ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1791 かえる
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かえる
昔々、ある森の中に、れみりゃとふらんのつがいが棲んでいた。
ゆっくりにしては歳を取ったつがいで、子供たちは既に独り立ちしており、二匹はのんびりと暮らしていた。後はお迎えを待つばかり。
さて、このれみりゃとふらんだが、歳を取った衰えがあるのか、狩りの腕はだんだんと落ちていた。
ゆっくりを見つけても、それが足の速いゆっくりであれば、追いつけずに逃がしてしまうこともしばしばだった。
二匹ともそういう状況で、年寄りになりわがままになっていたこともあって、お互いの狩りのへたくそさを意地悪く言い争うまでになっていた。
「ふらんは、ほんとうにかりがへたくそになったんだどー」
「ぱちゅりーにもおいつけないおねえさまにはいわれたくないよ!」
「ばかなことをいうんじゃないど! こーまかんのおぜうさまはかるがるしくおもてにでないんだど!」
「さんぽもしないからそんなにぶくぶくふとっちゃったのさ! おお、あわれあわれ」
そんな親の状況を見かねたのか、時折子供達がやってきて、捕まえたゆっくりのお裾分けをすることがあった。
「まんまー、ふたりでこのあまあまたべてながいきするんだどー」
れいむの餡子を吸いながら、れみりゃは独りごちるのだった。
「うううううう、やっぱりもつべきものは、おやのろうごにごほうしするこどもだど」
「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ……」
ところでこのれいむ(だったもの)、食っているのはれみりゃ一匹だけである。
ふらんはというと、狩りに行っている最中であった。
そして、帰って来るなり、すさまじい剣幕で怒鳴り散らすのだった。
「おねえさま! なんでそとにしんだあまあまがいるのさ! またふらんがでているときに、こどもたちのおすそわけをひとりじめしたね!」
「しら~んど~? あれはこーまかんのおぜうさまであるれみりゃさまが、えれがんとにつかまえてきたんだど~。そんなことより、きょうもまたてぶらなんだど?」
「うううううう……ゆっくりしね!」
「いわれなくても、れみりゃはゆっくりするんだど~まだまだながいきするんだど~」
もっとも、そういうふらんも、ゆっくりを捕まえたときはまず真っ先に自分の分を食っていたのだったが。
そんなある日、また子れみりゃがお裾分けのまりさを持ってきた。
家には親れみりゃが留守番をしていた。
いつもふらんだけが狩りに出ているような気がするが、そんなことはない。
しかし、今日のまりさはちと大振りだった。
「う~くったくったどぉ……くいきれないどぉ……あまったあまあまどうしよう……ふらんにそのままやるのもしゃくなんだどお」
「ゆ゛っ! ゆ゛っ! ゆびっ! ……もう……ごろじで……」
致死量ぎりぎりの餡子を吸われて、息も絶え絶えなまりさを前に、れみりゃは思案した。
「なにかうまいことかくすほうほうは……ん、そうだど! かもふらーじゅだど!」
そう言って、れみりゃは巣の近くの草むらから、草をいくつかむしり取ってきた。
そしてその草を口の中でかみ砕いて――
「まずいっ」
と目の前のまりさに吐き出した。そして、そのぐちゃぐちゃになった草を、まりさの顔面に塗りたくったのだった。
「んー? このぼうしはじゃまだどー」
と言って、まりさのとんがり帽子を巣の外に捨てた。そして、まりさの頭の上に飛びかかった。
「ぐえっ」
「お、いまのなきごえはよかったど。いいか? おまえはこれからかえるのまねをするんだどー」
と、平べったくなったまりさに言った。
「みごとにふらんをだましたら、おまえをたすけてやらんでもないんだど、れみりゃはこれからちょっとさんぽにでかけて、おなかをすかせてくるんだど」
と言って、れみりゃはそのメタボな身体でよろよろと巣から羽ばたいていった。
「……み~た~ぞ~」
巣のすぐ側の影から、ふらんが一部始終を見ていたことに気付かずに。
「……なにがかえるなのさ! こんなのひとめでばればれだって!」
巣に入るなり、ふらんはまりさにかぶりついた。
「まずっ」
苦い草の汁が塗りたくられたまりさは、吐き出しそうなほどまずかった。
が、それでも中身の餡子は全て吸い出した。
「むうう、なんだかふゆかいなのさ。なにかしかえししてやりたい……そうだ!」
ふらんはそれを思いつくやいなや、すぐに実行に移した。
さて、そんなことはつゆとも知らぬれみりゃは、疲労困憊で帰ってきた。
「うー、いいあせかいたどお……こーまかんのおぜうさまは、えれがんとなぼでぃすたいるでいなければならないから、つらいんだどお……ごほうびのすいーつがひつようなんだどー」
大して痩せていないのだが、この程度でご褒美のスイーツ(笑)を欲しがるのは人間もゆっくりもそう変わらないのだろうか。閑話休題。
「いまかえったんだどー、なんだふらんはまだかえってないのか。きっとまだかりでもしてるんだど」
それでは心おきなく、まりさの残りをいただこう、と巣の奥に向かう。
「ん? なんであまあまがなくなってるんだど? あれ? あれ? どこだど?!」
代わりにあったのは、先ほど捨てたはずのまりさの帽子だった。
「??? どうなってるんだど?」
そしてその帽子に近づいて調べようとしたときだった。
「げこ」
帽子の下から、何かが顔に跳びかかってきた。
「うわああああああああ!!! なんなんだど!?」
顔から振り飛ばしたそれを見て、れみりゃは一瞬、言葉を失った。
「……」
「げこ」
「……ほんとうにかえるになってるうううう!?」
(なわけねーだろ!)と、物陰から見ていたふらんは内心で突っ込んだ。
げこげこ言いながら、かえるは巣から跳びだした。
「ま、ま、ま、まつんだど! あまあまにもどるんだど! もうしばいはしなくていいんだど!」
慌てて、それを追いかけるれみりゃ。しかしメタボな身体がぶるんぶるん揺れて、かえるに振り回されるばかりだ。
その無様な姿を目の当たりにして、ふらんは思うのだった。
(ざまあみろ! ……しかし、だめだこいつ、ほんきでなんとかしないと……あんなにぼけてるとはおもわなかったよ……ながいきもかんがえものだね)
「まつんだど~! あまあまにもどれ! ざぐや~、そのすばしっこいあまあまつかまえて~」
しかしさくやは現れなかった。
あとがき
久しぶりに書いたね。疲れた
昔々、ある森の中に、れみりゃとふらんのつがいが棲んでいた。
ゆっくりにしては歳を取ったつがいで、子供たちは既に独り立ちしており、二匹はのんびりと暮らしていた。後はお迎えを待つばかり。
さて、このれみりゃとふらんだが、歳を取った衰えがあるのか、狩りの腕はだんだんと落ちていた。
ゆっくりを見つけても、それが足の速いゆっくりであれば、追いつけずに逃がしてしまうこともしばしばだった。
二匹ともそういう状況で、年寄りになりわがままになっていたこともあって、お互いの狩りのへたくそさを意地悪く言い争うまでになっていた。
「ふらんは、ほんとうにかりがへたくそになったんだどー」
「ぱちゅりーにもおいつけないおねえさまにはいわれたくないよ!」
「ばかなことをいうんじゃないど! こーまかんのおぜうさまはかるがるしくおもてにでないんだど!」
「さんぽもしないからそんなにぶくぶくふとっちゃったのさ! おお、あわれあわれ」
そんな親の状況を見かねたのか、時折子供達がやってきて、捕まえたゆっくりのお裾分けをすることがあった。
「まんまー、ふたりでこのあまあまたべてながいきするんだどー」
れいむの餡子を吸いながら、れみりゃは独りごちるのだった。
「うううううう、やっぱりもつべきものは、おやのろうごにごほうしするこどもだど」
「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ……」
ところでこのれいむ(だったもの)、食っているのはれみりゃ一匹だけである。
ふらんはというと、狩りに行っている最中であった。
そして、帰って来るなり、すさまじい剣幕で怒鳴り散らすのだった。
「おねえさま! なんでそとにしんだあまあまがいるのさ! またふらんがでているときに、こどもたちのおすそわけをひとりじめしたね!」
「しら~んど~? あれはこーまかんのおぜうさまであるれみりゃさまが、えれがんとにつかまえてきたんだど~。そんなことより、きょうもまたてぶらなんだど?」
「うううううう……ゆっくりしね!」
「いわれなくても、れみりゃはゆっくりするんだど~まだまだながいきするんだど~」
もっとも、そういうふらんも、ゆっくりを捕まえたときはまず真っ先に自分の分を食っていたのだったが。
そんなある日、また子れみりゃがお裾分けのまりさを持ってきた。
家には親れみりゃが留守番をしていた。
いつもふらんだけが狩りに出ているような気がするが、そんなことはない。
しかし、今日のまりさはちと大振りだった。
「う~くったくったどぉ……くいきれないどぉ……あまったあまあまどうしよう……ふらんにそのままやるのもしゃくなんだどお」
「ゆ゛っ! ゆ゛っ! ゆびっ! ……もう……ごろじで……」
致死量ぎりぎりの餡子を吸われて、息も絶え絶えなまりさを前に、れみりゃは思案した。
「なにかうまいことかくすほうほうは……ん、そうだど! かもふらーじゅだど!」
そう言って、れみりゃは巣の近くの草むらから、草をいくつかむしり取ってきた。
そしてその草を口の中でかみ砕いて――
「まずいっ」
と目の前のまりさに吐き出した。そして、そのぐちゃぐちゃになった草を、まりさの顔面に塗りたくったのだった。
「んー? このぼうしはじゃまだどー」
と言って、まりさのとんがり帽子を巣の外に捨てた。そして、まりさの頭の上に飛びかかった。
「ぐえっ」
「お、いまのなきごえはよかったど。いいか? おまえはこれからかえるのまねをするんだどー」
と、平べったくなったまりさに言った。
「みごとにふらんをだましたら、おまえをたすけてやらんでもないんだど、れみりゃはこれからちょっとさんぽにでかけて、おなかをすかせてくるんだど」
と言って、れみりゃはそのメタボな身体でよろよろと巣から羽ばたいていった。
「……み~た~ぞ~」
巣のすぐ側の影から、ふらんが一部始終を見ていたことに気付かずに。
「……なにがかえるなのさ! こんなのひとめでばればれだって!」
巣に入るなり、ふらんはまりさにかぶりついた。
「まずっ」
苦い草の汁が塗りたくられたまりさは、吐き出しそうなほどまずかった。
が、それでも中身の餡子は全て吸い出した。
「むうう、なんだかふゆかいなのさ。なにかしかえししてやりたい……そうだ!」
ふらんはそれを思いつくやいなや、すぐに実行に移した。
さて、そんなことはつゆとも知らぬれみりゃは、疲労困憊で帰ってきた。
「うー、いいあせかいたどお……こーまかんのおぜうさまは、えれがんとなぼでぃすたいるでいなければならないから、つらいんだどお……ごほうびのすいーつがひつようなんだどー」
大して痩せていないのだが、この程度でご褒美のスイーツ(笑)を欲しがるのは人間もゆっくりもそう変わらないのだろうか。閑話休題。
「いまかえったんだどー、なんだふらんはまだかえってないのか。きっとまだかりでもしてるんだど」
それでは心おきなく、まりさの残りをいただこう、と巣の奥に向かう。
「ん? なんであまあまがなくなってるんだど? あれ? あれ? どこだど?!」
代わりにあったのは、先ほど捨てたはずのまりさの帽子だった。
「??? どうなってるんだど?」
そしてその帽子に近づいて調べようとしたときだった。
「げこ」
帽子の下から、何かが顔に跳びかかってきた。
「うわああああああああ!!! なんなんだど!?」
顔から振り飛ばしたそれを見て、れみりゃは一瞬、言葉を失った。
「……」
「げこ」
「……ほんとうにかえるになってるうううう!?」
(なわけねーだろ!)と、物陰から見ていたふらんは内心で突っ込んだ。
げこげこ言いながら、かえるは巣から跳びだした。
「ま、ま、ま、まつんだど! あまあまにもどるんだど! もうしばいはしなくていいんだど!」
慌てて、それを追いかけるれみりゃ。しかしメタボな身体がぶるんぶるん揺れて、かえるに振り回されるばかりだ。
その無様な姿を目の当たりにして、ふらんは思うのだった。
(ざまあみろ! ……しかし、だめだこいつ、ほんきでなんとかしないと……あんなにぼけてるとはおもわなかったよ……ながいきもかんがえものだね)
「まつんだど~! あまあまにもどれ! ざぐや~、そのすばしっこいあまあまつかまえて~」
しかしさくやは現れなかった。
あとがき
久しぶりに書いたね。疲れた