟲毒』へと続く……