ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4575 ゆっけん
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ankoss
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『ゆっけん』 7KB
いじめ 小ネタ 赤ゆ ぬるいじめ
いじめ 小ネタ 赤ゆ ぬるいじめ
(ゆっきゅち……れいみゅはもうしゅぐうまれりゅよ……)
一匹の赤ちゃんれいむが、まどろみにたゆたっていた。
胎内に居るれいむは、目が見えないし、音も聞こえない。なぜなら、そんな必要はない
からだった。そんなことは胎ゆの仕事ではない。
れいむの仕事は、夢を見ることだった。いつか見る外の世界を夢想し、そこに存在する
自分自身を想像する。
おそらくは、こんな想像。
れいむは漸う生まれた時、周囲は両親と自分が産まれたことを祝福してくれるたくさん
のゆっくり達、にんげん達がいて、れいむに向かって「ゆっくりおめでとう」とおいわい
してくれるのだ。もちろん極上のあまあま付き。
れいむとしては、自身の誕生がこんなに大勢のゆっくり達に感動を与えていることに少
々照れくささを覚えつつも、あまあまを頂戴し舌鼓を打つ。
もちろんその後は、ゆっくりして、ゆっくりし、ゆっくりするのだ。れいむ程のゆっく
りしたゆっくりは、そうやってぐんぐんと成長し美しさと優しさ、賢さ強さその他諸々を
兼ね備えたゆっくりとなる。
にんげん達もれいむのゆっくりっぷりを拝見したがるかもしれない。れいむはゆっくり
が好きだがにんげんも嫌いではないので、れいむの話し相手を務める栄誉に浴させてあげ
てもよい。何せれいむはゆっくりとしたゆっくりだから。
そうして世界一のびぼうっ、を手に入れたれいむは、れいむに次ぐくらいのゆっくりっ
ぷりを誇る夫――多分、まりさ辺りだろうとれいむは思った――を迎え、ちゅっちゅし、
らびゅらびゅし、にゃんにゃんして、前後おおおん♪ したあたりで、たっくさんの子供
達を授かるのだ。
珠のような赤ちゃん達はすくすくと成長し、立派なおとなになり、そうして孫を作る。
れいむは次の子供を作り、また孫にも囲まれて永遠に、えいっえん!! にしあわせに生
きるのだ。それはもう、世界一のゆっくりにふさわしく。
れいむの想像、おわり。
(ゆひゅん……れいみゅぷろじぇくとかんっぺきでごめんにぇ……)
虐待派の人間ならば五回は憤死する程度の甘ったるい妄想を巡らし、れいむはゆっくり
していた。
病的と云える楽観的・自己中心的な夢の中で、ゆっくりは自我を形成させていく。特に
自己愛あふれるれいむ種はその傾向が著しかった。今か今かと、新たな誕生に心を浮つか
せて、その目と肌――聴覚的な役割を果たす器官――を使う日を待ちわびている。
このおめめできれいなものをいっぱい見よう。きれいな音をいっぱい聴こう。まぁ、れ
いむ以上に綺麗なものなんて無く、れいむのおうた以上にすばらしい音楽なんて存在しな
いだろうけど。
そんな気持ちで、れいむは外に出るときを待ち構えていた。
そしてそれはすぐ近くに迫っている。
(ゆっ)
れいむは予感した。何かが動いた、と。
それは目まぐるしい速度で告げる世界の崩壊であり、また新たなる世界への邂逅でもあ
った。
体が傾く。物理的な何かしらの力を受けて、れいむの小さな体は零れ落ちようとしてい
た。恐怖感が無い、といえば嘘になる。しかし、それに倍する期待、感動、そして好奇心
があふれていた。れいむは生まれ落ちるのだ、と自然と理解した。
決定的な瞬間が迫る。
完全に閉じていたれいむの瞳が、僅かに、ゆっくりとだが開いた。未だ十全に機能を発
揮しないれいむのおめめは、しかし暗闇を抜けた後の陽光のような輝きを、れいむに齎し
た。微笑みに閉じられていたれいむのお口が、歓喜に開いていく。
来る。
来るのだ。
れいむは飛び込んだ。大きく前へと。
(ゆっくち! きゃわいいきゃわいいれいみゅがゆっくちうまれりゅよ! じぇんしぇか
いのいきもにょたち、れいみゅのたんじょうをしゅくふくしちぇにぇぇぇえええっ――)
一匹の赤ちゃんれいむが、まどろみにたゆたっていた。
胎内に居るれいむは、目が見えないし、音も聞こえない。なぜなら、そんな必要はない
からだった。そんなことは胎ゆの仕事ではない。
れいむの仕事は、夢を見ることだった。いつか見る外の世界を夢想し、そこに存在する
自分自身を想像する。
おそらくは、こんな想像。
れいむは漸う生まれた時、周囲は両親と自分が産まれたことを祝福してくれるたくさん
のゆっくり達、にんげん達がいて、れいむに向かって「ゆっくりおめでとう」とおいわい
してくれるのだ。もちろん極上のあまあま付き。
れいむとしては、自身の誕生がこんなに大勢のゆっくり達に感動を与えていることに少
々照れくささを覚えつつも、あまあまを頂戴し舌鼓を打つ。
もちろんその後は、ゆっくりして、ゆっくりし、ゆっくりするのだ。れいむ程のゆっく
りしたゆっくりは、そうやってぐんぐんと成長し美しさと優しさ、賢さ強さその他諸々を
兼ね備えたゆっくりとなる。
にんげん達もれいむのゆっくりっぷりを拝見したがるかもしれない。れいむはゆっくり
が好きだがにんげんも嫌いではないので、れいむの話し相手を務める栄誉に浴させてあげ
てもよい。何せれいむはゆっくりとしたゆっくりだから。
そうして世界一のびぼうっ、を手に入れたれいむは、れいむに次ぐくらいのゆっくりっ
ぷりを誇る夫――多分、まりさ辺りだろうとれいむは思った――を迎え、ちゅっちゅし、
らびゅらびゅし、にゃんにゃんして、前後おおおん♪ したあたりで、たっくさんの子供
達を授かるのだ。
珠のような赤ちゃん達はすくすくと成長し、立派なおとなになり、そうして孫を作る。
れいむは次の子供を作り、また孫にも囲まれて永遠に、えいっえん!! にしあわせに生
きるのだ。それはもう、世界一のゆっくりにふさわしく。
れいむの想像、おわり。
(ゆひゅん……れいみゅぷろじぇくとかんっぺきでごめんにぇ……)
虐待派の人間ならば五回は憤死する程度の甘ったるい妄想を巡らし、れいむはゆっくり
していた。
病的と云える楽観的・自己中心的な夢の中で、ゆっくりは自我を形成させていく。特に
自己愛あふれるれいむ種はその傾向が著しかった。今か今かと、新たな誕生に心を浮つか
せて、その目と肌――聴覚的な役割を果たす器官――を使う日を待ちわびている。
このおめめできれいなものをいっぱい見よう。きれいな音をいっぱい聴こう。まぁ、れ
いむ以上に綺麗なものなんて無く、れいむのおうた以上にすばらしい音楽なんて存在しな
いだろうけど。
そんな気持ちで、れいむは外に出るときを待ち構えていた。
そしてそれはすぐ近くに迫っている。
(ゆっ)
れいむは予感した。何かが動いた、と。
それは目まぐるしい速度で告げる世界の崩壊であり、また新たなる世界への邂逅でもあ
った。
体が傾く。物理的な何かしらの力を受けて、れいむの小さな体は零れ落ちようとしてい
た。恐怖感が無い、といえば嘘になる。しかし、それに倍する期待、感動、そして好奇心
があふれていた。れいむは生まれ落ちるのだ、と自然と理解した。
決定的な瞬間が迫る。
完全に閉じていたれいむの瞳が、僅かに、ゆっくりとだが開いた。未だ十全に機能を発
揮しないれいむのおめめは、しかし暗闇を抜けた後の陽光のような輝きを、れいむに齎し
た。微笑みに閉じられていたれいむのお口が、歓喜に開いていく。
来る。
来るのだ。
れいむは飛び込んだ。大きく前へと。
(ゆっくち! きゃわいいきゃわいいれいみゅがゆっくちうまれりゅよ! じぇんしぇか
いのいきもにょたち、れいみゅのたんじょうをしゅくふくしちぇにぇぇぇえええっ――)
ポチャン。
奇妙な表現ではあるが、れいむのゆん生はこの瞬間始まり、そして終わった。
奇妙な表現ではあるが、れいむのゆん生はこの瞬間始まり、そして終わった。
最初の十数秒が、れいむに与えられた光景の全てだった。
(―――ゆ?)
赤い。
視界が赤く染まっていた。肌が何かを感知する。この感触。おみずさんだ、とれいむは
思った。事実は少し違う。その液体は、水より僅かに粘性があった。
ゆっくりは呼吸をしない。しないが、思い込みの力によって窒息する。
れいむは遅まきながら、自分が水のようなものの中に沈んでいることを知覚した。
「……ごぼっ!? ぶびょびょっ!? ごぼぼぼびびぃぃぃぃ!!」
初の挨拶は、「ゆっくりしていってね」のゆの字も無かった。
れいむはそのまま苦しみ始める。
「ぶびいいぃぃl ぐるじっ! ぐるじぃっ! ぐぎょぎょおおぉぉ!!」
ゴボリとれいむの口から空気が漏れ出る。
もみあげを必死にわさわさ、ぴこぴこさせ、苦しみに悶えながらも何とか浮上しようと
する。結果として、その行動はれいむをくるくると回転させたに過ぎなかった。
「ぐびびぴぃ! だじゅっ、ごびょっ! ごぼぼぼぼぉ!」
人間にしてみれば呼吸困難の、内臓を締め付けられるような痛みがれいむを襲う。
その表情には先ほどの「ゆっくり」など、かけらも存在しなかった。
見開かれた目はぎょろぎょろと動き、食いしばった歯は苦痛に歪んでいる。
「びびぃぃっっ!!」
だがまだそれは序幕に過ぎなかった。
れいむの動きが早まる。それは自らの意思によるものではなく、別の要因によって齎さ
れていた。
「ぎゃべっ! がべべべべ!」
れいむを包み込んでいる赤い水。
それが柔い饅頭肌を浸透し、またれいむ自身がしこたま飲み下し、餡子の中に取り込ま
れた。
中枢餡に伝えられる指令。ひとつの情報が危険信号となってれいむの全身を駆け巡る。
それは、
「がっぎゃあああ!! がらい! じぬ゛っ!! びぶううぅぅ!!!」
更に更に遅まきながら。
れいむは全身を苛む赤い水の正体がからからさん――ラー油であることを理解した。
「がっげげげげ!! げぎ! びゅぶぶぶぶ! ぼび!」
れいむの体は、新しい脅威によっておぞましく変わっていった。
これもまた思い込みの力だ。
全身の肌が赤く腫れ上がり、所々に赤い斑点が浮かび上がった。
眼球は腫れてまぶたを押しのけ、デメキンよろしく血走った目は外に飛び出していた。
舌が異常に膨らみ、口を塞いでビロビロと泳いでいる。
わさわさ、ぴこぴこ、びろびろ、ぎょろぎょろ。
わさぎょろびろぴこわさぎょろぎょろびろびろぴこぎょろわさびろびろびろわさわさぴ
こぎょろぎょろびろわさぎょろぴこぴこぎょろびろわさびろぎょろびろ―――
(ゆびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびび)
これだけの目にあいながらも、れいむはまだ正気を保っていた。
いっとき狂って現実から逃避しようとも、非ゆっくち症に罹ろうとも、荒れ狂う激痛が
それらをたやすく粉砕した。
れいむは狂うこともできずに、この苦しみの中でもがいていた。
この短い間に、普通のゆっくりならば少なくとも百ぺん以上は死ぬ程の苦痛をれいむは
味わった。そしてこれからも味わい続けるだろう。死ぬことも無く、延々と。
なぜならそれがれいむの存在意義だから。
れいむは、苦しむために生み出された奇形ゆだった。
(―――ゆ?)
赤い。
視界が赤く染まっていた。肌が何かを感知する。この感触。おみずさんだ、とれいむは
思った。事実は少し違う。その液体は、水より僅かに粘性があった。
ゆっくりは呼吸をしない。しないが、思い込みの力によって窒息する。
れいむは遅まきながら、自分が水のようなものの中に沈んでいることを知覚した。
「……ごぼっ!? ぶびょびょっ!? ごぼぼぼびびぃぃぃぃ!!」
初の挨拶は、「ゆっくりしていってね」のゆの字も無かった。
れいむはそのまま苦しみ始める。
「ぶびいいぃぃl ぐるじっ! ぐるじぃっ! ぐぎょぎょおおぉぉ!!」
ゴボリとれいむの口から空気が漏れ出る。
もみあげを必死にわさわさ、ぴこぴこさせ、苦しみに悶えながらも何とか浮上しようと
する。結果として、その行動はれいむをくるくると回転させたに過ぎなかった。
「ぐびびぴぃ! だじゅっ、ごびょっ! ごぼぼぼぼぉ!」
人間にしてみれば呼吸困難の、内臓を締め付けられるような痛みがれいむを襲う。
その表情には先ほどの「ゆっくり」など、かけらも存在しなかった。
見開かれた目はぎょろぎょろと動き、食いしばった歯は苦痛に歪んでいる。
「びびぃぃっっ!!」
だがまだそれは序幕に過ぎなかった。
れいむの動きが早まる。それは自らの意思によるものではなく、別の要因によって齎さ
れていた。
「ぎゃべっ! がべべべべ!」
れいむを包み込んでいる赤い水。
それが柔い饅頭肌を浸透し、またれいむ自身がしこたま飲み下し、餡子の中に取り込ま
れた。
中枢餡に伝えられる指令。ひとつの情報が危険信号となってれいむの全身を駆け巡る。
それは、
「がっぎゃあああ!! がらい! じぬ゛っ!! びぶううぅぅ!!!」
更に更に遅まきながら。
れいむは全身を苛む赤い水の正体がからからさん――ラー油であることを理解した。
「がっげげげげ!! げぎ! びゅぶぶぶぶ! ぼび!」
れいむの体は、新しい脅威によっておぞましく変わっていった。
これもまた思い込みの力だ。
全身の肌が赤く腫れ上がり、所々に赤い斑点が浮かび上がった。
眼球は腫れてまぶたを押しのけ、デメキンよろしく血走った目は外に飛び出していた。
舌が異常に膨らみ、口を塞いでビロビロと泳いでいる。
わさわさ、ぴこぴこ、びろびろ、ぎょろぎょろ。
わさぎょろびろぴこわさぎょろぎょろびろびろぴこぎょろわさびろびろびろわさわさぴ
こぎょろぎょろびろわさぎょろぴこぴこぎょろびろわさびろぎょろびろ―――
(ゆびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびび)
これだけの目にあいながらも、れいむはまだ正気を保っていた。
いっとき狂って現実から逃避しようとも、非ゆっくち症に罹ろうとも、荒れ狂う激痛が
それらをたやすく粉砕した。
れいむは狂うこともできずに、この苦しみの中でもがいていた。
この短い間に、普通のゆっくりならば少なくとも百ぺん以上は死ぬ程の苦痛をれいむは
味わった。そしてこれからも味わい続けるだろう。死ぬことも無く、延々と。
なぜならそれがれいむの存在意義だから。
れいむは、苦しむために生み出された奇形ゆだった。
「おーすげぇ! ちゃんと泳いでるぞこのれいみゅ!」
少年がビンを覗き込み、れいむの様子を伺っていた。
彼はれいむの持ち主で、れいむを地獄に叩き落した張本人でもあった。
『虐研』という出版社がある。
虐研から刊行される『ゆ虐と虐習』という雑誌は、主に小学生を対象とし、未来の虐待
お兄さんを目指す少年少女たちの必携書とも云えるものである。
れいむは、その雑誌の付録品だった。
『泳ぎれいみゅ』と名付けられたれいむは、付属のラー油が満たされたビンの中で一生
を過ごすインテリアとして作り出された。
ゆっくりの子宮を簡易再現した容器の中でれいむは眠り続け、少年の手によってれいむ
は開封され、この世に生を受けた。
劇薬ともいえる刺激物の中でなるべく長い間生きていけるよう調整されたれいむは、他
の能力を全てスポイルされ、ただ苦しむだけの時を過ごす。
餡子を吐き出すこともできず、狂うことすら満足にできない。排泄のためのあにゃるや
まむまむなど存在しない。れいむにとって死ぬことは許されていなかった。
ある意味で原種に近い身体構造は、しかし人工の奇形ゆ以外の何者でもない。
最低でも一年、運がよければ五年以上も保つように設計されたそれらは、購読者に良質
の娯楽を提供し、なおかつゆっくりを非ゆっくりのどん底に叩き落す逸品だった。
「びゅぎぎぎぎ! げびびびび! ぎゅび! ぶごえ! ごぼ! ぼびぃ……」
もはやれいむは何も見えず、何も聞こえず、苦痛以外の一切を感じない。
れいむはこのまま、死に切れないほどの激痛を浴び続けながらゆっくりとその生命を削
られていく。
「おーい、見ろよ! まりちゃ! お前の友達のれいみゅだぞ!」
ケラケラと笑いながら、少年がビンを傍らの水槽に置く。
「ゆぅぅ……ゆっぐ……どぼちて、れいみゅ、ゆっくち……ゆっくち……」
水槽の中には、先月号の付録『アントクアリウムまりちゃ』が、体を蝕むおぞましい感
触・苦痛と、数日前に聞かされていた新しく届く『おともだち』の姿にぼろぼろと涙と蟻
をこぼれさせていた。
少年がビンを覗き込み、れいむの様子を伺っていた。
彼はれいむの持ち主で、れいむを地獄に叩き落した張本人でもあった。
『虐研』という出版社がある。
虐研から刊行される『ゆ虐と虐習』という雑誌は、主に小学生を対象とし、未来の虐待
お兄さんを目指す少年少女たちの必携書とも云えるものである。
れいむは、その雑誌の付録品だった。
『泳ぎれいみゅ』と名付けられたれいむは、付属のラー油が満たされたビンの中で一生
を過ごすインテリアとして作り出された。
ゆっくりの子宮を簡易再現した容器の中でれいむは眠り続け、少年の手によってれいむ
は開封され、この世に生を受けた。
劇薬ともいえる刺激物の中でなるべく長い間生きていけるよう調整されたれいむは、他
の能力を全てスポイルされ、ただ苦しむだけの時を過ごす。
餡子を吐き出すこともできず、狂うことすら満足にできない。排泄のためのあにゃるや
まむまむなど存在しない。れいむにとって死ぬことは許されていなかった。
ある意味で原種に近い身体構造は、しかし人工の奇形ゆ以外の何者でもない。
最低でも一年、運がよければ五年以上も保つように設計されたそれらは、購読者に良質
の娯楽を提供し、なおかつゆっくりを非ゆっくりのどん底に叩き落す逸品だった。
「びゅぎぎぎぎ! げびびびび! ぎゅび! ぶごえ! ごぼ! ぼびぃ……」
もはやれいむは何も見えず、何も聞こえず、苦痛以外の一切を感じない。
れいむはこのまま、死に切れないほどの激痛を浴び続けながらゆっくりとその生命を削
られていく。
「おーい、見ろよ! まりちゃ! お前の友達のれいみゅだぞ!」
ケラケラと笑いながら、少年がビンを傍らの水槽に置く。
「ゆぅぅ……ゆっぐ……どぼちて、れいみゅ、ゆっくち……ゆっくち……」
水槽の中には、先月号の付録『アントクアリウムまりちゃ』が、体を蝕むおぞましい感
触・苦痛と、数日前に聞かされていた新しく届く『おともだち』の姿にぼろぼろと涙と蟻
をこぼれさせていた。
おわり
ゆっくりなんて死んでなきゃどれだけやってもぬるいじめだよ!
あと科○と○習ってもう無いのな。愕然としたよ。
あと科○と○習ってもう無いのな。愕然としたよ。