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  • あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ
  • Bullet Servants-11

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

Bullet Servants-11

最終更新:2009年12月05日 05:19

匿名ユーザー

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「…………はぁぁぁぁ……」

二人(と一挺)だけになった、瓦礫だらけの教室に、疲れきった少女の長嘆息がひとつ響く。


あの騒動の直後、私たちのいるこの教室は――
生徒からの通報で駆けつけた、戦闘体制と警戒色バリバリの魔法使い(恐らくこの学院の教師陣だろう)や、
完全武装の兵士たちに包囲された。
その割に包囲陣の構成員たちが一様に、及び腰だったのは珠に瑕だが。

……“この世界の常識から言えば”無理からぬ話だったのかもしれないが。
(教室外部のみが)緊迫したこのややこしい状況に、流石に困り果てたところで――
現場で一部始終を知っていたキュルケ様と、同じく後から駆けつけてくれたミス・ロングビルの証言。
そして警戒レベルが下がったところでようやく“出頭”できたルイズ様の説明で、この空騒ぎはひとまずの終結。
しばしの緊急協議の結果、生徒や教師陣と我々、お互いの多大なる勘違いと。
知らなかった事とはいえ『“前科持ち”のルイズ様に魔法の実演を命じた女教師にも責任があった』という学院の判断となり――


「ほらほら、手が止まってるわよ?
 ため息なんかついてないで働きなさいな、“主犯”」
「うっ、るっ、さぁぁぁぁぁいっ!!
 なによ、何にもしないで偉そうな事言って! そういうあんたこそ手本見せて働きなさいよ、この性悪!」
「働いてるじゃない。具体的には……そうね、アドバイスで作業効率の向上に貢献したりとか」
「く、……くく、く、くくく口だけじゃなくって、じ、じじ実際に、作業をしてほしいんだけど。
 例えばこの重いガレキをどかしてくれたりとか」
「あなた、銃器に何期待してるの?」
「だったらせめて黙れぇええええええええ!」
「……おーい、お二方ともー。作業に集中しませんかー?」
「「リックは黙ってて!!」」
「……あぅう、酷い……」


…………『破壊された教室の後片付けに勤しめ』という程度のお咎めに収まり、こうして労働に従事している次第である。
あとルダ。作業滞るし、喧しいので少し黙っててください。
ほぼ間違いなくわざとでしょうけど。

「よっ……と」

比較的大き目のレンガ片や建材の屑を教室の隅にまとめ、ひと息。
魔銃との口喧嘩をひとしきり終え、またため息をついて意気消沈するルイズ様に、声をかける。

「……し、しかし……魔法の失敗とは仰ってましたが。
 この授業、破壊魔法の授業か何かだったのですか?」
「違うわよ。…………土系統の、『錬金』の授業」
「錬金!?」

私の問いに、不機嫌きわまる声で回答するルイズ様。
しかし、このトリステインでは、錬金学まで魔法使いに教えるのだろうか?
エルネスタさんクラスの魔法使いなら確かに、そうした技法にも通じているかもしれないが――
ゴルトロックではそのような技術はほとんど、専門の職人の専売特許だというのに……。

瓦礫を片付ける作業の手は止めることなく、その驚くべき回答にさらに踏み込み、問いかける。

「と、なると―― 先刻の爆発などは、魔法薬や素材への魔法付与(エンチャント)の干渉などが原因で……?」
「そんな複雑なものじゃないわ……普通の石ころを、わたしの魔法で真鍮に変えようとしただけ」
「魔法だけで、真鍮に……?」

魔法使いや職人の錬金術による魔法付与で、素材に干渉する事はあっても――
あくまで鉱物の加工や変質などは、その素材自体や薬品こそがキモになるものだ。
それが魔法“だけ”で成せるとは――エルネスタさんが聞いたら目の色を変えそうな話だが、さすがにそこは異世界というところか。

「ですが、金属や鉱物を魔法だけで別の物質に変えるとは……。
 それだけ難度の高そうな魔法でしたら、まだそれを授業で学んでいる途中なら、失敗するのも無理からぬことかと――」

「……ふざけんじゃないわよっ!!!」
「――っ!?」


私が入れようとしたフォローは、即座に叩きつけられたルイズ様の怒声で、雲散霧消した。
訳も分からずきょとんとする私に、堰を切ったように怒鳴り散らすルイズ様。

「この程度の『錬金』が……難度が高い、ですって!? あんたそれ皮肉のつもり!?」
「い、いえ、その、ルイズ様!?」

全くもって訳が分からない。
いったい今の発言のどこに、ルイズ様を刺激してしまう言葉があったのか。
唯一つ分かることは――この世界に対しての無知から、また私が地雷を踏んでしまったということだけだ。

「こんな……メイジの魔法の中でもコモン・マジックの次にレベルの低い、初歩のドット・スペルが!?
 慰めるフリして、人を馬鹿にするなんて……あんたも随分と性格悪いのね!?」
「……すみません、今の私の発言がお気に触ったようでしたら、謝罪いたします。
 ですが、私は――」

……『錬金』を行う魔法が、レベルの低い魔法?
魔法だけでそれを成せるということ自体、ゴルトロックでは目を剥くような話なのだが、そんな代物が初歩?
これもまた、世界ごとの発展の違いというやつなのだろうか――?

……ともあれ。
『そのようなつもりは無かった』と続けようとしたところで――不意にルイズ様の熱気が冷めていく。


「…………笑いなさいよ」
「え?」


私の言葉を遮ったのは――
先刻まで火がついたように悪態をついていたとは思えないほど静かな、しかしひどく苦しげな、ルイズ様の一言だった。
急激なテンションの乱高下に戸惑う私に構わず、言葉を次ぐ契約主の少女。


「あんたの本当のご主人さま……フォルテンマイヤー、って言ったっけ。
 ハーフとはいえ平気でエルフなんかを執事にしてるってあたり、さぞ力のある貴族なんでしょうね」
「あの……ルイズ、様?」

唐突に放たれる少女の台詞に、頭が対応しきれず、言葉に詰まる。
確かにお嬢様の持つ『力』は、彼女自身の実力も権力も、ゴルトロックにおいて最高位のものだが――
それと今のルイズ様の言は、決定的に何かが違う。
ただ、少し捨て鉢じみたそのニュアンスが、気分のいい話ではないということだけは教えてくれている。

「……『メイジの実力をはかるには、使い魔を見よ』ってね。それなのに――
 あんたももう、理解したでしょ?」
「な、何をですか?」
「わたしの実力よ!」

次々と少女の口からこぼれてくるのは、苛立ちと悔しさを多量に含有した、己を嘲る言葉だった。

「……今回の『錬金』だけじゃない!
 『ファイアー・ボール』も! 『ウィンド・ブレイク』も、簡単な水を出す魔法も!
 それに……系統魔法のドットですらない、コモン・マジックだって……どの魔法を使おうとしても、全部失敗して爆発ばかり。
 成功率ゼロ――――わたしの二つ名の『ゼロ』ってのは、そこから周りにつけられたものなのよ!」
「ルイズ様……」

泣き笑いのような表情のまま、乱れた感情のままに、ルイズ様の自嘲の言葉は続く。

「……あんたもさぞ、滑稽だって思うでしょうね。
 エルフを従属させるような凄い実力のご主人さまに仕えてたはずのあんたが、わたしの魔法でこのハルケギニアに呼び出されて。
 しかも契約したわたしが、魔法成功率ゼロの、毎日みんなに馬鹿にされる落ちこぼれメイジなんだからね?
 おかしいでしょ? バカみたいな話でしょう?

 ………………………………ほら、遠慮なんかいらないわよ! 笑いなさいよ!!」


最後にはまるで、己の力の無さを罰してくれとでも言うように――少女は叫んだ。
だが――



「……いいえ、笑いません」

契約主たる目の前の少女の、自暴自棄になった言葉を――かぶりを振って否定する。
一瞬頭によぎった、私の愛する、最もゴルトロックで尊い位置にいる少女の姿を思い出す。
今ここで、ようやく気づいた。 ……似ているのだ。


「なんでよ!? 契約は契約だって言っても……あんただってわたしに思うところの一つや二つはあるでしょう!?」
「……その『思うところ』ゆえの事です。
 少なくとも、それであなたを嘲笑おうとか、滑稽だなどと……私には思えないのです」
「ふざけてんの!? 安易な同情なんかされたって、うれしくないわよ!
 仮にもエルフであるあんたを使い魔にしたのが、こんな失敗ばかりの、ドットですらない落ちこぼれメイジなのよ!?」
「……同情などではありません。
 しかし、御自分を否定することだけは、己を最初から無価値だと断ずることだけは――――
 それだけは、絶対に間違っています」

彼女の態度に感じた『思うところ』――心の底から浮上してきた憤りと、自分自身の心情から、私も彼女に言葉を返す。
義憤というにはあまりにも個人的な怒りだが。
それでも、“仮初め”ではあるが――“このような眼を、させたくは無いのである”。

「うるさい! うるさいうるさいうるさい!! わたしの価値ですって!?
 たった昨日、ハルケギニアの外から召喚されたばかりのあんたに、このわたしの何が分かるって言うのよ!?」 
「ええ、分かるはずなどありません。そもそも私は、この世界については本当に無知だ。
 まして知り合って一日経っていないルイズ様のことなど、すべて理解しろという事自体、どだい無理な相談です」
「……っ! だ、だったら――」
「――ですが。
 少なくとも、先刻からのルイズ様がなさっているような眼。
 自分に価値などないと断じた、何もかもがどうなってもいいと言うような投げ遣りな瞳――
 そのような悲しすぎる眼をしていた方のことなら、私は一人存じています」
「……え?」

私の言に戸惑い、言葉を途中で止めるルイズ様。
……そう。種族や生い立ち、理由など些細な点こそ違っているものの――

「期せずしてお仕えすることになってしまった、“二人目”とはいえ……
 “お仕えする方に、そういう眼をして欲しくはない”のです。私は」
「……『二人目』? それに、『お仕えする方』、って……?
 あんた、まさか『その方』って――」

ルイズ様が、鸚鵡返しに呟き――そして、驚きに言葉を詰まらせる。
執事としても私個人としても、あまり軽々しく言える事柄ではないのだが――

(……お嬢様、失礼いたします)

それでもルイズ様のため、あえて、私は口を開いた。


「……はい。
 我が本来の主――セルマ・フォルテンマイヤーもかつて、今申し上げたような瞳をしておりました」


「……え?
 でも、あんたのご主人さまなんかやってるような人が、そんな眼を……?」
「無論、今は違います。ですが、その……
 無礼を承知で申し上げれば―― 先刻のルイズ様が、かつてのセルマお嬢様と、よく似て見えたものでして。
 ……それに、ルイズ様の普段の姿に、先刻のあの言葉です」
「え?」
「このトリステインでは、貴族はみな魔法使い、との事でしたね。
 ここまで私が見た限りのルイズ様は――正直、前時代的だと思わなくもありませんでしたが、
 それでも立ち振る舞いには、貴族の誇りを忘れてはおられぬようでした」
「え、いや、あれは、その……」

ここまでの彼女を見てきての、私の告げる感想に、しどろもどろになる桃色の髪の少女。

「それと――先ほどの事件からこちらの、あのルイズ様の叫び。
 御自分のことを貶める内容の発言ではありましたが――それでも、本当に、悔しそうなお話振りでした」
「そ、それが……どうしたの?」
「翻せばそれは、そこまで悔しがるほどの誇りや克己心、それに至るまでの努力や辛酸、思いがあってこそのこと。
 本当に自分を無価値だと思うものは、そもそもあそこまで悔しがったりも、乗り越えようともしないものです」
「……あ」

「だから、他の誰が否定しようとも、私は肯定します。
 ここまで、確かに紡いできたものがあるのなら――ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール様。
 あなたの存在にも、在り方にも、確かな意味があるのだと、私は信じます」

「あ、……ぁ」

「それに、貴女の二つ名たる『ゼロ』というのは、“魔法を成功させられない”というところから来た蔑称とのことですが。
 少なくともその点に関しては、私という成功例が確かに、今ここに存在します。ですから――
 改めて申し上げます、ルイズ様。 貴女は魔法使いとして、決して『ゼロ』ではございません」
「ッ…………!」

ぽたり。
一粒の水滴が、石床を打つ。


「……ぅ。ぇぐ……っ!
 あ、ぁ……ぅぁ、あぁぁぁぁああ……っ!」


顔を手で押さえ、いままでこらえてきた、あふれる涙を夢中で拭うルイズ様。
少しでも元気を出してもらおうと、しゃくり上げながら震えるその肩に、そっと手を置こうとして――

「~~~~~~~っ……!」

がばっ。

「ルイズ様?」
「……ゔる゙ざい゙。き、休憩よ……」

私の背広の裾をつかみ、その布地に顔をうずめるように、ルイズ様がしがみつく。

「……どう、なさいました?」
「ぐずっ……、嫌な事思い出しちゃったし、疲れちゃったし……な、なにより……ぅっく。
 毎度毎度、失敗のたびにこんな埃っぽいところ、掃除させられて……目にゴミが入って痛いのよ……っ!
 だか、ら、ちょっと、落ち、着くまで…………このまんまで……!」

彼女のその強がった返答が鼻声だったのは、私の聞き間違いでもなんでもないだろう。

「……目にゴミって。
 爆発事故の直後ならいざ知らず、今となっては苦しい言い方だわね」
「黙んなさいよ、陰険鉄砲……!
 いまのあんたたちのご主人さま、わたしなんだから……言うごどぐらい、黙っで、聞きなざいよ……」
「リックはともかく……私、貴女を主と仰いだ覚えはないんだけど?」
「……ゔる゙ざい゙」


魔銃の小声の呟きにも、耳聡く言い返す少女。
呆れたようなルダの返答とともに、我々は三分間、無言の休憩を取ることになった。



「……ねぇ」
「はい、何でしょうか」
「さっきあんた言ったわよね……わたしが、あんたの本当のご主人さまに似て見えた、って」
「……はい」
「あんたの本当のご主人さま――『セルマ・フォルテンマイヤー』っていってたわよね。
 そういえば昨日の夜もちゃんと聞いてなかったけど…………一体、どんな人だったの」
「え?」

――あれから、数十分後。
お互いに無駄口を叩く事もなく(ルダも先刻よりは口数が控えめだった)、教室内の片づけを続け――終わりが見えたところで。
ルイズ様が、おもむろに問いかけてきた。

「やっぱり、ハーフエルフのあんたのご主人さまだから、エルフなの?
 それとも――人間?
 もしそうなら家名があってハーフエルフを執事にしちゃってるくらいだから、やっぱり相当に力のある貴族なんでしょ?」
「あ、あぁ……その話、ですか」

……世界そのものが違うという理由こそあれど、今のルイズ様の言葉に、相当なカルチャーギャップを痛感する。
一体どこから説明していけばいいのか、とも思ったが――。

「そうですね――確かにルイズ様には、我が本来の主のことも、知って頂くべきだったかもしれません。
 少し込み入った話になると思われますが、よろしいですか?」
「うん……まぁ、いいわ」
「畏まりました。ではまずは、ルイズ様の今のご質問から。
 私のお仕えするお嬢様―――セルマ・フォルテンマイヤーは、人間でもエルフでもありません」
「え!? ……ってことは、もしかしてあんたと同じ……?」
「いえ、ハーフエルフでもございません。
 セルマお嬢様の種族は――先刻タバサ様と出会った後に申し上げた、ドラゴニュートです」
「ドラゴ、ニュート、って……えええええッ!?」

間近でひときわ大きく上がった、耳に痛いくらいの驚きの声に、つい両耳を手で押さえる。

「……あ、あの。 どうなさいました、ルイズ様?」
「どうなさいました、って……あ、あんた、韻竜に執事として仕えてたの!? ハーフとはいえエルフが!?」

ルイズ様の妙に大仰な驚き方に疑問を覚え――そこで先刻の『この世界の竜』の存在のあり方を思い出し、得心する。
ゴルトロックとは明らかに違う、“人間とそれ以外の種族のあり方”も。

「あ、ああ、その……どうもまだ、我々の世界との認識の齟齬があるようですね。
 昨晩も一応簡単にご説明はしましたが――私達のゴルトロックにおいては
 人間もそれ以外の亜人種も、等しく同じ社会、同じ文化水準の中で生きております。
 人間も、エルフも、オークも、リザードマンも、メドラビットも――それこそ、種族特有の身体的特徴以外には、ほとんど差などございません」
「そ、そういえば昨日の晩、あんたそんなことも言ってたわよね。
 でも、オーク鬼やコボルドとか……果てはエルフなんかとわたしたち人間が一緒に生活してるなんて……ほんと、想像に苦しむわ」
「我々の認識では、あくまで人間も人類社会を構成する『多々ある種族の一つ』にすぎませんので。
 ……と、少し話が脱線しましたね。少々長い話になりますが――よろしいですか?」

少し混乱するルイズ様を落ち着かせ、話を本筋に戻す。

「あ……うん、そ、そうね。 それじゃあ、続けてちょうだい。
 あんたの、本当のご主人さまの話」
「畏まりました。では――――」



――退屈なときは、異なる世界の話をしよう。
この大地(ハルケギニア)とは森羅万象の法則が似て非なる世界、
近しくも異なるものたちが生きる、大地(ゴルトロック)の話を。




そうして、わたしの使い魔――ハーフエルフの執事は語り始めた。
このハルケギニアとは常識も歴史もぜんぜん違う、“月がひとつしかない大地”――ゴルトロックのことを。
その地の神話において、全能の神さまから分裂した後に狂い、眷属の亡者たちを率いて世界を汚染しようとした
死を司る狂った神さま――“不死の王(ノーライフキング)”と、
それを討ち滅ぼすために立ち上がった、人間も亜人も含めた八種族の英雄たちのことを。
それから2000年経ったそのゴルトロックにおける、『八英雄の末裔』とやらの一角――
フォルテンマイヤーという一族の家に仕えていた、ということを。
前半の神話の部分を聞いてて、そこらへんの部分だけ、『イーヴァルディの勇者』のおとぎ話みたいだな、と思った。

八英雄の末裔。
ハルケギニアに太古の昔から存在する、このトリステインも含めた始祖の系譜の三王家――みたいなものだろうか。
異世界の話だから、正直よく理解できないけれど……
話半分に考えても、それなりに歴史ある名家に仕えていたということになるのだろうか、このリックは。

そして、続けられる話は……彼の本来のご主人さま。
『セルマお嬢さま』に差し掛かろうとしていた――――。


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