ウェールズ皇太子の胸を『閃光の』ワルドの魔法が穿った瞬間、そいつは現れた。
「ふっふっふっふ…………はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」
「……ッ! これは!」
ウェールズ皇太子の死骸がない! 否………ッ!
「…………すりかえておいたのさ!」
「誰だ、お前は!」
「誰だ、お前は!」
ウェールズ皇太子は死んでなどいなかったのだ!
ワルドが視線を上げると、声の主によってウェールズ皇太子は抱きかかえられているではないか。
赤と青に染め抜かれた衣服。瞳を隠す銀色のレンズ。マスク。
そうだ、忘れもしない。大胆不敵にも結婚式に乗り込み、ワルドの皇太子暗殺を見破った男。
――ルイズの呼び出した使い魔!
ワルドが視線を上げると、声の主によってウェールズ皇太子は抱きかかえられているではないか。
赤と青に染め抜かれた衣服。瞳を隠す銀色のレンズ。マスク。
そうだ、忘れもしない。大胆不敵にも結婚式に乗り込み、ワルドの皇太子暗殺を見破った男。
――ルイズの呼び出した使い魔!
その使い魔は、左右の腕にそれぞれ抱えていた王子を下ろすと、
颯爽と桃色の髪を持つ召喚者の前に降り立った。
「……ッ! ……良いわ、やっちゃいなさい……ッ!」
その言葉に使い魔は頷くと、奇妙なポーズをとってのける。
「あどけない少女の瞳に希望を見た、情け無用の男!」
「スクエア・メイジを前にして名乗る余裕があると思ったか!」
閃光の二つ名に恥じぬ詠唱速度ッ! 空気の刃が放たれるも――そこに彼の姿はないッ!
颯爽と桃色の髪を持つ召喚者の前に降り立った。
「……ッ! ……良いわ、やっちゃいなさい……ッ!」
その言葉に使い魔は頷くと、奇妙なポーズをとってのける。
「あどけない少女の瞳に希望を見た、情け無用の男!」
「スクエア・メイジを前にして名乗る余裕があると思ったか!」
閃光の二つ名に恥じぬ詠唱速度ッ! 空気の刃が放たれるも――そこに彼の姿はないッ!
「母と子の、愛の絆を粉砕する男ッ!」
「……そこかッ!」
「……そこかッ!」
いつの間に移動したのか、礼拝堂の天井へと張り付いていた男へと再びエア・カッターが放たれる!
「アルビオンの転覆にむせび泣く男ッ!」
……しかし、当たらない!
ワルドは次々に呪文を繰り出すが、その悉くを奴は避けていくのだ。
「キノコ狩りハルケギニア・チャンピオンッ!」
ワルドは次々に呪文を繰り出すが、その悉くを奴は避けていくのだ。
「キノコ狩りハルケギニア・チャンピオンッ!」
「………だ」
「地獄から来た!」
「……何なんだ」
「鉄十字団!」
「何なんだよ」
「からの使者!」
「お前は……」
「殺し!」
「いったい……」
「キラー!」
「何なんだよ……ッ」
「の友達!」
「答えろ」
「の友達!」
「ガンダールヴ……ッ!」
……果たして、ワルドの叫びが届いたのか否か。
男は彼の前に降り立つと、高らかに名乗りをあげた。
男は彼の前に降り立つと、高らかに名乗りをあげた。
「スパイダーマッ!」
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奴に勝つにはそれこそゴッドマンでも呼ばなきゃなるまい。
きっとギーシュとの決闘に6話ぐらい必要だろうけど。
きっとギーシュとの決闘に6話ぐらい必要だろうけど。