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  • ”舵輪(ヘルム)”の使い魔-07

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

”舵輪(ヘルム)”の使い魔-07

最終更新:2009年09月22日 12:37

匿名ユーザー

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  • ”舵輪(ヘルム)”の使い魔


「諸君!決闘だ!」
ギーシュは薔薇の造花を掲げ、高らかに謳う。
ヴェストリの広場にギーシュの友人達と食堂に居た野次馬、さらに噂を聞きつけた生徒で溢れ、歓声が巻き起こった。
ギーシュは手を振って歓声に応え、ミュズの方を向いて冷ややかに仕置きの開始を告げる。
「さてと、では始めるか」
ミュズが目を見開いて周囲の様子を見ていると、ギーシュは薔薇の造花を振り、花弁を一枚、宙に放った。
ミュズがひらりと舞うそれを目で追うと、地面に着いた途端、甲冑を着た女戦士の人形となった。
硬い金属製の肌を淡い陽光で煌めかせ、人間大のそれは小さなミュズの前に立ちはだかった。
「言い忘れてたな。僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』がお相手するよ」
立ち遅れたルイズが人込みの中から飛び出すと、ギーシュのワルキューレが右腕を振り上げて、ミュズに向かって突進していた。
ヴェストリの広場に来るまでルイズは、決闘は禁止だと怒鳴りつけて止めさせようと思っていたが、もう間に合わない。
振り下ろされた拳に、ルイズはミュズが殴り飛ばされるのを想像して目を両手で覆った。

予想していた鈍い衝突音やミュズの悲鳴がルイズの耳に届かず、虚空を削いだ風切り音が聞こえた。
既の事に当たらなかったのを、ギーシュは内心で歯噛みしつつも余裕の態度をした。
「おやおや、避けるとは思わなかったな……手加減が過ぎたかな?」
ギーシュが指示を出すと、ワルキューレが間合いを詰め、両腕をぶんぶんと振り回した。
その青銅で出来た腕を間一髪でミュズは避け続けた。
ルイズはその光景をひやひやと見つめながら、昨晩、ミュズが『ぼく単体でも、十分に戦えます!』と言ったのを思い出していた。
「ええい、ちょこまかとっ!」
一発も当たらない事に焦れたギーシュは声を上げ、造花の薔薇を振るい、二体目のワルキューレを出現させた。
二体に増えたワルキューレの手を機敏にかわしながら、ミュズは瞳にチカチカと光を走らせてワルキューレを観察した。
表面は青銅の割合が大きいが、質量の大半を土や石が占めているのを優れた感覚で捉えた。
関節部分はそれらの粒が念力で纏められていて、身体の芯が中空である事を感知した。
二体のワルキューレでもひょいひょいと動くミュズに触れられず、ズルズルと三体目、四体目のワルキューレをギーシュは造り出していた。
挟撃・時間差・フェイントのコンビネーションを使い、考えを攻撃から捕獲に変えて、やっとワルキューレがミュズの手首を掴んだ。
しかし、そのワルキューレの手もミュズが振り払うと、スルリと外れてしまった。
その様子にギーシュは驚き、額に冷や汗が伝った。
大の大人でも悲鳴を上げる位に力を込めて、腕を折るつもりで捩上げた筈なのに、それをミュズは易々と振り払ってしまったのだ。

ヴェストリの広場の隅に、キュルケとその友人である眼鏡を掛けた青い髪の少女が居た。
「まったく…。小さなミュズちゃん相手にゴーレムを四体も出すなんて、ギーシュも大人げないと思わない、タバサ?」
キュルケはギーシュの行動に呆れながら友人のタバサに同意を求め、ミュズを心配する言葉が口から出る。
「大きい怪我にならない内に終わるといいけど――」
「大丈夫」
「えっ、ほんと?」
いつも冷静なタバサの一言にキュルケは驚いた。
「息が乱れていない。それに……」
タバサはヴェストリの広場にできたリングの一カ所を指差した。そこには周りの小石とは違った光沢を放つ物が見える。
「あれって…。もしかして、ギーシュのゴーレムの指!?」
キュルケの言葉に首肯して、タバサは囁く。「まだ、力を隠している」
タバサはミュズがワルキューレの手を振り払った瞬間、青銅で出来た指が折れて地面に転がるのをその青い瞳で捉えていたのだ。
「でも、ミュズちゃんが攻撃しないのが気になるわね?」
キュルケの疑問にタバサもコクリと頷いた。

ギーシュは引き攣った顔でミュズを見据えながら、五体目のワルキューレを出現させた。
ギーシュは五体のワルキューレにミュズを取り囲ませると、一斉に躍りかかる様に指示を出した。
ミュズはわらわらと襲い掛かるワルキューレ達を捌き切れず、背後から足元に飛び掛かったのを皮切りにワルキューレ達に捕まってしまった。
両腕に一体づつ両脚に一体づつの計四体で、ミュズをがっちりと抑え込み、残りの一体が眼前に立ち塞がった。
「ちょこまかと逃げ回るから、手間取ってしまったじゃないか?」
ギーシュは薄く笑みを浮かべながらそう言うと、ワルキューレはミュズにびんびんと往復ビンタをした。
「どうだい?この全て青銅で形作られたゴーレム、ワルキューレは?」
ミュズは両頬が赤くなった顔をギーシュに向けて、あっさりと答える。
「全て青銅じゃないです。中はからっぽで、隙間だらけです」
ギーシュの顔から笑みが消えた。
先程まで往復ビンタをしていたワルキューレが、ミュズと距離を取ると助走を付けてタックルをぶちかました。

モロに頭にぶつかってゴォンと重く鈍い音を立て、ミュズの手足を掴んだワルキューレの縛めが外れ、ミュズは勢い良く吹っ飛んだ。
「ミュズ!!」
吹っ飛ばされたミュズを見て、ルイズは悲鳴の様な声で名前を呼んだ。
地面に倒れたミュズに駆け寄ると、ルイズは鳶色の瞳を潤ませて心配そうに見つめた。
「あっ。初めて名前で呼ばれました」
ミュズは、立ち上がりながら緊張感の無い声を上げて、ルイズに向かって微笑んだ。
「寝てなさいよ!バカ!どうして立つのよ!」
ルイズは立ち上がったミュズの肩を掴んで大きな声で叫ぶ。
そんな二人に、ギーシュの声が飛んだ。
「終わりかい?」
「まだ、大丈夫です」
ミュズは肩をぐるぐると回しながら、ギーシュに答えた。
ギーシュは口角をひくりと釣り上げた。
そして、造花の薔薇を振った。一枚の花びらがミュズの前に落ちると、花びらを核に地面が盛り上がり、長く鋭い形に変化していった。
「君。これ以上続ける気があるなら、その剣を取りたまえ。
そうじゃなかったら、一言こう言いたまえ。ごめんなさい、とな。それで手打ちにしようじゃないか」

――それは、剣と言うには余りに大き過ぎた。大きく、分厚く、重く。そして、大雑把過ぎた。それは正にてっ……青銅塊だった。――
「ふざけないで!」
見た目だけであれば、それは鍔の無い両刃のブロードソードと言った雰囲気であるが、サイズが桁外れなのだ。
オーク鬼やトロール鬼が持つなら分かるが、人間の、特にミュズの様な小さな女の子が扱える物では無い。
ルイズは無茶苦茶な事を言ったギーシュに怒鳴った。
しかし、ギーシュは悪びれる様子もなく、言葉を続けた。
「わかるか?剣だ。つまり『武器』だ。
平民共が、せめてメイジに一矢報いようと磨いた牙さ。未だやる気があるなら、その剣を取りたまえ」
ミュズはその大剣に、そろそろと左手を伸ばす。
その左手が、ルイズによって止められる。
「だめ!絶対、だめなんだから!それを握ったら、ギーシュは容赦しないわ!」
ルイズの制止が効かず、ミュズの掌がその分厚い刀身に触れた。

ミュズの左手に刻まれたルーン文字が光りだし、頭に使い方の情報が流れ込み、ミュズはハッとなり左手を引っ込ませてその甲を見つめた。
ミュズは頭に流れ込んだ情報を咀嚼し、左手をぎゅっと握り締めると、ルイズに真剣な眼差しでミュズは申し出る。
「マスター、これの意味が分かりました。これを使ってみたいです。」
ルイズは大剣に触れたと思ったら、手を引っ込めて上の空のミュズがこれまで無い位に強くお願いをしてきたのに驚いた。
そして、ルイズの脳裏でシエスタに食堂で言われてから考えた、主としてミュズを信じる思いが浮かび上がった。
「分かったわ……。戦えるって言っていたものね。でも、ゴーレムの攻撃を受けたら止めに入るんだからね!」
ルイズは諦め気味に大剣を取るのを認めつつ、口喧しく注意をした。
「はい」
ミュズはシャンと背を伸ばして答えると、地面から生えた大剣の柄に手を伸ばした。

所変わって、ここは学院長室。
コルベールは使い魔召喚の際に、ルイズが少女と黒い甲殻の韻竜を呼び出し、韻竜が溶けて死に少女と『契約』を行った始終を、オスマンに説明した。
その証明として現れたルーンが死んだ韻竜と共に気になり、一晩中掛けて調べた結果、始祖プリミルの使い魔『ガンダールヴ』に辿り着いたのだった。
オスマンは、ミュズを伝説の使い魔の再来とまくし立てるコルベールに、結論を出すには気が早いと諌めた。
そこにドアをノックする音が響き、扉の向こうからロングビルによって、ヴェストリの広場で決闘騒ぎが起きたと言う報告が齎された。
しかも貴族であるギーシュの決闘相手が、今まで話題にしていたミュズだと言うのだ。
オスマンとコルベールはハッと顔を見合わせた。
決闘を止める為に『眠りの鐘』の使用許可が教師達から上がっているのを、ロングビルはオスマンに伝えるが、必要無いと放任する様に突撥ねた。
ロングビルが了解して去って行くとコルベールは決闘の様子を見る様に促し、オスマンは杖を振るって壁掛けの大鏡にヴェストリの広場を映し出した。

ミュズは大剣の柄に手を伸ばした……が、見えているだけでもミュズの身長より大きい刀身のせいでその柄を掴む事が出来なかった。
ルイズは格好良く決めたつもりだったのに、んしょんしょと全身を伸ばして柄を掴もうとしているミュズの姿にズッコケてしまった。
「何やってるのよ?こう言うのは、こうやって――」
うろちょろするミュズを後ろに下がらせ、ルイズは剣とは思えない青銅塊の前に立ち、その鎬と思われる所に前蹴りをかました。
足の裏から骨を通して全身が痺れるが、大剣はびくともしなかった。
それでも気にせず、ゲシゲシと何度も蹴り続けると、僅かに傾いた。
「――傾ければ……、良いのよ……!」
ルイズは「はあはあ、ふうふう」と肩で息をしながら、体をだらりとさせて威厳もへったくれも無い姿で、柄を掴む方法を教えた。
見様見真似でミュズが行うと、一蹴り目で大剣が30度ほど傾き、更に勢い良く踏み降ろした二蹴り目でゴギンと音立てて倒れ、地面にメリ込んだ。
ミュズは柄を拾い上げ、ギザギザの切っ先を下に大剣を斜に構え、片手で横に薙ぎ払った。
その一降りで長い剣の間合いにいたワルキューレを2体、ガギギンと真っ二つに断ち切ってしまったのだ。
ギーシュはその光景に面食い慌ててふためき、急いで呪文を唱え造花の薔薇を振った。
六体目のワルキューレとギーシュが一度に生成出来る最大限の数である七体目のワルキューレを己の前に立たせた。

ギーシュはグラリと風景が揺れる様な目眩を感じた。
平民の兵士と変わらぬスピードで動く四体ものワルキューレ達を、機敏な動きでかわす。
青銅製のワルキューレの勢いを付けた体当たりをくらっても、ケロリと立ち上がる。
我ながら青銅塊と思う剣を片手で、目で追う事が適わぬ速度で振るい、ワルキューレを粘土の様に切り裂く。
あの少女は本当に見た目通り、平民の小娘なのだろうか?
ワルキューレを通して間接的に掴んだりぶつかったりした時の感触が、岩や鉄のそれなのだ。
以前にワルキューレとは呼べぬ8体目の青銅塊のゴーレムを作った時の様な、精神の倦怠感が纏わり付く。
そう考えている内に、足止めのつもりで作った大剣でワルキューレを切り捨てながら、少女が疾風の様に素早く近づいて来た。
応戦しようと残ったワルキューレ達の手に、剣より間合いの長い鎗を錬金して持たせると、視界が暗くなり膝が崩れた。
地面が近付くのを感じながら、ギーシュは青銅塊の剣で精神力を大量に消費していた事に、薄れゆく意識の中でやっと気が付いたのだった。

「白じゃな」
『遠見の鏡』でヴェストリの広場での決闘の一部始終を見終えたオスマンが、開口一番に呟く。
「は?『あの少女がガンダールヴか?』と言う疑いに関しては黒だと思いますが……」
「何故、しましまじゃないのかのぉ?」
その二言目でハタと気が付いたコルベールは、オスマンに犯罪者を見る様な軽蔑した視線を刺す。
「オールド・オスマン」
彼が炎の使い手である事を忘れそうな程、冷え冷えとした声が学院長室に響いた。
「カーッ!それが目上の者に向かってする態度かーッ!」
オスマンは目を剥いて怒鳴った。年寄りとは思えない迫力だった。
「それにしても、無闇矢鱈に魔法を使って気絶してしまうとは、凡戦以下じゃの」
オスマンは真面目な顔で話しを逸らした。
「それ程までにあの少女の力に追い込まれたのでしょう。ギーシュはドットメイジですが、それでも只の平民に後れをとるとは思えません」
オスマンの誤魔化しに敢えて乗って、コルベールは話しを繋げた。
「あの身かわしと剣捌き!あんな平民、見た事無い!やはり、彼女は『ガンダールヴ』!
オールド・オスマン。早速、王室に報告して、指示を仰がない事には……」
コルベールは興奮した調子でまくし立てた。

「それには及ばん。それに黒い甲殻の韻竜の事もある。お主の事だから、そちらも調べてあるのじゃろ?」
オスマンはコルベールに、もう一つの謎である『黒い甲殻の韻竜』について調べた結果を報告する様に促した。
「はあ。そちらについては、やはり幻獣に関する書物には載っていませんでした。伝承に幾つか有りましたが……」
「うむ、それがどうしたのかね?」
先程からの勢いが一気にトーンダウンしたコルベールの言葉に、オスマンは相槌を打った。
「『昔々』や『数千年前』と言った時代に現れ、『国を滅ぼした』とか『サハラを沙漠に変えた』とか『野蛮な亜人を殖やした』とか悪い行いをしたそうです。
そして、『始祖ブリミル』か『イーヴァルディの勇者』か『大いなる意思の下に集った戦士達』かによって討ち倒されたとされています」
「うむ。伝承と言うよりも、お伽話の様じゃの」
「ええ、生徒が閲覧可能な書架の『お伽話』が書かれている本の中に有りました。
『フェニアのライブラリー』の歴史書にはその様な記述は無く、想像上の生き物が存在したとしか考えられません」
「偽物、作り物と言う可能性は無いのかね?」
オスマンは重々しい雰囲気のコルベールに問い質した。「召喚に立ち会った生徒達は、見世物小屋から持って来たハリボテのドラゴンだと口々に言っていました。
しかし、不可解な点が多い言動や死に様でしたが、作り物ではありえない生々しさが有りました」
重ねてオスマンは尋ねる。
「お主は韻竜のその不可解な言動を見聞きして、どう感じたかね?」
「不可解としか言えません。ただ、その雰囲気が……」
コルベールは言い淀むと、表情が陰り、悲痛な空気を漂わせた。
「実験小隊……かの?」
オスマンはコルベールを気遣う様に言った。
「ええ。あの小隊に所属する幾人かの者の様な、焼尽や破壊に魅入られた雰囲気がありました。それに……」
また、コルベールは言い淀むと、今度は顔を赤らめて恥ずかしがった。
オスマンは気持ちの悪い物を見た顔をして、コルベールに聞き直す。
「どうしたのかね、コルベール君?」
「何と言いますか……。私の様に寝食や、時に社会の常識すら蔑ろにして、興味や知識を満たす様な気配がありました」
「うむ。狂戦士にして狂科学者の、想像上の悪いドラゴンと言った所かの?生きておったら厄介な存在じゃ」

「そうですね……」
相槌を打ったコルベールに、オスマンは真剣な顔で言い渡す。
「兎に角、王宮のボンクラ共にそんな曰く付きの韻竜と一緒に召喚された『ガンダールヴ』を渡す訳にはいくまい。
宮廷で暇を持て余している連中に与えてしまっては、またぞろ戦でも引き起こすじゃろうて」
「ははあ。学院長の深謀には恐れ入ります」
「この件は私が預かる。他言は無用じゃ。ミスタ・コルベール」
「は、はい!かしこまりました!」
オスマンは杖を握ると窓際へと向かった。死んでしまった韻竜の言葉に想いを馳せる。
「”宇宙の全ての神秘と真実”か……。一体、どの様なものなのだろうなあ」
コルベールは夢見る様に言う。
「”黄金の船”ネクシート号に乗り、”黄金の地図”ネクストシートを元に探すのでしょうから……」
「ふむ」
「さしずめ、黄金の装丁がされた古文書と言う所でしょうか?」
「その程度の物だとと良いのじゃがな」
想いを馳せる中で、何故か60年前に、自らにそして世界中に起きた怪異の事を思い出し、オスマンは呟いた。

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