ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3746 かいっだん・貮燭目
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『かいっだん・貮燭目』 5KB
小ネタ 現代 良くあるタイプの普通の怪談
小ネタ 現代 良くあるタイプの普通の怪談
さて、みなさん。
これから私がするお話。
実話、です。
これから私がするお話。
実話、です。
ただし、私の体験ではないし、ここにいる誰かの体験でもない。
でも……そう。ここにいるうちの何人かは、その人のことをよく知っているはずよ。
そして彼女が嘘をついたり、適当な作り話をするような人物ではないことも、よく知ってるはずだわ。
そして彼女が嘘をついたり、適当な作り話をするような人物ではないことも、よく知ってるはずだわ。
これは私が彼女から直接聞いた、お話。
彼女は転職を機に、引っ越すことにしたのね。
不動産屋をいくつも回って、駅と商店街に近くて昼間はにぎやかだけど、夜は静かでオートロック付き。
そんな都合のいい物件を探して探して。
不動産屋をいくつも回って、駅と商店街に近くて昼間はにぎやかだけど、夜は静かでオートロック付き。
そんな都合のいい物件を探して探して。
今までより通勤時間はふた駅ぶん余分にかかるけど、そのぶん家賃は予定より安上がりな部屋を見つけたのね。
一も二もなく飛びついて、その日のうちに契約と引っ越しの段取りを済ましたそうよ。
一も二もなく飛びついて、その日のうちに契約と引っ越しの段取りを済ましたそうよ。
まあそういうわけで、無事引っ越しも終わり、荷ほどきだのなんだのとしてる間に夜が来て。
今日は疲れたから早めに休もう。
そう思って、軽い食事とシャワーをすませてベッドにもぐり込んだのが、10時半くらいかな。
ふ、と。
目が覚めて。
目が覚めて。
手元の時計をみると、ちょうど真夜中12時ちょうど。
まだいくらも寝てないのに、そんなことを考えて、ぼんやり時計を見ながら寝ぼけ眼をこすっていると。
まだいくらも寝てないのに、そんなことを考えて、ぼんやり時計を見ながら寝ぼけ眼をこすっていると。
玄関の方から、ゆっくりの鳴き声が。
ああそうかこのせいか、と。この鳴き声のせいで目が覚めたのか、と。
たぶん住人の誰かが飼ってたゆっくりにお仕置きして外に出してるかなんかだと、その時は思ったそうよ。
たぶん住人の誰かが飼ってたゆっくりにお仕置きして外に出してるかなんかだと、その時は思ったそうよ。
そしたらそのうちに、ドアに何かがぶつかる音が。
まあ、何かっていうか、ゆっくりよね。
まあ、何かっていうか、ゆっくりよね。
あいてねっ!
どあさんあいてねっ!
どあさんあいてねっ!
そんな風に鳴きながら、部屋のドアにぶつかるゆっくり。
ちょっとなんで私の部屋なわけ? 飼い主の部屋を間違えるなんて餡子脳にもほどがあるでしょ? そう思い
つつも。
ちょっとなんで私の部屋なわけ? 飼い主の部屋を間違えるなんて餡子脳にもほどがあるでしょ? そう思い
つつも。
でももうだいぶ睡魔に負けかけてるし、他人の飼いゆだったりしたら面倒だし。
ここはあえてスルーで、と決め込んで睡魔に身を任せることにしたそうよ。
ここはあえてスルーで、と決め込んで睡魔に身を任せることにしたそうよ。
それでも夢うつつにゆっくりの鳴き声は聞こえるわけ。
おにーさんがそこにいるんだよっ!
だからどあさんははやくあいてねっ!
どあさんはゆっくりしないであけええええええっ!
ゆぐううううううこのくそどああああああああああああっ!!
ゆがああああああはやくあけええええええええええええええええっ!!
いるんだよっ!
おにーさんがそこにいるんだよおおおおっ!
あいてくれないとれいむがゆっくりできないでしょおおおおおおっ!
だからどあさんははやくあいてねっ!
どあさんはゆっくりしないであけええええええっ!
ゆぐううううううこのくそどああああああああああああっ!!
ゆがああああああはやくあけええええええええええええええええっ!!
いるんだよっ!
おにーさんがそこにいるんだよおおおおっ!
あいてくれないとれいむがゆっくりできないでしょおおおおおおっ!
ああ、飼い主が出てきたなー。そりゃこんだけ騒いでたら出てくるよなー、なんてぼんやり考えながら、もう
だいぶ意識が遠のいてるんだけど。
だいぶ意識が遠のいてるんだけど。
ほら、なんて言うの? 睡眠学習? 妙にそのゆっくりの鳴き声だけは思い出せるらしくって。
やべで、やべでねっ! れいむおがおがいだいいだいだよっ!
やべでねっ! ふーみふーみはゆっぐりでぎないよっ! いだっ! げらないでっ! ゆっぐりざぜでっ!
いぎゃっ! あがっ! ぎっ! あああああああっ! びごびござんっ! れいむのっ! まっがでっふりる
ざんがびらびらっじでがばいいきゅーどでゆっぐりじだびごびござんっ!
あああああっ! なおっでっ! なおっでっ! なぎゅべぼごおおおおおおっ!
やだっ! ぬがないでっ! れいぶのぎゅーぢぐるぎらぎらのづやづやづべづべのぎでいながみのげざんっ!
いぢゃいっ! やべでやべでやべええげええええええっ!
やべでねっ! ふーみふーみはゆっぐりでぎないよっ! いだっ! げらないでっ! ゆっぐりざぜでっ!
いぎゃっ! あがっ! ぎっ! あああああああっ! びごびござんっ! れいむのっ! まっがでっふりる
ざんがびらびらっじでがばいいきゅーどでゆっぐりじだびごびござんっ!
あああああっ! なおっでっ! なおっでっ! なぎゅべぼごおおおおおおっ!
やだっ! ぬがないでっ! れいぶのぎゅーぢぐるぎらぎらのづやづやづべづべのぎでいながみのげざんっ!
いぢゃいっ! やべでやべでやべええげええええええっ!
こんな時間に廊下でハードな躾とは勇者だなあ、なんて思いつつ、そろそろひとこと静かにやれって言いに
いった方がいいかな、なんて思ってたら。
いった方がいいかな、なんて思ってたら。
ちゅぶぶぶぶぶうううううううううううっ!!
唐突に静かになって。
あー、潰しちゃったか。まぁ、人の飼いゆなんて気にしても仕方ないし。
そう思いながら眠りに落ちて、朝までぐっすりだったらしいわ。
そう思いながら眠りに落ちて、朝までぐっすりだったらしいわ。
それでね。
翌日の夜。
翌日の夜。
また。
真夜中に、目が覚めたの。
あいてねっ!
どあさんあいてねっ!
どあさんあいてねっ!
そんな鳴き声と、部屋の扉にぶつかる音。
えっ、なにそれちょっと待ってよ、って。
昨日のは何? 夢? って。
昨日のは何? 夢? って。
そう思うのも無理はないかもしれないわね。
でもそのすぐ後から、
おべべええええええええっ! やだっ! やだやだやだやべでやべでぐりぐりやだあああああっ! れいぶの
おべべぐりぐりやべでええええっ!
ぬいでっ! ぬいでぐだざいぬいでぐだざいおべべのぼうざんをぬいでぐだああああおぐにいでないでえええ
ええええええっ!
おべべぐりぐりやべでええええっ!
ぬいでっ! ぬいでぐだざいぬいでぐだざいおべべのぼうざんをぬいでぐだああああおぐにいでないでえええ
ええええええっ!
きのうと同じような、もはや躾でもなんでもない虐待が繰り返されるの。
もうさすがに近所迷惑だろう。そう思って、ベッドから起きあがろうとすると。
ちゅぶぶぶぶぶうううううううううううっ!!
唐突に静かになって。
なんだかなあ、って思いながら、それでもここはやっぱりひとこと言ってやるべきだ、と。
ドアから頭をつきだしてマンションの廊下を見渡すんだけど。
ドアから頭をつきだしてマンションの廊下を見渡すんだけど。
虐待の痕跡はおろか、ゆっくりが潰された跡形もなくて。
廊下の奥で切れかけた蛍光灯がちかちかと瞬いているだけで。
ジー、カチッ。
ジジー、カチッ。
その音以外は、静謐そのもので。
ジジー、カチッ。
その音以外は、静謐そのもので。
廊下はきれいに乾いていて。
どこかでドアの閉まる音もしない。
誰かの足音さえ聞こえない。
誰かの足音さえ聞こえない。
断末魔の悲鳴が聞こえてから、彼女が廊下に顔を出すまでは三十秒もかかっていないはずなのに。
総毛立つ、って言うのよね。わかるかしら?
やばいやばいこれ絶対やばい絶対何かある何かいる!
明日絶対業者に文句言ってやる!
明日絶対業者に文句言ってやる!
真夜中ってことも忘れて大きな音を立ててドアを閉める。
大きく息を吸って。
下を向いて。
息を吐き出す。
息を吐こうとして。
足下。
ドアの内側。
視界の片隅に映る。
無惨に潰れたゆっくり。
思わず二度見したときにはもう何もなくて。
……夜が明けるとすぐ彼女は引っ越しをしたわ。
これで私のお話はおしまいよ。
あんまり怖くなかったらごめんなさいね。
あんまり怖くなかったらごめんなさいね。
あら? どうしたのあなた?
――わかっちゃった――、みたいな顔して。
――わかっちゃった――、みたいな顔して。
あきしまいが本気を出す前にもう一本怪談を書いておきたかった。
書いたモノ
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anko3459 自販機 The day before yesterday
anko3496 かいっだんっ
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