昼になり、わたしが食事をしていると、怪訝そうな顔をしたキュルケと、相変わらず無表情のタバサが近付いてきた。
「どうしたのキュルケ? 変な顔して」
わたしの言葉を聞いて、更に表情を変えた後、キュルケが話しかけてきた。
「そりゃ変な顔もするわよ。ねえルイズ、授業も出ずに何してたの?」
なるほど、そういうことか。
納得したわたしが口を開こうとすると、タバサが横やりを入れてきた。
納得したわたしが口を開こうとすると、タバサが横やりを入れてきた。
「もっと落ち込んでいると思ってた」
嘘みたいだ。あのタバサがわたしの心配をしてる。少し驚いた。
「もしかして、キュルケもわたしの心配でもしてた?」
「な、なんであたしがヴァリエールの心配しなくちゃ――」
「してた」
「な、なんであたしがヴァリエールの心配しなくちゃ――」
「してた」
キュルケの慌てた声を遮って、タバサが短く告げる。
なんだかいつもと立場が逆になったように感じて、わたしは少しだけ笑った後、二人に昼前なにをしてきたか教える。
なんだかいつもと立場が逆になったように感じて、わたしは少しだけ笑った後、二人に昼前なにをしてきたか教える。
「学院長に事情を話したぁ!?」
「声が大きい」
「声が大きい」
大声で驚くキュルケを注意したタバサが、続けて質問してきた。
「大丈夫?」
色んな意味が込められた『大丈夫?』の一言に、どう返していいものかと思案していると、傍らに置いていたデルフがカタカタ震えた後、ぼそぼそと話し始めた。
「剣の俺が言うのもなんだがね、生きた心地がしなかったがね……」
「もしかして、学院長に喧嘩でも売ったっていうの?」
「もしかして、学院長に喧嘩でも売ったっていうの?」
デルフの言葉に、おどけた調子で返すキュルケの言葉に、無言になるデルフ。
おい、そこまでわたしは酷いことした覚えはないぞボロ剣。
おい、そこまでわたしは酷いことした覚えはないぞボロ剣。
「も……もしかして、ほんとに喧嘩売ってきたのルイズ……?」
「失礼ね。少しお願いしただけよ。デルフ、あんまりいい加減なこと言ってると、燃えないゴミに出すわよ」
「失礼ね。少しお願いしただけよ。デルフ、あんまりいい加減なこと言ってると、燃えないゴミに出すわよ」
そりゃあちょっとは無茶したかなーとか思うわよ? でも、わたしは貴族として礼儀正しく『交渉』しただけよ。
「……なあ、胸のデカい嬢ちゃん。この国の『お願い』ってのは、剣をちらつかせてするもんなのかね?」
デルフの言葉に固まるキュルケとタバサ。
「る……ルイズ?」
「今日はいい天気ね。こんな日はきっと紅茶が美味しいわ」
「今日はいい天気ね。こんな日はきっと紅茶が美味しいわ」
冷や汗の浮いた顔でわたしの名を呼ぶキュルケの方ではなく、窓の外を見ながら呟くわたし。
そんなわたしの言葉を聞いて、ダネットが一瞬だけ笑うように光った気がした。
そんなわたしの言葉を聞いて、ダネットが一瞬だけ笑うように光った気がした。
「で? どんな約束を学院長に取り付けたのよルイズ」
食事が終わり、外で紅茶を楽しんでいると、キュルケがそんなことを尋ねてきた。
「別に特別なことは頼んでないわ。調べ物とか訓練とかしやすいように、授業をしばらく休ませてもらうだけよ」
「はぁ? 授業を休むってあんた……しかも、調べ物はまだしも、訓練って何よ?」
「訓練は訓練よ。ほら、デルフ重いし」
「はぁ? 授業を休むってあんた……しかも、調べ物はまだしも、訓練って何よ?」
「訓練は訓練よ。ほら、デルフ重いし」
言ってわたしはデルフを少しだけ持ち上げる。
「とうとうメイジを諦めるのねルイズ……短い間だったけど、胸以外が少しは成長してあたしも嬉しいわ」
「……試し切りされたいのあんた?」
「……試し切りされたいのあんた?」
わたしはよよよと泣くようなポーズを取るキュルケをジト目で見た後、残った紅茶を飲み干し、席を立った。
「どこ行くのよ」
「さっきも言ったでしょ。訓練よ」
「さっきも言ったでしょ。訓練よ」
短く言い残し、デルフを持って席を離れる。
さあ、頑張らないとね。
さあ、頑張らないとね。
あたしは、席を離れ、どこかへ向かうルイズを見ながら呟いた。
「無理してるわねルイズ」
あたしの言葉に、コクンと小さく頷くタバサ。
笑ったときにせよ、学院長との交渉にせよ、訓練すると言った事にせよ、あたしがおちょくった時にせよ、以前と違う。
ルイズをよく知らない人が見れば、いい傾向だと言うかもしれないが、あたしには我慢して泣いてるようにしか見えない。
笑ったときにせよ、学院長との交渉にせよ、訓練すると言った事にせよ、あたしがおちょくった時にせよ、以前と違う。
ルイズをよく知らない人が見れば、いい傾向だと言うかもしれないが、あたしには我慢して泣いてるようにしか見えない。
「そこまでわかってんのに……!!」
多分、いや、確実にあたしじゃ力になれない。悔しさでいっぱいになる。
今のあの子を止めることができるのは、今は何も言わない石になってしまった彼女だけなのだろう。
そんなことを考えていると、あたしの肩にポンとタバサの手が置かれた。
今のあの子を止めることができるのは、今は何も言わない石になってしまった彼女だけなのだろう。
そんなことを考えていると、あたしの肩にポンとタバサの手が置かれた。
「キュルケも無理しないで」
タバサの言葉に、頷きだけ返し、気合を入れなおす。
「愚痴をこぼすだけなんて、あたしのガラじゃないわね。あたし達はあたし達に出来ることからしましょう」
何が出来るかなんてわからない。だけど、何もしないよりはきっとマシだ。
そう考え、あたしはタバサと共に席を立った。
そう考え、あたしはタバサと共に席を立った。
「あつっ!」
鋭い痛みに耐えかねて、わたしはデルフをカランと落とした。
「大丈夫か娘っ子」
「へ、平気よこれぐらい。馬鹿にしないで」
「へ、平気よこれぐらい。馬鹿にしないで」
学院から少し離れた広場で、一人デルフを振っていたわたしは、今までデルフを握っていた手のひらをじっと見た。
所々が赤くなり、所々にまめが出来ている。
所々が赤くなり、所々にまめが出来ている。
「なぁ、やっぱ無理があんじゃねえのか?」
デルフの声がわたしの気力を削る。
だけど、同時にダネットの血に塗れた顔を思い出し、顔を振る。
だけど、同時にダネットの血に塗れた顔を思い出し、顔を振る。
「初日なんてこんなもんよ。さぁ、続きやるわよ」
「へいへい」
「へいへい」
痛みを堪えながらデルフを握り、へっぴり腰で振り回しながら思いだす。
『そうだ、いっそのこと、術師を辞めて剣士になっちゃうってのはどうですか?』
『なる訳あるかあああああっ!!!!』
『なる訳あるかあああああっ!!!!』
ダネットとの何てことは無い馬鹿なやり取り。
あの時、少しでもこうしてデルフを振るぐらいしてたら、もっと違う未来になっていたのかもしれない。
わたしがもっと強ければ、彼女をあんな目にあわせなかったかもしれない。
あの時、少しでもこうしてデルフを振るぐらいしてたら、もっと違う未来になっていたのかもしれない。
わたしがもっと強ければ、彼女をあんな目にあわせなかったかもしれない。
「はあっ……はあっ……」
こんなこと言ったら、あんたは笑うでしょうねダネット。でもきっと、笑いながら付き合ってくれるでしょ。
あんたのことだし、貴族のわたしに平気で『なんですかそのへっぴり腰は!』とか言うんでしょうね。
あんたのことだし、貴族のわたしに平気で『なんですかそのへっぴり腰は!』とか言うんでしょうね。
「いたっ!!」
デルフが手から滑り落ちる。手を見ると、遂にまめが破れたらしく、薄く血が滲んでる。
「今日はやめとけ。その手じゃ無理だね」
なんてひ弱なんだろうわたしは。まだ少ししか経ってないじゃないか。
こんなだからわたしは……。
こんなだからわたしは……。
『すみ……ませ……ん……最後……でまもれ……なくて……』
まだだ。まだわたしはやれる。まだまめが破れただけじゃないか。痛みぐらい我慢すればいい。
「おいおい……」
「まだよ! このぐらい……このぐらい!!」
「まだよ! このぐらい……このぐらい!!」
彼女はもっと痛かったんだ。辛かったんだ。それでもわたしを守ったんだ。
そうやって守られたわたしが、こんなとこで止まってどうする。
そうやって守られたわたしが、こんなとこで止まってどうする。
「くっ!」
だけど、再度デルフを握ったと同時に産まれた激しい手の痛みに、反射的に落としてしまう。
「な、やめとけ。見てらんねえよ」
デルフの心配そうな声に涙がこぼれる。
悔しくて悔しくてたまらない。弱い自分が情けない。
わたしが泣いていると、ころんと懐からダネットが落ちてしまった。
悔しくて悔しくてたまらない。弱い自分が情けない。
わたしが泣いていると、ころんと懐からダネットが落ちてしまった。
「いけない!」
慌ててダネットを拾った後、ふと遠くを見ると、見覚えのある広場が目に入った。
自然と足が進み、見覚えのある場所へ向かう。
自然と足が進み、見覚えのある場所へ向かう。
「ここ……」
ダネットを召喚した広場だ。
目を閉じると、昨日のことのように思い出せる。
目を閉じると、昨日のことのように思い出せる。
『え……エルフ!? あああああんた誰っ!?』
『える……ふ? 何ですかそれ? それよりもお前こそ誰ですか!! ここはどこですか!!』
『える……ふ? 何ですかそれ? それよりもお前こそ誰ですか!! ここはどこですか!!』
思わず、口から笑いがこぼれる。
あんたって最初から、わたしのことをお前お前って失礼だったわよね。
一つ思い出すと、後から後から思い出が溢れ出す。
あんたって最初から、わたしのことをお前お前って失礼だったわよね。
一つ思い出すと、後から後から思い出が溢れ出す。
『じゃあ最後……わたしを……わたしを守りなさい』
『そのつもりでしたし、別にいいですよ?』
『そのつもりでしたし、別にいいですよ?』
短いやり取り。なのに、本当に守ってくれた。命がけで守ってくれた。
『お前……誰ですか?』
『あんたの!! ご主人様の!! ルイズ様でしょうがああああっ!!!!』
『あんたの!! ご主人様の!! ルイズ様でしょうがああああっ!!!!』
馬鹿で能天気で駄目駄目なダメット。
使い魔のくせにご主人様を一つも尊敬せずに、貴族のわたしに対して、まるで友達みたいに話す駄目駄目なダメット。
使い魔のくせにご主人様を一つも尊敬せずに、貴族のわたしに対して、まるで友達みたいに話す駄目駄目なダメット。
『凄くないわよ……。わたしの二つ名、『ゼロ』っていうの。どんな魔法を使っても爆発しちゃう。だから『ゼロ』。ゼロのルイズなのよ。』
『それ間違ってますよ』
『それ間違ってますよ』
魔法の使えないゼロのわたしを馬鹿にするどころか、あっさり違うと言い切るほどの世間知らず。
『お前、これはやっぱりやめましょう。スースーします』
『凄いじゃないですか! これならキザ男ぐらいなら一瞬で首根っこへし折れますよ!!』
『その……泥んこ盗賊が犯人なんですね! 今日は逃がしましたが、必ず私が首根っこへし折ってやります!』
『はい! はい! 私やります!!』
『凄いじゃないですか! これならキザ男ぐらいなら一瞬で首根っこへし折れますよ!!』
『その……泥んこ盗賊が犯人なんですね! 今日は逃がしましたが、必ず私が首根っこへし折ってやります!』
『はい! はい! 私やります!!』
ほんとどうしようもなくって、筋肉バカで、血の気が多くて、ご主人様に迷惑ばっかりかけて。
『駄目です! もう……もう絶対に殺させません!! 目を覚ましなさいお前!! いえ、ルイズ!!』
そのくせ。いっつも真面目にわたしを助けようとする。
『忘れましたか? 私は……お前の使い魔なんですよ? これから先、ずーっと一緒です。ルイズが嫌だと言っても一緒にいてやるのです。感謝しなさい』
わたしの使い魔。
「デルフ……続きやるわよ」
「はあ!? ちょっ、無理だって無理無……あー……わかった。付き合うわ」
「はあ!? ちょっ、無理だって無理無……あー……わかった。付き合うわ」
わたしは、いつの間にか頬を流れていた涙を拭うと、ダネットを大切にしまい、痛みを堪えてその場で剣を振り始めた。
それから数日後、キュルケは羊皮紙の束を持ってルイズを探していた。
学院内を探し終わり、それでもいないので外を探していると、召喚の儀を行った広場の傍にある木の下に見慣れたピンクの髪を見つけた。
学院内を探し終わり、それでもいないので外を探していると、召喚の儀を行った広場の傍にある木の下に見慣れたピンクの髪を見つけた。
「あ、いたいた。ねえルイズ、ちょっといい?」
声を掛けるも、ピクリとも動かないルイズを見て、寝ているのかと思い近付く。
「すまねえ。もうちょっとだけ静かにしててくんね? もうじき戻ってくる」
「は? 『戻ってくる』?」
「は? 『戻ってくる』?」
突然のデルフの言葉に、意味がわからないという表情と言葉を返すキュルケ。
そうこうしていると、ルイズがゆっくりと目を開いた。
そうこうしていると、ルイズがゆっくりと目を開いた。
「ん……ただいま」
「お帰り。つっても俺様も行ってたから、お帰りってものおかしい話だがね」
「お帰り。つっても俺様も行ってたから、お帰りってものおかしい話だがね」
ルイズとデルフのやり取りの意味がわからず、頭に?マークの浮かぶキュルケの方へルイズが視線を動かす。
「どうしたのよキュルケ。変なものでも見るみたいに」
「そりゃ変だもの。いったい何してたのよルイズ?」
「そりゃ変だもの。いったい何してたのよルイズ?」
当然の言葉を返すキュルケに、ルイズはどう説明したものかと頭を悩ました後、最も適した答えを返した。
「部屋に潜ってたのよ」
「は?」
「は?」
ルイズの言葉を要約すると、自分の内面(それが部屋らしい)に潜っていたとのことだった。
「何の為に?」
「訓練よ訓練。効率がいいの」
「訓練よ訓練。効率がいいの」
更にルイズの話を聞いてみると、以前の黒い剣の持ち主がよく行っていた訓練方法らしい。
その持ち主のことを知っていたルイズが、駄目で元々と思いやってみると、黒い剣の持ち主がやっていたものとは違うものの出来たらしい。
その持ち主のことを知っていたルイズが、駄目で元々と思いやってみると、黒い剣の持ち主がやっていたものとは違うものの出来たらしい。
「違うって何がよ?」
「……誰もいないのよ。広い場所にわたしだけしかいないの。」
「……誰もいないのよ。広い場所にわたしだけしかいないの。」
元々は、この訓練方法を行った時、部屋の中には仮想の敵が現れる。だが、ルイズが行ったとき、この敵がいないのだという。
「なんでよ? それに、なんでルイズにそんなことが出来るのよ?」
「わたしに言われても知らないわよ」
「わたしに言われても知らないわよ」
だが、誰もいない空間というのは、意外と訓練に適しており、誰かに狙われるでもなく、現実で怪我をする事もなく訓練できたのだという。
どうしてこんなことが出来るようになったのかはわからないけれど、使えるものは使ったほうがいいだろうということらしい。
どうしてこんなことが出来るようになったのかはわからないけれど、使えるものは使ったほうがいいだろうということらしい。
「でも、現実じゃないんでしょ?」
「そうね……説明するよりも、実際に見せてあげるわ」
「そうね……説明するよりも、実際に見せてあげるわ」
言ってルイズは立ち上がり、デルフを自然に持ち上げた。
まるで、重みがないかのように。
まるで、重みがないかのように。
「ちょっと離れてて」
今だルイズを疑いの眼で見ながらも、大人しくキュルケが離れると、ルイズは剣を構え、静かに動き始めた。
驚きでキュルケの目が大きく見開かれる。
その動きは、デルフの重みを利用しているのか、くるくると舞っているようにも見える。
そんなルイズの踊りにも似た剣舞を見ながら、キュルケは頭をめぐらせていた。
あの日から数日で、こんな動きができるのだろうか? 自分がやってみせろと言われたら、絶対に無理だと返すだろう。
それほどの動きを、自分より体格の小さなルイズが行っているのは……。
驚きでキュルケの目が大きく見開かれる。
その動きは、デルフの重みを利用しているのか、くるくると舞っているようにも見える。
そんなルイズの踊りにも似た剣舞を見ながら、キュルケは頭をめぐらせていた。
あの日から数日で、こんな動きができるのだろうか? 自分がやってみせろと言われたら、絶対に無理だと返すだろう。
それほどの動きを、自分より体格の小さなルイズが行っているのは……。
「どう?」
「お見事ね」
「それで? 何か用なのキュルケ?」
「お見事ね」
「それで? 何か用なのキュルケ?」
慌てて今まで考えていたことを打ち消したキュルケが、頭を切り替えてルイズに話しかける。
「ねえルイズ、宝探しにいかない?」
「はあ? 宝探し?」
「はあ? 宝探し?」
キュルケの言葉を理解できないのか、不思議そうな顔で見返すルイズに、キュルケは手に持った羊皮紙の束を差し出した。
「……なにこれ?」
「宝の地図よ」
「宝の地図よ」
不思議そうな顔から、うさんくさそうな顔へと表情を変えるルイズ。
「いいから付き合いなさいよ。たまには息抜きも必要よ」
「はあ……まあ話だけは聞くわ」
「はあ……まあ話だけは聞くわ」
先を歩き出したキュルケの後を、面倒くさそうに付いて行くルイズを目の端で見ながら、キュルケは先ほど思っていたことが頭の中をめぐっていた。
数日であれ程の動きができるようになった原因は、今、ルイズが手に持っているデルフリンガーの内と、ルイズの内にあるモノのせいなのではないかということが。
数日であれ程の動きができるようになった原因は、今、ルイズが手に持っているデルフリンガーの内と、ルイズの内にあるモノのせいなのではないかということが。
「ねえ」
「何よ?」
「何よ?」
彼女は、ルイズは今も……。
「あんた……いえ、何でもないわ。いきましょ」
「へ? あ、うん」
「へ? あ、うん」
ルイズなんだろうか?