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Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia 解説 - 魔法 - (2014/09/28 (日) 16:31:30) のソース
用語解説 設定は原則としてD&D3.5版に準じる プレスティディジテイション Prestidigitation /奇術 系統:共通呪文; 0レベル呪文 構成要素:音声、動作 距離:10フィート 持続時間:1時間 初心者の呪文の使い手が練習のために使うもので《初級秘術呪文(キャントリップ)》とも呼ばれ、発動すると術者は一時間の間単純な魔法の効果を起こすことができるようになる。 1ポンドまでの物質をゆっくりと持ち上げたり、小さな物体に色をつけたり、きれいにしたり、汚したり、冷やしたり、暖めたり、匂いをつけたりできる。 粗雑な脆い物体を生み出したり、仄かに輝くボールを掌の上に浮かべたり、微かな音楽の音色を作り出したり、食べ物の味や香りを良くしたり、つむじ風を起こして埃を払ったりなどもできる。 ダメージを与えたりはできず、この呪文で起こした変化は単に物体を動かすといった程度のものを除けば最大一時間で元に戻ってしまう。 ディテクト・マジック Detect Magic /魔法の感知 系統:占術; 0レベル呪文 構成要素:音声、動作 距離:60フィート、中心角90度の円錐形の放射範囲 持続時間:精神集中の限り、最大で術者レベル毎に1分(途中解除可能) 術者は魔法のオーラを感知する。明らかになる情報の量は、術者がどれだけ長い間特定の範囲や対象を観察するかによる。 1ラウンド(6秒)の観察で魔法のオーラの有無、2ラウンドでその数と最も強いオーラの強度(希薄、微弱、中程度、強力、圧倒的)、3ラウンド目には各オーラの強度と位置が分かる。 術者の知識次第ではオーラの属する系統やマジックアイテムの特性も判別できる。 破壊されたマジックアイテムや既に終了した呪文の希薄な残留オーラも感知でき、木の扉や土壁、薄い鉄板程度であれば効果範囲は貫通してその背後まで調べられる。 本作品の設定上、ディーキンはこの呪文を《永続化(パーマネンシィ)》して自身に定着させており、自分より高レベルの術者に解呪されない限りは精神集中するだけで常時この呪文の効果を起動できるものとしている。 高レベル冒険者がいくつかの呪文を《永続化》させていることはむしろ当然なので。 ディスガイズ・セルフ Disguise Self /変装 系統:幻術(幻覚); 1レベル呪文 構成要素:音声、動作 距離:術者自身 持続時間:術者レベル毎に10分(途中解除可能) 術者は自分の外見を変えることができる。体型を変えたり、装備品一式を別の物に見せかけたり、身長を1フィートまで上下させたりできる。 ほくろや顎髭のようなちょっとした特徴を加えたり消したり、全くの別人や異なる性別であるような外見にすることもできる。 この呪文は選んだ姿が持つ能力や独特な話し方や身振りまでは与えてくれないし、手触りや音声も変わらない。 バトルアックスをダガーのように見せかけることはできるが、それでも武器の機能自体は変化しない。 作中に登場した《変装帽子(ハット・オブ・ディスガイズ)》は着用者にこの呪文の効果を永続で与えるマジックアイテムである。値段は1800gp(金貨1800枚)。 アーケイン・マーク Arcane Mark /秘術印 系統:共通; 0レベル呪文 構成要素:音声、動作 距離:接触、最大1平方フィート内に収まる印やルーン 持続時間:永続 術者はこの呪文で、どんな物質にも傷をつけることなく自分のルーンや印を刻むことができる。ルーンや印は6文字以内でなければならない。 書いた文字は可視状態にも不可視状態にもでき、不可視にした場合ディテクト・マジックの呪文を使えば光って可視状態になる。リード・マジックの呪文は、文字が単語を成していればそれを明らかにする。 印を解呪することはできないが術者の意志かイレイズという呪文によって除去できる。 生きている存在にも記せるが、その場合にはゆっくりとかすれてゆき、約1ヶ月で消えてしまう。 スカラーズ・タッチ Scholar's touch /学識者の接触 系統:占術; 1レベル呪文 構成要素:音声、動作、物質(羊皮紙の断片と一つまみの火口)、焦点具(薄い円板状の水晶) 距離:自身 持続時間:精神集中の限り、最大で術者レベル毎に1ラウンド(途中解除可能) 術者は本や巻物に僅かに接触するだけで、あたかも完全に読み通したかのようにそれに含まれる知識を吸収する。 含まれる情報量やページ数がどれだけ多いかに関係なく、一冊あたり1ラウンドのペースで読むことができる。 この呪文によって術者はその文面を実際に一回通し熟読したのに等しい知識を得ることができるが、完全な記憶力まで得られるというわけではない。 術者が読めない言語で書かれた文章や魔法の本に対しては効果が無く、この呪文によって魔法のスクロールを発動したり、呪文を準備したりすることはできない。 ヒーローズ・フィースト Heroes' Feast /英雄達の饗宴 系統:召喚術(創造); 6レベル呪文 構成要素:音声、動作、信仰 距離:近距離(25フィート+2術者レベル毎に5フィート) 持続時間:1時間(食事)+12時間(効果) この呪文は詠唱に10分の時間を要し、ヴァルハラの英雄達が食べるような極上の御馳走を術者レベル毎に1人分ずつ作り出す。 飲食物や食器に加えて、豪華なテーブルや椅子、給仕(ワルキューレ?)までもがセットになって出てくる。 アムブロシア(神饌)のような食べ物やネクタル(神酒)のような飲み物もあり、飲食に1時間を費やした者は素晴らしい恩恵を得られる。 あらゆる病が癒えるとともに12時間の間毒や恐怖に対する完全な耐性を得る。 また、1d8+術者レベル毎に1(最大10)ポイントの一時的hpと、攻撃ロールと意志セーヴへの+1士気ボーナスも得る。 バードが使う呪文としては最高レベルの部類に入るもののひとつである。 パイロテクニクス Pyrotechnics /火炎使い 系統:変成術; 2レベル呪文 構成要素:音声、動作、物質(火元1つ) 距離:遠距離(400フィート+1術者レベル毎に40フィート) 持続時間:本文参照 この呪文は火を眩い多彩の火花や濃密な煙雲など、術者が選んだものに変化させる。 この呪文は火元1つを対象とし、それはすぐに消える。 その火が一辺20フィート以上の大きなものだった場合、その一部だけが消える。 魔法的な火は消えないが、火に基づくクリーチャーが源として使われた場合、その対象は術者レベル毎に1ポイントのダメージを受ける。 火花を選ぶと華々しい多彩の閃光が炸裂して、火元から120フィート以内のクリーチャーを1d4+1ラウンドの間、盲目状態にする(意志・無効)。 煙雲を選ぶと火元から20フィート以内に視覚を遮り息を詰まらせる濃密な煙が立ち上り、その中にいる者の筋力・敏捷力に-4のペナルティを与える(頑健・無効)。 煙は術者レベル毎に1ラウンド残留し、ペナルティは煙の外に出てからも1d4+1ラウンドの間残り続ける。 呪文抵抗は火花の効果に対しては有効だが、煙雲の効果に対しては無効である。 《炎の爆発(Fiery Burst)》 [温存魔力特技] 前提条件:2レベル以上の呪文を発動する能力 習得者は呪文レベル2以上の[火]の呪文を発動可能な状態である限り、半径5フィートの範囲に広がる炎の爆発を回数無制限で作り出すことができる。 射程距離は最大30フィートまでで、発動可能な最高レベルの[火]の呪文のレベル毎に1d6ポイントのダメージを及ぼす(反応・半減)。 加えてこの特技を習得しているものは、[火]の呪文を発動する際の術者レベルに+1の技量ボーナスを得る。 メッセージ Message /伝言 系統:変成術[言語依存]; 0レベル呪文 構成要素:音声、動作、焦点具(短い銅線1本) 距離:中距離(100フィート+1術者レベル毎に10フィート) 持続時間:術者レベル毎に10分 術者は伝言を囁いて伝え、相手が囁き返した返答を受け取ることができる。 最大で術者レベル毎に1体までの距離内のクリーチャーを目標にすることができ、全員に同時に同じ伝言が伝わる(返答を受け取れるのは術者のみ)。 この呪文は風に音を運ばせるわけではないため、多少の障壁があっても声が伝わる。 分厚い壁やフェイルーンのサイレンス呪文はこの伝言を遮るが、木製の扉や普通の土壁、薄い鉄板程度であれば障害にはならない。 またこの呪文による伝言は直線を通る必要はなく、分厚い障壁があっても迂回するルートが存在しており、かつ経路全体が呪文の有効距離内ならば伝言は伝わる。 アンシーン・サーヴァント Unseen Servant /見えざる従者 系統:召喚術(創造); 1レベル呪文 構成要素:音声、動作、物質(糸切れと木片) 距離:近距離(25フィート+2術者レベル毎に5フィート) 持続時間:術者レベル毎に1時間 術者は目に見えず姿形も精神も持たぬ力場から成る従者を作り出す。 従者は術者の命令に従って荷物の運搬や掃除、繕い物などの単純な作業を行える。 この従者の筋力は2(平均的な人間の筋力は10~11程度)で、最大20ポンドまでの重量を持ち上げたり、100ポンドまでの重量を押し引きできる。 移動速度は通常移動で毎ラウンド15フィート(平均的な人間は30フィート)であり、実体を持たないので空中を移動することも可能。 この従者は攻撃は行えず、また範囲攻撃から6ポイント以上ダメージを負ったり、術者の現在位置から見て呪文の距離外に送り出そうとすると消えてしまう。 サーヴァント・ホード Servant Horde /従者の群れ 系統:召喚術(創造); 3レベル呪文 構成要素:音声、動作、物質(小さな交差した棒に紐を何本も結んだもの) 距離:近距離(25フィート+2術者レベル毎に5フィート) 持続時間:術者レベル毎に1時間 術者はアンシーン・サーヴァントと同様の従者を、2d6+術者レベル毎に1(最大15)体まで同時に作り出す。 バードの呪文リストには含まれていないが、シャドウ・カンジュレーションで効果模倣はできる。 ディーキンは1度の使用で平均22体従者を作り出すことができ、朝起きた時に詠唱すれば夜寝る時にもまだ効果が続いているほど持続時間も長い。 シャドウ・カンジュレーション Shadow Conjuration /影の召喚術 系統:幻術(操影); 4レベル呪文 構成要素:音声、動作 距離:本文参照 持続時間:本文参照 術者は物質界に併存する複製めいた世界、影界から影の物質を引き出し、それを使って物体や力場、クリーチャーなどの半ば実在する幻影を生み出す。 シャドウ・カンジュレーションはウィザード/ソーサラーの3レベル以下の任意の召喚術(ただし招来または創造の呪文のみ)の効果を模倣することができる。 影が本物であると信じた者に対しては呪文は完全な効果を及ぼせるが、意志セーヴによる看破に成功した者や意思を持たない物体に対しては本物の2割の効果しかない。 ダメージは5分の1になり、ダメージを及ぼさない効果は20%の確率でしか働かない。 またこの呪文で作られたクリーチャーは、看破の成否にかかわらず本物の5分の1のhpしか持っていない。 看破に成功した者には、シャドウ・カンジュレーションはぼんやりとした形で希薄な影の上に透き通ったイメージが重ねあわせられた紛い物に見える。 デイライト Daylight /陽光 系統:力術[光]; 3レベル呪文 構成要素:音声、動作 距離:接触 持続時間:術者レベル毎に10分 術者の接触した物体は半径60フィートに明るい照明、更にその周囲60フィートに薄暗い照明を投げかけるようになる。 その呪文名にも関わらずこの光は日光に弱いクリーチャー(ヴァンパイアなど)に対して特別な害は及ぼさない。 また、光源になっている物体に覆いをすることによって光を遮ることができる。 [光]の補足説明を持つ呪文は、それと等しいかより低い呪文レベルの[闇]の呪文を相殺・解呪するのに使用できる(その逆も同様である)。 勇気鼓舞の呪歌(Inspire Courage): 何らかの<芸能>技能のランクを3ランク以上持っているバードが使用可能。 術者が選択した目標に対して、魅惑および恐怖を及ぼす効果に対するセーヴと攻撃ロール、武器のダメージに士気ボーナスを与える。 どれだけのボーナスを与えられるかはバードのレベルによる。 術者は使用に当たって音声要素を伴う芸術を披露し、目標はそれを聞いていなければならない。 呪歌という名称だが、音声を伴う芸能であれば歌に限らず楽器演奏、朗誦、演説等何でもよく、聞き始めた瞬間から効果が発揮される。 また、聞き終えてからも5ラウンドの間効果は持続する。 これはバードというクラスの持つ能力であるが、呪文とは異なる。 効果を受けた全員がガンダールヴの廉価版になるようなものだとでも思えばよいでしょうか。 攻撃力は上がるけど素早さや回避力は上がらないし、知らない武具の扱いができるようになる効果等もないので総合的には大分弱いでしょうが、 術者が選んだ複数の者を同時に強化できるなどの優れている面もあり、術者自身に効果を及ぼすこともできます。 与えられるボーナスは大して大きくないのですが、ディーキンなら素人の一般人を一応の訓練を積んだ傭兵以上の腕前にし、 ダガーの威力をロングソード以上に、ロングソードの威力をグレートソード以上にアップさせる、という程度の事はできるでしょう。 また、この呪歌が与えるボーナスをさらに増やすことができる呪文や特技なども存在しています。 聞いたものが実際どんな状態になるのか、何故芸能なのに一瞬聞いただけで完全な効果が発揮されるのかなどは不明瞭で、作中での描写は個人的な解釈です。 超熱いアニソンのイントロ聞いただけでテンションが上がるのの強化版みたいなもんだ、と解釈している人もいましたが。 ちなみに国産TRPGのソード・ワールドRPGでは呪歌(じゅか)ですが、D&Dでは呪歌(まがうた)です。 武勇鼓舞の呪歌(Inspire Greatness): 何らかの<芸能>技能のランクを12ランク以上持っている、9レベル以上のバードが使用可能。 術者が選択した目標は疑似的に2レベル上のファイターになったかのように、攻撃ロールおよび頑健セーヴへのボーナスと一時的ヒットポイントを得る。 また、ヒットダイスを参照する効果に対しても本来より2ヒットダイス分高いものとして扱われる。 一時的ヒットポイントが残っている限り、ダメージを受けてもそちらが減るだけで本来のヒットポイントを失うことはない。 アニメイト・インストゥルメント Animate Instrument /動く楽器 系統:変成術; 2レベル呪文 構成要素:音声、動作 距離:接触 持続時間:術者レベル毎に1分 目標となった楽器1つに自動的に演奏する能力を与え、効果持続時間中に術者の演奏を引き継がせたり、術者の代わりに演奏させることができる。 その際の<芸能>判定には術者と同じ修正値を使用する。 これによって呪歌の効果を発揮させることも可能であり、通常は精神集中を要する呪歌であったとしても術者自身の精神集中は不要である。 非魔法の楽器でさえあれば種類は何でもよく、手持ち式の楽器であれば持ち運ばない場合にはその場に浮遊して演奏を行う。 楽器がダメージを受けた場合にはこの呪文の効果は終了する。 サモン・インストゥルメント Summon Instrument /楽器の召喚 系統:召喚術(招来); 0レベル呪文 構成要素:音声、動作 距離:0フィート 持続時間:術者レベル毎に1分 術者は任意の手持ち式の楽器1つ(呪文の完成時に選択する)を手中または足元に招来する。 この楽器はごく普通の品質のものだが、術者自身にしか演奏できない。 ファントム・スティード Phantom Steed /幻の乗馬 系統:召喚術(創造); 3レベル呪文 構成要素:音声、動作 距離:0フィート 持続時間:術者レベル毎に1時間 術者は半ば実在する馬のようなクリーチャーを創造する。 この乗馬には術者1人か、術者が他人のために作成した場合その人物1人が騎乗することができる。 ファントム・スティードは体が黒く灰色の鬣や尻尾、煙で彩られた音を立てない非実体の蹄を持ち、鞍やはみ、手綱のように見えるものを着けている。 この乗馬自身は戦うことはないが、普通の動物は皆これを避けようとし、交戦を拒む。 乗馬のACは18、hpは7+術者レベル毎に1ポイントで、hpを全て失うと乗馬は消える。 移動速度は術者レベル毎に20フィート(最大240フィート、普通の馬の移動速度は種類によるが40~60フィートなのでその4~6倍相当)である。 最高速度の乗馬が全力で疾走した場合の速度は計算すると170km/h以上で、竜騎士が乗る火竜は約150km/hとされているためそれを上回る。 また、術者レベルが上がるにしたがって乗馬は地形による移動制限を無視したり、水面を疾走したり、空中を走ったりといった様々な特殊能力を得ていく。 バードの呪文リストには含まれていないが、シャドウ・カンジュレーションでの効果模倣ならばバードにも使用できる。 オルター・セルフ Alter Self /自己変身 系統:変成術(ポリモーフ); 2レベル呪文 構成要素:音声、動作 距離:自身 持続時間:術者レベル毎に10分 術者は自分と同じクリーチャー種別でサイズ分類の差が1段階以内である、術者レベル毎に1ヒットダイス(最大5HD)までのクリーチャーに変身する。 どのような姿に変身しても能力値やクラス・レベルなどの元の姿の能力の多くはそのまま維持される。 術者は変身先の姿の持つ移動能力や肉体武器、外皮によるACボーナスなどある程度の能力を得るが、超常能力や呪文能力は一切得られない。 変身先の姿に合わない装備品は変身中は肉体に融け込み、機能しなくなる。 術者は変身する種族の正常範囲内でなら、髪や肌の色や質感といった細かな肉体的特徴を選択できる。 この呪文を<変装>のために用いると、判定に+10のボーナスを得られる。 なお、普通のコボルドは種別が人型生物なので人間やエルフなどの人型生物に変身するがディーキンの場合は種別が竜なので竜に変身する。 ただし5HD以下でサイズ分類が超小型~中型(猫~人間程度)の、非常に限られた範囲の竜にしかなれない。 例えば何種類かの真竜のワームリング(ホワイト、カッパーなど)やスードゥ・ドラゴン(偽竜)などに変身が可能である。 インヴィジビリティ Invisibility /不可視化 系統:幻術(幻覚); 2レベル呪文 構成要素:音声、動作、物質(1本のまつ毛をゴムに封入したもの) 距離:自身あるいは接触 持続時間:術者レベル毎に1分 術者が接触したクリーチャーあるいは物体を不可視状態にする。呪文の受け手が装備を持っている場合はそれも一緒に見えなくなる。 地面に下ろした物や落とした物は目に見えるようになるが、拾った物も服やポーチの中にしまっておけば不可視にできる。 ただし受け手の匂いや立てる音、移動時に残した足跡等の痕跡まで消してくれるわけではない。 静止している不可視状態のクリーチャーは<隠れ身>の判定に+40、動いている場合には+20のボーナスを得る。 この呪文は対象が何らかのクリーチャーを攻撃した瞬間に解けるが、その際の攻撃一回に関しては不可視状態の利益を得られる。 ここでいう“攻撃”には敵を目標とした呪文や効果範囲に敵を含む呪文等も入る。 なお、誰が“敵”であるのかは不可視化したキャラクターの認識による。 誰も装備していない物体に対して何らかの行動をしても呪文が解けることはない。 また、間接的に害をなすことは攻撃とはみなされない。 もっぱら味方に作用を及ぼして利益を与える呪文は、たとえ敵も効果範囲に収めていたとしても攻撃とは見なされない。 したがって、透明化した者は扉を開け、話をし、物を食べ、階段を登るなどしても不可視状態が解除される心配はない。 怪物を召喚して攻撃させ、敵が渡っている最中の吊り橋のロープを切り、罠を作動させるボタンを押し、敵陣の井戸に毒を投げ込んでも差し支えない。 もちろん、味方に強化や回復の呪文を掛けて回っても一向に構わない。 この呪文はパーマネンシイでその効果を永続化させることができるが、物体を対象とした場合に限られる。 ディテクト・イーヴル Detect Evil /悪の感知 系統:占術; 1レベル呪文 構成要素:音声、動作、信仰 距離:60フィート、中心角90度の円錐形の放射範囲 持続時間:精神集中の限り、最大で術者レベル毎に10分(途中解除可能) 術者は悪の存在を感知する。明らかになる情報の量は、術者がどれだけ長い間特定の範囲や対象を観察するかによる。 1ラウンド(6秒)の観察で悪の存在の有無、2ラウンドでその数と最も強いオーラの強度、3ラウンド目には各オーラの強度と位置が分かる。 アンデッド、悪の来訪者、悪の神のクレリックなどは特に強いオーラを放つ。 また、[悪]の副種別を持つ魔法や、それによって作られた悪のアイテムなどの放つオーラも感知できる。 あまりにも強力な悪の存在を感知した場合、術者がそれに打ちのめされて短時間の間朦朧としてしまう事がある。 分厚い壁や鉛の薄膜はこの呪文の効果を遮るが、木製の扉や普通の土壁、薄い鉄板程度であれば効果は貫通してその背後も調べることができる。 パラディン(聖騎士)は最も基本的な能力として、ただ精神を集中するだけでいつでもこの呪文と同等の効果の超常能力を回数無制限で使用できる。 アプレイジング・タッチ Appraising Touch /鑑定の接触 系統:占術; 1レベル呪文 構成要素:音声、動作 距離:術者 持続時間:術者レベル毎に1時間 術者は呪文の持続時間の間、接触している物体に対する直観的な洞察を得ることができる。 対象の物体に接触している限り、術者はその物体の価値を判断するための<鑑定>の判定に+10洞察ボーナスを得る。 また、たとえこの判定に失敗したとしても、術者が対象の物体の価値を±50%の範囲を超えて誤って見積もることはなくなる。 この方法で価値を鑑定するには、調べる対象1つにつき2分の時間がかかる。