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  • ドSな使い魔-05

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ドSな使い魔-05

最終更新:2008年03月01日 19:38

匿名ユーザー

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  • ドSな使い魔


決闘から日が経つにつれ、ルイズの二つ名、いやあだ名は多様な物になっていった。
例を挙げると、鋼鉄の腕を持つ女、「豪腕」のルイズ、「強肩」のルイズ、鋼の魔法術士、鉄腕ルイズ、まさにレーザービーム……
一体あの場に何人人が居たのかと思うほど、好き勝手に呼ばれている。話の伝播速度も当然凄まじく、今では学年を超えて、学院のほぼ全員が噂のことを知っている。
とはいえ、直接現場を見ていない者には信じがたい噂なだけに、噂自体も形を様々に変えている。
「私が聞いたのなんて、広場にクレーターを作って半殺しにしたギーシュを生き埋めにしたっていうヤツよ?」
「……熊相手に素手で立ち向かって倒した」
「そんなのすぐに嘘だって分かりそうな物じゃない!」
激興するルイズに呆れたような視線を送り、キュルケはポツリと漏らした。
「いや、貴女のやった事も十分嘘っぽいんだけど……」

「ちょっとネウロ! 一体どうしてくれるのよ! 完全に色物扱いじゃない!」
「元々色物だったのだろう。大して変わらないではないか」
――自室にて、ネウロを責めるルイズ。しかしネウロは馬耳東風といった感じで、軽くいなす。
「大体、もう蔑称で呼ばれることなどないぞ? それに、皆に力を認められたではないか。十分すぎるだろう」
「どこがよ! 変な噂が変わりにたったんじゃ、意味ないじゃない! それに、あれは私の力じゃないわ。ネウロ、あんたが何かしたんでしょ!」
「ほう、よく気がついたな。あれも我が輩の能力の一つだ。ゾウリムシの割にはやるではないか」
涼しい顔で火に油を注ぐネウロ。だがルイズは別の箇所に反応を示した。
「ゾウリムシってなによ! よくわかんないけど、絶対良い意味で使ってないでしょ!
それと、あの状況で変な事をできそうなのは、あんたしかいないじゃない。これくらい、すぐ気付くわよ!
全く……。いいわ、とりあえず洗濯物を渡してこなきゃ……」
そう呟いて、立ち上がるルイズ。本当はネウロにやらせたいとこだが、そんな事をすると洗濯物が悲惨な事になるのは間違いない。
部屋を出て、顔見知りのメイドを探す。だが、探し人はなかなか見つからない。そうこうしてる内に、とうとう厨房まで来てしまった。
ここならば、シエスタの居場所も分かるはず。そう思って中を見回すが、一向に見つからない。
尚も見回していると、逆に、コック長マルトーが話しかけてきた。

「何か、用ですかい?」
「あ……。シエスタはどこ? 頼みたい事があるのよ」
「シエスタ……シエスタはここにはいませんよ」
何故か憂鬱そうな顔で答えるマルトー。
「そう。そうみたいね。で、どこなの? もしかして、病気で寝てるの?」
「いや、そうじゃないんでさ。シエスタは学院を辞めて、ジュール・ド・モットとかいう貴族の許に連れてかれちまったんでさ」
「モット伯!? よりによって……。あそこで働いていたメイドは、高給にもかかわらずすぐ辞めてくって噂になってるじゃないの」
いきり立つルイズに、マルトーは冷水を浴びせるかのごとく声をかけた。

「そうは言いますがね、結局、平民は貴族の言いなりになるしか無いんですぜ?」


「……ああ、ネウロか。どうしたんだい。あんたのご主人様なら、さっき妙な顔して出て行ったぞ?
寸胴のことなら、一月は待ってくれんと交換の予定は……」
「いえ、寸胴な先生の為に都合してくださって、ありがとうございました」
そのまま厨房を出ると、ネウロは辺りを見回し、超人的なスピードで何処かへ駆けていった。

その頃、モット伯邸の前で、ルイズは今まさに屋敷に乗り込まんとしていた。
(なんであたし、シエスタの為にここまでしてるんだろう。平民の、メイドなんかの為に。
……あの娘のことなんて、ちょっと前まではたまに洗濯を頼んだりするだけのメイドとしか思っていなかったのに。
でも、あの決闘の後、周りが異星人を見るような目付きで私を見てくる中、あの娘が本来だったら私が香水を拾っていた筈だったなんて言ってきて、その顔が余りに必死だったので――
そうよ。私は私のやりたい様にやるだけだわ。細かい事なんてゴチャゴチャ考えなくても良いじゃない。
どうせ、これ以上何かしでかしたとしても、今の噂に新しいものが混じるだけよ。だったら……)
そうしてルイズは一歩、足を進めた。

――いざ、モット伯。


30分後、ルイズは屋敷の応接室で考え込んでいた。
途中、衛兵とちょっとしたいざこざがあったものの、何とかモット伯に会うことはできた。だが、既に雇用契約を正式に結んでいた為、感情論をぶつけても、契約書を盾にされて埒が明かなかった。
唯一交渉条件となりそうなのは、話の中で出てきた召喚されし書物というフレーズだ。ゲルマニアの貴族が所有しているという事も漏れ聞こえてきた。
ゲルマニアの知り合いは、ルイズの周りには一人しかいない。だが、その一人が都合良く情報を持っているなんて事は、小説じゃ無いんだし有り得ないだろうと半ば諦めていた。
そうなると、実力行使で連れ帰るという方法に辿り着くのだが、相手は水のトライアングルメイジで、王宮の勅使だ。いくら後先考えずに行動する事の多いルイズでも、その場の勢いでも無ければ迂闊に挑めない。
これからどうするべきか手を拱いている時に、誰かが入ってくる気配を感じてルイズは顔を上げた。

「ルイズ様……」

そこにいたのは、シエスタだった。

「シエスタ! 大丈夫だったの!?」
急いで駆け寄るルイズに、シエスタは儚げな笑顔を見せて、
「はい。今はまだ何も。ただ、これから寝室に呼ばれて……」
「だ、駄目よ! そんな事される前に、早く何とかしないと」
「仕方が無いんです。平民は、そういう存在なんですから……」
「そんな……そんな、事は……」
「では、失礼します。――私のことを気にかけて下さって、本当に嬉しかったです」

(まさか、ここまで追いかけてきて下さるなんて……。貴族にも、こういう方はいるんですね。でも、私はもう……)
シエスタは、ゴクリと唾を飲み込むと、寝室の扉を開けた。
そして、室内のメイド達の様子に絶句した。

(貴族……こんな事する者が、貴族なんておこがましい。貴族っていうのは、領民の手本となる存在よ。こんなことを繰り返していては……)

「……たか…度は………って………だ?………」

考え込んでいたルイズだったが、ふと隣の部屋から話し声が聞こえてくるのに気付いた。
「……が……魔して………いかと…………まし………」
「………と?……………フム…………」

「………………の…………は…………いう訳なんですよ」

――ネウロ?

まさしくその声は、ルイズの使い魔、ネウロだった。
(まさか、私を追って?)
急いで聞き耳を立てるルイズ。会話の内容はあまり聞こえないが……

「……従順な……より………的な………そそる…ですよ…………を僕は………ンデレと……付けて……」
「ほう! して、そのツン…………一体…ういう………だ…」
「……とは、つまり………の………た態度か………転し………デレデ…………た状態………で………
例え………ルヒ…ョン………シャ…………院ナ…………かが…………釘………山ゆか………
別例に……原雄山…烈海………藤巻十………も…」
「…るほど……れは………な。しか…実物を見な………には…」

「ネウロ! 何しに来たのよ! 助けに来てくれなんて、言ってないじゃない!
……何二人して顔見合わせてるのよ」

扉を開けて乱入してきたルイズに意味深な視線を向ける二人。ネウロに至っては指差しして何事か囁いている。
「……どいい所に……………あれが………」
「…ほど……れが……」
「…つ実例を…て………」

「貴様は我が輩の主人だからな。何かあっては困るのだ。探しにいくのは当然だろう」
「え? え? ……な、なによ。別にあんたなんかに心配されなくても、平気なんだからねっ!」

「……がツン……の第…段階で………」
「………ど……かに………」

「どうでしょうか?」
「素晴らしい! いいねそのプレイ。こんな世界があったとは……。大変勉強になったよ」
「お役に立てて光栄です。このジャンルの典型例にお嬢様型というのがありますが、貴族の方なら、そちらから入ってみるのも良いんじゃないでしょうか」
「なるほど。試してみよう。いや~、君とは本当に気が合うな。見込んだとおりだったよ」
「僕も初めて会った時から同志だと思っていました。ところで、例の話ですが……」
「おお、そうだったな。いいだろう。まだ家具は余裕がある。連れて帰りたまえ」

「そういうわけだ。帰るぞ」
そう言って、踵を返すネウロ。
唐突な展開についていけないルイズは、戸惑いながらも質問を返した。
「はぁ? どういう流れよ。全然わかんないわよ!?」
「なに、新天地を教えただけだ。それより、シエスタを連れて帰るぞ」
「え、だって……いいの? モット伯は……」
「問題無い。許可は取った」
「でも……強引に人を連れてった人のことなんて信じれないわよ?」
「ほう? 強引に我が輩を呼んでおいて、使い魔になるよう強制したのは貴様ではないか。人の事を言えるのか?」
「う……。だけど、メイドを手篭めにするような人なのよ?」
尚も納得しきれない様子で食って掛かるルイズ。だが直後、新たな人物の登場で気勢を一気に削がれた。

「あの……」
「シ、シエスタ!?」

「シエスタ、どうしてここに? モット伯に何かされなかった?」
唐突に現れたシエスタに、無事を確かめるルイズ。だが、シエスタはいたって平気そうで、僅かに不安が顔に表れている程度だ。
「えっと、モット伯が来客で行ってしまわれて、なかなか帰ってこないので様子を見に……」
「そうなの? ってことは、まだヤられてないのね。間に合った……」
その言葉に顔を赤らめるシエスタ。
「ルイズ様、そんな、ヤるだなんてはしたない……。
それに、その、先輩のメイドの方に聞いたんですけど、ルイズ様が想像されている事とは少し違うみたいなんです」
一方のルイズも違った意味で顔を赤らめ、必死になって否定の言葉を吐く。
「えっ、な、ななな何いってるのよ! べっ別に変な事想像したわけじゃないわよ! ……で、どんな事されるの? アレをされるのかしら。それとも、アレを使ってあんな事をされるのかしら。ねえ、どうなのよ」
十分変な事想像してますよ。という言葉を飲み込み、真相を語ろうとするシエスタ。
「その、所謂性的な事をされる訳じゃないんですけど、どちらかというと、もっと酷い事を、数々の悪評に納得がいくほどの事をされるというか……」
だが、その言葉を耳にしたモット伯が反応を示した。。

「何もしてねーよ。土下座させてクッション敷いてイスになれって言っただけさ。」

「え……。は?」
(涼しい顔して……。やっぱりこの人外道だ。辞めたい……)
(初見から感じていたが、やはり同属か……)
三者三様な感想だが、モット伯の性格については全員一致で把握したようだ。
そう。基本ドSだ。
「ってことは、ここのメイドがすぐに辞めてくっていうのはつまり……」
ようやく状況を理解したルイズの言葉に、モット伯が答えた。
「ああ。あいつら雇用欄の待遇見たときはサイコーって言うくせに、いざ現場に入るとサイテーって言ってすぐ辞めてしまう。
ったく最近のメイドは……。家具になる根性もないのか」
「ねーよ!」
即答の突っ込みに、シエスタもこっそり頷く。
「まったく。今まで来たメイドの内、半分は夜逃げして、半分は二期目の契約の更新をせずに辞めていきおった。
これでは執務室の家具フルセットが揃わないではないか!」
「自業自得じゃない!」
「どんだけ揃える気だったんですか!」
モット伯の嘆きには全く共感できない。そんな思いは共通のようだ。
そんな叫びを半ば無視し、モット伯は終了宣言を口にする。
「まあ、最低限の家具は居ることだし、ネウロ君が言ったとおり、そのメイドはこの場で雇用契約を白紙に戻そう。これで良いかね?」
「ありがとうございます。そうして頂けると、こちらとしても非常に助かります」
「なに、助かったのはこちらのほうだよ。私としたことが、こんな一大ジャンルに気付かなかったとは……」

「ネウロ、最後の台詞の意味が分からないんだけど?」
「つまり病気に感染したということだ」
「余計に分からないわよ。……でも、シエスタを助け出せたって事は確かみたいね。や、やややればできるじゃない。ととと特別に、ほ、褒めてあげるわ」
顔を赤らめて、つっかえつつ話すルイズを見て、モット伯が何事かネウロに話しかける。
「……あの落差がいいという事だな? 段々分かってきた。さすがくぎみー」
「流石です。では、これからもよしなに……」

モット伯邸からの帰路、不意にシエスタが口を開いた。
「ネウロさん。それにルイズ様。本当にありがとうございました。でも、私これからどこに行けば良いのか……」
「大丈夫よ。皆あなたの事を気にかけていたから、経緯を話せば必ず元の職に戻ることができるわ」
「え? 何ですか先生? 働く場所が無いのなら、私専属のメイドになればいい? さすが先生。おっしゃることが違います」
その言葉にどうしていいか分からず、シエスタは何とも言えない表情で当たり障りの無い言葉を返した。
「えっ……。はっ、はい。ありがとうございます、ルイズ様……」
「…フガ…フガフガ……(勝手に変な事を決めるんじゃ……ってか、この手をさっさと離せー!)」
応えるべきルイズは口を塞がれて何も言えず、ただ暴れるばかりだった。
結局、シエスタと(ルイズの代弁という形の)ネウロとの間で、様々な取り決めが起こり、ルイズに対して最大限のサポートを行う旨を一筆認めることとなった。
ルイズは一頻り怒りを振りまいたものの、シエスタとの契約内容を聞くと少しおとなしくなり、壮絶な舌戦を繰り広げるだけにとどまったようだ。


その後、喫茶店経営に手を出したモット伯は、一部の固定客をガッチリ掴み全国チェーン店化を成し遂げたという。
その勢いは、店員の育成に時間を取られなければ国外進出も夢ではなかった程だ。
今日も喫茶店「ツンデレラ」には貴族平民問わず多くの客が詰め掛けている……。


「ところで、なんで私の行動が分かったの?」
「我が輩の魔界777ツ能力は世界一ィィィだからな」
そう言って、額のルーンを光らせながら、目玉のついた奇妙な生き物を見せた。
「……何これ、バグベアーの子供?」


おまけ

NGシーン Take 5

ある学院のメイドが貴族の許に身請けされたと聞いて、様子を見にやってきたルイズ。何故かキュルケとタバサもついてきている。
だって面白そうじゃない、とはキュルケの談だ。
「何を期待してるのよ、アンタは! 大体、身請け許のモット伯は、私費で孤児院を経営している篤志家なのよ? 子供好きとも聞くし、変な事なんて起こるわけないじゃない」
「やぁ~ねぇ。トラブルメーカー行く所、トラブル有りよ。それに、問題が無いのなら、わざわざ様子を見に行く必要は無いんじゃない?」
「それは……何となく、虫の知らせと言うか……」

そんなこんなでたどり着いたモット伯邸。先日来たメイドの知り合いだと告げると、門番は快く中に通してくれた。
「流石はモット伯邸ね。門番の対応もしっかりしてるわ」
「……そんなに褒めてると、かえって不気味ね」
「何か言った?」
「何も~? あ、ほら、あそこじゃない? 言われた部屋って」
確かにそこは説明を受けたとおり、シエスタのいる部屋だった。
すぐさま何気なくノックして扉を開けたルイズ一行は、その場に泣き崩れるシエスタに出くわして硬直した。

「ど、どうしたのよ、ちょっと。……ま、まさか、モット伯になにかされたの!? あの好色ジジイがっ! いつかこんな事やると思ってたわ!」
「……言ってることがさっきと180度違ってるんだけど?」
「ル、ルイズ様~」
ルイズの呼びかけに反応し、涙を眼に溜めながら抱きついてきたシエスタ。しばらくしてようやく落ち着いたのか、慌てて身体を離した。
「す、すみません。取り乱してしまって……」
「いいのよ。それより、泣いていた訳を話して頂戴」
「は、はい……。私、私モット伯に……」

「年老いた、発育過剰の家政婦の相手なぞしないって言われたんですっ!」

「――は?」

「私、お屋敷での仕事なんて初めてで、よく分からなかったから……本に書いてあったみたいに、その、つまみ食いされるんじゃないかって心配で。
だから、冗談めかして聞いてみたんです。そしたら――」
「よ、よく分からないけど……年老いたとか、発育過剰とか、酷い言い草よね。何か気に障るようなことでもしたの?」
「全然心当たりはありません。なんであんな事を言われたのか、サッパリで……」
「だったら直接本人を問いただしましょ! モット伯は何処なの?」
「キュ、キュルケ? ちょっと力が入りすぎじゃない?」
「何よ、貴女は何とも思わないの? 発育過剰だの何だのと酷いことを……。
ああ、そうね。発育過剰なんて無縁なワケね。いいわ、私だけで――」
「何言ってるの! そ、そんな事無いわよ! シエスタ、モット伯の居場所を教えなさい! 文句言ってやるわ!」

「こ、こちらです。この書斎に居られると思います」
「分かったわ。……頼もーっ! モット伯、いるのは分かってるのよ!」
「何じゃ、煩い」
言って、一人の老人が現れた。見る限り人畜無害そうで、その顔はさしずめ某チキン屋のサンダース軍曹といったところだ。
本当に彼がそんな発言をしたのだろうか? ルイズ達の脳裏にそんな疑問がよぎった。
「あの……あなた、シエスタに酷い事を言ったって……」
「酷い事? ――何のことじゃ。わしは本当の事を言ったまでじゃが」
さも当然のごとく返答する老人。偽りでなく、心から本気で言っているようだ。
その様子に戸惑いを覚えるものの、暴言を吐いたこと自体は認めているため、一気に攻めの姿勢に入るルイズ。
「やっぱり言ったのね!? 年頃の女の子にそんな事言うなんて、信じられない!」
「年頃? フン、そんなの、わしの好みから大幅に外れておるわい」
「なっ! じゃあ、貴方のストライクゾーンは何処なのよ!」
「決まっておる。わしは子供が大好きなんじゃ。君のような老婆に用は無い」
    ゴォッ
――この瞬間、ルイズは確かに炎の立ち昇る音を聞いた。
「……じゃあ、貴方は彼女みたいなタイプが好みだと?」
「なっ、キュルケ! アンタ――」
「君は、初老だ。
なんでわしが年増の相手するんじゃ。ゴーレムの方がまだそそるわい」

この言葉を聞いて、ルイズの怒りは臨界点まで達した。次に何かが起きたら一気に爆発してしまうだろう。
続いて老人――モット伯は、タバサに視線を巡らせ……
「そこそこじゃが、適齢期過ぎじゃな」
    ビキッ
その場の空気を凍結させた。

般若の顔となった三人に気付かず、モット伯は続けた。
「全く、勝手に人の書斎に入り込んで戯言を言いおって……」
「……」
「……」
「……」

「「「トリプルブレイカー!!!」」」


その日、モット伯の領地内で大規模な水蒸気爆発が発生し、モット伯の屋敷があった場所はペンペン草一本生えない更地となった。
当時屋敷内にいたと思われるモット伯の行方は、今以て要として知れない。

「とんでもない趣味の人も、世の中には居るのね。勉強になったわ。
……どうしたの、タバサ?」
「……年より大人に見られたのは初めて」
「……(私も、否定できない)」

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