ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2339 ぼくのいえ ぼくのゆうじん
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『ぼくのいえ ぼくのゆうじん』 8KB
愛で 思いやり お家宣言 赤ゆ 現代 愛護人間 稚拙な書き物ではありますが、よろしくお願いします
ぼくのいえ ぼくのゆうじん
愛で 思いやり お家宣言 赤ゆ 現代 愛護人間
一軒の家がある
早くに無くなった両親が、僕に残してくれた大切な家だ
広くは無いが寛げるリビング、トイレとお風呂が一体型になっているバスルーム
少し古ぼけた畳のある寝室、そして、その寝室の端で
新聞紙で作った巣の中ですやすやと寄り添って眠るれいむの親子
この家には、僕とゆっくりれいむの親子がいる
親れいむと赤ん坊のまりさとれいむが一匹ずつ
僕が拾った訳じゃない、何時の間にか入り込んでいたのだ
僕の顔を見るなり
「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!
へんなにんげんさんもゆっくりしていってね!」
と言われた時はどうしようかと思ったけれど
僕は、このれいむ達と一緒に暮らす事にした
変な人間呼ばわりされて、カチンとこなかったと言えば嘘になる
でも、僕は天涯孤独の身だった、誰でも良い、話し相手が欲しかった
本当に長い間、人とまともに話した記憶が無い、我ながら情けないと思うけど、僕は引き篭もり一歩手前なのだろう
元々病弱で、ベッドで過ごす事が多かった為に、友達と呼べる人もいない
それに、何かとても大事な事を忘れている気もずっとしている、一人でいると、どうやら記憶の劣化も早いらしい、これは由々しき事態だ
だから、そう言う意味では、このれいむ親子が家に入り込んだのは、良いタイミングでもあった
「おにいしゃん、まりしゃとしゅーりしゅーりしゅるのじぇ!」
「ゆあぁぁ!れいみゅがしゃきにしゅーりしゅーりしゅるんだよ!」
「おにいさん!れいむのおちびちゃんたちにすーりすーりしてあげてね!」
ぴょんぴょんと寄って来るチビ達の頬を撫でてやる
嬉しそうに目を細めるニ匹を見ると、思わず僕の頬も緩む
そしてその光景を幸せそうに見つめる母れいむ
ゆっくり達は、とても僕に懐いてくれた
頭はあまり良いゆっくり達では無かったが、こうやって純粋な好意を向けられるのは嬉しい
一人で黙々と生活していた時とは大違いだ、とても満ち足りていた
このゆっくりの親子が僕にとって大切な存在になるのに、それ程時間は必要無かった
ゆっくりとしながらも幸せな時間、そんな生活が3年程続いたある日、おかしな事は起こり始めた
僕達とれいむ親子しかいない筈の僕の家に、僕達以外の存在を感じる
人のような気配、でも、僕にはその姿を見る事が出来ない
それも一人の時や五人の時など、人数もまちまち、しかも壁等からも平気で入ってくる
その姿は僕にはまったく見えないが、れいむ達には見えているらしく
その存在の気配を感じると、れいむ達が酷く怯えるのだ
酷い時には、そいつ等にれいむ達が怪我をさせられる事もあった
僕の気のせいや幻じゃない、実際に奴等はいる
姿は見えないが、奴等に、僕の声が聞こえる事があるらしい
出て行け!と大声で怒鳴りつけると、慌てて出て行く事がある
僕の声が聞こえていない場合は、近くにある物を手当たり次第に投げつけてやる
投げた物が空中で透明な何かにぶつかり、跳ね返るように地面に落ちるのは、何度見ても不思議な光景だ
そこまですれば、大体奴等は逃げていく
今日もそうだ、最近日増しに数が増えてきた奴等をなんとか追い返して
部屋の隅で怯えるれいむ達にもう大丈夫だよ、と声をかける
「ゆぅ~ん!たすけてくれてゆっくりありがとう!おにいさん!」
「おにいしゃんはちゅよいんだにぇ!しゅっごくゆっくちしちぇるよ!」
「まりしゃもおにいしゃんみちゃいにちゅよくなりちゃいのじぇ!」
そんなに感謝されると照れてしまう、そんな対した事はしてないのに
しかし・・・れいむ達に細かな怪我が増えてきた
その話をするとれいむ達が酷く怯えるからあまりしたくなかったけれど
最近の奴等の増え方は異常だ、可哀相だけど、知っておいた方が絶対良い
れいむ達に、家に何時もくる奴等は、どんな姿をしてるんだい?
と出来るだけ怯えさせないように、優しく聞いてみる
余程恐ろしいのだろう、小刻みに震えながら、れいむ達は答えた
「すっごくこわいにんげんさんが、たくさんくるんだよ・・・」
「れいみゅたちをいちゅもいじめりゅんだよ・・・ゆっくちできないよぅ・・」
「まりしゃのたきゃらもにょかっちぇにもっちぇいっちゃうのじぇ・・・ゆえぇぇん・・・」
泣き出してしまったれいむ達にもう良いよ、ありがとうとお礼を言う
怖い事を思い出させてしまったみたいだ、ズキリと心が痛む
でも、これで大分事態が飲み込めた
人間・・・奴等は人間と同じ姿をしているらしい
いや、もしかしたら、幽霊・・・と言う奴なのかもしれない
思わず背筋がゾッっとする、でもそう考えると今までの事も合点が行った
姿が見えないのは、僕に霊感が無いからで
れいむ達に見えるのは、幽霊とかは動物とかには見えたりする物らしい
そして、人に害をなす幽霊もいると聞いた事がある
「おちびちゃん・・・ゆっくりしてね・・・」
「ゆっぐ・・ゆっぐ・・・おきゃあしゃん・・・」
「ゆあぁぁぁん!きょわいのじぇぇぇ!」
何とかしたい、助けてあげたい
でも、もし幽霊だとしたら、僕になんとか出来る相手じゃない
明日、れいむ達を連れて、近くのお寺にでも行って見よう
眉唾物だとは思っていたが、藁にもすがる思いだった
「いらっしゃい、待っていましたよ、さぁ、あがってください」
お寺の住職は、とても柔和な笑みを浮かべた優しそうな人だった
そして、僕が訪れるのが解っていたような口ぶり、なんだか不思議な人だ
その住職の後を僕が付いて行き、さらにその後ろをれいむ達が付いて行く
そして通されたのは普通の、何所にでもあるような客間だった
テレビなどが置いてあるのは若干お寺とは不釣合いかと思ったけれど
恐らく、この住職の生活空間も兼ねているのだろう
用意されていたざぶとんに腰掛け、僕は住職に事の次第を説明した
得体の知れない幽霊がどんどん家に入り込んできている事
その幽霊がれいむ達を虐める事
その幽霊の数が日に日にどんどん数が増えて行っている事
一通り話し終えた後、住職が僕に色々と教えてくれた
僕の家は、ここら辺では幽霊屋敷と呼ばれているらしい
外でまで噂になっていたのは驚いたが
あれだけの幽霊が出入りしていたのだから、周囲にも影響が出ていてもおかしくないだろう
その元凶が僕の自宅、と言うのはかなり遠慮したかったが
そして、その幽霊屋敷に物見遊山で見学に行く若者が増えていると
・・・だけど、おかしい、そんな筈はない
だって、僕は今まで一度も、そんな奴等は見た事がない
「あのれいむ達が心配ですか?」
住職の言った言葉に若干混乱しながらも、勿論と迷わず答える
あのれいむ達は、僕の大切な友人だ
友人が危険な目にあっているのに、心配じゃない奴なんている筈が無い
「れいむ達の事は私に任せてください、悪いようにはしません」
それは、家についた幽霊を祓ってくれると言う事だろうか?
出来るなら今すぐにでもして貰いたい
「でから、なんの心配もいりませんよ」
力強い言葉に肩の荷が降りた気がする
少し話しただけでも、住職の人柄は良く解った
この人になら任せても大丈夫だろう
「ですから、貴方ももう、休んで良いんですよ?」
・・・え?
休む・・・僕が?そんなに疲れているように見えたのだろうか?
確かに最近悩み続きで録に寝ていなかったけど・・・
いや違う、最近じゃない、僕は今まで何時寝ていたんだっけ・・・?
「ゆっくり達の事は心配いりません、私が責任を持ちます」
最後に人と話したのは何時だ?最後に食事したのは?
僕にだけ見えない人間は、本当に幽霊だったのか?
そう言えば、なんで、ちゃんと人間を知っていたれいむ達が
僕と始めてあった時、僕の事を『変な人間』って言ったんだ・・・?
「もう、寂しさも消えましたよね?」
そうだ、僕は病弱で、ベッドでずっと寝たきりで・・・
友達もいなくてずーっと一人であの家に・・・
ああ、そうか・・・
横にいるれいむ達の頭を撫でる、幸せそうに顔を綻ばせるれいむ達
暖かい、なんて暖かいんだろう・・・僕の暗い暗い心の中を照らしてくれた暖かい光
一人ぼっちだった僕の元にやって来てくれた、小さな友人達
そうか・・・僕はやっと・・・
「これでやっと、成仏出来ますね」
ありがとう・・・れいむ・・・・・・
一軒の家がある
今はもう住む者のいない朽ち果てた家
老朽化が進み、所々穴の空いた天井と壁と、ボロボロになった内壁のリビング
トイレとお風呂が一体型になっている薄茶げ、タイルの剥がれたバスルーム
朽ちた畳の寝室、その部屋の隅に残された、新聞紙で作られたゆっくりの巣
この家に住んでいる者は、もう誰もいない
お寺の境内の庭先でゆっくりの親子達が日向ぼっこをしていた
「おきゃあしゃん、おにいしゃんはどこいっちゃっちゃにょ?」
「まりしゃ、おにいしゃんとあしょびちゃいんだじぇ」
そう問いかけてくる子供達に優しく微笑みかける母れいむ
「おにいさんはね、いままですーやすーやできなかったんだって、おじさんがいってたんだよ」
「ゆぅ・・・しゅーやしゅーやできにゃいのはゆっくちできにゃいよ・・・」
「ゆっくちぃ・・・」
そしておさげで子供達の頭を撫でながら続ける
「だからね、これからいーっぱい、すーぱーすーやすーやたいむするんだって
だから、さびしいけど、れいむたちもおにいさんをゆっくりさせてあげようね」
「ゆぅん、わかっちゃよ!おにいしゃんがおっきしたりゃいっちょにあしょぶのじぇ!」
「ゆっくちしゅーやしゅーやしちぇいっちぇね!おにいしゃん!」
「ゆふふ、さ、おちびちゃんれいむたちもすーぱーすーやすーやたいむしようね」
ぽかぽかとよりそって眠るれいむ達に降り注ぐ夏の日差しは
まるで、あのお兄さんの手の様に暖かく優しかった
拙作
anko2126 『なつかないちぇん』
anko2146 『でいぶとのせいかつ』
愛で 思いやり お家宣言 赤ゆ 現代 愛護人間 稚拙な書き物ではありますが、よろしくお願いします
ぼくのいえ ぼくのゆうじん
愛で 思いやり お家宣言 赤ゆ 現代 愛護人間
一軒の家がある
早くに無くなった両親が、僕に残してくれた大切な家だ
広くは無いが寛げるリビング、トイレとお風呂が一体型になっているバスルーム
少し古ぼけた畳のある寝室、そして、その寝室の端で
新聞紙で作った巣の中ですやすやと寄り添って眠るれいむの親子
この家には、僕とゆっくりれいむの親子がいる
親れいむと赤ん坊のまりさとれいむが一匹ずつ
僕が拾った訳じゃない、何時の間にか入り込んでいたのだ
僕の顔を見るなり
「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!
へんなにんげんさんもゆっくりしていってね!」
と言われた時はどうしようかと思ったけれど
僕は、このれいむ達と一緒に暮らす事にした
変な人間呼ばわりされて、カチンとこなかったと言えば嘘になる
でも、僕は天涯孤独の身だった、誰でも良い、話し相手が欲しかった
本当に長い間、人とまともに話した記憶が無い、我ながら情けないと思うけど、僕は引き篭もり一歩手前なのだろう
元々病弱で、ベッドで過ごす事が多かった為に、友達と呼べる人もいない
それに、何かとても大事な事を忘れている気もずっとしている、一人でいると、どうやら記憶の劣化も早いらしい、これは由々しき事態だ
だから、そう言う意味では、このれいむ親子が家に入り込んだのは、良いタイミングでもあった
「おにいしゃん、まりしゃとしゅーりしゅーりしゅるのじぇ!」
「ゆあぁぁ!れいみゅがしゃきにしゅーりしゅーりしゅるんだよ!」
「おにいさん!れいむのおちびちゃんたちにすーりすーりしてあげてね!」
ぴょんぴょんと寄って来るチビ達の頬を撫でてやる
嬉しそうに目を細めるニ匹を見ると、思わず僕の頬も緩む
そしてその光景を幸せそうに見つめる母れいむ
ゆっくり達は、とても僕に懐いてくれた
頭はあまり良いゆっくり達では無かったが、こうやって純粋な好意を向けられるのは嬉しい
一人で黙々と生活していた時とは大違いだ、とても満ち足りていた
このゆっくりの親子が僕にとって大切な存在になるのに、それ程時間は必要無かった
ゆっくりとしながらも幸せな時間、そんな生活が3年程続いたある日、おかしな事は起こり始めた
僕達とれいむ親子しかいない筈の僕の家に、僕達以外の存在を感じる
人のような気配、でも、僕にはその姿を見る事が出来ない
それも一人の時や五人の時など、人数もまちまち、しかも壁等からも平気で入ってくる
その姿は僕にはまったく見えないが、れいむ達には見えているらしく
その存在の気配を感じると、れいむ達が酷く怯えるのだ
酷い時には、そいつ等にれいむ達が怪我をさせられる事もあった
僕の気のせいや幻じゃない、実際に奴等はいる
姿は見えないが、奴等に、僕の声が聞こえる事があるらしい
出て行け!と大声で怒鳴りつけると、慌てて出て行く事がある
僕の声が聞こえていない場合は、近くにある物を手当たり次第に投げつけてやる
投げた物が空中で透明な何かにぶつかり、跳ね返るように地面に落ちるのは、何度見ても不思議な光景だ
そこまですれば、大体奴等は逃げていく
今日もそうだ、最近日増しに数が増えてきた奴等をなんとか追い返して
部屋の隅で怯えるれいむ達にもう大丈夫だよ、と声をかける
「ゆぅ~ん!たすけてくれてゆっくりありがとう!おにいさん!」
「おにいしゃんはちゅよいんだにぇ!しゅっごくゆっくちしちぇるよ!」
「まりしゃもおにいしゃんみちゃいにちゅよくなりちゃいのじぇ!」
そんなに感謝されると照れてしまう、そんな対した事はしてないのに
しかし・・・れいむ達に細かな怪我が増えてきた
その話をするとれいむ達が酷く怯えるからあまりしたくなかったけれど
最近の奴等の増え方は異常だ、可哀相だけど、知っておいた方が絶対良い
れいむ達に、家に何時もくる奴等は、どんな姿をしてるんだい?
と出来るだけ怯えさせないように、優しく聞いてみる
余程恐ろしいのだろう、小刻みに震えながら、れいむ達は答えた
「すっごくこわいにんげんさんが、たくさんくるんだよ・・・」
「れいみゅたちをいちゅもいじめりゅんだよ・・・ゆっくちできないよぅ・・」
「まりしゃのたきゃらもにょかっちぇにもっちぇいっちゃうのじぇ・・・ゆえぇぇん・・・」
泣き出してしまったれいむ達にもう良いよ、ありがとうとお礼を言う
怖い事を思い出させてしまったみたいだ、ズキリと心が痛む
でも、これで大分事態が飲み込めた
人間・・・奴等は人間と同じ姿をしているらしい
いや、もしかしたら、幽霊・・・と言う奴なのかもしれない
思わず背筋がゾッっとする、でもそう考えると今までの事も合点が行った
姿が見えないのは、僕に霊感が無いからで
れいむ達に見えるのは、幽霊とかは動物とかには見えたりする物らしい
そして、人に害をなす幽霊もいると聞いた事がある
「おちびちゃん・・・ゆっくりしてね・・・」
「ゆっぐ・・ゆっぐ・・・おきゃあしゃん・・・」
「ゆあぁぁぁん!きょわいのじぇぇぇ!」
何とかしたい、助けてあげたい
でも、もし幽霊だとしたら、僕になんとか出来る相手じゃない
明日、れいむ達を連れて、近くのお寺にでも行って見よう
眉唾物だとは思っていたが、藁にもすがる思いだった
「いらっしゃい、待っていましたよ、さぁ、あがってください」
お寺の住職は、とても柔和な笑みを浮かべた優しそうな人だった
そして、僕が訪れるのが解っていたような口ぶり、なんだか不思議な人だ
その住職の後を僕が付いて行き、さらにその後ろをれいむ達が付いて行く
そして通されたのは普通の、何所にでもあるような客間だった
テレビなどが置いてあるのは若干お寺とは不釣合いかと思ったけれど
恐らく、この住職の生活空間も兼ねているのだろう
用意されていたざぶとんに腰掛け、僕は住職に事の次第を説明した
得体の知れない幽霊がどんどん家に入り込んできている事
その幽霊がれいむ達を虐める事
その幽霊の数が日に日にどんどん数が増えて行っている事
一通り話し終えた後、住職が僕に色々と教えてくれた
僕の家は、ここら辺では幽霊屋敷と呼ばれているらしい
外でまで噂になっていたのは驚いたが
あれだけの幽霊が出入りしていたのだから、周囲にも影響が出ていてもおかしくないだろう
その元凶が僕の自宅、と言うのはかなり遠慮したかったが
そして、その幽霊屋敷に物見遊山で見学に行く若者が増えていると
・・・だけど、おかしい、そんな筈はない
だって、僕は今まで一度も、そんな奴等は見た事がない
「あのれいむ達が心配ですか?」
住職の言った言葉に若干混乱しながらも、勿論と迷わず答える
あのれいむ達は、僕の大切な友人だ
友人が危険な目にあっているのに、心配じゃない奴なんている筈が無い
「れいむ達の事は私に任せてください、悪いようにはしません」
それは、家についた幽霊を祓ってくれると言う事だろうか?
出来るなら今すぐにでもして貰いたい
「でから、なんの心配もいりませんよ」
力強い言葉に肩の荷が降りた気がする
少し話しただけでも、住職の人柄は良く解った
この人になら任せても大丈夫だろう
「ですから、貴方ももう、休んで良いんですよ?」
・・・え?
休む・・・僕が?そんなに疲れているように見えたのだろうか?
確かに最近悩み続きで録に寝ていなかったけど・・・
いや違う、最近じゃない、僕は今まで何時寝ていたんだっけ・・・?
「ゆっくり達の事は心配いりません、私が責任を持ちます」
最後に人と話したのは何時だ?最後に食事したのは?
僕にだけ見えない人間は、本当に幽霊だったのか?
そう言えば、なんで、ちゃんと人間を知っていたれいむ達が
僕と始めてあった時、僕の事を『変な人間』って言ったんだ・・・?
「もう、寂しさも消えましたよね?」
そうだ、僕は病弱で、ベッドでずっと寝たきりで・・・
友達もいなくてずーっと一人であの家に・・・
ああ、そうか・・・
横にいるれいむ達の頭を撫でる、幸せそうに顔を綻ばせるれいむ達
暖かい、なんて暖かいんだろう・・・僕の暗い暗い心の中を照らしてくれた暖かい光
一人ぼっちだった僕の元にやって来てくれた、小さな友人達
そうか・・・僕はやっと・・・
「これでやっと、成仏出来ますね」
ありがとう・・・れいむ・・・・・・
一軒の家がある
今はもう住む者のいない朽ち果てた家
老朽化が進み、所々穴の空いた天井と壁と、ボロボロになった内壁のリビング
トイレとお風呂が一体型になっている薄茶げ、タイルの剥がれたバスルーム
朽ちた畳の寝室、その部屋の隅に残された、新聞紙で作られたゆっくりの巣
この家に住んでいる者は、もう誰もいない
お寺の境内の庭先でゆっくりの親子達が日向ぼっこをしていた
「おきゃあしゃん、おにいしゃんはどこいっちゃっちゃにょ?」
「まりしゃ、おにいしゃんとあしょびちゃいんだじぇ」
そう問いかけてくる子供達に優しく微笑みかける母れいむ
「おにいさんはね、いままですーやすーやできなかったんだって、おじさんがいってたんだよ」
「ゆぅ・・・しゅーやしゅーやできにゃいのはゆっくちできにゃいよ・・・」
「ゆっくちぃ・・・」
そしておさげで子供達の頭を撫でながら続ける
「だからね、これからいーっぱい、すーぱーすーやすーやたいむするんだって
だから、さびしいけど、れいむたちもおにいさんをゆっくりさせてあげようね」
「ゆぅん、わかっちゃよ!おにいしゃんがおっきしたりゃいっちょにあしょぶのじぇ!」
「ゆっくちしゅーやしゅーやしちぇいっちぇね!おにいしゃん!」
「ゆふふ、さ、おちびちゃんれいむたちもすーぱーすーやすーやたいむしようね」
ぽかぽかとよりそって眠るれいむ達に降り注ぐ夏の日差しは
まるで、あのお兄さんの手の様に暖かく優しかった
拙作
anko2126 『なつかないちぇん』
anko2146 『でいぶとのせいかつ』