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  • あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ
  • ゴーストステップ・ゼロ-20

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゴーストステップ・ゼロ-20

最終更新:2009年04月27日 00:25

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  • ゴーストステップ・ゼロ


一行を乗せたイーグル号は拿捕したマリーガラント号を曳航しながら、アルビオンの外周に当たる海の無い海岸線に沿って、
雲に紛れながら進む。
そうして三時間ばかり進んで丁度日が天頂に差し掛かった頃だろうか、大陸から突き出た岬が視界に入ってきた。その岬の先
に、高い城がそびえているのが見える。
ルイズ達の後ろで指揮を取っていたウェールズが岬を見ながら一行に話しかける。

「あれがニューカッスル、我等王党派最後の地だ。」


ゴーストステップ・ゼロ  シーン20 “Parting salutation / わかれのことば ”

    シーンカード:カブト(庇護/父性。男性ゲストの協力。精神的な恩恵を被る。)


イーグル号はゆっくりと進路を下方に取っていく。丁度、岬の下側へと潜り込む形だ。

「なぜ、下に潜るのですか?」

ルイズが不思議そうに尋ねると、ウェールズはニューカッスル城の上空を指差す。
すると、タイミングよくできた雲の切れ間から巨大な軍艦が姿を現す。それはイーグル号の二倍ほどの全長を持つだろう、巨
大な艦であった。
その巨艦の舷側にずらりと並んだ砲門からは、ニューカッスル城の城壁目掛けて撃ち放たれている。堅牢な外壁にいくつも傷
をつけながら、轟音を大気に響かせた。

「あの艦の突然の反乱から、全ては始まったのだよ。」

ウェールズが感情を表さない淡々とした口調で言った。

「かつてのアルビオン王立空軍旗艦ロイヤル・ソヴリン号。反乱軍が手中に収めてからは、レキシントンと名前を変えさせて
いる。
レキシントンというのは反乱軍が初めて我らから勝利をもぎ取った戦地の名でね。彼等の首魁クロムウェルはよほどあの艦が
お気に召したらしい。
あの艦と他にもある数隻の艦で、空からニューカッスルを封鎖しているのだ。あのように、時折嫌がらせのように城に向かって
砲撃をしていく。」

ルイズ達は、艦の上を舞う生き物―――竜をその目に捉えた。その背に跨る小さな影も。
ニューカッスルに潜入する手段としてヒューの提案を採用していたが、上空を舞う竜騎兵を見ると厳しい話だったことは想像
に難くなかった。
(最初に考えていた敵陣を徒歩で突破するよりも余程現実的ではあったが)

「砲は両舷合わせて百八門、見ての通り竜騎兵まで積んでいる上にメイジもそれなりに乗り込んでいる。唯一残っているこの
イーグル号ではあの化物の相手はできないし、ニューカッスルに配備されている艦はあれ一隻ではないから我々は雲中を通り、
大陸の下からニューカッスルにある我々しか知らない秘密の港から出入りするしかないんだ。」

そういう話をしている間にイーグル号は雲海に沈んで大陸の下に出る。
そこには視界の効かない暗黒の世界が広がっていた、冷たく湿気を含んだ空気が肌に纏わりつく感覚がルイズ達に一種の不快感
を覚えさせた。
そう間を置かず、マストの先に魔法の灯かりが灯った。頭上にはごつごつとした岩が、眼下には白い雲が広がっている。
空にいるはずなのに、ここはまるで地の底のようだった。

「未熟な腕で大陸の下を航行すれば、簡単に座礁し墜落する事になる。だから、空を知らない反乱軍は決して近付かないのさ。
王立空軍の航海士にとっては、この通り、造作もないことだがね。」

しばらく暗黒の世界を航行していると艦は黒々とした穴の下に出た。直径三百メイルもある穴が、ぽっかりと穿たれている。

「一時停止!」
「一時停止、アイ・サー」

ウェールズの命令が復唱される。裏帆を打つと、甲板の上をきびきびとした動作で空賊だった水兵が走り回って帆が畳まれ、
穴の直下でイーグル号はぴたりと停船した。

「微速、上昇!」
「微速上昇、アイ・サー」

ゆるゆると船が上昇していく。王立空軍の航海士が乗り込んだマリーガラント号もイーグル号の後に続く。

「まるで空賊ですな。殿下」

ワルドの漏らした感想に、ウェールズが笑みを浮かべながら頷く。

「まさに空賊なのだよ。子爵」

穴に沿ってしばらく上昇すると、突然視界が開け、眩いばかりの光に包まれる。艦はニューカッスルの秘密の港に到着していた。
天然の巨大な鍾乳洞をそのまま港として利用しているのか、岸壁を発光する白いコケが覆っている。
何とも幻想的な空間だった。
岸壁の上には大勢の人々が待ち構えており、到着したイーグル号に向けてもやいの縄が投げられた。
受け取ったイーグル号側はそのもやい綱をしっかりと船体に結びつける。
艦はそのまま、岸壁へと引き寄せられた後、車輪のついたタラップがぴたりと艦に取り付けられる。
ウェールズに促されて、一行は艦を降りた。
すると、周囲の人だかりの中から指示を出していた背の高い老メイジが近寄ってきて、ウェールズ達を迎えた。

「これはまた大した戦果ですな。殿下」

暗闇から現れたマリーガラント号に、顔をほころばせる。

「喜べパリー。硫黄だ、硫黄!」

その言葉を聞き留めた兵達からどよめきと歓声が上がった。

「おお! 硫黄ですと! 火の秘薬ではございませぬか! これで我らの名誉も護られるというものですな!」

パリーが涙ぐむ。

「その通りだ。だが、泣くのはまだ早いかもしれんぞ、パリー。僕はこれから、トリステインからの大使殿を父上の所にお通しせねばならない。」
「大使殿ですと?」

パリーはルイズ達を見やった。なんとも奇妙な組み合わせだった。まだ子供といった風情の少女に、フードを被った少女、
燃える様な赤毛の少女。精悍な顔つきの羽帽子の貴族に線の細い少年。
それと彼等の使い魔なのか、見事な風竜の子供とグリフォンもいた。
滅び行く王政府に何のようなのだろう、とパリーは訝しんだが、すぐに微笑みを浮かべ一行に挨拶をする。

「これはこれは大使殿。殿下の侍従役を仰せ付かっております、パリーでございます。
遠路はるばる、ようこそこのアルビオン王国へいらっしゃった。」

そう言うと老侍従は、ウェールズに向き直る。

「報告申し上げまする。叛徒どもは明日の正午に攻城を開始するとの旨、伝えて参りました。それを受け、今夜祝宴が開かれます。大使殿も是非、出席くださいませ。」
「そうか! 間一髪だな!」
「全くです。パリーめも肝を冷やしておりましたぞ!」

二人は笑い合う。悲壮さの欠片も感じさせない、明るい笑い声だった。
そんな二人にルイズから声がかけられる。

「あ、あの。ウェールズ殿下。この城に腕の良い水メイジはいらっしゃいませんか?」
「王室付きの侍医ならいるが……、なる程君の使い魔という彼の件だね?」
「はい、ご迷惑でなければ。診察と治癒をお願いしたいのですが。」
「ラ・ヴァリエール嬢、何を遠慮する事がある。貴国の水メイジには及ばないだろうが我が国の侍医も名のあるメイジだ、安心
して任せてくれたまえ。バリー、侍医を呼んで彼女の使い魔…。いや、ヒュー・スペンサー氏の診察と治癒を。」
「承知しました。それでは大使殿、貴女様の使い魔に関してはこのバリーにお任せくだされ。」

そうして、ヒューを除いた一行は、ウェールズに従って城内へ入るのだった。





「まずは手紙を返却しよう。」

ウェールズに付き従い、ルイズ達(キュルケとタバサは席を外している)は皇太子の部屋へと向かう。城の一番高い天守の一
角に彼の部屋はあった。
そこは、一国の王子の私室とは思えないほど狭く、質素な部屋だった。調度品も家具も、魔法学院の生徒の部屋の方が、遥かに豪華だろう。国が敗れるというのは、こういうことなのだろうかとルイズは益体も無く考えを巡らせていた。
部屋の主は椅子に腰掛け、机の引き出しから小箱を取り出すと、首にかけたネックレスの先に着いていた鍵でその小箱を開く。
蓋の内側に、アンリエッタの肖像が描かれているのを、ルイズは見た。

「宝箱でね。」

はにかんでそう言うと、小箱から一通の手紙を取り出す。愛しそうに口付けた後、開いてゆっくり読み始めた。
何度もこうやって読み返したのだろうか、手紙は手垢と年月ですっかり色あせ、ボロボロになっている。
最後まで読み返すと、それを丁寧に畳み、封筒に入れるとルイズに手渡した。

「これが姫から頂いた手紙だ。このとおり、確かに返却したぞ。」
「ありがとうございます、確かに頂戴いたしました。」

ルイズは深々と頭を下げ、その手紙を受け取る。

「明日の朝、非戦闘員を乗せて出航するイーグル号かマリーガラント号に乗って帰りなさい」

ウェールズの言葉に、ルイズは暫く俯いていたが、そのうち決心したように口を開いた。

「あの…殿下。王軍に勝ち目はないのですか?」
「無いな。我が軍は三百、敵軍は五万。我々にできる事は、せいぜい華々しく散ってやる事だけだ。」

ルイズは再度、俯いた。

「殿下の討ち死になさるさまも、その中に含まれるのですか?」
「当然だ。私は真っ先に死ぬつもりだよ。」

ルイズは一礼し、さらに発言を重ねる。

「殿下、失礼をお許しください。恐れながら、申し上げたいことがございます。」
「何なりと申してみよ。」
「この、ただいまお預かりいたしました手紙の内容、これは…。」
「ルイズ。」

ワルドがたしなめる。
しかし、王子はほんの少し悩んだ後、はっきりと言い放つ。

「まあ…お察しの通り、恋文だよ。ゲルマニアの皇帝と婚約するとなれば、邪魔になる類のものさ。」
「姫様は、殿下と恋仲であらせられたのですね?」
「昔の話だ、先に受け取った手紙にもその旨はしたためられていた。
≪始祖の血を継ぐ者として僕には生きて欲しいが、残念ながらトリステインを継ぐ者として亡命は認めることが出来ない≫とね。」

ルイズはアンリエッタの決意を他ならぬウェールズから聞いて、亡命を勧める事を諦めた。
本心はどうあれ、幼馴染の王女は目の前の皇太子との別れを決意したのだ、親友の本心は知っているがここでそれに反する事
を自分が行ったらその決意を無駄にする事になる……、これこそがこの二人の生き様[スタイル]なのだろう。

「左様ですか。」
「ああ、だけど勘違いしないで欲しいのは、僕が嬉しいと思っている事なんだよ、ラ・ヴァリエール嬢。
 数年前ラグドリアン湖の畔で出会ったあの少女が、王族としてここまで立派に育っているとは思ってもいなかったからね。
 君達の様に親身になってくれる友人や臣下もいる、未練無く逝けるというものさ。
 さて、そろそろパーティーの時間だ。我が王国最後の客として、君達には是非出席して欲しい。」

晴々とした表情で話すした後、ウェールズはルイズ達に退室を促す。
ウェールズを見たルイズは、左手に付けていた<ウォッチャー>を外すとそれを皇太子に渡した。

「ラ・ヴァリエール嬢、これは?」
「一人になった時、この硝子板を軽く押して下さい。」

それだけ言うと、ルイズ達は部屋の外に出た。ワルドだけが、居残ってウェールズに一礼する。

「まだ、何か御用がおありかな?子爵どの。」
「恐れながら、殿下にお願いしたい議がございます。」
「なんなりとうかがおう。」

ワルドはウェールズに、自分の願いを言って聞かせた。

「なんともめでたい話ではないか。喜んでそのお役目を引き受けよう。」



ルイズ達が部屋を去り、十分程経った頃だろうか、ウェールズはルイズの言葉に従って<ウォッチャー>のディスプレイを軽く
叩いた。

【始めまして、ウェールズ皇太子。私はルイズ様が所有するこのアイテムの精霊ディアーナと申します。】

室内に突然響く可憐な声にウェールズは驚いたが、取り落とすことなく持っていた。
ちなみに精霊云々はルイズから指示されて言っている。

「ラ・ヴァリエール嬢はどういうつもりなのかな?」
【主の御友人から伝言を賜っております。また、要望があればその御友人への伝言を受け取るようにとも指示されております。】

ディアーナの言葉にウェールズは息を呑む。
ウェールズはルイズから預かったブレスレットを手に暫く悩むと消え入る様な声でディアーナに応じた。

「頼む」

と。

【了解しました。それではトリステイン王国王女アンリエッタ・ド・トリステイン様からの伝言を再生いたします。
 又、事後承諾になりますが、この伝言はアンリエッタ・ド・トリステイン王女、ならびにルイズ・フランソワーズ・ル・
ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの指示により一度のみの再生となります。】

ディアーナがそう宣言したと同時に、小さな硝子板に美しい双月と共に懐かしい少女の姿が浮かび上がった。

【「お久しぶりですウェールズ皇太子殿下、いえウェールズさま。
  この伝言を聞いているという事はルイズは無事、貴方の元へたどり着き手紙を回収したという事なのでしょう。
  此度の用件、受けていただき嬉しく思います、恥知らずなお願いでしたが、これもトリステインに暮す民の為と思いあの
 手紙をしたためました……」】
「アン?」

アンリエッタの唇が止まりその顔が伏せられた時、ウェールズはそこに彼女がいないと分かっていながらも声を掛ける。
しばらく経った後、再び上げられた顔は涙に濡れていた。

【「……今生の別れにもなるでしょう、嘘偽りは空しいだけですね。
  これから言う言葉は私、アンリエッタ・ド・トリステインではなく、ただのアンリエッタという娘の言葉としてここに置
 いていきます。
  ウェールズ様愛しています、この世界の誰より。
  出来る事なら逃げて生き延びて欲しい。でも貴方は誰よりも王族である事に誇りを持っておいででした。ならば逃げろ、
 生き延びろというのは貴方にとってはこの上も無い侮辱になるでしょう。
  ならばせめて、私の心を連れて行ってください、トリステイン王女のアンリエッタの心ではなく、貴方を愛した一人の女
 の心を連れて行ってください。
  私はこれから王族として生きます、国と其処に住む民の為に生きます。だからせめて貴方を愛した一人の女の心だけは、
 こころ、だけはつれていって……。
  お願い…します。」】

そこまで、言ったアンリエッタは再び俯く、我慢はしているが嗚咽は漏れ、身体は震えていた。
暫く経ってゆっくりと上げた顔には涙の痕が残っていたが彼女は。否、アンリエッタ王女はその顔に微かな微笑を浮かべて、
最後の言葉を口にした。

【「それでは、親愛なるウェールズ・テューダー皇太子殿下。貴方に武運と始祖の加護がある事を願っております。」】

そこまで言うと、百合の花を思わせる少女の姿は元の味気ない硝子板にもどってしまった。

【以上で、トリステイン王国王女アンリエッタ・ド・トリステイン様からの伝言を終了します。
 ウェールズ皇太子殿下、伝言を保存しますか?】
「頼む。」
【承知しました、窓の周囲にある目盛が3回回ったら鈴の音が鳴りますので、それからお願いします。】
「分かった。」

【……どうぞ。】

宣言通り3回目盛が消えた後、ディアーナから開始の言葉が告げられる。

「アルビオン王国皇太子ウェールズ・テューダーです。まずはこの度、この情けなき我が王国に大使殿を遣わしてくれた事お礼
申し上げる、このアイテムの件は広めない方が良いだろうと思うので、父王からの挨拶はご容赦願いたい。
 さて、我が国で起こった反乱騒動、国内で押さえられなかった事に関して真に申し訳なく思っている。
 この上は我が王党派、最後の一兵まで戦い抜くつもりだ。それから厚かましいとは思うが、一つだけ貴国にお願いしたい。 それは、最後まで我等に従ってくれた非戦闘員の事だ。この度の騒動は我等貴族の間のもの、彼等平民を巻き込むわけには
いかない、明日出航させるイーグル号と貴国船籍のマリーガラント号に分乗させて送り出すので受け入れを頼みたい。
無論タダとは言わない、我等が王党派に残された最後の艦イーグル号と乗員、残り少ないがマリーガラント号に支払った残り
の財宝を代償として当てたいと思う。
 といっても、ほとんど押し付ける事になるのが申し訳無いのだが、伏してお願いする。」

そこまで一気に言葉を紡いだウェールズは一つ息を吐くと頭を振って改めて<ウォッチャー>に顔を向ける。
その顔は今までルイズ達に見せていたどの顔でもなかった、おそらくはこれこそがウェールズという青年の素顔なのだろう。

「アン、君が言った通り今生の別れだ、これからは王族としての僕ではなくただのウェールズとして話そう。
 できることなら僕も生きたいよ、生きて君と共に歩いていきたい。
 けれどもこうも思うんだ、連中をこのまま進ませたらきっと君が危険な目に合う。王族だからという理由じゃない、連中を
このままにしたらメイジや平民の区別無く戦乱に巻き込まれる、少なくともトリステインは確実だろう。
 それだけは許せない、だから僕は行くんだ。連中を一人でも多く殺して君が少しでも長く生きられるようにね。
 そう、ここまできたら王族もへったくれもないのさ。
 この最後の戦いに行くのは僕の意地と我侭だ、その戦いに僕は君を連れて行く、君のこころを一緒に連れて行くよ。
 それから、これが最後のことばだアン。
 さようなら、アン。君の事を愛している。
 君の事が大好きだったよ。

 ありがとう、これで十分だ。」
【承知いたしました、記録を終了いたします。
 僭越とは存じますが、皇太子殿下。明日の御武運を願っております。】

しかし、ウェールズはその言葉に返すことはせず、パーティーが始まるまでの間、赤く染まっていくアルビオンの蒼穹をただ
黙って眺め、心の中で一つ悲しげに呟いた。

(アン、僕達は何故王族になんて生まれついたんだろう。)


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